平成28年10月
1 国名・都市名(国際電話番号)
レバノン共和国(国際電話国番号961)
2 公館の住所・電話番号
- 在レバノン日本国大使館 (毎週土日休館)
- 住所:Serail Hill Area, Army Street, Zokak El-Blat, Beirut, Lebanon.
- 電話:(0)1-989751~3、Fax:(0)1-989754
- ホームページ:http://www.lb.emb-japan.go.jp/index_jp.htm
(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。
3 医務官駐在公館
4 衛生・医療事情一般
主に先進国の外国人が利用するベイルート市内の病院の水準は先進国と比較して遜色がなく、設備も充実していますが、システムやサービスなどのソフトの面で戸惑うこともあります。ほとんどの薬剤は欧州からの輸入で、薬局では多くの場合処方箋がなくても購入できます。歯科は安心して受診できます。日本語で受診できる病院はありませんが、医療従事者は英語、(フランス語)ができます。水道水は飲用・調理用に適しませんので、ミネラルウォーターの使用を薦めます。交通渋滞などによる空気汚染が問題になっています。
5 かかり易い病気・怪我/健康上気をつけること
マラリアやデング熱などの熱帯感染症はありません。冬の季節性インフルエンザの流行も軽微です。近年MERS(中東呼吸器症候群)が話題になっていますが、これまでの当地の発生件数は2006年の1例のみです。
(1)食中毒
外食時によく発生します。一方、自宅での食材の保存・調理にも注意を要します。
(2)熱中症
夏期は日差しがかなり強いので、日焼け止め・帽子は必携、長時間の外出は禁物です。水分・塩分補給を心がけてください。
(3)大気汚染
交通渋滞やジェネレーターの普及による大気汚染が指摘されています。呼吸器疾患、アレルギー疾患を助長するので注意が必要です。
(4)運動不足
自動車で移動することが多く、また公園や運動場がほとんどありませんので、工夫して体を動かすことを心がける必要があります。会員制のスポーツジムがあります。
(5)交通事故
当国における交通事故発生率は日本の10倍以上です。整備が不十分な歩道、乱雑な路肩の駐車、狭い通りやカーブ・坂が多いなどのインフラ不備に加えて、交通ルールやマナーを遵守しないので、歩行時、運転時、タクシーの乗降時などには常に危険があることを留意すべきです。
(6)ナイトライフ
多くのレストランが開く時間や自宅に招かれたりする時間は午後8時であるため、帰宅するのが深夜になることも珍しくありません。そのために、連日ともなれば睡眠不足と疲労が蓄積することになります。
6 予防接種(ワクチン接種機関を含む)
現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)
(1)赴任者に推奨する予防注射
- 成人:A型肝炎、B型肝炎、破傷風、(腸チフス)、(狂犬病)
- 小児:本邦や先進国などで通常無償で受けることのできる乳幼児予防接種は、当地ではすべて有料です。
(2)小児予防接種(2016年)
初回 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | 7回目 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ポリオ | 2ヶ月 IPV |
4ヶ月 OPV |
6ヶ月 OPV |
18ヶ月 OPV / B1 |
4~5才 OPV / B2 |
10~12才 OPV / B3 |
16~18才 OPV / B4 |
5種混合 | 2ヶ月 | 4ヶ月 | 6ヶ月 | 18ヶ月 B1 |
4~5才 DPT / B2 |
10~12才 DT / B3 |
16~18才 DT / B4 |
MMR | 12ヶ月 | 18ヶ月 | |||||
B型肝炎 | 出生時 | ||||||
肺炎球菌 (PCV13) |
4ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 B |
ポリオ:注射(IPV)、経口(OPV)
5種混合:DPT + B型肝炎 + Hib(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)、5回目以降はDPT / DTとして接種
DPT:D (ジフテリア)+ P (百日咳)+ T (破傷風)
MMR:M (麻疹)+ M (流行性耳下腺炎)+ R (風疹)
B:追加接種
任意接種ワクチン:A型肝炎、子宮頸がんワクチン、水痘、髄膜炎菌、季節性インフルエンザ
(3)
小児が現地校に入学・入園する際には予防接種証明書が要求されます。
7 乳児検診
出生した子供には母子手帳が交付され、その中に予防接種スケジュールが記載されていますが、乳児健診は保護者の任意で行われます。
8 病気になった場合(医療機関等)
完全予約制なので、前もって予約する必要があります。いずれの医療機関も24時間オープンの救急部門があります。受診料は高額です。入院の場合は相当額の預託金を請求されます。緊急時には救急車「140」またはタクシーを呼んでください。地方での緊急時には、可及的にベイルートの病院へ移動してください。
ベイルート市
- (1)CMC (Clemenceau Medical Center)
- 所在地:Maamari Steet, Clemenceau
- 電話:(0)1-372888, Hotline 1240
- ホームページ:http://www.cmc.com.lb/
- 概要:米国のJohns Hopkins Internationalと提携している私立総合病院です。最新の医療設備が完備されていて高度な医療を提供しています。
- (2)AUBMC (American University of Beirut Medical Center)
- 所在地:Bliss Street, Hamra
- 電話:(0)1-350 000, Hotline 1242
- ホームページ:http://www.aub.edu.lb/
- 概要:最新の医療設備が完備した大学付属総合病院。
- (3)Trad Hospital Medical Center
- 所在地:53 Rue de Mexique, Clemenceau
- 電話:(0)1-369 494
- ホームページ:http://www.hopitaltrad.com/
- 概要:特に産婦人科に定評がある伝統ある家族的な私立総合病院で、二次医療まで対応。
9 その他の詳細情報入手先
(1)在レバノン日本国大使館(日本語):http://www.lb.emb-japan.go.jp/index_jp.htm
(2)レバノン保健省(英語):http://www.moph.gov.lb/en
10 現地語・一口メモ
日本語 | アラビア語 |
---|---|
医師 | ハキム |
内服薬 | ダワ |
注射 | イブレッ |
頭痛 | ワジャァ ラス |
胸痛 | アラム ビル スドゥル |
咳 | サーラ |
腹痛 | アラム ビル マヒッダ |
下痢 | アスハル |
発熱 | ハラーラ |
吐き気 | ムラジャハ / タカユゥ |
傷 | イェレッ |
具合が悪い。 | アナ マリドッ(男性) アナ マリダッ(女性) |
病院へ連れて行ってください。 | イザ ビトリッ クヒドニ アァル イヤデェ |