世界の医療事情

チェコ

平成28年10月

1 国名・都市名(国際電話番号)

 チェコ共和国(プラハ市)(国際電話国番号420)

2 公館の住所・電話番号

在チェコ日本国大使館 (毎週土日休館)
住所:Maltezske namnesti 6, P.O.BOX 91, 118 01 Praha 1, Czech Republic
電話:+420-257-532-377
ホームページ:http://www.sk.emb-japan.go.jp/別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。

3 医務官駐在公館ではありません

 在オーストリア日本国大使館 医務官が担当

4 衛生・医療事情一般

 内陸国で1年の半分は寒冷期で10月から4月の平均気温は10度以下です。夏は,日差しは強いのですが平均気温は20度ぐらいで湿度も少なく過ごしやすい気候です。冬季には寒さが厳しく12月から3月にかけては,街は雪で覆われます。(近年の温暖化で夏の最高気温は上がる傾向にあります。)

 病院の衛生環境,医療水準,設備等は,一般的な診療を受ける分には一応問題はないレベルですが,最新の医療設備や検査機器は期待できません。公立病院の場合,院内の案内板等に英語の併記が無く,医師以外に英語が通じない場合が多いので受診に際しては,ある程度チェコ語が出来ないと苦労します。チェコ語に自信のない方は通訳の出来る方に,同行してもらった方が安心です。料金は高くなりますが,外国人を対象とした私立のクリニックを利用することも出来ます。英語で受け付けができ,必要であれば日本語通訳の手配も可能なので安心できます。

 高度に専門的な治療が必要な場合は,西ヨーロッパや日本への移送を要する事も有ります。移送には高額な費用がかかるため,海外旅行傷害保険などで十分に医療費用をカバーしておくことをお勧めします。

5 かかり易い病気・怪我

 年間を通じて空気が乾燥しているため上気道感染症にかかり易かったり,皮膚の乾燥による皮膚炎にも悩まされることがよくあります。サルモネラ菌やウイルス感染による下痢(感染性腸炎)も散発的に見られます。春先から秋にかけてはアレルギー性鼻炎もよく見られる病気です。プラハの街中は石畳の道路が多く,特に冬季は凍結し滑り易いので転倒による怪我も要注意です。

 この他に注意の必要な病気としては,春から夏にかけ,森林,草地でマダニが媒介する感染症があります。ダニ脳炎はウイルス性脳炎で,主に中央ヨーロッパから北欧,旧ソ連地域に広がる風土病です。1週間から2週間程度の潜伏期の後に,夏風邪のような症状が数日続きます。続いて1週間程度の間隔を開けて,頭痛,意識障害,麻痺,感覚障害等の症状が出てきます。発症した場合は,致死率が1~5%程度あり,頚部から上腕の麻痺等の後遺症が残りやすい厄介な病気です。予防のためのワクチンがあります。通常3回の接種で4~5年有効であり,長期に滞在する者には接種が勧められます。日本では接種できませんが,当国では接種することが出来ます。予防のためには、森に入る際は帽子,長袖,長ズボン,靴などを着たり使用することをお勧めします。

 ダニはライム病という病気も媒介します。こちらは細菌感染症です。感冒様症状や発赤などの皮膚症状ではじまり,ついで心血管系,中枢神経系の病変がみられ,その後関節,皮膚などに慢性病変がみられるようになります。感染した場合,抗生物質での治療が必要です。

6 健康上心がける事

 冬季は寒さが厳しく,外出の際には防寒性の高いコート,帽子,マフラー,手袋,滑り止めの有る底の厚い靴等の防寒具が必要です。また道路が凍結し滑り易いので,注意が必要です。

 日本と比べて空気が乾燥しており,風邪やインフルエンザなど上気道感染症にかかりやすいです。予防策として,外出から戻った際は手洗いとうがいを励行しましょう。

 空気の乾燥は皮膚にも大敵です。入浴後にクリームやローションで保湿するなどスキンケアに心掛けましょう。特に冬季の室内は暖房が入ると,かなり乾燥するので加湿器の使用も有効です。

 ダニ媒介性の感染症を防ぐためには,マダニが活動する時期に森林などに近寄らないのが賢明ですが,やむなく草原や森林で野外活動を行う場合には,マダニに刺されないように,虫除けを用いたり,長袖,長ズボン,帽子を被るなど肌を露出しない服装を心掛ける必要があります。野外活動愛好家は,ダニ脳炎の予防ワクチン接種をお勧めします。

 チエコ料理は,味が濃くボリュームがある(塩分過多,カロリー大)ので,生活習慣病を予防するためにも,バランスの良い食事を心掛けてください。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(1)赴任者に必要な予防接種(成人,小児)

