世界の医療事情

ラトビア

平成28年10月

1 国名・都市名(国際電話番号)

 ラトビア共和国(国際電話国番号371)

2 公館の住所・電話番号

在ラトビア日本国大使館 (毎週土日休館)
住所:Embassy of Japan in the Republic of Latvia, Vesetas iela 7, Riga LV-1013, Latvia
電話:+371-6781-2001
ホームページ:http://www.lv.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。

3 医務官駐在公館ではありません

 在英国日本国大使館 医務官が担当

4 衛生・医療事情一般

 バルト3国の一つラトビアの首都リガは北緯57度と高緯度にもかかわらず,バルト海に流れ込む暖流のために比較的温暖な気候です。しかし厳寒の冬には気温が摂氏マイナス30度にまで下がることもあり,また,暖房等のため室内の湿度も下がりますので,風邪などに罹りやすく注意が必要です。水道水は石灰を多く含むので,飲用にはミネラルウォーターを使用することをお勧めします。街の衛生状態は良好で,市内レストランにおける外食も,特に問題ありません。

 ラトビアの医療施設ではラトビア語あるいはロシア語が主に使用されています。そのため,これらの言語が堪能でない場合はスムーズに受診することが困難な場合があるので,通訳に同行してもらうことをお勧めします。医療機器の比較的充実したプライベートクリニックもありますが,高額な費用が必要となるため,海外旅行傷害保険への加入をお勧めします。

5 かかり易い病気・怪我

(1)上気道炎

 気温の変動が激しく,特に冬場は摂氏マイナス20度以下になることもあります。また暖房で室内の空気が乾燥するので,風邪や呼吸器の感染症に罹りやすく,予防として外出から帰った際のうがいが重要です。

(2)ダニ脳炎・ライム病

 かかり易いわけではありませんが、注意すべき風土病として,マダニが媒介するダニ脳炎やライム病があります。

 ダニ脳炎はウイルス性脳炎で,主に中央ヨーロッパから北欧,旧ソ連地域に広がる風土病です。首都ビリニュス市を含め国土の大部分が,感染が報告されています。予防法は,ワクチン接種とマダニに咬まれないようにすることです。同地域で森林などに入る場合は,長袖・長ズボン・帽子を被るなど,肌を露出しないことです。ダニ脳炎は治療薬がなく,予防が大切です。ワクチンを通常3回接種すると3~5年間有効です。感染の危険地域での山歩きやハイキングなど野外活動の好きな方には接種をお勧めします。このワクチンは当地のクリニックで接種が可能です。ダニに刺された時は,速やかに医師にご相談ください。

 ライム病もマダニが媒介する感染症です。典型的にはマダニに咬まれた部位を中心に同心円状の紅斑を認め,筋肉痛や関節痛,発熱などを認めます。ワクチンがありませんので,予防のためにはマダニに咬まれないようにすることが必要です。抗生物質で治療可能です。

(3)転倒・交通事故

 冬は雪や凍結で路面が滑りやすく,転倒には注意が必要です。靴底が滑りにくい加工のされた靴の着用をお勧めします。また交通マナーも日本とは異なるため,交通事故に注意してください。

6 健康上心がける事

 風邪など上気道感染症が多いので,外出から戻った際の手洗いとうがい,また,入浴後にクリームやローションで保湿し,皮膚の乾燥を防ぐことが重要です。また,加湿器も有用です。生野菜や果物は鮮度が落ちていないかご注意ください。生卵はサルモネラ菌の問題がありますのでお勧めできません。生鮮食料品の購入は衛生管理がきちんとしているスーパー等をお勧めします。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(1)赴任者に必要な予防接種 ~成人・小児~

 必ず必要なワクチンはありませんが,B型肝炎(3回接種)と小児はジフテリアの接種を勧めます。

 また,長期滞在者には当地にてダニ脳炎ワクチンの接種をお勧めします。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

公的プログラム(2016年10月現在)
BCGDTPポリオ(IPV)Hib麻疹(MMR)B型肝炎水痘肺炎球菌HPV
1回目生後4~5日2ヶ月2ヶ月2ヶ月12~15ヶ月出生時(母体陽性)あるいは2ヶ月(母体陰性)12~15ヶ月(注2)2ヶ月12歳
2回目4ヶ月4ヶ月4ヶ月7歳4ヶ月4ヶ月
3回目6ヶ月6ヶ月6ヶ月12歳(上記2回接種後は省略)6ヶ月12-15ヶ月
4回目12~15ヶ月12~15ヶ月12~15ヶ月12~15ヶ月
5回目7歳(注1)7歳(注1)14歳(未完了者)
6回目14歳(dT)(注1)(10年毎に接種)14歳(注1)

