世界の医療事情

キルギス

令和3年7月

1 国名・都市名(国際電話番号)

 キルギス共和国(ビシュケク)(国際電話国番号996)

2 公館の住所、電話番号

○ 在キルギス日本国大使館 (毎週土日休館)
住所:Embassy of Japan in Kyrgyz Republic, 16, Razzakova St, Bishkek, 720040, Kyrgyz Republic
電話:(996-312)300050, 300051 Fax:(996-312)300052
ホームページ:http://www.kg.emb-japan.go.jp/別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので、ご覧ください。

4 衛生・医療事情一般

 キルギス共和国は中央アジアの北東部に位置し、西はウズベキスタン、北はカザフスタン、南はタジキスタン及び中国と隣接する国です。南西にパーミル・アルタイ山脈、北東に天山山脈があり国土の約90%が海抜1,500メートル以上に位置しています。気候は、イシククリ湖と山岳の影響により、地域により大きな差がありますが、低地の大部分は温帯気候、南部は亜熱帯気候、山岳部は亜寒帯湿潤気候となります。首都ビシュケクの夏は、暑く乾燥し、気温は40℃を超えることもあります。冬の平均最低気温はマイナス7℃です。

 医療水準は首都ビシュケクでも劣悪です。多くの病院の建物や医療設備は旧ソ連時代のもので老朽化しています。英語を話す医師は稀です。キルギスに旅行・長期滞在をする場合は、必ず海外旅行保険に加入しましょう。病院を受診する場合は、保険会社のアラームセンターにまず相談し、受診病院の紹介を受けましょう。なお、日本人が病院を受診する場合、医療費はキルギス人が受診する場合よりも高額な「外国人料金」となることがあります。

 ビシュケクの水道水は細菌・汚濁は見られませんが、一部市街地では、古い配管からの鉄錆が混入しています。また破裂した水道管が陰圧で雨水や地下水を引き込むこともあります。飲用水には信頼がおけるボトル水を利用しましょう。食品衛生の観念も高いとは言えません。外気温が上がる春から夏にかけては細菌性の食中毒、冬季にはノロウイルスによる食中毒が発生します。レストランで食事をする場合はなるべく衛生的なお店を選び、屋台などは利用しないでください。果物はカットフルーツを避け、自分で皮を剥いて食べましょう。

5 かかり易い病気・怪我

(1)旅行者下痢症 Traveler's Diarrhea・感染性腸炎、食中毒 Acute Enterocolitis

 生野菜、生焼け肉、生卵(半熟卵)、乳製品を介して細菌性・ウイルス性の感染性胃腸炎に罹るリスクがあります。病原菌は大腸菌、サルモネラ菌、ノロウイルスが一般的ですが、カンピロバクターや赤痢菌が原因になることもあります。食物は野菜であれ、十分に火を通して食べることをお勧めします。 下痢の時は脱水を避けるため、水分を多く摂取するように心がけてください。薬局では経口補水剤(ORS、水に溶かして飲む)が売られていますので、これを利用するとよいでしょう。

 このほか、保存食である自家製の野菜の塩漬けなどによるボツリヌス症が時々見られます。ボツリヌス症は、ボツリヌス菌が産生したボツリヌス毒素により筋肉の麻痺が起こる病気です。重症の場合呼吸筋が麻痺して呼吸できなくなり、死に至ることがあります。安全に作られたものを食べるようにしてください。

(2)急性呼吸器感染症 Acute Respiratory Infection

 冬季は風邪(感冒)及び季節性インフルエンザが流行します。インフルエンザ流行シーズンにキルギスに来られる方は、ワクチンを接種してから来るようにしてください。なお、オセルタミビル(日本での商品名:タミフルカプセル75)は薬局で購入することができます。

(3)花粉症(アレルギー性鼻炎 Allergic rhinitis・アレルギー性結膜炎 Allergic rhinitis conjunctivitis

 山麓地域では日本のスギ・シラカバ・ブタクサと交叉抗原性を持った樹木が豊富です。山に囲まれているビシュケクでは、春と秋に花粉症が発生します。日本で花粉症と診断されている方はマスク、予防薬、治療薬の準備をしてこられるとよいでしょう。

