ASEAN(東南アジア諸国連合)
第27回ASEAN+3(日中韓)外相会議
令和8年7月23日
現地時間7月23日午前8時(日本時間午前9時)から約2時間、フィリピンの首都マニラにて第27回ASEAN+3(日中韓)外相会議が開催され、茂木敏充外務大臣が出席しました。
1 開会挨拶
茂木大臣から、概要以下のとおり述べました。
- 現在、ASEAN+3のGDP総額は世界全体の4分の1を超えており、地域と世界の安定と繁栄において我々が果たすべき役割は、大きく拡大している。
- 日本は、ASEANの中心性と一体性、及び「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」を支持している。日本が掲げる「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」は、AOIPと基本的原則と方向性を共有している。ASEAN+3がAOIPの推進と主流化に向けて緊密に連携できるよう、日中韓の調整国としての役割をしっかり果たしていきたい。
- ASEAN+3各国が直面する共通の課題解決に向けて協力していく意義の大きさも改めて強調したい。エネルギー・食料安全保障、高齢化、防災といった課題の解決のため、ASEAN+3の枠組みのポテンシャルを活かしていきたい。
2 ASEAN+3協力
- 茂木大臣から、日本は、「ASEAN共同体ビジョン2045」に沿った協力強化は、地域の安定と繁栄に不可欠なものと考えている旨述べ、「経済・金融」、「持続可能な社会」、「平和と安全保障」の3分野の中で日本が特に重視する点について、概要以下のとおり発言しました。
- 経済・金融での協力
経済については、多角的貿易体制の維持・強化及びWTO改革の実現等に向けて協力していきたい。また、金融協力について、日本は、越境電子決済の進展について、引き続き議論を主導していく。 - 持続可能な社会に向けた協力
エネルギー分野について、昨今の中東情勢を受けて日本が立ち上げた「パワー・アジア」の下、緊急対応として金融・財政支援、中長期的な対応として備蓄等の供給体制の強化、エネルギー源多様化等の協力を推進していく。食料分野については、ASEAN+3緊急コメ備蓄を通じた支援等の強化に係る議論を主導していく。 - 平和と安全保障に係る協力
喫緊の課題である組織的詐欺対策として、日本は、ASEAN諸国に対する能力構築支援を継続してきている。また、ASEAN+3サイバー犯罪対話の実施等を通じた連携も継続していきたい。
- 経済・金融での協力
- 他の参加国から、ASEAN+3における協力を更に推進していくとの決意が示されるとともに、各国が進めている取組の紹介や、経済・金融協力、デジタル経済、保健、食料安全保障、エネルギー安全保障、防災等を始めとする、各国が優先課題と考える協力分野について発言がありました。
3 地域・国際情勢
- 茂木大臣から、中東情勢が世界経済に与える悪影響は各国が共有する懸念事項であり、共に課題に対処していきたい、ホルムズ海峡における追加的費用のない自由で安全な航行の回復の一日も早い実現を含めて、日本として外交努力を続けていく旨述べました。
- また、北朝鮮について、茂木大臣から、北朝鮮による核・ミサイル開発は、国連安保理決議違反であり容認できず、北朝鮮の完全な非核化が重要である旨述べました。加えて、拉致問題への引き続きの各国の理解と協力を要請しました。
- 他の参加国からは、中東情勢を受けた地域におけるエネルギー供給網の強化に向けた地域の各国による取組の重要性、食料安全保障に関する協力の重要性等について言及がありました。
4 閉会挨拶
茂木大臣から、本日の議論を通じて、ASEAN+3協力の様々なポテンシャルを改めて確認できた、引き続き、幅広い分野において、未来志向の協力を深化させていきたい旨述べました。加えて、来年、ASEAN+3協力が30周年を迎えることを見据え、引き続き各国と協力を進めていきたい旨述べました。
