世界の医療事情

サウジアラビア

平成29年12月19日

1 国名・都市名(国際電話番号)

 サウジアラビア王国(国際電話国番号966)

2 公館の住所・電話番号

在サウジアラビア日本国大使館(毎週金土休館)
住所:Diplomatic Quarter, Riyadh 11491 (P.O.Box 4095)
電話:011-488-1100
ホームページ:http://www.ksa.emb-japan.go.jp/j/別ウィンドウで開く
在ジッダ日本国総領事館(毎週金土休館)
住所:Al-Islam St. No.32, Jeddah 21431 (P.O.Box 1260)
電話:012-667-0676
ホームページ:http://www.jeddah.ksa.emb-japan.go.jp/j/別ウィンドウで開く

(注)金土以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。

3 医務官駐在公館

 在サウジアラビア日本国大使館 医務官が担当

4 衛生・医療事情一般

(1)気候・地誌等

 サウジアラビアはアラビア半島のほぼ80%を占める中東最大の国家で,国土面積は日本の5倍以上ありますが,その大半は砂漠や土漠で占められています。現在,世界最大の産油国として広く知られているイスラム教国家です。

 首都リヤドのある内陸部は典型的な大陸性砂漠気候で,一年を通して乾燥しており,夏期(6月~8月)は連日45℃を越える酷暑が続きます。この時期の気温は夜間でも40℃を超える厳しさです。一方で,冬期(12月~2月)は冷え込み,最低気温はしばしば10℃以下となり,コートや暖房が必要となります。これに対してジッダ(紅海沿い)やコバール(ペルシャ湾沿い)などの沿岸地域や南部地域では一年を通して比較的高温で,かつ湿度が高いことで知られており,サウジアラビアは地域や季節,日内間などによって,気候の変動が大きく異なる事も特徴の一つといえます。

 なお,サウジアラビアはマッカ(メッカ)という聖地を抱え,イスラム教国の中でも特に厳しく戒律を守っている国家で,1日に5回厳格にサラータイム(お祈りの時間=この間商店,レストランなどは全て閉店となる)がある他,アルコール・豚肉は一切禁止で,舞踊・音楽・芸術等は著しく制限されています。とりわけ女性の行動・服装は厳しく制限されており,例え外国人であってもアバヤと呼ばれる全身を覆う黒衣の着用が義務付けられるなど,非イスラム教徒にとっては大変に馴染みにくいものとなっています。

 ただし,医療の現場では宗教的・文化的制約は例外的に扱われることが多く,例えばサラータイムであっても,通常診療が中断されることはありません。

(2)医療水準・医療制度等

 サウジアラビアの医療水準は,中東地域の国家の中でも,高いレベルにあるとされており,その潤沢なオイルマネーを背景に,豪華な建物の中に最新の医療機器を有している医療施設も数多くみられます。

 一般にサウジアラビアの医療機関は,サウジアラビア人向けとして,たくさんのプライマリー・ヘルス・クリニック(PHC:診療所および保健所機能)や国立基幹病院等が整備されており,サウジアラビア人はこれらの公的医療機関を原則無料で利用出来ますが,外国人に対しては緊急時以外の一般診療は通常行っていません。ただし,サウジアラビアの主要都市には,富裕層および外国人を主な顧客とした近代的な私立病院が複数あり,多くの日本人はこれらの医療機関を利用しています。医師,看護師の他,医療スタッフの大半は外国人で,欧米での医学研修を受けた医師らも多く,たいていの場合,英語での受診が可能ですが,現在日本語で受診できる医療機関はありません。

 実際の受診のシステムは,日本とはかなり異なるので注意が必要です。支払いは基本的に全て先払いで,入院する場合はデポジットが必要となることがあります。通常,現金の他,クレジットカード,当地の銀行発行のデビットカードなどが利用できますが,先進国のような海外旅行傷害保険キャッシュレスサービスは普及していません。また,医療費は全額自己負担となるため,しばしば高額となり,海外旅行傷害保険に加入しておくことが強く勧められます。

