世界の医療事情

アメリカ合衆国(ワシントンD.C.周辺)

平成28年10月

1 国名・都市名(国際電話番号)

 アメリカ合衆国 東部(ワシントンDC,バージニア州及びメリーランド州)(国際電話国番号1)

2 公館の住所・電話番号

在アメリカ合衆国日本国大使館 (毎週土日休館)
住所:Embassy of Japan, 2520 Massachusetts Avenue NW, Washington D.C. 20008
電話:(1-202)238-6700
ホームページ:http://www.us.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。

4 衛生・医療事情一般

(1)はじめに

 首都ワシントンD.C.及びその近郊の緯度は,ほぼ日本の東北地方の仙台に一致し,冬の寒さは東京よりも厳しく,厳寒期にはポトマック川が氷結することもあります。時には降雪のために道路状況が悪くなり,官庁・学校等,公共機関が休業になることもあります。一方,夏は高温多湿で,気温が40℃(華氏104度)に達することもあります。

(2)衛生事情

 ワシントンD.C.およびその近辺は緑が多く,大気汚染の問題はありません。上水道の水をそのまま飲用しても安全であるとされていますが,バージニア州,メリーランド州,ワシントンD.C.を流れるポトマック川では富栄養物や沈殿汚染物などによる汚染が問題になっており,飲料水の水質低下が危惧されています。

 また,時にレストラン等でA型肝炎や食中毒が発生することがありますので,生もの(特に貝類)には注意してください。 米国でも食品汚染が問題になっており,腸管出血性大腸菌(病原性大腸菌O-157等),リステリア症(生乳や殺菌が不十分なチーズやヨーグルト等が原因になることが多い),サルモネラ菌感染(2016年の報告では,冷凍の業務用マグロ,鶏肉,ピーナッツバター,メロン等種々の食品でサルモネラ菌感染の集団発生が起こっています)などがよく報告されています。米国疾病予防管理センター(CDC)や米国食品医薬品局(FDA)を通じての情報提供がありますので,注意してください。

(3)医療事情

 米国の医学が世界最高の水準にあることに間違いはありませんが,現行の米国の医療は様々な問題を抱えています。

(a)2014年4月からAffordable Care Act(国民皆保険を目指す医療改革法)が施行され,無保険者の数は減少したと言われていますが,一方で増大する医療費抑制のために様々な規制がなされ,高い水準にある米国の医学が生かされていない面があります。また,医療訴訟が多い為,医師や病院が支払う損害賠償保険料が高くそれが医療費に跳ね返り,医療産業に従事する人(特に経営者層)の人件費が高いのと相まって医療費が非常に高額になっています。

(b)健康診断,風邪等の治療,予防接種等を受けて日頃からファミリードクター(Primary Care Physician)と顔見知りになっておく事が大切です。当地では,医師の専門分野が細分化されているので病気によっては数人以上の医師にかかる必要がある事もあり,診察,治療,支払い等個別に対応しなければなりません。極端な例では,1年以上経ってから医療費の請求が届くこともあるので注意が必要です。緊急時以外はファミリードクターに診てもらい,更に治療が必要な場合,専門医を紹介してもらうのが,直接専門医や病院へ行くよりも効率のよい方法です。専門医は予約制の為,急病時に受診出来る医療機関は限られます。予約無しで受診出来る病院の救急部(ER)ではいつも患者が多く,重症者が優先されるため,軽症者は数時間待たされることになります。

(c)米国の医療保険に加入している場合は,その加入者カード等を持参して受診してください。(医療保険の種類によっては,受診する医療機関が指定されている場合があります。) 日本の医療保険にしか加入していない場合,医療機関受診に際し,受付で診療費の支払い能力を問われることがありますので,現金,クレジットカードなど,支払い能力を十分証明出来る物を持参してください。手術・入院費など米国の医療費は,非常に高額であり,海外旅行傷害保険等には,十分な補償額で加入しておく必要があります。診断されてから専門医での治療までに時間がかかることもまれではありません。英語が堪能でも医学専門用語が分かりにくいなど意思疎通が十分とれない場合も多く,日本に帰国して治療を受けるほうが良い場合もあります。(これは緊急を要さない場合であり,帰国できるかどうかの判断は医師に任せるようにしてください。)大きな病院では日本語通訳サービスを無料で行っている病院も多く,それを利用してください。最近は,電話を介しての通訳サービスが多くなっており,通訳者を利用したい場合には,あらかじめ予約しておくことが必要です。

