大韓民国
日韓外相電話会談
平成28年8月12日
8月12日(午後5時45分頃から約30分間),岸田外務大臣は,尹炳世(ユン・ビョンセ)韓国外交部長官との間で電話会談を行ったところ,概要以下のとおり。
1 冒頭,尹長官から,岸田大臣の再任に対する祝意が示され,岸田大臣から謝意を表明するとともに,引き続き尹長官と協力していきたい旨を述べた。
2 昨年末の慰安婦問題に関する合意について,尹長官から,7月末に財団を設立したことをはじめとする韓国側の取組について説明があった。これに対して,岸田大臣から,日本政府の資金がどのような事業に用いられるかについて,局長協議を通じて一定の進展があったことを確認した上で,本日の電話会談を通じて,韓国政府が今後も日韓合意を誠実に実施していくことを改めてしっかりと確認することができた,ついては,速やかに10億円の資金を支出すべく,必要な手続を進める考えである旨を述べた。
また,岸田大臣から,財団が元慰安婦の方々や家族からニーズを調査した上で,日韓両政府が合意する使途の範囲内で資金が支出されることを確認するとともに,少女像の問題を含め,引き続き合意の実施に向けて努力を行うよう韓国側に求め,両外相は日韓合意を引き続き誠実に実施していくことで一致した。
3 また,岸田大臣から,先般の文在寅「共に民主党」前代表の竹島上陸等に触れつつ,竹島問題を提起した。
4 北朝鮮の核・ミサイル問題について,岸田大臣から,先般北朝鮮の弾道ミサイルが日本のEEZ内に落下したことは,従来とは次元の異なる許しがたい暴挙である旨を述べ,両外相は日韓及び日米韓で引き続き緊密に連携していくことで一致した。