外務副大臣・外務大臣政務官
鈴木外務副大臣(総理特使)の太平洋諸島フォーラム(PIF)域外国対話出席(結果概要)
平成25年9月6日
鈴木俊一外務副大臣(総理特使)は,9月5日から7日までの予定でマーシャル諸島共和国を訪問し,太平洋諸島フォーラム(PIF)域外国対話(9月6日 マーシャル諸島マジュロ)に出席したところ,結果概要は以下のとおりです。
1 成果
(1)太平洋島嶼国との関係強化
鈴木副大臣から,参加国に対して,我が国は太平洋島嶼国を重視しており,「共に働く仲間の一員」として,この地域における日本の役割を一層強化していく考えを説明した。
(2)太平洋・島サミット第2回中間閣僚会合(MIM2)への協力要請
鈴木副大臣から,PIF加盟国・地域に対して,第6回太平洋・島サミット(PALM6。昨年5月,沖縄)のフォローアップと,次回サミットの方向性を議論する,PALM第2回中間閣僚会合(MIM2。本年10月,東京及び仙台)への出席と協力を求めた。
(3)マーシャル諸島との関係強化
鈴木副大臣は,ロヤック・マーシャル諸島共和国大統領,ロバート同外相を表敬し,PALM第2回中間閣僚会合における共同議長国としての協力を依頼するとともに,本年が日本とマーシャル諸島との外交関係樹立25周年にあたることもあり,二国間関係の一層強化につき確認した。
(参考)太平洋諸島フォーラム(PIF,Pacific Islands Forum)
1.PIFは,政治・経済・安全保障等幅広い分野における共通の関心事項について討議を行う太平洋島嶼国・地域の地域国際機関。現在,15カ国1地域が加盟。
2.PIFは,太平洋島嶼地域における地域協力を目的とする対話の場として発展してきており,毎年9月ごろに加盟国・地域首脳による年次総会を開催。
3.1989年以来,PIFは,年次総会後に,援助国を中心とする域外国を招き,閣僚級のPIF域外国対話(PFD,Post Forum Dialogue)を開催。
(1)太平洋島嶼国との関係強化
鈴木副大臣から,参加国に対して,我が国は太平洋島嶼国を重視しており,「共に働く仲間の一員」として,この地域における日本の役割を一層強化していく考えを説明した。
(2)太平洋・島サミット第2回中間閣僚会合(MIM2)への協力要請
鈴木副大臣から,PIF加盟国・地域に対して,第6回太平洋・島サミット(PALM6。昨年5月,沖縄)のフォローアップと,次回サミットの方向性を議論する,PALM第2回中間閣僚会合(MIM2。本年10月,東京及び仙台)への出席と協力を求めた。
(3)マーシャル諸島との関係強化
鈴木副大臣は,ロヤック・マーシャル諸島共和国大統領,ロバート同外相を表敬し,PALM第2回中間閣僚会合における共同議長国としての協力を依頼するとともに,本年が日本とマーシャル諸島との外交関係樹立25周年にあたることもあり,二国間関係の一層強化につき確認した。
(参考)太平洋諸島フォーラム(PIF,Pacific Islands Forum)
1.PIFは,政治・経済・安全保障等幅広い分野における共通の関心事項について討議を行う太平洋島嶼国・地域の地域国際機関。現在,15カ国1地域が加盟。
2.PIFは,太平洋島嶼地域における地域協力を目的とする対話の場として発展してきており,毎年9月ごろに加盟国・地域首脳による年次総会を開催。
3.1989年以来,PIFは,年次総会後に,援助国を中心とする域外国を招き,閣僚級のPIF域外国対話(PFD,Post Forum Dialogue)を開催。
2 PIF域外国対話の概要
(注 我が国の他,米,中,韓,英,仏,EU,インド,マレーシア等が出席。)
・ ロヤック・マーシャル諸島大統領(PIF議長)及びデブルム同国大統領補佐大臣から,冒頭,域外国対話に先立って開催されたPIF総会の総括として,気候変動分野について各国の取組を加速化すべきこと等を発言。これを受けて,各国が太平洋島嶼国への支援・協力実績につき発言。
