アフリカ開発会議(TICAD)
安倍総理主催ワーキング・ディナー(西部アフリカ諸国)
平成28年8月27日
本8月27日20時20分(現地時間。日本時間28日2時20分)から約75分間、第6回アフリカ開発会議(TICADVI)出席のためケニア・ナイロビを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は、西部アフリカ各国首脳との間でワーキング・ディナーを開催したところ、概要は以下のとおりです。
- 安倍総理から、アフリカが直面する課題への対応には地域的な取組が重要であり、今回のTICADで重視されている質の高いインフラ投資、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)、職業訓練による雇用の創出は、地域的な広がりを有すると述べました。その上で、西部アフリカを対象としたビジネス・フォーラムの開催を例に挙げ、この地域への日本企業の関心の高まりを指摘しました。また、地域の連結性強化に向けた日本の協力が地域の魅力を高め、更なる経済発展に貢献することへの期待を示しました。
- これに続き、参加各国首脳等からは、初のアフリカ開催となったTICADVIへの祝意と謝意が表明されるとともに、日本の幅広い支援への感謝と期待が表明されました。また、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)が、地域統合を様々な分野で推進している実例が紹介されるとともに、地域統合を深めていくための課題としてインフラ整備を通じた連結性の向上、電力市場における地域統合の推進等の必要性が強調されました。
- アフリカが直面している共通課題としては、人材育成、鉄道や国境を越えた道路等のインフラ整備、資金の欠如、エネルギー・電力問題、農業・水産業、保健等が指摘されました。さらに、TICADの機会に日本の民間企業が地域の実情への関心を深めることにより、具体的な投資へと結実することへの期待が表明されました。また、地域特有の課題として、エボラ出血熱への対応及びテロとの戦いの必要性を強調する向きも見られました。
- 最後に、安倍総理から、本日の議論は非常に有意義であったとしつつ、アフリカが「アジェンダ2063」が目指すアフリカの実現に向けて、着実に歩んでいる姿を心強く感じた旨述べた上で、日本と西アフリカとの協力関係が強化されることへの期待を表明しました。