(d)年齢にかかわらず,重症と考えられる急病や大怪我の場合は,「911」(日本の119番に相当しますが,警察や消防も同じ番号)に電話をかけ,助けを求めます。平均5分程度で救急車が到着します。救急車が間に合わないときには,消防車の救急隊が代役を果たしています。米国の救急医療制度は,良く整備されていますので,Emergency Medical Technician (EMT)が患者の状態により移送すべき適切な病院を判断します。

5 かかり易い病気・怪我

 年間を通して上気道炎が見られます。また,3月から6月にかけて花粉症が見られます。日本では通常見られず,当地に特有な病気として,蔦漆(ツタウルシ,一般にPoison Ivyと呼ばれています)による接触性皮膚炎,ライム病というマダニが媒介するスピロヘータによる感染症,夏季のウエストナイル・ウイルス熱・脳炎などが有名です。また,狂犬病がワシントン周辺でも野生動物に見られること,ハンタウイルス感染症が時々報告され死者もでていることなどにも注意が必要です。

(1)Poison Ivy(ツタウルシ)による接触性皮膚炎

 身近にある毒性の強い草で,3枚の葉が1組になって枝についています。Poison Ivyの毒性はウルシと同じウルシオールという物質によるもので,これが原因でかぶれます。最初はこの草に触った手足や顔にうすくブツブツが出来ますが,しだいに広がり,水疱を作ります。Poison Ivyと思われる草に触れたと思われる場合には,その部分をできるだけ早く十分に水洗いをしてください。痒みは氷で冷やすことや冷たいシャワーを浴びることで和らげることができます。全米でも毎年1,000~5,000万人の人たちがPoison Ivyの被害にあっているという報告もありますが,そのうち10~15%の人がウルシオールに対する感受性が極めて高く,重症化することがあります。顔や腕なども腫れてくることがあり,このような場合には皮膚科の受診が必要となります。

(2)ライム病

 Ixodesと総称されるマダニ(通称シカダニ)の仲間に吸血されてB. burgdorferiという細菌が感染し起こる病気です。米国東北部に多く,マダニの吸血活動期である春から夏にかけて発生し、毎年,25,000人以上が感染していると言われています。米国東北部の感染地域に位置する,ワシントンD.C.周辺のメリーランド州やバージニア州はハイリスク地域とされていますので注意が必要です。ブッシュ前大統領も2007年に感染し,話題となりました。病原菌を持ったマダニに咬まれてから 3~32日後に紅斑,リンパ節の腫張やインフルエンザ様の症状が出てきます。その後,髄膜炎,多発性神経炎等の神経症状,不整脈等の循環器症状,関節痛,関節の腫張等の関節炎症状をきたすことがあります。治療には抗生物質が有効です。(参考情報:American Lyme Disease Foundationのホームページ http://www.aldf.com別ウィンドウで開く

(3)ウエストナイル感染症

 野鳥がウイルスの運び屋となり,ウイルスを保有した野鳥の血を吸った蚊に人が刺されて感染する病気です。米国では1999年にニューヨークで初めて患者が発見され,その後発生地域と感染者数は増える傾向にあると言われています。2003年には全米で9,862人の感染が報告され,264人が死亡しています。最近では2012年に,テキサス州等の南部諸州を中心に大きな流行となり,全米で5,674人の感染者(死亡286人)が報告され,ワシントンD.C.周辺でもメリーランド州で47人(6人死亡),バージニア州で36人(4人死亡),ワシントンD.C.では10 人(1人死亡)の発生がありました。また,米国疾病予防管理センター(CDC)は流行期には,時間を追って患者発生の様子を知らせてくれますので,下記のホームページで情報を得てください。

CDCホームページ: http://www.cdc.gov/ncidod/dvbid/westnile/index.html別ウィンドウで開く

6 健康上心がける事

(1)当地では,リクリエーションやスポーツ施設等,健康管理の面で条件に恵まれていると言えます。他方,公共交通手段が少なく,自動車で移動する生活となり,また,レストランなどの外食は,一般に量,脂肪,塩分が多いので,過食と運動不足から肥満傾向になり易く,生活習慣病の原因となることがあります。その予防対策として,日常生活の中に運動を取り入れ,食事内容に注意し,過食を避けるように工夫する必要があります。

(2)在留邦人はワシントンD.C.を中心に,メリーランド州やバージニア州にまたがる広い地域に分散して居住していますので,所属する組織を超えて邦人同士が接触する機会は,比較的限られます。ストレス解消法を工夫し,現地の人々との交流に努めるなど,精神衛生面に配慮する必要があります。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等(旅行時のワクチンを主に接種)についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

