アジア
日・モンゴル首脳会談(概要)
平成26年9月24日


9月23日午前10時05分(現地時間)から約20分間,国連総会出席のためニューヨークを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,エルベグドルジ・モンゴル大統領と日・モンゴル首脳会談を行ったところ,概要以下のとおりです。
二国間関係
(1)冒頭,安倍総理より,7月のエルベグドルジ大統領訪日以来の再会を歓迎するとした上で,同大統領とともに,外交・安全保障を含む様々な分野で日本とモンゴルの「戦略的パートナーシップ」をさらに発展させていきたい旨述べました。
(2)これに対し,エルベグドルジ大統領より,7月に日本を訪問した際には,優先課題であった日・モンゴルEPAの大筋合意を達成でき非常に嬉しい,合意事項をこれから実施していくことが重要である旨述べました。
(3)安倍総理より,日・モンゴルEPAを7月に大筋合意できたことは喜ばしい,早期発効を目指したいと述べた上で,日本として,モンゴルの輸出と産業多角化促進のための「エルチ・イニシアティブ・プラス」を推進したい,また,モンゴルの経済政策策定のために専門家派遣も提案している旨述べました。
(2)これに対し,エルベグドルジ大統領より,7月に日本を訪問した際には,優先課題であった日・モンゴルEPAの大筋合意を達成でき非常に嬉しい,合意事項をこれから実施していくことが重要である旨述べました。
(3)安倍総理より,日・モンゴルEPAを7月に大筋合意できたことは喜ばしい,早期発効を目指したいと述べた上で,日本として,モンゴルの輸出と産業多角化促進のための「エルチ・イニシアティブ・プラス」を推進したい,また,モンゴルの経済政策策定のために専門家派遣も提案している旨述べました。
モンゴル・中・露関係
(1)安倍総理より,モンゴルは中露という大国の間に位置しているが,日本は「第三の隣国」として協力し,地域の安定に貢献していきたい旨述べました。
(2)これに対し,エルベグドルジ大統領より,8月の習近平国家主席のモンゴル訪問,9月のプーチン大統領のモンゴル訪問,さらに9月11日のタジキスタンでの上海協力機構首脳会合の際に行われた中・露・モンゴル3カ国首脳会談の模様について説明がありました。エルベグドルジ大統領は,中国やロシアを通じた輸送が円滑になることによって,日本を始めとする「第三の隣国」との協力を拡大していきたい旨述べました。
(2)これに対し,エルベグドルジ大統領より,8月の習近平国家主席のモンゴル訪問,9月のプーチン大統領のモンゴル訪問,さらに9月11日のタジキスタンでの上海協力機構首脳会合の際に行われた中・露・モンゴル3カ国首脳会談の模様について説明がありました。エルベグドルジ大統領は,中国やロシアを通じた輸送が円滑になることによって,日本を始めとする「第三の隣国」との協力を拡大していきたい旨述べました。
北朝鮮
(1)エルベグドルジ大統領より,日朝関係に関し,モンゴルは,日本と北朝鮮の会合の場の提供等によって協力していきたい旨述べました。
(2)これに対し,安倍総理より,モンゴルの理解と協力に対する謝意を表明しました。
(3)両首脳は,北朝鮮の拉致問題等について今後も協力していく旨確認しました。
(2)これに対し,安倍総理より,モンゴルの理解と協力に対する謝意を表明しました。
(3)両首脳は,北朝鮮の拉致問題等について今後も協力していく旨確認しました。
安倍総理の誕生祝い
安倍総理が60歳の誕生日を迎えたことに対し,エルベグドルジ大統領から祝意が表明され,誕生日プレゼントとして赤いカシミアのセーター(日本の協力でモンゴルに作られた工場で製造されたもので,胸元に「活力」と漢字で刺繍されたもの(注:日本からモンゴルに対する産業支援である「エルチ・イニシアティブ」の「エルチ」とは「活力」の意味))が贈られました。