(4)急性ウイルス性肝炎 Acute Viral Hepatitis

 学校、幼稚園、寄宿舎などで秋にA型肝炎(Hepatitis Type A)が集団発生することがあります。A型肝炎は感染性腸炎などと同じく、食物や水を介して経口感染します。平均28日の潜伏期間の後風邪に似た症状で発症します。やがて疲労感が強くなり黄疸が現れます。中央アジアでは小児の症例が多いのが特徴です。当地に長期に滞在する場合はA型肝炎ワクチン接種をお勧めします。当地ではA型肝炎ワクチンはごく限られた医療機関でしか接種できません。B型肝炎(Hepatitis Type B)は血液感染で血液や血液が混ざった体液から感染するほか、HIV/AIDSと同様に性行為でも感染する可能性があります。また、輸血などの医療行為で感染する可能性もありますので、万一の場合に備えてB型肝炎ワクチン接種をお勧めします

(5)HIV/AIDS及び性感染症

 公式統計では2020年4月1日までに登録されているHIV感染者は合計9,926例と報告されています(うち553例が外国籍:国立HIV/AIDSセンターによる)。そのうち3分の1以上は麻薬など薬物の注射による感染で、それ以外は主に性行為による感染です。

 当地の病院では感染対策が不十分です。やむを得ず病院を受診し、観血的治療(血液が出るような治療)を受ける場合は、医療器具が消毒されているか、新しい使い捨ての注射針や注射器などが使用されているかを確認することが重要です。

(6)ブルセラ症 Brucellosis

 ブルセラ症は中央アジアに多い感染症です。キルギスではジャララバード州で最も多く、ビシュケク市でも毎年発生が見られます。人畜共通感染症の1つで、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ブタ、イヌ及びヒトに感染します。ヒトへは上記の動物との接触、殺菌の不十分な乳製品の摂取により感染します。2~3週間の潜伏期を経て全身のあらゆる臓器に感染を起こすので、特異的症状はなく発熱、発汗、体重減少、うつ状態などの症状が見られます。乳製品や十分に火の通っていない肉類には注意しましょう。動物の死骸に近づくことも危険です。

(7)炭疽 Anthrax

 炭疽菌が感染することで発症する病気です。炭疽菌はバイオテロで有名になりましたが、中央アジアでは自然界の土壌中に存在します。土壌中では芽胞(強い殻を持つ細菌のひとつの姿)の状態で存在しますが、洪水や長雨などの後、土表面に現れると、泥の中で動物やヒトに感染しやすい細菌として増殖します。炭疽菌は芽胞をつくると長い間(少なくとも数十年)栄養素がない状態で土壌や動物製品などに存在し続けます。炭疽は芽胞を吸い込むことにより感染する致死的な肺炭疽、経口接種することにより感染する腸炭疽、皮膚から感染する皮膚炭疽があります。キルギスでは主に牛などの家畜と接触することによる皮膚炭疽が毎年、腸炭疽は時折発生しています。

(8)ダニ脳炎 Tick-Borne Encephalitis

 山岳地帯に限らず、ビシュケク近郊でもダニ脳炎(初夏脳炎)ウイルスを媒介するマダニが成育しており、毎年患者が報告されています。特に4月から6月頃に最も多くの患者が報告されています。森林部に入る場合はダニに刺されないように肌の露出は避ける、昆虫忌避剤を使用するなどの注意が必要です。患者数は多くはありませんが、発症すると重篤な後遺症が残ることもあります。ゴルフやハイキングなどで山に行く機会のある人には予防接種(3回接種で5年間有効、日本では未認可)をお勧めします。

(9)結核 Tuberculosis

 結核菌を持った患者を介してヒトからヒトに感染します。キルギスでは未だに頻度の高い感染症で、近年薬の効きにくい多剤耐性結核の割合が増えています。結核菌が感染しても全てが発病するわけではなく、栄養状態・衛生状態に問題の無い人ではリスクは高くはありません。過労やストレスのために体力が弱った人は感染しやすくなります。予防のためには、疲れすぎないようにするなどの注意が必要です。咳や微熱が長引く場合は専門医の診察を受けましょう。

(10)エキノコックス症 Echinococcosis

 エキノコックスが寄生したキツネ、犬、野 ネズミ、ブタなどの糞に含まれる虫卵を経口摂取ないしは吸い込んで感染する寄生虫疾患で、キルギスでは毎年約1,000例が報告されています。エキノコックスは肝臓や肺に寄生し、進行するにつれて肝機能障害 に伴う倦怠感、上腹部・季肋部の不快感、黄疸などの症状がでてきます。寄生虫感染してから自覚症状が出るまでに数年から10数年かかり、気がつかないうちに悪化してしまいます。当地に滞在した後、肝機能に異常がある場合は、専門医を受診し精密検査を受けましょう。

