モンゴル国
日・モンゴル首脳会談及び総理主催夕食会

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)
1 日・モンゴル首脳会談
本20日午後6時05分から約40分間,安倍晋三内閣総理大臣は,ツァヒャー・エルベグドルジ・モンゴル大統領と首脳会談を行いました。その概要は以下のとおりです。
(1)日・モンゴル関係総論
冒頭,安倍総理大臣からエルベグドルジ大統領に対し,大統領とは7度目の会談であり,会うたびに着実に両国関係が進展していることは喜ばしい旨述べるとともに,日・モンゴル経済連携協定(EPA)が日本の国会で承認を得たことに言及しつつ,両国の「戦略的パートナーシップ」を更に発展させていきたいと述べました。
これに対しエルベグドルジ大統領からは,日本とモンゴルは北東アジアで最も友好的な関係になったが,安倍総理大臣が提唱したイニシアティブ(PDF)はそのために重要な役割を果たした,日・モンゴルEPAは1990年の民主化以来25年に亘る緊密な二国間関係の結晶であり,更なる関係発展の出発点である旨述べました。
(2)政治・安全保障
両首脳は,今後「戦略的パートナーシップ」をさらに深化させるために,真に対等で互恵的かつ相互補完的な関係を構築していくことで一致しました。
安倍総理大臣からは,東アジアの情勢は流動的,だからこそ日・モンゴル間では、共通の価値観に立脚する強固な信頼・協力関係を確立したい,外交・安保分野の戦略的な対話を進めたい旨述べました。
エルベグドルジ大統領からは,戦後70年の歩みを踏まえて安倍総理大臣が打ち出した積極的平和主義を高く評価している旨述べ,これに対し安倍総理大臣は,日本は今後,地域と世界の平和のためにこれまで以上に貢献していく旨述べました。
両首脳は,北朝鮮を含む東アジアの地域情勢,国際場裡における協力についても意見交換を行いました。
(3)経済分野
安倍総理大臣からは,EPA締結が早期に両国国民の目に見える互恵的な成果をもたらすことを確保していきたい旨述べるとともに,日本として,モンゴルの自立した国造りを引き続き支援したい旨述べました。
また,両首脳は,多方面に亘る両国間の経済分野における協力について意見交換を行いました。
(4)人的交流
安倍総理大臣から,両国国民の交流をさらに活発化するための取組の一環として,モンゴルの外交旅券所持者向け査証免除及び一般旅券所持者向け数次査証の発給を決定した旨伝え,エルベグドルジ大統領から謝意が述べられました。また,安倍総理大臣から,JENESYS2.0事業として,この2年間でモンゴルから約300名の青少年を招へいしたことに加え,今年度200名の青少年を招待することを伝達し,両首脳は,国民相互の親近感と相互信頼が良好な二国間関係の基礎であり,今後も人的交流の拡大に努めていくことで一致しました。
2 総理主催晩餐会
首脳会談後開催された夕食会は,非常に和やかな雰囲気で行われ,文化・スポーツ交流を含む両国関係の幅広い話題に会話が及びました。