マリ共和国

令和元年8月28日
写真提供:内閣広報室

 本28日午後5時25分頃から約15分間,横浜において,安倍晋三内閣総理大臣は,イブラヒム・ブバカール・ケイタ・マリ共和国大統領(H.E. Mr. Ibrahim Boubacar KEITA, President of the Republic of Mali)との間で日・マリ首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。なお,ケイタ大統領は28日から30日まで開催中の第7回アフリカ開発会議(TICAD7)に参加するため訪日中です。

  1.  冒頭,安倍総理大臣から,「大統領としての初訪日を歓迎する。サヘル地域国として抱える困難を世界が心配している。平和と安定の努力を支援したい。広大な国土を統治する困難を理解するとともに,行政制度拡充により全土の国民の生活と安全を守ることが鍵ではないか」と述べました。これに対し,ケイタ大統領から,「暖かい歓迎に感謝する。今回は2回目の訪日であり,大統領としては初めての訪問である。マリは多くの課題を抱えており,国民の生活を改善していきたい」旨述べるとともに,日本からの支援に対する感謝が示されました。
  2.  続いて,安倍総理大臣から,G5サヘルの努力を後押しすべく,マリ及びサヘル地域の平和と安定の実現に向けて,マリ平和維持学校を支援したい旨述べました。さらに,安倍総理大臣は,刑務司法体制強化や食料安全保障の改善を支援する意向を表明しました。これに対し,ケイタ大統領から,西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の統合が進んでおり,マリの発展には人材育成が重要である旨述べるとともに,アフリカPKO訓練センターへの支援を含む日本からの治安分野に対する支援への謝意が表明されました。
  3.  この他,両首脳は安保理改革を含む国際場裡における協力や北朝鮮情勢等に関し,意見交換を行いました。

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