安倍総理大臣

平成26年6月19日

 本19日,午後3時40分頃から約30分間,安倍晋三内閣総理大臣は,西室泰三新日中友好21世紀委員会座長他日本側委員による表敬を受けたところ,やりとりの概要は以下のとおりです。

1 冒頭,西室座長から,6月5日及び6日に開催された同委員会長崎意見交換会について,概ね以下のとおり紹介しました。

(1)今回の会合では,尖閣諸島,歴史認識,安全保障政策等についてかなり激しいやりとりがあったが,危機管理メカニズムの構築,国民感情の改善へ向けた各種交流と協力の重要性等,いくつかの点では日中双方の委員の意見が一致した。

(2)さらに,各委員から,文化や地方等の分野における交流,少子高齢化等の課題に関する協力等,具体的な提案も出された。

(3)今後の活動としては,今年下半期に中国で会合を開催し,その際に何らかの形で両国政府に対する提言をまとめるべく,今後更に調整していくこととなった。

2 これに対し,安倍総理からは,日中間の様々な分野での交流を推進していくことは重要であり,本委員会の各委員には,今後ともご尽力いただきたい旨述べました。

【参考】新日中友好21世紀委員会

(1)21世紀における日中関係の一層の発展のため,日中双方の有識者が,政治,文化,科学技術等の幅広い分野に関して議論し,両国政府首脳に提言・報告を行うための委員会(日本側座長は西室泰三・日本郵政社長・東芝相談役,中国側座長は唐家璇元国務委員)。

(2)今期委員会の活動実績は以下のとおり。

(ア)第1回会合2010年2月7日~11日(於:北京,揚州)
(イ)第2回会合2010年10月30日~11月2日(於:新潟,東京)
(ウ)第3回会合2011年10月22日~25日(於:北京,長沙)
(エ)東京大学キャンパス・セミナー2013年3月23日(於:東京大学)
(オ)長崎における意見交換・シンポジウム出席2013年7月23日(於:長崎)
(カ)少人数会合2013年11月23日~24日(於:杭州)
(キ)長崎意見交換会2014年6月5~6日(於:長崎)

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