 受診は通常完全予約制ですが,救急の場合は直接ER(救急外来)に行っても受診可能です。受診の際はイカーマ(IDカード)あるいはパスポートの提示を求められることがあります。施設によっては待合室が男女別々になっている病院もあります。

 医薬品は一般薬,処方薬とも比較的簡単に入手することが可能です。都市部にはたくさんの薬局があり,欧米系の医薬品が揃っています。

 なお,緊急時は救急車(電話:997)を利用することも可能ですが,道路状況により長時間(1時間以上)待たされたることがあるので注意が必要です。

 また,日本人の多くが居住するコンパウンドと呼ばれる居住地区には小規模なクリニックを持つところもありますが,営業時間が極端に短い場合があるので注意が必要です。

(3)水質

 サウジアラビア国内の水道水は,主に海水を淡水化処理したもので,カルシウムやマグネシウムなどの硬質成分の含有量が多いため,飲み慣れない人などは腹痛や下痢を訴える可能性があります。通常飲料には,水道水ではなくミネラルウオーターの使用を勧めています。なお,比較的安価な飲食店では,溜め置きした水道水を使用する場合などがあり,しばしば食中毒等の原因となるため注意が必要です。

5 かかり易い病気・怪我

(1)交通事故

 サウジアラビアは電車,バスなどの公共交通機関が未整備のため,移動のほとんどが自動車となりますが,近年の自動車数の急激な増加に加え,運転マナーの悪さなどから交通事故が多発しています。時速150キロメートル以上の超高速車やウィンカーを使用せずに強引に割り込む車などは日常的で,また整備不良車も珍しくありません。自動車等の運転時や乗車時,歩行時は常に注意することが必要となります。

(2)乾燥による障害

 リヤドなどの内陸部では湿度が5%以下となることもあり,その極端な乾燥から皮膚や粘膜の障害が発生します。

(ア)皮膚の障害

 皮膚の乾燥によって,強い掻痒感や炎症が起こり,強い日差しによって日焼けが起こります。枝毛や脱毛が増え,爪も割れやすくなります。日焼け止めクリーム,保湿クリームなどを使用し予防・対策に留意してください。

(イ)口腔粘膜の障害

 口内炎,口臭の悪化などが起こりやすくなります。

(ウ)鼻粘膜の障害

 乾燥や細かい砂塵のために鼻粘膜の炎症が起こりやすく,鼻出血の原因にもなります。マスクなどで予防に留意してください。また,家庭では加湿器の使用も勧められます。

(エ)角膜の障害

 コンタクトレンズの使用は,当地内陸部においては眼球が乾燥しやすく,砂塵が入り不潔になりやすいので十分な注意が必要です。重度の炎症や角膜潰瘍等を引き起こす場合もあり,眼鏡の使用が勧められます。

(3)中東呼吸器症候群-コロナウイルス(MERS-CoV)

 2012年9月に初めて報告された新しい感染症です。第一例はサウジアラビアのジェッダで確認され(実際のヒト感染は2012年4月),感染者はARDS(急性呼吸器不全)と急性腎障害を併発し死亡したと報告されています。その後症例報告はサウジアラビアを中心とする湾岸諸国から散発的に続き,2014年4月以降は断続的な流行を繰り返し感染者数が増加しています。中間宿主(ヒトへの感染の橋渡しをする生物)としてラクダが強く疑われています。現在のところ,ラクダからヒトへどのように感染するのか,肉,ミルク,糞尿のいずれに感染力があるのか,そもそもそれらに感染力があるのかすら正確にはわかっていません。現在有効な治療法はなく,一旦感染すると致死率が高く危険な疾患です。頻回の手洗いやうがい等,一般的な感染症予防対策が極めて重要です。

(4)熱中症

 サウジアラビアは夏季には日中の気温が50℃を超えることもあり,猛烈な暑さとなります。このため屋外での活動や運動の際は,熱中症に対して厳重な注意が必要となります。十分な水分補給と適切な休養を確保することが必須となります。

(5)神経症,抑うつ状態

 サウジアラビア滞在では,厳しい気候や著しい生活制限などから,ストレスや疲労が蓄積しやすく,場合によっては,うつ病などの精神・神経疾患が引き起こされる可能性があります。このため,中長期滞在者にとっては心身の休養,リフレッシュは極めて重要となります。中長期滞在者は定期的な休息を確保し,心身のリフレッシュを心がけてください。

