世界の医療事情

ハンガリー

平成28年10月

1 国名・都市名(国際電話番号)

 ハンガリー(国際電話国番号36)

2 公館の住所・電話番号

在ハンガリー日本国大使館 (毎週土日休館)
住所:1125 Budapest Zalai út 7. Hungary
電話:+36-1-398-3100
ホームページ:http://www.hu.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。

3 医務官駐在公館ではありません

 在オーストリア日本国大使館 医務官が担当

4 衛生・医療事情一般

 夏は湿気が少なく比較的過ごしやすいですが,時に35℃を超える日もありますので,熱中症に注意してください。一方,冬の寒さは厳しく,十分な防寒対策が必要です。

 ハンガリーの医療水準は欧州地域の平均にほぼ達していると判断されますが,周辺の医療先進国と同等の医療が受けられるとは限りません。特に国公立病院を受診する場合,医師の多くは英語を理解しますが,看護師や受付職員との意思の疎通に戸惑うことがあり得ます。下記の「8.病気になった場合(医療機関)」に記載されている私立クリニックでは英語が通じ,また日本語通訳者が勤務しているクリニックもあります。これらの私立クリニックは基本的に外来専門ですので,特別な場合を除き入院治療は行えませんが,専門医療機関受診の手配等を行います。また万が一,国外への緊急搬送が必要になった場合にも搬送手配が可能です。

 海外旅行傷害保険の契約内容によっては,キャッシュレスサービスが利用できる場合もあります。当地滞在時には必ず保険に加入し,病院受診前に保険会社に提携病院を確認すると良いでしょう。

5 かかり易い病気・怪我

(1)ダニ媒介性脳炎

 ヨーロッパからロシア極東・北海道に広く分布するダニを介するウイルス性中枢神経系感染症で,当地ではクーランチと呼ばれています。流行期は春~秋で感染したマダニ類の刺咬により感染します。潜伏期は7~14日程度とされます。その他,山羊・羊・乳牛から採取された未殺菌のミルクや加工乳製品の摂取による感染の報告もあります。この場合の潜伏期間は短く,1~2日程度です。発熱,倦怠感,頭痛,悪心・嘔吐などが見られた後(第1期),数日間の無症候期を経て,第1期で症状を呈した方の約3分の1が中枢神経系の障害へと進展します(第2期)。死亡率は少なくとも約1%以上と報告されています。最新の調査報告によると年間の当国内患者発生数は70件,10万人あたりの発生数は0.7人となっています。本疾患に対するワクチンの予防効果は高く,特に流行地域で農作業や森林事業に従事する方,郊外や森林でハイキングやキャンプをする方,アウトドアスポーツをする方には接種が推奨されます。本ワクチンは国内未承認であるため,本邦で接種する場合は輸入ワクチンを扱っているトラベルクリニックを受診する必要があります。当国では容易に接種できますが,有効レベルの抗体価ができるまで数週間を要しますので,流行期を考慮しつつ,早めの接種計画を立ててください。

6 健康上心がける事

(1)上述のダニ媒介性脳炎以外にもダニが媒介するボレリア感染症(ライム病)があります。野外活動時にはダニに刺されないよう注意することが必要です。皮膚の露出を減らし,靴下・靴を着用するようにしてください。防虫剤の使用も有効です。

(2)水道水は硬水であるため日本人は一過性の下痢を起こしやすく,市販のミネラル水の飲水をお薦めします。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(1)赴任者に必要な予防接種

  • 成人:入国の際に必要な予防接種はありません。
  • 小児:日本で定期予防接種を受けてくることが望ましいですが,下記の表を参考に本邦及び当地の小児科医と接種計画を相談してください。

(2)当地の小児定期予防接種一覧

ハンガリーの小児定期予防接種一覧
予防接種の種類 初回 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目
DPT(DT) 2ヶ月 3ヶ月 4ヶ月 1歳6ヶ月 6歳 11歳
ポリオ(IPV) 2ヶ月 3ヶ月 4ヶ月 1歳6ヶ月 6歳
Hib 2ヶ月 3ヶ月 4ヶ月 1歳6ヶ月
肺炎球菌 2ヶ月 4ヶ月 1歳3ヶ月
MMR 1歳3ヶ月 11歳
B型肝炎 出生時 14歳
BCG 出生時

(注)DTP,ポリオ(不活化ワクチン),Hibの1~4回目は混合ワクチンを使用します。

(注)DTP,ポリオ(不活化ワクチン)の5回目も混合ワクチンを使用します。

(注)肺炎球菌は任意接種です。

(注)B型肝炎の1回目はHBs抗原陽性または不明の母親から生まれた子供にのみ3回接種を行います。

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証書

 現地校に入学する際に予防接種証明の提出を求められることがありますので,母子手帳を基に同証明書を準備することをお勧めします。

8 病気になった場合(医療機関等)