(11)疥癬 Scabies

 山小屋や簡易ホテルの不潔なベッドやシーツから、あるいは不特定の性交渉のパートナーからヒゼンダニが感染し疥癬に罹ることがあります。疥癬は陰部、腋下、腹部や大腿の皮膚に皮疹ができ、ダニの移動する皮下の道(疥癬トンネル)を通じて周囲にこの皮疹が広がります。夜間の激しい痒みが特徴です。塗り薬のPermethrin 5%クリームが特効薬です。観光が盛んなイシククリ州で最も多くの患者が報告されていますので、注意が必要です。

(12)狂犬病 Rabies

 狂犬病ウイルスを保有する動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷からウイルスが侵入することによって感染する人獣共通感染症です。頻度の高い疾患ではありませんが、狂犬病は発症すれば、致死率はほぼ100%で、治療法はありません。そのため、徹底した予防が重要です。犬や猫などの動物に咬まれたり引っ掻かれたりした場合、すぐに傷口を石鹸と水でよく洗い、できればアルコール消毒して必ず医療機関を受診してください。24時間以内に狂犬病ワクチンを接種する必要があります(暴露後接種)。同時に抗狂犬病ガンマグロブリンを併用することが望ましいとされていますが、現地ではワクチンもガンマグロブリンもごく限られた医療機関にしかありません。ビシュケクでも野犬やリスなど野生動物がいますので近づかないように注意してください。動物と直接接触する機会のある方は、本邦でワクチンを接種しておくことをお勧めします(暴露前接種)。

(13)高山病 Mountain sickness

 国土の大部分を占める山岳地域では高山病のリスクがあります。高地での低気圧・低酸素に身体が順応できないことで発症します。個人差がありますが、標高2,500メートル位から、頭痛、息切れ、めまい、動悸、不眠、食欲不振、吐き気等に悩まされることがあります。重症では肺水腫や脳浮腫をきたし、死亡することがあります。一般的には高度が高く、上昇速度が速く、睡眠時の高度が高いほど重症化します。山岳地域でのトレッキングでは、ゆっくりと高度を上げ、高度順応のために休日を設ける必要があります。水分を十分に摂ることも重要です。症状がみられたら、それ以上は高度を上げてはいけません。症状が軽快しない場合はすぐに低地へ引き返す必要があります。

(14)メンタルヘルス

 日常生活全般で思うようにいかないことが多く、ストレスが溜まりやすくなります。娯楽が少ないことや、英語がほとんど通じないという言葉の問題もあります。狭い日本人社会の中での人間関係も負担となる場合があります。ストレスを溜めないためには、先ず、家族や友人などと何でも話し合える良好な関係を築くことが大切です。長期に亘って滞在される方は、定期的に休暇を取り、精神的にリフレッシュできるよう心掛けてください。また、寒さの厳しい冬季は室内にこもりがちとなり、気分がめいることがあるので注意が必要です。

6 健康上心がける事

(1)海外旅行保険の加入。

(2)生水は飲まない。信頼できるメーカーの未開封のボトル水を飲用する。

(3)生野菜は食べない。やむを得ない場合は十分に流水で洗浄して食べる。

(4)肉類は中心まで十分に加熱された物を食べる。冷えた食物は再加熱する。

(5)動物や動物の糞や死骸には触れない。

(6)うがい・手洗いの励行。

(7)戸外では肌を露出しない服装。

(8)UVカットサングラス、日焼け止めクリーム、帽子の準備。

(9)ワクチン接種と有効期間の確認。

(10)不特定多数との性交渉は避ける。

(11)高地では高山病に注意をする。

(12)免疫力を弱くしないため、極度の疲労にならないようにする。

(13)ストレス発散の方法を考えておく。

7 予防接種

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(1)赴任者に必要な予防接種~成人・小児~

 入国時に法的に接種を求められているワクチンはありません。長期に滞在される方には、A型肝炎(小児も)、B型肝炎、破傷風、狂犬病(特に動物と直接接触する機会のある方)、ダニ脳炎(特にゴルフやハイキングなどで山に行く機会の多い方)のワクチン接種をお勧めします。最近、世界的に麻疹や百日咳の流行が見られ、当地も例外ではありません。ワクチン接種歴を確認し、未接種又は1回しか接種してない場合はワクチンを接種しておくことが推奨されます。冬季に滞在される方はインフルエンザワクチンも接種しておいた方がよいでしょう。キルギスではワクチンの在庫がないことがあります。事前に日本で接種しておくことをお勧めします。ダニ脳炎のワクチンは日本では一部のトラベルクリニックでしか接種できません。

