パスポート(旅券)
パスポートの保管・使用に関する注意事項
パスポートを保管する際には、防虫剤と一緒にしまわないでください。
パスポートをタンス等に入れて保管されている方もいると思われますが、長期間、衣類用の防虫剤と一緒に保管している場合、防虫剤の影響により、パスポートのラミネートが変色する可能性がありますので、防虫剤とは一緒に保管しないようにしてください。ラミネートが変色しているパスポートで渡航すると入出国審査において問題が生じる可能性があります。
パスポートの「所持人記入欄」以外には何も書かないでください。
パスポートの中で、所持人が記載することのできるページは所持人記入欄(裏表紙の内側)だけです。3ページ以降数字が印刷されているページには「渡航先」、「追記」又は「査証」と書かれていますが、これらのページは旅券事務所や各国が使用するものであり、例えば「渡航先」のページは渡航先が限定される場合に、旅券事務所が必要な事項を記載するところです。また、所持人記入欄の1つ前のページも国が注意書き等に使用するスペースですので、何も記載しないでください。
この渡航先ページに過去の所持人の渡航歴を記載していたために、外国での入国が拒否される可能性が高いとして飛行機への搭乗を拒否された例が実際にあります。また、パスポートに落書きをしてしまったために、外国での入国が拒否された例もあります。
旅券発給当局が必要な記載をしたり各国が出入国証印や査証(ビザ)の貼付に使用するページをメモ用紙のように用いて書込みをしますと、ビザ申請時にトラブルになったり、外国での入国が拒否されるのみならず、日本からの出国もできなくなる場合もありますので、これらのページには何も書かないでください。
最近多く見受けられる事例として、アメリカに渡航する際のESTAの申請番号をパスポートのページにメモしている方がいらっしゃいますが、パスポートにはメモせず、別の用紙に記録するなどお願いします。また、パスポートのページにプリントシール機等のシールを貼っている人を見かけますが、同じ様にトラブルの原因となるおそれがありますので貼らないでください。
同様に、パスポートの表紙及び裏表紙についても、名前の記載やシール貼付等の加工をしないようお願いいたします。特に、表紙に記載している、ICパスポートであることを示すマーク(下記(注)のとおり)は、海外渡航に関する国際標準を定めている国際民間航空機関(ICAO)から常に表示しておくことが求められておりますところ、くれぐれもシール等で覆わないでください。