 なお,小児定期予防接種項目については下記7(2)を参照ください。

(1)赴任者に必要な予防接種

 入国に際して必要とされるワクチンはありませんが,成人では可能であればA型肝炎ワクチン,10年ごとの破傷風ワクチン(TdapあるいはTd)を接種しておかれることを勧めます。小児はできるだけ日本で定められた定期予防接種を受けておき,当地に到着後は現地の接種計画に従って,ワクチン接種を行うようにしてください。公立学校の入学に際し不足しているワクチンは,小児科医あるいは内科医やファミリードクターのオフィスで普通行っていますが,各州保健局の施設での接種も可能です。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

0-6歳に奨励されている予防接種スケジュール(US-CDC, 2016)

0-6歳に奨励されている予防接種スケジュール
予防接種 初回 2回 3回 4回 5回
B型肝炎 出生時 1~2ヶ月 6~18ヶ月
ロタウィルス 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月
3種混合(DTaP) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 15~18ヶ月 4~6才
インフルエンザ菌b型(Hib) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 12~15ヶ月
肺炎球菌(PCV) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 12~15ヶ月
ポリオ(IPV) 2ヶ月 4ヶ月 6~18ヶ月 4~6才
インフルエンザ 6ヶ月以降毎年接種。8才以下で最初の接種時には,4週間以上の間隔で2回接種。
MMR(麻疹,流行性耳下腺炎,風疹) 12~15ヶ月 4~6才      
水痘(Varicella) 12~15ヶ月 4~6才      
A型肝炎 12~23ヶ月 1回目から6ヶ月~18ヶ月後。

7-18歳に奨励されている予防接種スケジュール(US-CDC, 2016)

7-18歳に奨励されている予防接種スケジュール
予防接種 時期
三種混合(*Tdap) 11才~12才で1回接種。
ヒトパピロマウイルス(HPV) 11才~12才で3回接種。(1回目から1~2ヶ月後に2回目、その6ヶ月後に3回目)
9才からでも接種可能。
髄膜炎菌(MCV4) 11才~12才で1回。16才時にブースター。

(注)Tdap:ジフテリアの抗原量を減らした思春期から成人用のDTaPと成分的には同じ種類のワクチン。
参考: http://www.cdc.gov/vaccines/schedules

(3)

 現地校に入学・入園する際にはワクチン接種証明の提出を求められます。日本と米国では,必要なワクチンの種類及び接種回数が異なるので注意が必要です。州によっても少しずつ異なる事がありますので,必ず入学する州あるいは郡(County)の規程がどうなっているかを確認してください。例えば,バージニア州では2014年から日本が結核の高リスク国リストから外れたため(日本人で過去5年以内に5ヶ月以上続けて高リスク国に居住していた場合は高リスク国と同じ扱い),ツベルクリン反応は要求されなくなりました。しかし,メリーランド州やワシントンDCでは,ツベルクリン反応ないしはIGRA(BCGの影響を受けない血液による結核の検査で,5歳以上であれば検査可能)と呼ばれる結核感染の有無を調べる検査が要求されています。

 次のURLからワシントンDC,メリーランド州,バージニア州で入学に必要とされている予防接種が確認可能です。

8 病気になった場合(医療機関等)

 緊急の場合は,「911」に電話して救急車(ワシントンD.C.周辺では全て有料)を呼ぶことができ,24時間の救急対応が行われています。ただし,患者は病院を指定出来ません。直接自家用車で救急施設に行くことも出来ます。医療施設を受診する時は,緊急の場合を除き,電話による事前の予約が必要です。医薬分業なので,薬は医師から処方箋を貰い薬局で買います。また検査のため検査専門の施設に行かなければならないこともあり,日本よりは煩雑で時間がかかります。以下は在留邦人が利用している主な医療施設です。