(2)現地の小児予防接種一覧

キルギスの小児予防接種一覧
予防接種の種類 初回 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 備考
BCG 生後、
病院滞在中
B型肝炎 生後24時間
以内
2回目以降は5種混合として接種
ポリオ(生ワクチンが主流) 2ヶ月 3.5ヶ月 5ヶ月
5種混合 2ヶ月 3.5ヶ月 5ヶ月
DPT 2歳
DT 6歳 11歳 16歳 26歳 36歳 46歳 以後10年毎
MMR 12ヶ月 6歳
肺炎球菌 2ヶ月 5ヶ月 12ヶ月

(注) 5種混合:DPT+Hib+B型肝炎、DPT:ジフテリア+百日咳+破傷風、DT:ジフテリア+破傷風、MMR:麻疹+流行性耳下腺炎+風疹、Hib:インフルエンザ菌b型

(3)現地校入学・入園に必要な予防接種・接種証明

 現地校に入学・編入する場合、ロシア語(もしくはキルギス語)で記載された医師のサイン付き予防接種証書の提出が求められることがあります。入学・入園に必要なワクチンは原則的には上記(2)の一覧表記載のワクチンとなります。日本の予防接種だけでは不足ですので、渡航前に母子手帳を持ってトラベルクリニックを受診し、追加ワクチンの接種と証明書の作成を依頼しましょう。

8 病気になった場合(医療機関等)

 以下に紹介する医療機関情報は、皆様方がキルギスでやむを得ず初期治療・救急治療を受けなければならない場合にお役立ていただくための情報です。大使館や大使館医務官は個々の医療機関の診療内容を保証できません。なお料金の支払いはキルギスソムで、カードはほとんど使えません。私立病院(6~8以外)の場合、通常は予約料や初診料がかかります。

