オーストラリア連邦

平成27年1月22日

 本22日14時00分から約15分間,安倍晋三内閣総理大臣は,トニー・アボット豪州首相(The Hon Tony Abbott MP,Prime Minister of Australia)と日豪首脳電話会談を行いました。概要は以下のとおりです。

1 まずアボット首相から,今回のISILによる日本人人質に対する脅迫について,私(アボット首相)と豪州は,安倍総理大臣及び日本と共にあるとして,強い連帯の意が表され,テロとの闘いに対する決意が改めて示されました。

2 これに対し安倍総理大臣から,以下のとおり述べました。

(1)アボット首相及び豪州国民の連帯の意に感謝する。

(2)ISILにより,邦人の殺害予告動画が配信された。人命を盾にとって脅迫することは許しがたい行為であり,強い憤りを覚える。

(3)今般の私(安倍総理大臣)の中東訪問で発表した2億ドルの支援は,難民支援を始め,非軍事的な分野でできる限りの貢献を行うためのもの。

(4)日本はテロに屈することなく,国際社会によるテロとの闘いに貢献していく。

(5)豪州政府からは,事実関係に関する情報収集,当該邦人の早期解放に向けた協力等で御支援を頂きたい。

(6)今後も国際社会と連携し,地域の平和と安定のために一層貢献していくとの考えに変わりはない。豪州と今後とも緊密に協力していきたい。

3 これに対してアボット首相からは,豪州としても国際社会と共に,できる限りの協力をしたい,日本政府及び国民はこの困難を乗り越えるものと確信している旨述べました。

4 また,両首脳は,本年の双方の都合の良い時期にアボット首相の訪日を実現するよう,調整を進めていくことで一致しました。


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