(6)上気道炎

 サウジアラビアでは気温の日内変動,夏の冷房,冬の寒さ,乾燥,砂塵など呼吸器感染症の危険因子が多く,季節を問わず上気道炎等に十分な注意が必要です。

(7)季節性インフルエンザ

 サウジアラビアでは冬期を中心にしばしば季節性インフルエンザが流行します。例年予防接種が推奨されています。

(8)食中毒

 サウジアラビアではサルモネラなどによる食中毒が年間を通じて発生しています。リヤド,ジッダ,東部州(ダンマン,コバール)の都市部でもしばしば報告されているので,食品の鮮度などには十分な注意が必要です。

(9)鳥インフルエンザ

 かかり易くはありませんが,サウジアラビアおよび近隣国では鳥インフルエンザの発生が報告されています。流行情報に注意し,予防対策等を心がけてください。

(10)赤痢アメーバ症

 かかり易くはありませんが,汚染された食品や水が原因となり,赤痢アメーバに感染することがあります。主な症状は腹痛,下痢,粘血便などの腹部症状で,特にジッダ地方では多発することがあるので注意が必要です。

(11)腸チフス

 かかり易くはありませんが,サウジアラビアでは腸チフスが流行することがあります。腸チフスの原因菌は食品等から経口感染し,発熱,倦怠感,下痢,血便などの症状を引き起こします。中長期滞在者にはワクチン接種が推奨されます。

(12)A型肝炎

 かかり易くはありませんが,サウジアラビアではA型肝炎が流行することがあります。食物などからの経口感染症で,発熱や悪心,嘔吐,下痢,腹痛,黄疸などの症状を呈します。中長期滞在者にはワクチン接種が推奨されます。

(13)ブルセラ症

 かかり易くはありませんが,リヤドを含めた内陸地方や南部のアシール州などを中心にブルセラ症の発生が見られます。加熱処理が不十分な羊やラクダの乳製品には特に注意が必要です。全身倦怠感,発熱,発汗等で発症し,体重減少,関節痛,間歇的な発熱等が起こります。

(14)リーシュマニア症

 かかり易くはありませんが,サシチョウバエ(サンドフライ)の吸血により,リーシュマニアの原虫が侵入します。皮膚に潰瘍を作る皮膚リーシュマニアがほとんどですが,病変が内臓にまで及び,死に至る可能性のある内臓型リーシュマニアの報告例もあります。リヤドを含む北東部砂漠地帯が流行地域とされています。

(15)マラリア

 かかり易くはありませんが,サウジアラビア南西部のジザン,イエメン国境近くの紅海沿岸地帯などを中心にマラリアの国内発生が見られます。一方,輸入マラリア患者は都市部でも多く見られています。マラリアはハマダラカという蚊を介して感染し,雨の多い時期に比較的多く発生します。服装やスプレーなどで防蚊対策を万全にすることが重要です。

(16)デング熱

 かかり易くはありませんが,ジッダ地方などでしばしばデング熱の流行が見られます。デング熱はネッタイシマカ,ヒトスジシマカ(蚊)によって媒介され,発熱,筋肉・関節痛,発疹などを引き起こします。重症型は死に至るケースもあるので,十分な防蚊対策が必要となります。

(17)リフトバレー熱

 かかり易くはありませんが,サウジアラビアでは,感染家畜との接触や蚊の媒介などによってリフトバレー熱が発生することがあります。発熱などのインフルエンザ様症状を引き起こします。

(18)B型肝炎

 かかり易くはありませんが,消毒が不十分なカミソリ,性行為,汚染された医療器具,輸血などによってB型肝炎に感染することがあります。中長期滞在者にはワクチン接種が推奨されます。