◎ビシュケク市

(1)«Neomed» Центр медицинских исследований и консультацийNEOMED
所在地:46 Orozbekova Str., Bishkek
Адрес: г.Бишкек, ул. Орозбекова 46
電話:(0312) 90-60-90
ホームページ:https://www.neomed.kg別ウィンドウで開く
概要:内科、外科、産婦人科など主な診療科は一通りそろっており、検査室、超音波、CTがあります。受診には予約が必要です。英語はほとんど通じませんが、予約時に通訳を依頼できます。
診療時間:月~金曜日 8時-18時、土曜日 8時-16時
(2)Eldik Family Medicine Clinic
所在地:Molodaya Gvardiya 2/1 Blvd., Bishkek
Адрес: г. Бишкек, Молодая Гвардия 2/1
電話:(0312) 65-20-79、 (0776) 65-20-79
ホームページ:http://eldikfmc.com/別ウィンドウで開く
概要:米国人家庭医が中心となって診療しているクリニックで、小児科、産婦人科もあります。英語で診療を受けることができます。受診には予約が必要です。カード支払い可。
診療時間:月~金曜日 9時-17時、土曜日 9時-13時
(3)МЕDИ(24時間救急対応)
所在地:5/3 Suerkulova Str., Bishkek
    (Адрес:г. Бишкек, ул. Суеркулова 5/3
電話: (0312) 59-56-27, (0312) 59-56-28;1366(救急車)
ホームページ:https://insult.kg別ウィンドウで開く
概要:脳神経外科・一般内科・一般外科などがある救命救急病院です。X線、CT装置があります。救急外来は常時開いていますが、事前に連絡してから受診した方が無難です。一部英語のできる医師がいます。
診療時間:月~金曜日 9時-17時、土曜日 8時-13時
(4)Клинико-диагностическая лаборатория «Юрфа» «Yurfa» Diagnostic Laboratory Clinic(CT、MRI は24時間対応)
所在地:133 Toktogul Str., Bishkek
    (Адрес: г. Бишкек, ул. Токтогул 133
電話:(0312)66561, 1215(インフォメーション)
ホームページ:http://www.urfa.kg別ウィンドウで開く
概要:各種検査と外来専門クリニックで、CTやMRIなどの画像診断装置があります。入院が必要な場合は、市内の関連病院が受け入れます。受診には予約が必要です。英語はほとんど通じません。
診療時間:月~金曜日 8時-19時、土曜日 8時-15時
(5)Национальный госпиталь Кыргызcкой РеспубликиNational hospital of Kyrgyz Republic(24時間救急対応)
所在地:1 Togolok Moldo Str., BishkekАдрес:г. Бишкек, ул. Тоголок Молдо 1
電話:(0312) 620987
概要:内科医、外科医、眼科医や神経外科医などによる診察と治療を受けることのできる病院です。X線装置があります。英語はほとんど通じません。
診療時間:月~金曜日 7時30分-16時、土曜日 8時-13時
(6)Лечебно-оздоровительное объединение(ЛОО)Управления делами Президента Кыргызской Республики
   Medical-Sanitary Union of Presidents Affairs(24時間救急対応)
電話:(0312) 66-35-49, (0312)66-49-11
所在地:110 Kievskaya Str., BishkekАдрес:г. Бишкек, ул. Киевская 110
概要:内科医による診察と治療を受けることのできる総合病院です。X線装置があります。英語はほとんど通じません。公立病院ですが外国人料金がかかります。
診療時間:月~金曜日 8時-17時、土曜日 8時-12時
(7)Центр медико консультативных услуг и спортивной медицины(24時間救急対応)
所在地:41 Prospekt Manasa, BishkekАдрес:г. Бишкек, Проспект Манаса 41
電話:(0312) 31-89-15, (0312)31-88-63
概要:予防接種と外傷に対する手術等の処置ができる病院です。入院設備がないため、
入院が必要な場合は外傷センターに転送されます。英語はほとんど通じません。
診療時間:月~金曜日 8時-17時
(8)Клиника репродуктивного здоровья и вспомогательных репродуктивных технологий
   Clinic of reproductive health and auxiliary reproductive technologies(24時間救急対応)
所在地:6th microdistrict, 300 Yunusalieva Str., Bishkek
   (Адрес:г. Бишкек, 6 мкр-н, ул. Юнусалиева 300
電話:(0312) 42-76-73, (0312) 42-80-08
ホームページ:http://clinica.kg別ウィンドウで開く
概要:妊産婦検診および婦人科診察と治療を受けることのできる病院です。通院中の妊婦であれば24時間対応してくれます。一部英語が通じます。
診療時間:月~金曜日 8時-17時、土曜日 8時-13時
(9)Eye Microsurgery Hospital
所在地:5 Baitik Baatyra Str., Bishkek
    (Адрес:г. Бишкек, ул. Байтик Баатыра 5
電話:(0312) 51-07-81, (0555) 51-07-81
ホームページ:http://ismankulov.kg別ウィンドウで開く
概要:眼科専門の私立病院で、英語が通じる医師もいます。
診療時間:月~金曜日 9時-16時
(10)Alef (歯科クリニック)
電話:(0312) 38-96-00, (0555) 38-96-00
ホームページ:http://www.alef.kg別ウィンドウで開く
所在地: 40 Ibraimova Str., Bishkek
    (Адрес:г. Бишкек, ул. Ибраимова 40
概要:10人以上の歯科医を擁し、歯科用CTや歯科用顕微鏡などの最新機器をそろえて
います。予約が必要です。一部英語が通じます。
診療時間:年中無休、8時-20時
(11)Kairos (歯科クリニック)
電話:(0312) 61-23-02, (0556) 14-01-40
ホームページ:http://www.dentist.kg別ウィンドウで開く
所在地:10 Ruskulova Str., Bishkek
    (Адрес: г. Бишкек, ул. Рыскулова 10
概要:韓国人歯科医が運営する歯科クリニックです。英語が通じます。予約が必要です。カード支払い可。
診療時間:月~金曜日 8時30分-20時30分、土曜日 9時-16時
(12)Karisma(歯科クリニック)
電話:(0312) 65-35-00
ホームページ:http://www.karisma.kg別ウィンドウで開く
所在地:Molodaya Gvardiya 2/1 Blvd., Bishkek (注)(2)と同じ建物です。
    (Адрес: г. Бишкек, Молодая Гвардия 2/1
概要:英語が通じます。予約が必要です。カード支払い可。
診療時間:月~土曜日 10時-15時

