中華人民共和国
河野外務大臣による「日中青少年交流推進年」開幕式への出席



本14日午後(日本時間同),北京を訪問中の河野太郎外務大臣は,中国の王毅国務委員兼外交部長と共に,釣魚台国賓館で開催された「日中青少年交流推進年」開幕式に出席したところ,概要は以下のとおり。
北京大学,清華大学,人民大学等から日中両国の大学生ら約250名が集う盛大な開幕式となった。
1 冒頭,河野大臣と王毅国務委員兼外交部長は,日中青少年交流に関するビデオ上映,日中両国の大学生による合唱及び書の披露を鑑賞した。
2 開会宣言の後,王毅国務委員兼外交部長から挨拶があり,本開幕式に祝意を表した上で,昨年の首脳の往来で正常な軌道に戻った日中関係の一つの成果として,本年を「日中青少年交流推進年」と定め,今後5年間で3万人の交流を実施していく旨の紹介があった。その上で,本開幕式に出席した若者を含めた日中双方の青少年に対して,両国の青少年交流に対して積極的に貢献し,日中関係の未来を切り開いていって欲しい旨の強い期待を述べた。
3 続いて,河野大臣が挨拶を行い,自身の若い頃に中国を訪れた経験も語りながら,日中関係が長期にわたって安定的なものとなるためには将来を担う若い世代の相互理解が不可欠であり,修学旅行を含め両国の青少年間の直接の交流による相互信頼の増進により,新しい時代の日中関係が切り開かれる旨述べた。その上で,今回の訪中を通じ,国民同士の絆を更に強固なものとするため更に議論を深めたい旨述べた。
[参考]「日中青少年交流推進年」
2018年10月,訪中した安倍総理は,李克強総理との間で,両国国民の相互信頼・理解を醸成する観点から,2019年を「日中青少年交流推進年」と銘打って,今後5年間で3万人規模の青少年交流を実施していくことで一致。この首脳間の合意に沿って,総理訪中に同行した河野外務大臣と王毅国務委員兼外交部長との間で「日本国政府と中華人民共和国政府との間の青少年交流の強化に関する覚書(PDF)」が署名された。