アフリカ開発会議(TICAD)

TICAD閣僚会合 全体会合3
山田外務大臣政務官スピーチ(仮訳)

(2018年10月7日 東京)

平成30年10月7日

英語版 (English)

  • TICAD閣僚級会合 全体会合3 山田外務大臣政務官スピーチ(仮訳)

【冒頭】

 日本は,人間の安全保障のコンセプトを主要な外交政策として最初に提唱した国の一つ。人間の安全保障はTICADの中核をなす要素であり,健康的で,持続可能で,かつ,安定的な社会の構築を通じて,アジェンダ2063やSDGsの達成に貢献するもの。この機会に日本の取組みを紹介したい。

【保健分野での日本のイニシアティブ(UHCの推進)】

 日本は,2000年のG8九州・沖縄サミットで初めて国際保健を議題とした日本のイニシアティブに象徴されるとおり,かねてから国際保健の主導的な推進国である。2014年のエボラ出血熱の大流行に伴い,日本は,初めてユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)のコンセプトを2016年のG7伊勢志摩サミットや同年に開催されたTICADVIの議題の重要な柱として位置づけた。それ以来,日本は,ケニアやセネガルにおける政策円借款の供与を含む保健事業を通じて,アフリカにおけるUHCを力強く推進してきている。こうした取り組みを重ね,我々は,東京で「UHCフォーラム2017」を開催。
 日本は,国際機関と緊密に連携し,アフリカの保健部門における能力構築や人材育成に重点的に取り組む方針としている。また,我々は,国内資源の動員増強を含む持続可能な保健分野におけるファイナンスや民間部門の役割の強化といった,アフリカにおける新たな課題に取り組むこととしている。

【環境(きれいな街プラットフォーム)】

 アフリカは急速な都市化から生じた,非効率な都市計画やインフラ整備の不足,雇用創出,都市管理といった様々な課題に直面。環境に関しては,我々が牽引するイニシアティブの一つである,アフリカのきれいな街プラットフォーム(ACCP)を取り上げたい。日本は,包括的で持続可能なシステムとして広く知られる日本の廃棄物管理システムから学ぶ研修の機会を提供。日本は,より多くのアフリカ諸国が,アフリカにおける清潔で健康的な都市を実現するこのプラットフォームに参加することを期待。

【防災と気候変動(日本の経験・知見,仙台防災枠組)】

 3つ目の話題は,気候変動と防災である。2011年の東日本大震災や2018年7月の豪雨のように,日本には,自らの経験に基づいた先進的な災害対策能力がある。日本は3度にわたり,国連防災世界会議を主催し,仙台防災枠組2015-2030策定にイニシアティブを発揮。気候変動の影響への対処において,適応が重要性を増す中で,気候変動に関する国際的な議論を考慮に入れつつ,日本は,知識と経験を引き続き活用し,防災分野における最先進国の一つとして防災を主流化するためイニシアティブをとる。

【平和と安定(アフリカ賢人会議)】

 法の支配や人権の尊重,良いガバナンスの下での平和と安定は,持続可能で包括的な発展のための前提条件である。本年8月,日本は,アフリカにおける平和,安全,安定を確実にする「アフリカの課題に対するアフリカの解決策」について議論するため,アフリカ諸国の元大統領を招へいし,アフリカの平和と安定に関するアフリカ賢人会議コアグループ会合を開催した。

【結び】

 発言を締めくくるにあたり,我々の支援は,若者と女性のエンパワーメントを含む人材育成と教育に焦点を当て続けることを強調したい。アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(ABEイニシアティブ)といったこの分野の取組を実施する我々の固い決意を強調したい。このイニシアティブは,2013年のTICAD Vで打ち出され,また,更なる取組が2016年のTICADVIで表明され,IT産業,自動車工学,理数科教員といった分野の1000万人以上を対象として研修プログラムが拡大された。この例が示すように,日本はアフリカの平和と繁栄のため引き続き努力していく。

御清聴ありがとうございます。


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