外務省を知るためのイベント
平成25年度(2013年度)「小中高生の外務省訪問」
東京都(多摩市)私立大妻多摩高等学校の皆さん

平成25年(2013年)9月17日(火曜日),外務省に 東京都(多摩市)私立大妻多摩高等学校の皆さん(2年生12名,引率教員2名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1 主な行事内容
(1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(3)「顕彰の像」「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。
(4)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,Q&A(質疑応答)を行いました。
(ア)外務省員より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
(イ) 生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例 :
・仕事のやりがいは?外交官になって良かったことは?
・今までで一番大変だったことは?
・ロシアやカザフスタンの国民性は?
・北方領土問題解決に向けての進捗状況は?
2 アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。 その内容の一部をご紹介します。(1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
(ア)省内全般
・記者会見室や中庭があった。
・国際的でとてもいい空気の流れた明るい場だと思った。
・海外の方が大勢出入りしていた。
・思っていたよりも女性がたくさん働いていた。
・女性のための休憩室があった。
(イ)省員の話・様子
・実際に外交官の話を聞いて,普段ニュースでしか見聞きしないため,現実感が薄く自分とは距離があると思っていたことに実際に関わり解決しようとしている人がいるということを実感できた。
・ロシア人と日本人の国民性に共通点があること。
・北方領土に携わる省員の話。正義のとらえ方,文化に根ざす考え方の違いをどう共有し理解し合っていくかが如何に難しく重要であるかが分かった。
・自分たちの知らないところで,色々な面で国際社会を良くしようと動いている話を直接聞くことができたのが印象的だった。
(2)感想・意見など
・外務省について知ることのできる滅多にない経験ができて嬉しかった。これからも国際社会についてもっと関心を持ちたいと思う。
・今回の訪問で外務省への興味・関心が高まった。これからも国際政治の最前線を行ってほしいと思う。
・外国から来る人達のために色々と日本の心でもてなしていることを知った。また外務省員に対して堅苦しいイメージがあったが,親切な人ばかりで印象が良くなった。
・国の仕事ということで固いイメージを持っていたが,働いている人の生の話を聞いて,やりがいのある仕事なんだと思った。
・国際関係方面に関心のある生徒にとってとても有意義な機会になっており,ありがたく思っている。(引率教員)