(注)DTP:3種混合 (ジフテリア・破傷風・百日咳), Hib:ヘモフィルス インフルエンザ菌b型, MMR:(麻疹・おたふく・風疹),HPV:ヒトパピローマウイルス,dT:ジフテリア・破傷風

(注1):混合ワクチンとして接種。

(注2):MMR+Var(水痘)混合ワクチンとして接種

 なお,ポリオはすべて不活化ワクチン(IPV)を注射。DTPはすべてDTaP(無菌型百日咳ワクチン)を使用。DTP,IPV,Hib,B型肝炎の1回目~4回目は混合ワクチンとして接種。

(3)

 現地校やインターナショナルスクールでは,外国からの生徒に対して,ワクチンの義務づけは行っていません。インターナショナルスクールではワクチン接種記録の確認を行ってはいますが,受けていない場合でも接種の強制はしていません。母子手帳や予防接種記録を必ずお持ちください。

8 乳児検診

 当地では,出産後,家族の掛かり付けの医師の指示に従い,検診および予防接種を受けることが一般的です。検診時には,身長・体重,その他の測定等が行われます。

 費用は,子供がラトビア国籍,ラトビア永住権保持者,またはそれと同等の権利を持つ場合には,公立診療所での診察は通常無料となります。ラトビア永住権またはそれと同等の権利を持たない外国人の場合には,受診する診療所の公立または私立の区別や,受診者が大人または子供であるかの区別は無く,各診療所により異なりますが約25ユーロ程度の診察料(予防接種,その他施術料を除く)がかかります。

9 病気になった場合(医療機関等)

  • 救急車 固定電話より:「03」 携帯電話より:「113」
  • 当地に日本語で受診できる医療機関はありません。英語が通じる医療機関も存在しますが,通訳の同行をお勧めします。
  • 受診に際してはあらかじめ電話で予約を取る必要があります。
  • 医薬分業制で,ほとんどの薬は医師の処方箋が必要です。薬局の一般的な営業時間は,平日9時00分-18時00分,土曜日10時00分-16時00分,日曜日は休みです。

リガ市

プライベートクリニック

(1)Medicinas Sabiedriba ARS (ARSメディカル社)
所在地:5, Skolas iela, Riga
電話:(371)67201006 / 67201007 / 67201008 / (24時間)67201003, FAX:(371)67288769
ホームページ:http://www.ars-med.lv別ウィンドウで開く
概要:総合クリニック(精神科以外の全科に対応)。施設は清潔であり,医療機器も整っており,CT,MRIや超音波検査機器があります。救急車もあり,必要に応じて医師や看護師の同乗も可能です。入院や手術は他の病院に紹介・搬送しています。
(2)Diplomatiska Servisa Medicinas Centrs
所在地:Elizabetes iela 57, Riga
電話: (371)67229942,26525711, FAX:(371)67289413
ホームページ:http://www.dsmc.lv別ウィンドウで開く
概要:総合クリニック(内科,循環器内科,耳鼻咽喉科,神経内科,眼科,小児科,精神科,泌尿器科,婦人科,皮膚科,歯科)。ある程度,英語での受診が可能。
(3)Gailezers Slimnica (Gailezers病院)
Rigas Austrumu Slimnicaグループ
所在地:Hipokrata iela 2, Riga
電話:(371) 67000610,(緊急)67041000
概要:総合クリニック(内科,産婦人科,脳神経科,内視鏡)
Rigas Austrumu Alimnicaグループ (入院・手術専門)
総合案内電話:(371)67000610
ホームページ:http://www.aslimnica.lv別ウィンドウで開く

24時間営業の薬局

(1)MENESS Aptiekas As
所在地:Valnu 28; Aspazijas bulvaris 30
電話:(371)67213340

10 その他の詳細情報入手先

(1)在ラトビア日本国大使館 ホームページ:http://www.lv.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

11 現地語・一口メモ

 「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療ロシア語)を参照願います。


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