9 その他の詳細情報入手先

(1)在キルギス日本国大使館:http://www.kg.emb-japan.go.jp/別ウィンドウで開く

10 現地語一口メモ

 医療機関ではロシア語が通じます。下記以外に「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療ロシア語)も参照ください。

キルギス語
日本語 キルギス語 キルギス語(カタカナ表記)
医師 дарыгер ダリゲル
飲み薬 дары ダリ
注射 укол ウコル
頭痛 Баш оору バシ オオル
腹痛 Ич оору イチ オオル
下痢 Ич отуп イチ オチュプ
発熱 Эти ысып エチ イシップ
吐き気 Журок айланып ジュロック アイラニプ
жара ジャラ
具合が悪い。 Начар сезип турам. ナチャル セジップ ツラム
病院へ連れて行って欲しい。 Доктурга алып барыныз. ドクツルガ アリップ バリニズ
ロシア語
日本語 ロシア語 ロシア語(カタカナ表記)
医師 врач ヴラーチ
飲み薬 лекарство レカールストヴァ
注射 укол ウコール
頭痛 голова болит ガラヴァー バリート
腹痛 живот болит ジヴォート バリート
下痢 понос パノース
発熱 есть температура イェスチ テンペラトゥーラ
吐き気 тошнит タシュニート
рана ラーナ
具合が悪い。 Плохо себя чувствую. プローハ シイビャー チューストゥヴユ
病院へ連れて行って欲しい。 Отвезите в больницу. アトヴェジーチェ ヴ バリニッツ

11 新型コロナウイルス関連情報

 キルギス政府は2020年1月中旬より水際対策を開始、2月25日からは日本から入国する場合、全員がPCR検査を受け、かつ14日間の隔離されることになりました。3月18日にサウジアラビアから帰国したキルギス人3名が国内で初めて陽性と診断され、翌日から外国籍者の入国禁止措置や定期便の一部運行停止措置が取られました。その後も輸入症例が続き、3月22日からはキルギス全土が非常事態体制となり、検問による人の移動制限や公共交通機関の停止といった措置が取られ、25日からは外出制限も始まりました。4月中旬で感染者は400名、40%は輸入症例で、それ以外も医療関係者など、接触歴を追えるものが大部分を占めておりましたが、市中感染の存在も認められるようになりました。

 5月に入ると感染者は800名を超え、決して流行が治まっているわけではないものの、11日には外出制限の緩和など、経済活動が再開していきます。また感染者の半分以上が医療関係者とその家族で、市中感染はまだ10%程度でした。

 6月に入る頃、感染者は1,800名を越え、入院患者も4月下旬に一旦減少した後は、増加傾向にありました。それでも公共交通機関の運行が平時に戻り、人々の生活も平時に戻ったしまったため、感染者の急激な増加が起こりました。感染経路不明な患者の割合は半数を越え、下旬には肺炎患者が急増して医療崩壊に至ります。PCR検査は追い付かず、検査なしで入院することになり、陽性者の入院する病院を指定する意味もなくなりました。

 7月に入ると、流行の中心となった首都ビシュケク市が飲食店や公共交通機関の営業時間をいくらか制限したものの、大きな商業施設は自主的に営業を休止しました。市内には日帰り病院や夜間病院が10以上できて、点滴や投薬をします。17日からは肺炎患者のすべてが新型コロナウイルスによるものと公式に認められ、感染者数に含まれるようになりました。首都における流行のピークは7月中下旬で、8月に入ると日帰り病院などが徐々に閉鎖され、救急車のサイレンが聞こえていたのも少なくなりました。ある新聞社が職員の抗体検査を行ったところ、陽性率は56%でしたが、社会活動を行う半数以上の人に感染が広がり、自然免疫の効果で流行が落ち着きつつあるようです。

 以上のことから言えるのは、当初感染症の指定病院であった公的な病院は、もともと設備面では不十分で、院内感染も頻発したのですが、感染の急激な拡大に対して設備面では進んでいる私的病院も感染症を受け入れざるを得なくなったものの、最終的に医療崩壊した時点では、安心して受診できるような医療機関はほとんどなかったということです。

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