(19)結核

 かかり易くはありませんが,サウジアラビア各地で結核の報告があり,注意が必要です。

(20)髄膜炎菌性髄膜炎

 かかり易くはありませんが,サウジアラビアでは髄膜炎菌性髄膜炎の感染リスクがあります。髄膜炎菌性髄膜炎は髄膜炎菌による感染症で,軽度な感冒様症状から痙攣,意識障害などの重篤な症状まで多彩な症状を呈します。ジッダ地方では巡礼の時期などにしばしば流行が見られるので,特に注意が必要です。中長期滞在者にはワクチン接種が推奨されます。

(21)ビルハルツ住血吸虫症

 かかり易くはありませんが,サウジアラビア南部地域などを中心にビルハルツ住血吸虫症が報告されています。川や湖での作業,水浴びなどによって,皮膚より感染が起こります。症状は皮膚炎,発熱,血尿,排尿時痛などで,放置すると尿路系に障害を残すこともあります。

6 健康上心がける事

  • (1)高温・乾燥に対する対策は常に必要です。リヤドなどの内陸地方では,乾燥のため皮膚,口腔粘膜,鼻粘膜,角膜などに障害が起きやすい状態にあります。また,思っている以上に発汗しているので,十分な水分補給は必須となります。
    一方海岸地方は高温多湿のため,特に熱中症に注意が必要です。水分補給,温度管理は極めて重要となります。なお,夏季には冷房が常時必要となりますが,就寝時には体温調節機能が落ちるので,寝室の冷房を切って,廊下の冷房を利用する(間接冷房)なども一考です。
  • (2)蚊やハエなどへの対策に注意が必要です。サウジアラビアには蚊やハエをはじめとする羽虫がたくさんいます。その中にはマラリアやデング熱,リーシュマニア症の原因となるものもあり,注意が必要です。また,砂漠地域に足を運ぶ場合には,サソリや蛇に咬まれないように長袖,長ズボン,靴を着用し,岩場,ブッシュなどでは注意してください。
  • (3)水道水は飲用可能の基準を満たしていますが,硬水でカルシウムやマグネシウムなどが多く,腹痛や下痢を起こす可能性があります。通常はミネラルウオーターの使用が推奨されます。
  • (4)サウジアラビアでは春先を中心にしばしば猛烈な砂嵐が発生します。砂塵の粒は非常に細かく,無意識のうちに吸い込んでしまい,呼吸器感染症やアレルギー性疾患の原因となります。砂嵐発生時の外出は避け,マスクの着用等が推奨されます。
  • (5)サウジアラビアの日差しは非常に強烈で,紫外線によって皮膚や眼球等に障害を起こすことがあります。極力肌の露出を少なくし,サングラスや日焼け止めの使用が推奨されます。
  • (6)巡礼の時期には,しばしば髄膜炎菌性髄膜炎などの感染症が流行することがあるので,特にこの時期は巡礼者などの人が大勢集まる場所に行くのは避けたほうが無難です。
  • (7)サウジアラビアの道路は非常に自動車が多く,しばしば大渋滞となります。加えて交通マナーが劣悪で,時速150キロメートル以上の超高速車や強引な割り込み車が後を絶たず,交通事故は日常茶飯事です。自動車の運転時,乗車時は常に細心の注意が必要です。
  • (8)厳しい気候に加えて,日常生活上制約の多いサウジアラビアでは,人によっては強いストレスを感じます。中長期滞在者は定期的に国外旅行をするなどリフレッシュや休養が強く推奨されます。とりわけ制約の多い女性にとっては,積極的なストレス解消が不可欠となります。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

(1)赴任時必要な予防接種

 サウジアラビア入国のために接種が必要なワクチンはありませんが,赴任する方には,成人では,A型肝炎 B型肝炎,破傷風の予防接種を,小児では日本の定期接種の他に,A型肝炎 B型肝炎,ポリオの追加(3回目以降)を推奨しています。また,当地で感染のリスクがある髄膜炎,腸チフスのワクチンも接種が推奨されます。

