大韓民国
日韓外相会談
令和2年2月15日
2月15日午前9時(現地時間:日本時間同日午後5時)頃から約30分間,ミュンヘン安全保障会議出席のため,ドイツ・ミュンヘンを訪問中の茂木敏充外務大臣は,康京和(カン・ギョンファ)韓国外交部長官と日韓外相会談を行ったところ,概要以下のとおりです。
- 両外相は,目下の日韓間の最大の課題である旧朝鮮半島出身労働者問題について,現金化がもたらす日韓関係への深刻な影響も念頭に,この問題の早期解決の重要性につき一致するとともに,今後とも,外相レベルを含め,外交当局間の意思疎通を継続していくことで一致しました。
- 我が国による輸出管理の運用見直しについて,康長官から韓国側の従来の立場に基づく発言があったのに対し,茂木大臣から日本の従来の立場に基づいて発言しました。
- 茂木大臣から,このような時にあっても,国民間の交流を含めた様々な交流が重要である旨述べ,両外相は,国民間の交流を促進することで一致しました。また,両外相は,新型コロナウィルスへの対応に関連し,両国間で緊密に情報共有や連携を進めていくことでも一致しました。更に,茂木大臣から,新型コロナウィルスの問題やALPS処理水の問題等について,科学的根拠に基づく正確な情報発信を求めました。
- 両大臣は,北朝鮮問題に関し,日韓,日韓米での緊密な連携を改めて確認しました。
- 最後に,茂木大臣から,韓国映画「パラサイト~半地下の家族」のアカデミー賞受賞に祝意を述べたのに対し,康長官から謝意の表明がありました。