・ 鈴木副大臣から,気候変動問題について,PIF加盟国により「気候へのリーダーシップに関するマジュロ宣言」が採択されたことを高く評価するとともに,今後とも太平洋島嶼国と協力しつつ,我が国の先端技術を活用した再生エネルギー導入の支援等,各国のニーズを踏まえた具体的な支援を行っていきたい,来年サモアで開催予定の第3回小島嶼開発途上国(SIDS)国際会議の成功に向けて島嶼国と緊密に連携したい,PALM6のフォローアップと次回サミットの方向性を議論するPALM第2回中間閣僚会合への出席と協力を求めたい,我が国は太平洋島嶼国を重視しており,「共に働く仲間の一員」として,この地域における日本の役割を一層強化していきたい等発言。
・ その他の域外対話国からも,本地域における気候変動問題への取組の重要性が指摘された。
(注 我が国の他,米,中,韓,英,仏,EU,インド,マレーシア等が出席。)
・ ロヤック・マーシャル諸島大統領(PIF議長)及びデブルム同国大統領補佐大臣から,冒頭,域外国対話に先立って開催されたPIF総会の総括として,気候変動分野について各国の取組を加速化すべきこと等を発言。これを受けて,各国が太平洋島嶼国への支援・協力実績につき発言。
・ 鈴木副大臣から,気候変動問題について,PIF加盟国により「気候へのリーダーシップに関するマジュロ宣言」が採択されたことを高く評価するとともに,今後とも太平洋島嶼国と協力しつつ,我が国の先端技術を活用した再生エネルギー導入の支援等,各国のニーズを踏まえた具体的な支援を行っていきたい,来年サモアで開催予定の第3回小島嶼開発途上国(SIDS)国際会議の成功に向けて島嶼国と緊密に連携したい,PALM6のフォローアップと次回サミットの方向性を議論するPALM第2回中間閣僚会合への出席と協力を求めたい,我が国は太平洋島嶼国を重視しており,「共に働く仲間の一員」として,この地域における日本の役割を一層強化していきたい等発言。
・ その他の域外対話国からも,本地域における気候変動問題への取組の重要性が指摘された。
3 PIF各国との会談等 (実施順)
(1)ソロモン諸島 (ソアラオイ外相,5日)
鈴木副大臣から,2月のソロモン諸島での地震・津波被害に改めてお見舞いを述べた。また,PIFにおける日本の役割強化に向けた協力,PALM第2回中間閣僚会合への出席,ソロモン諸島における投資環境の改善に向けた対応等を要請した。
ソアラオイ外相から,これまでの我が国によるソロモン諸島のインフラ整備に対する謝意を表明した。
(2)ニュージーランド (マカリー外相,5日)
鈴木副大臣から,PIFにおける日本の役割強化に向けた協力,PALM第2回中間閣僚会合への協力,クライストチャーチ地震邦人被害者家族に対する継続的な情報提供等を要請した。
また,両国間で,引き続き防災や地域における協力を推進していくことで一致した。
(3)マーシャル諸島 (ムラー外相,6日)
鈴木副大臣から,PALM第2回中間閣僚会合における共同議長国としての協力を要請した。
その他,両国間で,種々の分野で協力を強化していくことで一致した。
(4)トンガ (トゥイバカノ首相兼外相,6日)
鈴木副大臣から,ウルカララ皇太子同妃両殿下の第一子ご誕生に祝意を表明するとともに,PIFにおける日本の役割強化に向けた協力,PALM第2回中間閣僚会合への出席を要請した。
トゥイバカノ首相兼外相から,これまでの我が国による経済協力に謝意を表明した。
(5)キリバス (トン大統領兼外相,6日)
鈴木副大臣から,PIFにおける日本の役割強化に向けた協力,PALM第2回中間閣僚会合への出席を要請した。
トン首相兼外相から,これまでの我が国による経済協力に謝意を表明するとともに,日本との関係を一層強化したい旨の発言があった。
(6)マーシャル諸島 (ロヤック大統領,6日)
鈴木副大臣から,PIF議長国としての采配を評価するとともに,PIFにおける日本の役割強化に向けた協力,PALM第2回中間閣僚会合における共同議長国としての協力,遺骨帰還事業への継続的な協力を要請した。
ロヤック大統領から,これまでの我が国による経済協力に謝意を表明するとともに,「気候へのリーダーシップに関するマジュロ宣言」への賛同を期待する旨の発言があった。
