外務本省

関口昌一外務大臣政務官(安倍内閣総理大臣特使)とカルザイ・アフガニスタン大統領の会談の概要

平成18年11月20日

 11月20日午前9時30分(現地時間、日本時間午後2時)から約25分間、安倍内閣総理大臣特使としてアフガニスタンを訪問中の関口昌一外務大臣政務官は、カルザイ・アフガニスタン大統領と大統領府において会談したところ、概要以下のとおり。

1. 冒頭、関口総理特使から、今月16日に発生したアフガニスタン西部のバドギス県における洪水被害に対し、日本政府として約2,000万円相当の緊急援助物資を供与することを先程決定した旨述べたのに対し、カルザイ大統領から、日本政府及び国民に対し深い謝意が表明された。

2.関口総理特使から、(安倍総理からの親書を手交しつつ)以下のとおり述べた。

(1)日本は、約11億ドルのODA、海上自衛隊によるインド洋における海上阻止活動への支援等で、アフガニスタンの復興努力を支援してきた。今般、カルザイ大統領の要請をも踏まえ、テロ対策特措法の1年間の期限延長を決定したタイミングで、我が国の国際社会における「テロとの闘い」に対する姿勢及びアフガニスタンの支援への揺るがぬ決意をカルザイ大統領に直接お伝えしに来た。安倍政権になっても我が国の姿勢に変化はない。今後も、アフガニスタンを積極的に支援していく。

(2)18日にインドで開催されたアフガニスタン地域経済協力会議第2回会合に自分も出席したが、地域協力の成功に向けたカルザイ大統領のご尽力に敬意を表する。(会議概要関口政務官スピーチ

(3)最近のアフガニスタンの治安の悪化、非合法武装集団の解体(DIAG)の実施状況、麻薬を巡る状況を日本政府として憂慮している。カルザイ大統領の強力なリーダーシップで困難を乗り越えて頂きたい。日本は支援を惜しまない。

3.これに対し、カルザイ大統領は以下のとおり述べた。

(1)日本のアフガニスタンへの寛大な支援に対し、改めて深い感謝を申しあげる。日本は、アフガニスタン復興のまさに最初の段階から手を差し伸べてくれた。2002年1月に東京で開催されたアフガニスタン復興に関する最初の国際会議を自分は忘れない。

(2)アフガニスタン地域経済協力第2回会合に日本からハイレベルの参加を得られたことは、日本のアフガニスタンへの関心の高さを示すものであり感謝申しあげる。

(3)治安、DIAG、麻薬等困難な課題が多いが、前向きな動きも見られる。日本の協力も得つつ、乗り越えていきたい。

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