外務省を知るためのイベント

長崎県立大村高等学校の皆さん

平成25年12月3日
大村高等学校の皆さん<br>(記者会見室)

 平成25年(2013年)12月3日(火曜日),外務省に 長崎県立大村高等学校の皆さん(2年生11名,引率教員1名)をお迎えしました。
 行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。

1.主な行事内容

(1)「陸奥宗光像」見学
 幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。

(2)「記者会見室」見学
 記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。

(3)「顕彰の像」「中庭」見学
 明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。

(4)「国際会議室」見学
 国際会議室に移動し,同時通訳ブース案内後,Q&A(質疑応答)を行いました。

(ア)外務省員より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。

(イ)生徒さんから次のような質問がありました。

 質問一例 :
  • 具体的にどのような仕事があるのか?
  • 仕事のやりがいは何か?
  • 大使と外交官の違いについて
  • 会議で発言するのは,だんだんと慣れてくるものなのか?
  • 海外で邦人が逮捕されたり,事故に巻き込まれたときの対応は?

2.アンケート結果

 生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
 その内容の一部をご紹介します。

(1)外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと

(ア)省内全般

  • 歯科や内科診療所があった。
  • 陸奥宗光の銅像が戦時中に溶かされて,大砲などの武器になったこと。

(イ)記者会見室

  • 会見台の高さが話し手にあわせて上下すること。顔映りを良くするレフ板が置いてあること。

(ウ)国際会議場

  • 裏側に同時通訳ブースがあり,同時通訳者が会議をサポートすること。
  • 同時通訳は2人ペアで行うこと。

(エ)省員の話・様子

  • 自分たちのために様々な情報を提供してくれていること。
  • 外国でのトラブルにきちんと対応していること。
  • 外務省で働いている人の仕事内容。外務省がどのようなところで何をしている所か良く分かった。知らないことの連続だった。
  • 優秀な人が多いこと。
  • 大変な仕事にもかかわらず,日本国のために多くの職員が努力していること。

(2)感想・意見など

  • とても堅苦しい雰囲気だと思っていたが,とても丁寧な案内,説明を受けて外交について前より知ることができ,外交が意外と身近にあるものだと親近感がわいた。
  • 外務省は高校生の私たちとはかかわりのないものだと思っていたが,海外旅行でトラブルが起きたときに一番頼りになる所だということが分かった。
  • 滅多にできない体験をさせてもらった。今日の自分たちの平和な生活は,多くの人の上に成り立っていることに気がつかされた。
  • 外務省に前よりも興味がわいた。今できることをしっかりやりたいと思った。
  • おごそかな空気が流れていて,良い緊張感を持って学べた。外務省は全体的に難しそうだなぁと思ったと同時にあこがれも感じた。今後,自分はどんな道を歩んでゆくか分からないけれど,今の自分にできることを精一杯しようと思った。
  • 将来のためにもっと英語の勉強をしたいと思った。色々な知識を蓄えて行きたい。
  • 報道ではあまり外務省の良い話を聞く機会がないが,今日実際に話を聞いてみて,外交の大変さを知った。
  • 外務省に対して,今までよりもっと身近に感じることができた。人と人との関係もある意味「外交」なのだと思うと,外交という仕事にもっと興味がわいた。
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