日本語で受診できる医師・カウンセラー・鍼灸師など

(1)ノブ・エイミー 医師(日系3世) Dr. Amy Nobu
所在地:3650 Joseph Siewick Dr. Suite 400, Fairfax, VA 22033
電話:(703)-391-2020
概要:家庭医
(2)ハンター・紀子 医師(日本人)Dr. Noriko Hunter
所在地:Inova Fairfax Hospital, Department of Medicine 3300 Gallows Rd., Falls Church, VA 22042
電話: (703)-776-3582
概要:内科
(3)児玉晃明 医師(日本人) Dr. Teruaki Kodama
所在地:8316 Arlington Blvd., Suite 410, Fairfax, VA 22031
電話:(703)-573-6985
概要:外科
(4)中澤弘 医師(日本人) Dr. Hiroshi Nakazawa
所在地:700 Geipe Rd ♯204, Catonsville, MD 21228
電話:(410)-744-8505
概要:元外科医,鍼治療
(5)上野哲弘(日本人) Mr. Tetsuhiro Ueno
所在地:46 South Glebe Rd, Suite 100, Arlington VA 22204
電話:(703)-521-0644
概要:鍼治療,漢方薬処方
(6)岩瀬功子(日本人) Ms. Noriko Iwase
所在地:Muticultural Center, Northern Virginia Family Service, 6400 Arlington Blvd., Falls Church, VA 22042
電話:(571)-748-2800
概要:心理療法
(7)とち木りさ(日本人) Ms. Risa Tochiki
所在地:1250 Connecticut Ave., NW. DC 20036
電話:(202)-550-7935
概要:心理療法
(8)松井俊樹 小児歯科専門医(日本人) Dr. Toshiki Matsui
所在地:Kids Dental Castle, 13890 Braddock Rd, Suite 106, Centreville, VA 20121
電話:(703)-830-3363
概要:小児歯科
(9)畑山貴代 歯科医師(日本人) Dr. Takayo Hatakeyama
所在地:8218 Wisconsin Ave., Suite 318, Bethesda, MD 20814
電話:(212)-486-8670 (予約制)(金・土・月曜のみ12時-5時)
ホームページ:http://drhatakeyamany.com別ウィンドウで開く
概要: インプラント,一般歯科治療,歯周病治療,美容歯科
(10)岡本豊 歯科医師(日本人) Dr. Yutaka Okamoto
所在地:5230 Tuckerman Ln. Suite 105, North Bethesda, MD 20852
電話:(240)-667-7705, (888)-667-8148
ホームページ:http://www.smilewelldds.com別ウィンドウで開く
概要:一般歯科
(11)山岸由佳 歯科医師(日本人) Dr. Yuka Tanabe Yamagishi
所在地:6001 Montrose Rd., #100 Rockville, MD 20852
電話:(240)-669-8647
ホームページ:http://www.PediatricDentistryNorthBethesda.com別ウィンドウで開く
概要:小児歯科

重症でない緊急疾患を予約なしで診てくれる外来クリニック

Immediate Care, Walk In Clinic, Urgent Care Clinic等と呼ばれています。)

(1) McLean Immediate Care
所在地:1340 Old Chain Bridge Rd., McLean, VA 22101
電話:(703)-893-2273
診療時間:月-金曜日 午前8時-午後8時,土曜日 午前9時-午後6時,日曜日 午後12時-午後6時
(2) Old Dominion Urgent Care Center
所在地:6262 Old Dominion Dr. McLean, VA 22101
電話:(703)-893-2505
診療時間:月-金曜日 午前8時-午後8時,土曜日 午前9時-午後6時,日曜日 午前10時-午後4時
(3) Virginia Hospital Center Urgent Care
所在地:601 S Carlin Springs Rd., Arlington, VA 22204
電話:(703)-717-7000
診療時間:年中無休,24時間対応
(4) Inova Urgent Care North Arlington
所在地:4600-C, 4600 Lee Hwy, Arlington, VA 22207
電話:(571)-492-3080
診療時間:月-金曜日 午前8時-午後8時, 土・日曜日・祭日 午前9時-午後4時
(5) Inova Urgent Care Vienna
所在地:180 Maple Ave West Vienna, VA 22180
電話:(703)-962-1200
診療時間:月―金曜日 午前8時-午後8時,土・日曜日 午前9時-午後4時
(6) Righttime Medical Care
所在地:12220 Rockville Pike, Rockville, MD 20852
電話:(888)-808-6483
診療時間:午前 7時-午前12時(深夜0時),予約しなくても大丈夫だが,予約した方が良い。
(7) Med-One Urgent Care
所在地:7930 Old Georgetown Rd, Bethesda, MD 20814
電話:(301)-652-0111
診療時間:午前 9時-午後9時(365日対応)
(8) Potomac Prompt Medical Care
所在地:350 Fortune Terrace, Rockville, MD 20854
電話:(301)-309-0016
診療時間:月-木曜日 午前9時-午後7時,金曜日 午前10時-午後6時,土・日曜日午前11時-午後 4時
(9) Fast Track Urgent Care
所在地:10540 Connecticut Ave, Kensington, MD 20895
電話:(301)-949-0030
診療時間:月-金曜日 午前9時-午後9時,土・日曜日 午前9時-午後6時
(10) Metro Immediate &Primary Care
所在地:2902 Porter St, NW,DC 20008
電話:(202)-525-5287
診療時間:月-金曜日 午前8時-午後8時,土・日曜日 午前8時-午後6時

