オーストラリア連邦

平成28年11月16日

 本16日,午後2時50分から約20分間,安倍晋三内閣総理大臣は,マルコム・ターンブル・オーストラリア首相(The Hon. Malcolm Turnbull, MP,Prime Minister of Australia)の求めにより電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭,ターンブル首相から,米国は地域の平和と繁栄を下支えする上で重要な役割を担っており,米国の同盟国である日豪で連携しつつ,米国の新政権とも建設的な関係を構築していきたい旨述べました。また,同首相は,TPPに関し,アジア太平洋地域におけるルール作りを含め,経済のみならず戦略的観点からも大きな意義を有している旨述べました。

2 これに対し,安倍総理大臣から,TPPは,アジア太平洋地域のルール作りといった経済的意義のみならず,基本的価値を共有する国々によって地域の平和と安定を確保するといった戦略的意義を持つ,従って,日豪を含む各国が国内手続を進め,TPPの発効に向けた決意を改めて世界に示すことが重要であり,こうした点で日豪で緊密に連携したい旨述べました。また,安倍総理大臣から,アジア太平洋地域の平和と繁栄に関して米国が果たす役割は引き続き重要であり,またこの地域の平和と繁栄は米国自身にとっても重要である旨述べ,先方とも認識を共有しました。

3 両首脳は,今後とも日豪両国間及び米国とも緊密に連携していくことで一致しました。


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