外務副大臣・外務大臣政務官
三ツ矢外務副大臣と在京SADC大使との懇談
8月28日午後3時から約50分間,三ツ矢外務副大臣は,南部アフリカ開発共同体(SADC)加盟国の在京大使ら12名と,南部アフリカ地域における広域開発の協力のあり方に関し,懇談を行いました。
1 三ツ矢副大臣から,先月のモザンビーク,ナミビア,南ア訪問を通じて,南部アフリカの更なる発展にとって,広域開発の重要性,特に同地域全体の輸送網の整備の重要性を指摘しました。また,三ツ矢副大臣は,日本はTICADプロセスを通じて,エネルギー,道路・港湾,国境通関などの分野でSADCを含むアフリカの広域開発を長年支援しており,特に日本の技術やノウハウを活用し,引き続きアフリカ側の取組を支援していきたい旨発言しました。更に,三ツ矢副大臣から,広域開発に向けた協力を強化するため,現地レベルで各国駐在の日本大使,企業関係者,広域開発を実施する国際機関との対話を強化するとともに,東京でも在京大使と広域開発に関する意見交換を継続していきたい旨提案しました。
2 これに対し,SADC加盟国の大使からは,日本の長年の支援に対して謝意が表明されるとともに,SADCも広域開発の重要性を認識し,取組を強化していること,日本政府及び日本企業の協力を得ながら,SADCが重視する電力,運輸,ICT,観光,水資源の分野での広域開発を進めていきたい等の発言がありました。また,三ツ矢副大臣から提案のあった現地レベルでの対話強化や東京での意見交換の継続について賛同する旨発言がありました。
(参考)南部アフリカ開発共同体(Southern African Development Community)
南部アフリカ15カ国が加盟する地域経済共同体。域内の平和・安全保障,政治,開発と貧困削減分野の協力を通じて地域経済統合を目的としている。1980年にSADCの前身である南部アフリカ開発調整会議(SADCC)が発足し,南アフリカのアパルトヘイトを撤廃後,1992年に現在の「南部アフリカ開発共同体(SADC)」に改称。本部事務局はハボロネ(ボツワナ)に置かれる。