フィジー共和国
日・フィジー首脳会談及び署名式
令和7年11月13日
11月13日、午後5時30分から約30分間、高市早苗内閣総理大臣は、実務訪問賓客として訪日中のシティヴェニ・リンガママンダ・ランブカ・フィジー共和国首相(Hon. Mr. Sitiveni Ligamamada RABUKA, Prime Minister of the Republic of Fiji)と首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
また、この機会に、両首脳は、二国間関係を更なる高みに引き上げるべく、日・フィジー「ロマヴァタ・キズナ・パートナーシップ」設立に関する共同声明に署名しました(注 ロマヴァタ:フィジー語で「結束」(unity)の意)。
- 冒頭、高市総理大臣から、日本とフィジーは、価値及び原則を共有し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持する上で、重要なパートナーである旨述べました。両首脳は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けた協力を確認し、両国の「キズナ」を更に深めることで一致しました。
- 高市総理大臣から、両国の協力関係は、インフラや教育、保健・医療、防災等に加え、安全保障や司法、スポーツ交流等、幅広い分野で進展している旨述べました。両首脳は、日・フィジー「ロマヴァタ・キズナ・パートナーシップ」を指針とし、強固な協力関係を更に発展すべく、取り組むことを確認しました。
- また、高市総理大臣から、日本は、災害対応船の供与を始めとし、フィジーのニーズに寄り添った協力を実施している旨述べ、二国間の経済関係強化も含め、地域の連結性や強靱性を強化するべく、フィジーと共に歩んでいく考えを示しました。これに対し、ランブカ首相から、これまでの幅広い分野への支援に関し、日本政府及び日本国民への感謝が述べられるとともに、二国間関係のより一層の強化へのコミットメントが示されました。
- 両首脳は、二国間の安全保障協力が、地域の平和と安定を維持する上で不可欠である旨確認し、世界初の政府安全保障能力強化支援(OSA)の機材引渡しがフィジーに対して行われたことを歓迎しました。また、高市総理大臣から、核・ミサイル問題及び拉致問題を含む北朝鮮への対応に関し、引き続き緊密に連携していきたい旨述べました。
- ALPS処理水の海洋放出に関し、高市総理大臣から、ランブカ首相による日本の取組に対する信頼に感謝の意を表するとともに、日本として、引き続き科学的根拠に基づき透明性をもって対応し、安心を高めていく旨述べました。ランブカ首相からは、ALPS処理水の海洋放出に関する日本の取組への信頼が改めて示されました。
- 高市総理大臣から、日本は、地域の一体性とそれを体現する太平洋諸島フォーラム(PIF)の「2050年戦略」を強力に支持している旨述べるとともに、太平洋強靱化ファシリティ(PRF)への300万米ドルの拠出を含め、昨年実施した第10回太平洋・島サミット(PALM10)のコミットメントを着実に実施している旨述べました。両首脳は、2027年に実施予定のPALM11に向けて、引き続き連携していく旨確認しました。
- 高市総理大臣から、ランブカ首相が主導した「平和の海」宣言が、主権の尊重や、法に基づく国際秩序の維持等、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」と理念を共有していることを述べ、両首脳は、地域の平和と安定の維持のために共に取り組んでいくことを確認しました。
- このほか、両首脳は地域情勢についても意見交換を行いました。
(参考)別添
- 日・フィジー「ロマヴァタ・キズナ・パートナーシップ」共同声明(英文(PDF)
/和文仮訳(PDF)
/概要(PDF)
) - 「平和の海」宣言概要(PDF)


