外交史料館

令和3年6月11日

 戦後外交記録は、以下の制度に基づいて移管・公開された史料群です。

  • (1)昭和51(1976)年から平成20(2008)年まで実施された「外交記録公開」(第1~21回)により公開されたマイクロフィルム・CD-R等
  • (2)平成13(2001)年の情報公開法施行に併せて行われた閣議決定「歴史資料として重要な公文書等の適切な保存のために必要な措置について」及びこれに付随する各府省庁官房長等による申合せ、及び平成22(2010)年に制定された「外交記録公開に関する規則」に基づき、外交史料館に移管・公開された原本ファイル(及びその複製物)

 現在では「外交記録公開に関する規則」に基づき、作成又は取得から30年以上が経過した行政文書は公開するとの原則の下に、移管・公開が行われています。

分類方法

 戦後外交記録は、「外務省記録」及び「新分類記録」という二つの異なった作成経緯・分類を持つ史料群で構成されています。

「外務省記録」(文書課編纂ファイル) 新分類記録(課室作成ファイル)
 在外公館との電信・公信をはじめとする外務省の執務文書を、案件ごとに文書課で編纂したものが「外務省記録」ファイルです。ファイルは外務省独自の門・類・項・目の分類項目によって整理されています(戦前期外務省記録の概要は戦前期「外務省記録」をご参照ください)。戦後も「外務省記録」は戦前期の分類体系を基本的に引き継ぎ、A’(政治、外交、国際紛争)、B’(条約、協定、国際会議、国際機関)…のように大項目(門)が設定され、以下類・項・目からなる各階層の所定の項目によってファイルが分類されています。  1970年代以降、業務量及び文書量の増大に伴い「外務省記録」の編纂が行われなくなってから外務省が作成・取得した文書ファイルを、外交史料館は「新分類記録」と呼称しています。「新分類記録」には公開時、「(移管・公開時の西暦年)―(整理番号)」からなる分類番号を付与しています。
新分類記録には異なる文書管理システムの下で作成・取得された記録が含まれ、S・Hのいずれかの階層分類に分類されています。ファイルがどちらの分類に属するかは、「所蔵史料検索システム」上の「階層」から確認可能です。
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