(2)サウジアラビアの小児定期予防接種一覧

サウジアラビアの小児定期予防接種一覧
  初回 2回目 3回目 4回目 5回目
BCG 出生時        
ポリオ(IPV) 2か月 4か月 6か月    
ポリオ(OPV) 6か月 1歳 1歳6か月 6歳  
DPT 2か月 4か月 6か月 1歳6か月 6歳(DT)
麻疹 9か月        
MMR 1歳 1歳6か月 6歳    
A型肝炎 1歳6か月 2歳      
B型肝炎 出生時 2か月 4か月 6か月  
Hib 2か月 4か月 6か月 1歳6か月  
水痘 1歳 6歳      
肺炎球菌 2か月 4か月 6か月 1歳  
髄膜炎菌 2歳以降        
ロタウイルス 2か月 4か月      

(注)ポリオは経口生ワクチン(OPV),不活化ワクチン(IPV)のいずれか

(3)

 現地の小学校へ入学する際は上記ワクチンの接種証明が必要となることがあります。また,インターナショナルスクールの場合も同様にワクチンの接種証明が必要になることがあります。

(4)

 サウジアラビアでは日本で行われているような乳児健診の制度はありません。ただし希望すれば,小児科医の診察を受けることが可能で,この場合は私費負担となります。

8 病気になった場合(医療機関等)

リヤド

(1)Kingdom Hospital
所在地:King Abdul Aziz RoadとAth Thumamah Roadの交差点。
電話:011-275-1111(代表),FAX:011-275-0234
診療科目:全科(歯科含む)
概要:ワリッド・ビン・タラール氏率いるキングダムグループが2001年に設立した民間総合病院です。病床数は131床と小規模ながら,診療科目は全科に及び,開胸手術や開頭手術といった難易度の高い手術も行っています。美容整形や不妊治療等,比較的最近確立した専門科も備えています。循環器に強く,救急外来から心臓カテーテルまで一連の検査・診断・治療の流れはスムーズに行われています。勤務している医師は100名を超え,ほとんどの医師が二重国籍を保持。多くは米国,イギリス,カナダで,それぞれの国で研修やトレーニング(専門医資格)を修了しています。24時間体制で診療する救急科は10床からなり1日約250名の患者を診療しています。診療費用は他の富裕層向け民間病院と比べ,高価です。クレジットカード利用可能。
(2)Consulting Clinics
所在地:Makka RoadとKing Fahd Roadの交差点付近。白い三階建ての建物で,めがねの形の看板あり。
電話:011-465-9100(代表),FAX:011-465-2130
診療科目:全科(歯科を含む)
概要:(1)Kingdom Hospitalの関連施設であり,外来診療専門です。必要時は同病院で精密検査や入院治療が可能。クレジットカード利用可能。
(3)Specialized Medical Center Hospital
所在地:Makka RoadとKing Fahd Roadの交差点付近。6棟のビルが渡り廊下で連絡している。
電話:011-416-4000(代表),FAX:011-416-4000
診療科目:全科(歯科を含む)
概要:1998年に設立した約500床の民間総合病院であり,リヤドの都心において積極的な医療を展開しています。診療科目は全科に及び(ただし生体移植等の高度先進医療は行っていない),美容整形やカイロプラクティクのような比較的最近確立した専門科も備えています。湾岸諸国から医療緊急移送患者の受け入れも行っており,病院への信頼は厚いです。勤務している医師は米国もしくはカナダの専門医資格を保持していることが多いです。24時間体制で診療する救急科は46床からなり1日300~500名の患者を診療しています。約500床からなる病床のうち,220床は寝たきり患者などを対象とした長期病床からなり,20床の集中治療室(ICU),10床の熱傷専門治療室,10床の新生児集中治療室(NICU)が備わっています。診療費用は他の富裕層向け民間病院と比べ,比較的安価です。クレジットカード利用可能。
