アジア

平成26年6月16日
  1. 11日に発生した中国軍機による自衛隊機への近接飛行事案については,同日午後,防衛省からの連絡を受けた後速やかに,外交ルートを通じ,中国側に対し,今般のような中国軍の戦闘機の自衛隊航空機に対する接近は先月24日にも発生したばかりであり,その際に外交ルートを通じて中国側に厳重に抗議し,再発防止を強く求めたにもかかわらず,同様の事案が発生したことは極めて遺憾である旨厳重に抗議した。また,本件は我が国周辺海空域における偶発的事故の発生に繋がりかねない非常に危険な行為であり,こうした行為が二度と発生しないよう,中国側に改めて強く求めた。
  2. その上で,両国間で不測の事態を回避・防止するため,日中の防衛当局間において海上及び空域での安全確保について話し合うことが重要であり,防衛当局間の海上連絡メカニズムを早期に運用開始すべき旨改めて指摘した。
  3. さらに,中国国防部がホームページに動画を掲載し,日本の戦闘機が,中国のTU-154情報収集機に対し,最接近時において約30mまで接近したと主張していることについて,我が方から中国側に対し,そのような事実は一切なく,中国側の主張は全く当たらない旨抗議を行い,記載内容を直ちに撤回するよう求めた。

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