外務省を知るためのイベント
平成25年度(2013年度)「小中高生の外務省訪問」
福岡県(福岡市)県立福岡高等学校の皆さん
平成25年8月2日

平成25年(2013年)7月24日(水曜日),外務省に 福岡県(福岡市)県立福岡高等学校の皆さん(1年生49名,引率教員1名)をお招きしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
(1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,Q&A(質疑応答)を行いました
(ア)外務省員2名(2名とも同校OB)より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
(イ) 生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例 :
- 具体的な仕事内容や,やりがい等
- 日本外交の課題は?
- 日本が外交上孤立しないようにするには?
- 外務省で働くために必要な資質は?
- 大学ではどんな学部で,どのようなことを学んだら良いのか?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
(1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
(ア)陸奥宗光像
- 陸奥宗光と吉田茂の関係
(イ)記者会見室
- スピーチ台の外務省のマーク
- 顔映りを明るくするために銀板が置いてあった。
- 霞クラブの存在
- ほぼ毎日会見が行われていること。
- 通訳専用のブースが設置されていた。
- スピーチ台の高さが話し手にあわせて調整できること。
(ウ)国際会議室
- 国際会議以外にも色々なシチュエーションで使われていること。
(エ)省員の話・様子
- 一人の外交官の意見が外交政策に反映され,総理に上がることもあること。
- 外交官になるために大学の学部は関係ないこと。色々な学部卒の人がいて,あらゆる知識をあわせて問題を解決していること。
- 華やかな仕事だと思っていたが,旅行会社のような事もする「縁の下の力持ち」のような地道な仕事だったこと。
- 「戦争が起きないようにするため」に外交の仕事をしているという先輩の言葉。
- 色々な知識を持っておくことが,後で必ず役に立つこと。
- 1対1の個人のつきあい方が国同士のつきあい方の基本であること。
- 残業がかなり多いこと。
- 条約の交渉や在留邦人・日本人旅行者の世話など様々な仕事があり,それぞれがやりがいを感じて働いていること
(2)感想・意見など
- 省員の話を聞いて,少し前向きに日本の政治を見られるようになった。
- 「外交は人と人との対話であり,国と国との対話ではない」という言葉を聞いて,もしそうなら,今ある深刻な問題は信頼関係を築くことで解決の糸口になるんだろうなと思った。
- 今まで外務省はとても遠い存在だったが,人と人との繋がりを大切にし,本当に国のことを考えているんだと思ったら,親しみと感動が生まれた。
- ニュースなどで報道される,少し批判的な内容しか触れていなかったので,外交がどれだけの努力を要するのか知らなかったが,それについて触れることができたので,印象がとても良くなった。
- 自分はまだ何も知らないし,知っていてもそれはメディアからの情報で,真実を良く見ていない。これからは自分の目で現状がどうなっているかを判断して生きていこうと思った。
- 「外交」には堅苦しいイメージを持っていたが,先輩方の話を聞いて,能力を発揮できて,自国のことを世界に発信できる良い仕事だと分かった。
- 人と人と国境を越えて関わることができ,また日本という国に貢献することのできる良い仕事だと思った。