中華人民共和国
ペルーAPECの際の日中首脳間の会談
平成28年11月20日
APEC首脳会合に出席するためペルー(リマ)を訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,現地時間20日午前11時(日本時間21日午前1時)過ぎから約10分間,APEC首脳会合会場内において,習近平・中国国家主席との間で会談を行ったところ,やり取りの概要は以下のとおりです。
なお,本会談は,APEC首脳会合の関連行事として行われたIMF専務理事との非公式対話の直後,両首脳が会場において自然な形で歩み寄り実現したものです。
1 安倍総理から,次のとおり述べました。
(1)9月に杭州で習近平主席が述べたように,来年の日中国交正常化45周年,再来年の日中平和友好条約締結40周年の機会に,日中関係を改善させたい。
(2)年内に開催予定の日中韓サミットの際には李克強総理が初めて訪日されることになるが,日中の二国間関係の文脈においても,実りの多い訪日としたい。また,国民レベルにおいても交流を進めたい。
(3)懸案を適切に処理しながら,大局的な観点から安定的な関係を築いていきたい。
2 これに対し,習近平国家主席から,次のとおり述べました。
来年及び再来年を活用して関係改善を進めたいとの安倍総理の言葉に印象付けられた。日中両国は,4つの基本文書及び2014年11月の4項目に沿って,友好的な考えの下,生産的な議論を積み重ね,懸案を適切に処理し,国民感情を醸成し,関係を改善させていくことが重要である。