大韓民国

平成30年4月29日

 安倍総理大臣は,4月29日午前10時頃から約40分間,文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領と電話会談を行ったところ,概要以下のとおり。

  1. 冒頭,安倍総理から,文大統領から歴史的な南北首脳会談の結果を直接伺うことが重要であると述べ,今回の首脳会談の成功を祝福するとともに,文在寅大統領のリーダーシップと努力を賞賛した。
    また,安倍総理から,「朝鮮半島の平和と繁栄,統一のための板門店宣言文」に非核化が盛り込まれたことを前向きな動きとして歓迎しつつ,北朝鮮が非核化に向けた具体的な行動をとることを強く期待する旨述べた。
    さらに,安倍総理から,板門店を「平和の象徴」とするため,日本も協力を惜しまない,引き続き日韓米で緊密に連携していきたい旨述べた。
  2. これに対し,文在寅大統領から,4月27日の南北首脳会談の結果及び大統領自身の受け止めを含め,具体的な説明があった。
    また,文在寅大統領から,安倍総理の支援のおかげもあり,南北首脳会談を成功裏に開催することができた,今後とも日韓で緊密に連携していきたい旨述べた。
  3. さらに,文在寅大統領から,安倍総理からの要請を踏まえ,金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に対して拉致問題を提起したとして,関連するやり取りについて説明を受けた。これに対し,安倍総理から深い謝意を表するとともに,拉致問題の早期解決に向けて日韓で連携していくことで一致した。
  4. また,両首脳は,日韓両国の共通の目標である北朝鮮の非核化の実現のため,北朝鮮から非核化に向けた具体的な行動を引き出す必要があることで一致し,今後とも,南北首脳会談の結果を踏まえながら,来る米朝首脳会談に向け,日韓,日韓米三か国の間で緊密に連携していくとの方針を改めて確認した。
  5. さらに、両首脳は、来たる日韓中サミットの機会に、未来志向の日韓関係構築に向けた意見交換を行うことを確認した。

大韓民国へ戻る