中華人民共和国
栗戦書・全国人民代表大会常務委員会委員長との会談
現地時間10月26日午前9時頃から約50分間,安倍晋三内閣総理大臣は,人民大会堂において,栗戦書(りつ・せんしょ)全国人民代表大会常務委員会委員長と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 本会見には,日本側から,安倍総理の他に,河野外務大臣,西村内閣官房副長官,江藤総理補佐官らが,中国側から,栗委員長の他に,ペマ・ティンレー同副委員長,楊振武(よう・しんぶ)同秘書長,張業遂(ちょう・ぎょうすい)同外事委員会主任委員,何毅亭(か・きてい)同社会建設委員会主任委員らがそれぞれ出席しました。
2 冒頭,栗委員長から,今年は日中平和友好条約締結40周年であり,過去を引き継ぎ将来に繋げる節目である,双方の努力の下,日中関係は正常な軌道に戻り,良い方向へ向かう状況にあり,この得がたい流れを大切にすべきとの発言がありました。その上で,日中関係の改善を更に進める観点から,平和共存・恒久の友好という日中平和友好条約の原則を堅持すべきこと,民間交流の基礎である映画や音楽を含めた文化交流を推進すべきこと等について発言がありました。
3 これを受けて,安倍総理からは,先般日本で行われた日中与党交流協議会を取り上げ,日中両国の議会間・政党間交流は現在の日中関係の改善・発展の流れを支える重要な柱であり,今後も栗委員長の御協力を得ながら,日中関係を更に発展させていきたい旨述べました。
4 また,安倍総理からは,7月に訪中し栗委員長と面会した大島衆議院議長からの挨拶を伝えつつ,栗委員長の訪日を改めて招請しました。これに対して,栗委員長から,立法府の交流は日中関係の重要な一部である,大島議長との会談では,交流を全方位で拡大していくことで合意している,機会があれば訪日したいと考えており,大島議長の御招待に感謝したい旨の反応がありました。