モンゴル国

安倍総理大臣のモンゴル訪問

平成27年10月24日

英語版 (English)

10月22日,安倍総理大臣はモンゴルを訪問しました。概要は以下の通りです。

1 主な日程

(以下,ウランバートル時間)
エルベクドルジ大統領との懇談(於:大統領公邸)(13時50分~14時10分)
サイハンビレグ首相との会談(於:迎賓館)(14時15分~14時50分)
署名式・共同記者発表(於:迎賓館)
エンフボルド議長との懇談(於:モンゴル政府庁舎)(15時27分~15時44分)
日本人慰霊碑献花(16時05分~16時15分)

2 サイハンビレグ首相との会談

(1)日モンゴル関係全般

ア 安倍総理から,今回は2度目のモンゴル訪問,8度目の首脳会談となる,これまで在任中にモンゴルを2度訪問した日本の総理はおらず,今次訪問は安倍政権としてモンゴルを特に重視していることの現れである,また,今年に入ってモンゴルのトップ3に訪日いただいたことを含め,首脳レベルの頻繁な往来を歓迎する,今次訪問を両国の絆と「戦略的パートナーシップ」の発展の証としたい旨述べた。

イ サイハンビレグ首相から,本年2度目の会談ができたことを嬉しく思う,日本政府との友好関係はモンゴルにとっての優先事項である,前回の自分の訪日時に,安倍総理から,エルチイニシアチブ・プラスをご提案いただいた,両国関係は戦略的に大きく発展している,両国の関係発展のために今後もハイレベルの交流を継続したいし,安倍総理が在任中に2度訪問されたことを高く評価する旨述べた。

(2)政治・安全保障

ア サイハンビレグ首相から,安倍政権の積極的平和主義を支持するし,今後も応援していく旨述べた。

イ これに対し,安倍総理から,積極的平和主義への支持に感謝する,今後とも国際社会の平和と安定により一層積極的に貢献していく,平和安全法制は積極的平和主義の実践の核をなすものである,また,日モンゴル間では防衛協力も活発化しており,6月の他国間行動訓練(カーンクエスト)に初めて自衛隊を派遣した,能力構築支援分野では,モンゴルにおいて自衛隊が本格的に道路構築の実習を実施している,これらの協力・交流をより一層進めていきたい,さらに,9月に日米モンゴル協議を初めて開催できたことを嬉しく思う,3カ国で戦略的な対話を続けていきたい旨述べた。

(3)地域・国際情勢

ア 安倍総理から,北朝鮮・核・ミサイル問題について国際社会が連帯し,北朝鮮に対して挑発行動の自制と安保理決議の履行を強く求めていくべきである,また,拉致問題に対するモンゴルの理解と協力に感謝するとともに,早期解決に向けて引き続きモンゴルの協力を期待したい,さらに,日本の常任理事国入りおよびG4への取り組みに対する支持に感謝する,引き続き緊密に連携したい旨述べた。

イ サイハンビレグ首相から,両国関係は二国間だけでなく,国際社会でも連携すべきである,国連における日本の役割を高く評価しており,日本の常任理事国入りを支持していく,また,モンゴルは,北東アジアの安定にも貢献している旨述べた。

(4)経済関係

ア サイハンビレグ首相から,エルチイニシアティブに基づく中期行動計画が実行に移されているが,特に,日モンゴルEPAを両国が署名・承認したこと,また,本22日にモンゴル国内で同EPA発効に必要な3本の法律が可決したこと(注)を報告する,また,タバン・トルゴイ炭田に日本が専門家を派遣し,東進鉄道を進めることに賛同し,フィージビリティ・スタディを進めること,第五火力発電へ日本企業が参加することを歓迎する,さらに,新空港プロジェクトに対する日本の協力を歓迎するし,空港運営についても協力を進めていきたい,また,2020年の東京五輪に向けてモンゴルとして建設労働者を日本に派遣する用意がある旨述べた。