(4)Dr Sulaiman Al Habib
所在地:(1):King Fahd Road
電話:011-462-2224(代表) FAX:011-463-3582
所在地:(2):Takhassusi Road
電話:011-283-3333(代表) FAX:011-283-3000
所在地:(3):Krais Road
電話:011-490-9999(代表) FAX:011-490-4444
診療科目:全科(歯科を含む)
概要:1995年に外来専門クリニックとして設立し,拡大を続け現在は6つの病院を運営する民間総合病院グループです。Takhassusi病院は2012年3月に開院したグループ内で最も新しい病院であり,病床数は270床と中規模ながら,診療科目は全科に及び,開胸手術や開頭手術といった難易度の高い手術も行っています。救急外来には重傷外傷治療専門科も備わっています。美容整形や不妊治療,肥満治療のための胃バイパス術等,比較的最近確立した専門科や診療能力も備えています。精神科外来及び入院施設もあります。一方,生体移植や放射線治療,重傷熱傷治療は行っていません。病床分類は,一般病室を含め多くが個室。15床のCCU(循環器集中治療室),24床のICU(集中治療室)と50床のNICU(新生児集中治療室)を備えています。勤務している医師の多くは欧米で研修やトレーニングを修了しており,医師の国籍で最も多いのはサウジアラビア,次いで欧米,GCC諸国は比較的少ないのが特徴です。看護師の多くはフィリピンを中心とした外国人です。診療費用は富裕層向け民間病院の中でも最も高価です。クレジットカード利用可能。
(5)Dallah Hospital
所在地:King Fahd Road ,Exit4付近。
電話:011-299-5555(代表),FAX:011-470-2725
診療科目:全科(歯科含む)
概要:1987年に設立したリヤドで初めての民間総合病院です。病床数は設立時87床。産婦人科病棟,小児病棟(2012年増設)を拡張し,現在430床となっています。診療科目はほぼ全科に及び,開胸手術や開頭手術といった難易度の高い手術も行っているが,腫瘍科および定期的な透析は行っていません(入院患者の緊急時のみ透析可能)。循環器センター及び糖尿病センターを併設しており,糖尿病患者に対する啓蒙・教育活動を行っています。勤務している医師は250名を超え,その多くの医師が英国の専門医資格を保持。一部の医師はフランスや米国,ドイツの専門医資格を保持しています。診療にあたる医師の多くはKing Saud大学で医学教育に携わっています。24時間体制で診療する救急科は29床からなり1日約700名の患者を診療しています。平均待ち時間は30分程度。富裕層向けの病院としては安価な部類に含まれます。クレジットカード利用可能。
(6)Gama Dental Clinic
所在地:King Abdul Azis Road,Fal Shopping Center 2階。
電話:011-454-2929(代表),FAX:011-456-9563
診療科目:歯科
概要:1884年開業のサウジアラビア唯一の米国人経営の歯科医院であり,高度な歯科医療を行っています。診療範囲は抜歯や歯根管除去を含む虫歯治療,定期健診(クリーニング),歯列矯正,インプラント,歯のホワイトニング及び歯肉治療とほぼ全ての分野に及びます。対象者は小児から成人まで,性別に関係なく診療を行っています。常勤歯科医数6名,歯科助手15名が14室の診療室を用いて診療。歯科医師は1名がサウジ人である以外は外国籍(全員米国を中心とした外国の歯学部や歯科研修を卒業)。診療時間は土曜日8時~17時,日・月・火曜日8時~21時,水曜日9時~18時,木曜日8時~17時。予約診療と予約なしの外来を行っています。価格設定は高めです。クレジットカード利用可能。