 入国に際して必要な予防接種は特にありませんが,以下のものをお勧めします。

  • 成人:破傷風トキソイドの追加接種
  • 小児:基本的に日本での定期予防接種を受けてきてください。日本の定期予防接種で不足する,チェコで推奨されている予防接種については,現地の小児科医と個別に相談してください。

(2)現地の定期予防接種一覧

現地の定期予防接種一覧
初回 2回目 3回目 4回目
BCG 生後4日~6週
DPT 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 15~18ヶ月
ポリオ (IPV) 9週 13週 17週 3回目後6~18ヶ月
Hib 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 3回目後6ヶ月~2年
B型肝炎 9週 3ヶ月 4ヶ月 17~18ヶ月
MMR 15ヶ月 1回目後6~10ヶ月

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

 チェコでは法律によって2007年1月から,すべての小児に予防接種が義務づけられています。現地校に入学するためには予防接種を受けていることが条件となります。

8 乳児検診

 かかりつけの小児科医が中心となって実施します。スケジュールには下記のようなものがあります。

Canadian Medical Centerの乳児健診スケジュール

0-7日,2週間,1ヶ月,6週間,3ヶ月,4-5ヶ月,6ヶ月,8ヶ月,10ヶ月,12ヶ月,<15ヶ月,18ヶ月,2歳,3歳,4歳,5歳>

 定期予防接種が同時に施行出来るように,うまくスケジュールが同期しています。

9 病気になった場合(医療機関等)

 外国人用に医療サービスを提供している医療機関もあり,日本語通訳を紹介してくれる病院もあります。救急車を依頼する時の電話番号は「155」です。

プラハ

(1)Unicare Medical Center
所在地:Na Dlouthem lanu 11, Praha 6
電話・ファックス(代表):電話235-356-553,602-201-040(24時間),ファックス 235-355-202
概要:私立診療所。診療科は内科,小児科だけです。皮膚科,眼科等は一般医による診療となります。重症の場合は専門医を紹介されます。依頼すれば日本語通訳を紹介して貰えます。往診も可能です。
(2)Canadian Medical Center
所在地:Veleslavinska 1, Praha 6 160 00
電話・ファックス(代表):電話 235-360-133,ファックス 235-364-640
緊急電話:一般医 724-300-301 小児科医 724-300-303
概要:私立診療所。内科医,小児科医は常勤していますが,外科医は不在です。レントゲン装置がないため,必要な時は隣の陸軍病院を紹介受診することになります。
(3)モトール大学病院(Facultni Nemocnice Motol
所在地:V Uvalu 84, 150 06 Praha 5
電話・ファックス(代表):電話 224 433 681(一般),224-433-690(小児)
概要:プラハ南側が管轄地域です。外国人専用外来があり,他の大規模病院より小児科が充実しているため,邦人はよくこの病院を利用しています。
(4)陸軍中央病院 Vojenslka Nemocnice
所在地:U Vojenske Nemocnice 1200, 169 02 Praha 6 - Stresovice
電話・ファックス(代表):電話973 208 333
概要:管轄地域はプラハ北及び西側になります。

10 その他の詳細情報入手先

(1)在チェコ日本国大使館 ホームページ:http://www.cz.emb-japan.go.jp/別ウィンドウで開く

11 現地語・一口メモ

医師 (doctor): lekar レーカーシュ(もしくは doktor ドクトル)

飲み薬 (medicine): lek レーク

座薬 (suppository): cipek チーペック

注射 (injection): injekce インイェクツェ

頭痛 (headache): bolest hlavy ボレスト フラヴィ

胸痛 (chest pain): bolest hrudniku ボレスト フルドゥニーク

腹痛 (abdominal pain): bolest bricha ボレスト ブジハ

下痢 (diarrhoea): prujem プルーイェム

発熱 (fever): horecka ホレチュカ

吐き気 (nausea): zvedani zaludku ズヴェダニー ジャルドゥク

傷 (wound, injury): zraneni ズラニェニー

気分が悪い。 (feeling bad,I am sick): Je mi spatne. イエ ミ シュパット二ェ

病院へ連れて行ってください。 (will you take me to the hospital?): Vezmete me do nemocnice? ヴェズメテ ムニェ ド ネモツニッツェ?

風邪をひいた。 (I have common cold): Jsem nachlazeny. イセム ナフラゼニー

下痢をした。 (I have diarrhoea): Mam prujem. マーム プルーイェム

めまいがする。 (I have vertigo): Toci se mi hlava. トチー セ ミ フラヴァ

ここが痛い。 (I have pain here): Tady me boli. タディ ム二ェ ボリー


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