アジア

平成25年12月15日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
 12月15日(日)午後2時10分から約20分間、安倍晋三内閣総理大臣は日・ASEAN特別首脳会議出席のためインラック首相の代理として訪日中のニワットタムロン・タイ副首相兼商務大臣の表敬訪問を受けたところ、概要以下のとおりです。

1 冒頭、安倍総理から、日・ASEAN特別首脳会議の成功裏の開催及び声明とりまとめに当たってのタイの協力に謝意を表明し、インラック首相に訪日いただけなかったことは残念であるが、ニワットタムロン副首相との意見交換を嬉しく思う、戦略的パートナーシップの下、協力強化に取り組んでいきたい旨述べました。これに対し、ニワットタムロン副首相より、日・ASEAN特別首脳会議及び日メコン首脳会議の成功への祝意と、安倍総理のリーダーシップへの称賛が示されました。また、同副首相から、インラック首相より安倍総理に対し、今回の首脳会議に参加できなかったことは残念であるが、両国間関係は今後も不断に強化されていくと考える旨言付かっているとの発言がありました。

2 安倍総理から、タイにおける大規模デモに際して死傷者が発生し、公共施設の占拠等が行われていることを憂慮しており、事態が平和裡に収拾されることを強く期待している、今後、公正な選挙が円滑に行われることを期待する旨述べ、日本人や日本企業の安全確保を要請しました。これに対して二ワットタムロン副首相から、タイの国内状況に関心を有して頂いていることを嬉しく思う旨述べた上で、インラック首相の下院解散の決断は、民主主義の下では最善の選択であり、タイ政府は自制してきており、日本人をはじめとする外国人及び企業の安全確保を約束するので安心して頂きたい旨説明がありました。

3 安倍総理から、これまでの首脳会談でも表明しているとおり、日本としてはタイの鉄道及び衛星事業に大きな関心を有している旨述べたのに対し、ニワットタムロン副首相より、タイとしては日本の技術と経験に期待している旨の説明がありました。

4 また、ニワットタムロン副首相より、2020年オリンピック・パラリンピックの東京開催決定に対して祝意表明があったことを受け、安倍総理より、タイの支援に対する謝意表明が行われました。

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