ブダペスト

(1)FirstMed Centers
所在地:Hattyúház, Hattyú utca 14, 5th floor, Budapest
電話:06-1-224-9090(24時間対応),FAX:06-1-224-9091
ホームページ:http://www.firstmedcenters.com別ウィンドウで開く
概要:全科対応可能な外来専門病院です。歯科はありませんが,同じビル内に提携する歯科クリニック(Fürstner Dentistry)があります。入院治療や高度な画像検査はできませんが,要すれば様々な手配を行います。多くの邦人の利用実績があります。診療時間は月~金曜日 午前8時~午後8時,土曜日 午前8時~午後3時です。受診の際は電話予約を行ってください。但し,緊急の場合は24時間対応しています。日本語は通じませんが,スタッフ全員,英語が話せます。支払いにはクレジットカードが利用できます。現金で支払う場合は現地通貨(フォリント)を準備してください。契約した保険の内容によってはキャッシュレスサービスが受けられますが,クレジットカードでの支払い保証を求められる場合があります。
(2)Rózsakert Medical Center
所在地:Rózsakert Shopping Center 3rd floor, Gábor Áron utca 74-78/a, Budapest
電話:06-1-392-0505(24時間対応),FAX:06-1-200-6050
ホームページ:http://www.medical-center.hu別ウィンドウで開く
概要:ほぼ全科対応可能な外来専門病院です(歯科も併設)。年々対応可能な専門科を増やしてきています。入院治療はできませんが,要すれば様々な手配を行います。多くの邦人の利用実績があります。診療時間は月~金曜日 午前8時~午後8時,土曜日 午前9時~午後2時です。受診の際は電話予約を行ってください。但し,緊急の場合は24時間対応しています。スタッフ全員,英語を話し,要すれば日本語を話すスタッフが対応します。支払いにはクレジットカードが利用できます。現金で支払う場合は現地通貨(フォリント)を準備してください。契約した医療保険の内容によってはキャッシュレスサービスが受けられますが,クレジットカードでの支払い保証を求められる場合があります。
(3)Buda Health Center
所在地:Nagy Jenő utca 8, Budapest
電話:06-1-489-5200,FAX:06-1-489-5210
ホームページ:http://www.bhc.hu別ウィンドウで開く
概要:私立病院としては国内最大の診療科数を有しています(歯科も併設)。脊椎疾患患者用の入院施設を有していますが,その他の病気では入院できません。邦人の利用実績はあまりありませんが,当地駐在の外国人等が多く利用しています。診療時間は月~木曜日 午前8時半~午後4時半,金曜日 午前8時半~午後2時です。受診の際は電話予約を行ってください。時間外の対応はしていません。スタッフは英語を話し,また日本語を話す事務スタッフがいますので,通訳を依頼することも可能です。支払いにはクレジットカードが利用できます。現金で支払う場合は現地通貨(フォリント)を準備してください。契約した保険の内容によってはキャッシュレスサービスが受けられますが,クレジットカードでの支払い保証を求められる場合があります。

9 その他の詳細情報入手先

(1)在ハンガリー日本国大使館:http://www.hu.emb-japan.go.jp別ウィンドウで開く

(2)厚生労働省検疫所 FORTHhttp://www.forth.go.jp別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

医師: Orvos(オルヴォシュ)

飲み薬: Gyógyszer(ジョージセル)

注射: Injekció(イニェクチオー)

頭痛:  Fejfájás(フェイファーヤーシュ)

腹痛: Hasfájás(ハシュファーヤーシュ)

下痢: Hasmenés(ハシュメネーシュ)

発熱: Lázas(ラーザシュ)

吐気: Hányinger(ハーニインゲル)

傷:  Seb(シェブ)

具合が悪い。: Rosszul érzem magam(ロッスル エールゼム マガム)

病院に連れて行って欲しい。: Kérem,vigyen kórházba(ケーレム ヴィジェン コールハーズバ)


Get Adobe Reader(別窓が開きます) Adobe Systemsのウェブサイトより、Acrobatで作成されたPDFファイルを読むためのAcrobat Readerを無料でダウンロードすることができます。左記ボタンをクリックして、Adobe Systemsのウェブサイトからご使用のコンピュータに対応したソフトウェアを入手してください。

このページのトップへ戻る
世界の医療事情へ戻る