イ 安倍首相から,明確で一貫した経済政策が重要である,貴国の発展に向け,経済アドバイザーの派遣等引き続き協力したい,大規模鉱山開発はモンゴルの経済発展の重要な柱であり,タバン・トルゴイ炭田と東進鉄道についてはプロジェクト自体について現時点でコミットはできないが,提案内容については採算性やフィージビリティについて,日本側の関係者に真摯にスタディさせたい,この関係で本22日に署名される覚書についても歓迎,本件に関し,日本企業に十分な説明がなされるように貴首相のリーダーシップに期待したい,また,日モンゴルEPAの発効に必要な三本の法律が,貴国訪問に合わせて可決されたことは象徴的な出来事で喜ばしい,今後はEPAを通じて両国関係が発展することを期待したい,また,新空港建設について,日本企業が参画をし,知見・経験が活用されることを歓迎する旨述べた。

【注】モンゴル側によれば,通常,法案成立のためには,モンゴル国家大会議本会議において初審議及び最終審議の双方で可決が必要であるが,今般の日モEPA関連改正法案について,22日,同本会議において初審議が行われ,可決したところ。当初,1回の審議で可決・成立との見通しもあったが,最終的に同本会議における最終審議が必要となり,23日現在,日程調整が行われている。

3 その他の日程

(1)エルベクドルジ大統領との懇談

ア 安倍総理から,大統領との約束のとおり,2度目のモンゴル訪問を実現し,大統領と8度目の会談を実施したことは欣快,今次訪問は戦略的パートナーシップと大統領との友好の証,大統領との前回会談の際,積極的平和主義への支持をいただいたことを感謝,更に,タバン・トルゴイ炭田開発と東進鉄道について,プロジェクト自体へのコミットは現在できないが,提案した内容については採算性やフィージビリティ・スタディ等に関し,日本側の関係者に真摯にスタディをさせたい,本日署名される覚書を歓迎したい旨述べた。

イ これに対し,エルベグドルジ大統領から,現職総理として初めての2回訪問を歓迎,大統領の迎賓館に夫婦で来た外国首脳は安倍総理が初めてであるとの歓迎の意が示された。

(2)エンフボルド国家大会議議長との懇談

ア 懇談に先立ち,安倍総理は国家大会議議場内の傍聴席に立ち寄り,議員からの歓迎を受けた。

イ 懇談では,安倍総理から,今回の訪問はモンゴル重視の表れであるとした上で,(1)頻繁な首脳往来による「戦略的パートナーシップ」発展を歓迎し,(2)本年2月のエンフボルド議長訪日を積極的に評価し,両国議会間交流のさらなる活発化を期待し,(3)本日のモンゴル議会における日モンゴルEPAの発効に必要な国内法改正案可決を歓迎し,EPAを通じた両国経済関係の深化を期待すると述べた。

ウ これに対し,エンフボルド国家大会議議長から,議会間交流の重要性につき言及があり,日本との関係を重視している旨強調の上,日モンゴル経済関係の一層の強化に向け,様々な取組を進めたい旨の発言があった。

(3)日本国政府とモンゴル国政府との間の協力覚書署名式及び共同記者発表

ア 安倍総理及びサイハンビレグ首相立ち会いの下,清水武則駐モンゴル日本国大使とルンデグ・プレブスレン・モンゴル外務大臣との間で「日本国政府とモンゴル国政府との間の協力覚書」(概要(PDF)別ウィンドウで開く)に署名した。

イ 署名式に続けて,安倍総理及びサイハンビレグ首相による共同記者発表が行われた。

(4)日本人抑留中死亡者慰霊碑への献花

安倍総理は,ウランバートル市郊外にある日本人拘留中死亡者慰霊碑を訪問し,献花を行った。安倍総理による慰霊碑訪問は,2013年3月のモンゴル訪問以来2度目。
 

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