(7)パラオ (レメンゲサウ大統領,6日)
鈴木副大臣から,PIFにおける日本の役割強化に向けた協力,PALM第2回中間閣僚会合への外相出席,遺骨帰還事業への継続的な協力を要請した。
レメンゲサウ大統領から,これまでの我が国による経済協力に謝意を表明し,パラオが来年のPIF議長国となったことから,支援の要請があった。
(8)ツバル (フィニカソ外相,6日)
鈴木副大臣から,PIFにおける日本の役割強化に向けた協力,PALM第2回中間閣僚会合への外相出席を要請した。
フィニカソ外相から,これまでの我が国による経済協力に謝意を表明するとともに,日本ともハイレベルの対話を実施していきたい旨発言があった。
(1)ソロモン諸島 (ソアラオイ外相,5日)
鈴木副大臣から,2月のソロモン諸島での地震・津波被害に改めてお見舞いを述べた。また,PIFにおける日本の役割強化に向けた協力,PALM第2回中間閣僚会合への出席,ソロモン諸島における投資環境の改善に向けた対応等を要請した。
ソアラオイ外相から,これまでの我が国によるソロモン諸島のインフラ整備に対する謝意を表明した。
(2)ニュージーランド (マカリー外相,5日)
鈴木副大臣から,PIFにおける日本の役割強化に向けた協力,PALM第2回中間閣僚会合への協力,クライストチャーチ地震邦人被害者家族に対する継続的な情報提供等を要請した。
また,両国間で,引き続き防災や地域における協力を推進していくことで一致した。
(3)マーシャル諸島 (ムラー外相,6日)
鈴木副大臣から,PALM第2回中間閣僚会合における共同議長国としての協力を要請した。
その他,両国間で,種々の分野で協力を強化していくことで一致した。
(4)トンガ (トゥイバカノ首相兼外相,6日)
鈴木副大臣から,ウルカララ皇太子同妃両殿下の第一子ご誕生に祝意を表明するとともに,PIFにおける日本の役割強化に向けた協力,PALM第2回中間閣僚会合への出席を要請した。
トゥイバカノ首相兼外相から,これまでの我が国による経済協力に謝意を表明した。
(5)キリバス (トン大統領兼外相,6日)
鈴木副大臣から,PIFにおける日本の役割強化に向けた協力,PALM第2回中間閣僚会合への出席を要請した。
トン首相兼外相から,これまでの我が国による経済協力に謝意を表明するとともに,日本との関係を一層強化したい旨の発言があった。
(6)マーシャル諸島 (ロヤック大統領,6日)
鈴木副大臣から,PIF議長国としての采配を評価するとともに,PIFにおける日本の役割強化に向けた協力,PALM第2回中間閣僚会合における共同議長国としての協力,遺骨帰還事業への継続的な協力を要請した。
ロヤック大統領から,これまでの我が国による経済協力に謝意を表明するとともに,「気候へのリーダーシップに関するマジュロ宣言」への賛同を期待する旨の発言があった。
(7)パラオ (レメンゲサウ大統領,6日)
鈴木副大臣から,PIFにおける日本の役割強化に向けた協力,PALM第2回中間閣僚会合への外相出席,遺骨帰還事業への継続的な協力を要請した。
レメンゲサウ大統領から,これまでの我が国による経済協力に謝意を表明し,パラオが来年のPIF議長国となったことから,支援の要請があった。
(8)ツバル (フィニカソ外相,6日)
鈴木副大臣から,PIFにおける日本の役割強化に向けた協力,PALM第2回中間閣僚会合への外相出席を要請した。
フィニカソ外相から,これまでの我が国による経済協力に謝意を表明するとともに,日本ともハイレベルの対話を実施していきたい旨発言があった。
4 主要域外国との会談等
・ 英国 (スワイヤ外務閣外相,5日)
安全保障・防衛分野を含む二国間協力を強化していくこと,日本語・英語教育を拡充していくことの重要性等につき一致した。その他,シリア情勢を含む地域情勢や国際情勢につき率直な意見交換を行った。
・ 英国 (スワイヤ外務閣外相,5日)
安全保障・防衛分野を含む二国間協力を強化していくこと,日本語・英語教育を拡充していくことの重要性等につき一致した。その他,シリア情勢を含む地域情勢や国際情勢につき率直な意見交換を行った。