ASEAN(東南アジア諸国連合)

第21回ASEAN+3(日中韓)首脳会議

平成30年11月15日

英語版 (English)

  • ASEAN+3首脳会議での写真撮影に臨む安倍総理
  • ASEAN+3首脳会議で発言する安倍総理

11月15日(木曜日)午前11時40分から午後12時45分(現地時間)まで,シンガポールにおいて,ASEAN+3首脳会議が開催され,我が国から安倍総理大臣が出席したところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭発言

議長国シンガポール,中国,韓国の発言に引き続いて,安倍総理から,概要以下のとおり発言した。

(1)総論

ア 中国への公式訪問の際に,日中両国が,国際社会の平和と繁栄に建設的な役割を果たしていくことで一致。そのような中,ASEANと日中韓の首脳が一堂に会し,地域の諸課題について議論できることを嬉しく思う。

イ 金融協力から始まったASEAN+3は,今やその協力分野を,食料安全保障,貧困撲滅,文化,観光,青少年交流等に拡大させている。日本は今後,特に環境,防災,ヘルスケア分野に注力する。

(2)環境

ア 深刻な問題となっている海洋プラスチックごみ問題につき域内の協力を強化。日本が提唱した「海洋プラスチックごみ協力アクション・イニシアティブ(日本語(PDF) / 英語(PDF))」に各国から賛同が得られたことを歓迎。

イ 中国や韓国とも連携し,3Rや廃棄物処理に係るASEAN諸国の制度構築及びインフラ整備支援,科学的知見の共有を推進。

(3)防災

ア 多発する災害の教訓を踏まえ,日本は,「東南アジア災害リスク保険ファシリティ(SEADRIF)」を推進。シンガポールや世界銀行の協力の下,2019年中頃に,ラオス,ミャンマーを対象とした災害リスクプールを稼働させるとともに,将来的にASEAN各国への展開を目指す。

イ フィリピンとの間では,ASEAN+3緊急米備蓄制度(APTERR)協定の下,災害が発生した際に,1万トン規模のコメの供給を可能とする覚書に署名した。また,APTERRの安定的な運営継続のため,今般,APTERR協定が改正される運びとなったことを歓迎。

(4)アクティブ・エイジング

高齢化は,地域にとって避けられない課題。日本は,「アジア健康構想」の下,アジアにおける,バランスのとれた裾野の広いヘルスケアの実現を目指す。

(5)その他

東アジアを牽引するASEANと日中韓3か国が一致すれば,地球規模の課題であっても,解決に向けた力強い流れを生み出すことができる。

2 ASEAN+3協力のレビューと今後の方向性

安倍総理から,ASEAN+3協力に関する日本の取組を中心に概要以下のとおり説明した。

(1)総論

ASEAN+3のますますの連携強化のため,日本としては,協力作業計画に基づき,協力を強化していく。

(2)人と人との連結性

ア 高等教育こそ,国の活力を高めるエンジン。東アジアの若者に質の高い教育を保証し流動性を高めることは,我々の務め。地域全体で優秀な学生を育てたい。

イ 日中韓とASEANの文化都市同士の連携も推進。

(3)インフラ

国際スタンダードを満たさないインフラ投資は地域の持続可能な繁栄の足かせになりかねない。開放性,透明性,経済性,対象国の財政健全性等が確保された「質の高い」インフラ整備を推進。

(4)エネルギー

また,エネルギー安全保障強化のため,アジアのLNGの利用促進や省エネルギー分野等の取組強化に向けた人材育成やファイナンス支援に引き続き取り組む。

(5)RCEP・WTO改革

世界で保護主義の懸念が高まる中,TPP11は,年内に発効することとなった。RCEP交渉も早期妥結を目指し,積極的に貢献していきたい。また,WTO改革でも協力したい。

(6)輸入規制の撤廃

東日本大震災から7年以上が経過した。今もなお日本産食品に対する規制を維持している国に対しては,科学的根拠に基づき可及的速やかな規制撤廃・緩和を求めたい。

各国からもASEAN+3協力の進捗を歓迎する旨発言があり,今後も協力を深化させていくことで一致した。

3 地域・国際情勢に関する意見交換

朝鮮半島情勢について各国が言及する中,安倍総理から,北朝鮮に関し,概要以下のとおり述べた。

(1)朝鮮半島の非核化に向け,安保理決議の完全な履行が必要。安保理決議が禁止する「瀬取り」への対策においても協力したい。

(2)いまや北朝鮮は,歴史的好機をつかめるか否かの岐路にある。北朝鮮には手つかずの天然資源と,大きく生産性を伸ばし得る労働力がある。問題解決の暁には,明るい未来を描くことができる。北朝鮮の拉致,核,ミサイルの問題を解決し,不幸な過去を清算して国交正常化を目指す。この方針の下,私も,相互不信の殻を打ち破り,金正恩委員長と直接向かい合い,拉致問題の早期解決を成し遂げる。そう決意している。拉致問題の早期解決に向け,理解と協力を期待。

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