ジッダ

(1)Dr. Soliman Fakeeh Hospital
所在地:Palestine Street,Sofitel Hotelと米国総領事館の間,日本国総領事館近く。
電話:012-665-5000(代表),FAX:012-660-8013
診療科目:全科(歯科を含む)
概要:1978年に設立(2012年第2ビルを増築)した613床の大規模私立総合病院です。診療科目は全科に及び,日帰り手術から開胸・開頭手術などに加え生体肝移植手術といった先進医療まで行っています(精神科外来及び入院施設あり)。スポーツ医学,美容整形や不妊治療等比較的最近確立した専門科も備えています。潜函病などの治療に欠かせない高圧酸素室を備えていることは特筆に値します。また,熱傷治療専用室,心臓カテーテル室,透析室,リハビリセンター(PT&OT),腫瘍治療センター,睡眠検査・治療センター,在宅治療支援センターや患者さん及び家族の疾病に対する啓蒙活動を専門に行うプログラムもあり診療範囲に穴は見当たりません。勤務している医師は400名を超え,ほとんどの医師が米国,イギリス,カナダで研修やトレーニング(専門医資格)を修了しています。医師のほとんどは外国人で出身国はエジプト,シリア,UK等バラエティに富んでいます。24時間体制で診療する救急科は24床からなり,緊急度の高い患者はすぐに診察し,重症度に比例して待ち時間は30~60分となっています。診療費用は他の富裕層向け民間病院と比べ,高価です。クレジットカード利用可能。
(2)International Medical Center
所在地: Hail通り,Ruwais Local Park横。
電話:012-650-9009(代表),FAX:012-653-5045
診療科目:全科(歯科を含む)
概要:2006年に設立した300床の中規模私立総合病院です。病院内は5つ星ホテルのように豪華で清潔に保たれており,病院とは思えない作りになっています。診療科目は全科に及び,日帰り手術から開胸・開頭手術といった難易度の高い手術を行っています。美容整形や不妊治療等,比較的最近確立した専門科も備えており,最近では肥満改善のための胃バイパス術も行っています。心臓カテーテル室,透析室,血液バンク,リハビリセンター(PT&OT),患者及びその家族の疾病に対する啓蒙活動を専門に行うプログラムもあり診療範囲に穴は見当たりません。歯科部門も成人・小児ともに全ての専門が揃っています。勤務している医師は300名を超え,多くの医師が米国専門医資格を保持,その他の医師もUK,フランス,カナダ,エジプトで研修やトレーニング(専門医資格)を修了しています。医師のほとんどは外国人です。24時間体制で診療する救急科は18床からなり,交通事故などによる重傷外傷専門のトラウマチームも編成されています。診療費用は他の富裕層向け民間病院と比べ,1.5倍~2倍と高価です。クレジットカード利用可能。

東部州(ダンマン,コバール)

(1)Saad Specialist Hospital
所在地:Prince Faisal Bin Fahad RoadとPrince Hamoud Roadの交差点付近。
電話:013-882-6666(代表),FAX:013-882-3334
診療科目:全科(歯科含む)
概要:Saadグループという,サウジアラビアの複合企業が経営する私立総合病院。米国,カナダ,オーストラリアなどの医学会の認定を受けている。24時間対応の救急外来(ER)あり。カード利用可能。
(2)Astoon Hospital
所在地:Al-Khbar-Danmmam Road沿い,National Guardの近く。
電話:013-859-0024(代表),FAX:013-857-6808
診療科目:全科(歯科を含む)
概要:私立総合病院。24時間対応の救急外来(ER)あり。カード利用可能。
(3)Al Dossary Hospital
所在地:Al-Bavina Road
電話:013-894-5524(代表),FAX:013-895-0735
診療科目:全科(歯科を含む)
概要:私立総合病院。24時間対応の救急外来(ER)あり。カード利用可能。
(4)Al Mana General Hospital "Al Mana Khobar"
所在地:Prince Talal Roadと19th Roadの交差点
電話:013-898-7000(代表),FAX:013-898-0694
診療科目:全科(歯科を含む)
概要:24時間対応の救急外来(ER)あり。カード利用可能。
(5)Al Mana General Hospital "Al Mana Damman"
所在地:Ali Ibn Abi Taleb RoadよりBawardi Roadに入る。
電話:013-826-2111(代表),FAX:013-826-2386
診療科目:全科(歯科を含む)
概要:24時間対応の救急外来(ER)あり。カード利用可能。

9 その他の詳細情報入手先

(1)在サウジアラビア日本国大使館
 ホームページ:http://www.ksa.emb-japan.go.jp/別ウィンドウで開く
 医務官室 連絡先:011-488-1100(内線212)

10 現地語・一口メモ

  • 医師: ドクトール
  • 飲み薬: ダワー
  • 注射: タトイーム
  • 頭痛: ワジャア・ラアス
  • 胸痛: アラム・フィ・サドル
  • 腹痛: ワジャア・バタン
  • 下痢: イスハール
  • 発熱: ハラーラ
  • 吐気: タトリーシュ,カイ
  • 傷: ジェルフ
  • 具合が悪い。: アナー・マリード
  • 病院へ連れて行って欲しい。:アナー・アブガー・アルーホ・イラー・ムスタシュファー

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