アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ
平成21年5月25日
5月25日(月曜日)午後12時30分から約50分間、中曽根外務大臣は、第9回ASEM外相会合(ベトナム・ハノイ)の機会を利用して、ヴィシェグラード4カ国(V4)との第3回「V4+日本」外相会合を行ったところ、概要は以下のとおりです(V4側よりシコルスキ・ポーランド外相(議長国)、ライチャーク・スロバキア外相、コホウト・チェコ副首相兼外相、ヴァールコニ・ハンガリー外務省専門次官出席)。
本会合終了後、会合の内容を総括する共同プレス・ステートメント(本文、全文仮訳、骨子)が発出されました。
(1)日本とV4間の対話・協力の成果を踏まえ、今後の方向性(外相会合の2年に1回開催、政務局長会合の毎年開催等)を確認。
(2)本年10月の東京での環境・気候変動ワークショップの開催に合意。また、経済・金融危機対策、開発協力等の分野で協力を進めることで合意。
(3)同日に北朝鮮が発表した核実験を含む北朝鮮情勢、国連安保理改革、アフガニスタン/パキスタン等の地域情勢・国際的諸課題に関し、緊密な連携を確認。
V4と日本の間で活発で有益な「対話」と「協力」が進展していることを歓迎すると共に、これを継続・強化させる意向を確認し、以下の内容に合意しました。
(イ)北朝鮮: 日本側より、北朝鮮が発表した2回目の核実験は、明白な安保理決議違反であり、NPT体制に対する重大な挑戦であり、北東アジアのみならず国際社会の平和と安定に対する脅威である等の立場を伝えると共に、拉致、ミサイルを含む諸懸案の包括的な解決に向けV4諸国の支持と協力を要請。V4側は、日本の立場に対する理解と支持を表明。
(ロ)国連安保理改革: V4各国は、日本の国連安保理常任理事国入りに対する支持を表明。国連安保理改革実現に向けた緊密な協力を確認。
(ハ)アフガニスタン/パキスタン: 日本とハンガリーの間のアフガニスタンにおけるPRTを通じた具体的な協力を歓迎し、アフガニスタンにおいてV4諸国と日本との間で同様の協力を進めていく可能性を確認。
(ニ)経済・金融危機: 世界経済回復の必要性を再確認し、IMF財政基盤強化のための日・EUを含む国際社会の努力を歓迎。
(ホ)新型インフルエザ対策: 今後の動向を踏まえつつ、必要に応じ協力していくことを確認。