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平成19年10月19日
ヒフィケプニェ・ポハンバ・ナミビア共和国大統領は、大統領夫人及び関係閣僚とともに10月14日(日曜日)から10月17日(水曜日)まで、我が国の招待(公式実務訪問賓客)により来日したところ、概要及び評価は以下のとおり。
(1)来日中、ポハンバ大統領夫妻は、10月15日に天皇皇后両陛下との御会見を行い、宮中午餐に出席した。また、16日、ポハンバ大統領は福田康夫総理大臣と首脳会談を行い、引き続き、ポハンバ大統領及び福田総理の立ち会いの下、ナミビアに対する一般文化無償協力「ナミビア放送公社番組ソフト整備計画」に関する交換公文の署名が行われた。ポハンバ大統領夫妻は、その後、福田総理夫妻主催夕食会に出席した。
(2)大統領は、滞在中、河野衆議院議長及び江田参議院議長との会談、森喜朗元総理(日・AU友好議連会長)主催の会食及び小野寺外務副大臣主催の会食への出席、政府関係機関及び日本企業関係者による表敬等、限られた日程の中で、数多くの我が国政府・議会・関係機関要人や幅広い民間関係者等との間で協議・意見交換を行った。
(3)また、大統領は経団連会館において、サブサハラ委員会のメンバーを前にナミビアの投資環境等につきセミナーを行ったほか、大統領夫人は、日本赤十字社医療センター付属乳児院、浅草寺、パナソニックセンターを訪問し、日本の医療、文化、科学技術への理解を深めた。
(4)福田総理との首脳会談の概要については、「日・ナミビア首脳会談について」。
(1)今回のポハンバ大統領の訪日は、1990年のナミビア独立以来ナミビア大統領の初めての公式訪問である。その中で、福田総理、衆参両院議長を含む数多くの我が国要人と会談し、二国間関係の強化、アフリカ開発等について意見交換が行われたことは、今後の日・ナミビア関係の発展の礎を築くものとして極めて有意義であった。
(2)また、ポハンバ大統領は、訪日中、日本企業関係者との会談や経団連におけるセミナーを行い、我が国企業によるナミビアへの投資促進に積極的な姿勢を示しており、今後の日・ナミビア間の経済関係について一層活発化していくことが期待される。
(3)明年5月に横浜で開催されるTICAD IV(第4回アフリカ開発会議)については、福田総理から、同会議の意義を説明の上、大統領の参加について働きかけを行ったのに対して、大統領から出席したい旨の表明があった。今次訪問は、我が国が主導するTICADプロセスに対するナミビア側の理解を深化する上で重要な機会になったものと評価できる。