ニュージーランド

平成29年5月17日
写真提供:内閣広報室
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本17日午後6時10分過ぎから約45分間,安倍晋三内閣総理大臣は,実務訪問賓客として訪日中のビル・イングリッシュ・ニュージーランド首相(The Rt. Hon. Bill English, Prime Minister of New Zealand)との間で首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。また,両首脳は共同プレスリリース(和文(PDF) / 英文(PDF))を発出しました。

1 冒頭

(1)安倍総理大臣から,イングリッシュ首相就任後初の訪日と人的交流や地方交流を含む幅広い二国間関係の発展を歓迎し,普遍的価値を共有する重要なパートナーであるニュージーランドと緊密に連携して,法の支配に基づく地域の平和と安定及びルールに基づく自由貿易・投資を推進するとともに,今次訪日を機にパートナーシップを力強く発展させたいと述べました。

(2)これに対し,イングリッシュ首相から,安倍総理大臣と日本のおもてなしに感謝し,安倍総理大臣の発言に同意した上で,再生可能エネルギーや農業での協力進展への期待を表明しました。また,日本が2019年ラグビー・ワールドカップ,2020年東京オリンピック・パラリンピック,2021年ワールドマスターズゲームの開催国であることに触れ,2018年にラグビ代表チーム「オール・ブラックス」が訪日することとなった旨述べました。更に,地域の安全保障についての日本の考えを伺い,理解を深めたいと述べると共に, 環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への確固たるコミットメントを確認したいと述べました。

2 二国間関係

(1)安倍総理大臣から,オール・ブラックスの派遣及び防衛協力の活発化を歓迎するとともに,北海道における酪農への協力を評価しました。

(2)また,両首脳は,スポーツ協力に係る覚書の署名を歓迎し,日本が開催する2019年ラグビー・ワールドカップ及び2020年東京オリンピック・パラリンピック等の成功に向け協力していくことで一致しました。

(3)両首脳は,互いに震災経験国であることを踏まえ,防災分野での協力を確認しました。

3 経済連携

(1)安倍総理大臣から,日本に続くニュージーランドのTPPへの批准を歓迎し,両首脳は,TPPの早期実現に向けて,ハノイでの閣僚会合等,緊密に連携することを確認しました。

(2)東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉について,包括的でバランスのとれた質の高い協定の早期妥結を目指して連携することで一致しました。

4 地域及びグローバルな課題

(1)安倍総理大臣から,「自由で開かれたインド太平洋戦略」をイングリッシュ首相に説明し,法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化すべく協力することで一致しました。

(2)両首脳は,核,ミサイル,拉致等の北朝鮮問題について突っ込んだ議論を行い,北朝鮮に対し関連安保理決議等の国際的な義務を履行するよう強く求めること,及び拉致問題の早期解決に向け連携していくことで一致しました。

(3)南シナ海,東シナ海等,地域情勢に関する認識を共有し,連携していくことを確認しました。

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