入院・手術などで利用する病院

(下記の病院には全てER(病院救急部)があります。)

 米国では,ER(病院救急部:Emergency Departmentとも言います)や前項のImmediate CareWalk-in Clinic, Urgent Care等とも言います)を除き,通常,事前に受診予約が必要です。日本語通訳が必要な場合,前もって予約すれば,無料で通訳サービスを受けることができる病院もあります。大きな病院のERは,いつも混んでいることが多く,重症でない場合は長時間待たされる場合が多いので,重症の時以外は,前項の医療機関(重症でない緊急疾患を予約なしで診てくれる外来クリニック)を利用することを勧めます。

(1) George Washington University Hospital
所在地:900 23rd Street, N.W., Washington, D.C. 20037
電話:(202)-715-4000(代表)
概要:ワシントンDCの中心部にある大学病院で,政府要人なども利用しています。高度な医療に対応しています。病院内に入るには写真入りの身分証明書の呈示が必要です。
(2) MedStar Georgetown University Hospital
所在地:3800 Reservoir Road, N.W., Washington, D.C. 20007
電話:(202)-444-2000(代表)
概要:高度な医療に対応しています。病院評価ランキング(2016-17)では,ワシントンD.C.メトロ地域で1位の評価を得ている病院です。(3)のWashington Hospital Centerと同じ病院グループ(MedStar)の傘下にあります。
(3) Washington Hospital Center
所在地:110 Irving Street, N.W., Washington, D.C. 20010
電話:(202)-877-7000 (代表)
概要:救急車以外に,緊急医療移送用ヘリコプター3機を有する,ワシントンD.C.最大の病院で,軽症から重症の疾患まで対応しています。心疾患の治療に関して,最も信頼されている病院の一つです。病院評価ランキング(2016-17)では,ワシントンD.C.メトロ地域で3番目の評価を得ている病院です。
(4) Children's National Medical Center
所在地:111 Michigan Ave., N.W., Washington, D.C. 20010
電話:(202)-476-5000(代表)
概要:Washington Hospital Centerに隣接する小児専門の病院です。小児のERがあります。
(5) Sibley Memorial Hospital
所在地:5255 Loughboro Road, N.W., Washington, D.C. 20016
電話:(202)-537-4000(代表)
概要:D.C.の中心部よりやや北西に離れた中規模病院。Johns Hopkins Medicineのグループに入り,建物の新築等がなされ規模が大きくなっています。
(6) Suburban Hospital
所在地:8600 Old Georgetown Road, Bethesda, MD, 20814
電話:(301)-896-3100 (代表)
概要:メリーランド州Bethesda市の中規模病院です。(5)と同じく,Johns Hopkins Medicineのグループに入りました。
(7) Inova Fairfax Hospital
所在地:3300 Gallows Road, Falls Church, VA 20042
電話:(703)-776-4001(代表)
概要:バージニア州Falls Church市にある大きな病院です。2014-15年の病院評価ランキングがワシントンD.C.メトロ地域で第1位でした。
(8) Virginia Hospital Center
所在地:1625 North George Mason Drive, Arlington, VA 22205
電話:(703)-558-5000(代表)
概要:バージニア州Arlington市にある中規模の病院です。
(9) Johns Hopkins Hospital
所在地:600 North Wolf Street, Baltimore, MD 21287
電話:(410)-955-5000(代表)
概要:メリーランド州Baltimore市(ワシントンD.C.から自動車で1時間強)にあるジョンズ・ホプキンズ大学の病院で,世界のトップクラスの医療機関として有名です。複数の専門科が全米ベスト3に入っていると評価されています。

9 その他の詳細情報入手先

(1)米国疾病予防管理センター(CDC): http://www.cdc.gov/別ウィンドウで開く

(2)米国食品医薬品局(FDA):  http://www.fda.gov/別ウィンドウで開く

(3)ワシントンD.C.保健局: https://doh.dc.gov/別ウィンドウで開く

(4)メリーランド州精神衛生・保健局: http://www.dhmh.state.md.us/別ウィンドウで開く

(5)バージニア州保健局: http://www.vdh.state.va.us/別ウィンドウで開く

(6)在アメリカ合衆国日本国大使館 領事部: http://www.us.emb-japan.go.jp/j/medical/medical.html別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

 「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療英語)を参照ください。


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