世界の医療事情

アゼルバイジャン

平成28年10月1日

1 国名・都市名(国際電話番号)

 アゼルバイジャン(バクー)(国際電話国番号994)

2 公館の住所・電話番号

在アゼルバイジャン日本国大使館(毎週土日休館)
住所:1033, Izmir Street, Hyatt Tower 3, 6 fl., Baku AZ1065, Republic of Azerbaijan
電話:(+994 12) 490 78 18/19
ホームページ:http://www.az.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。

3 医務官駐在公館ではありません

 在トルコ日本国大使館 医務官が担当

4 衛生・医療事情一般

気候

 アゼルバイジャンはおおむね日本の東北地方の北緯に位置しています。朝夕の温度変化が大きく天候が変化しやすいので,日中の暑さや朝夕の冷え込み対策に注意が必要です。また夏場の気温は40度近くまで上がりますが,冬場は-10度近くまで下がります。

衛生事情

 水道水は飲用できませんが,うがいや歯磨きには使用できます。夏場にはレストランでの食中毒の事例も多く,腹痛,発熱,下痢の際には病院を受診してください。また,トイレには紙がないことが多いので事前に準備ください。

医療事情

 医療機関における診療および設備の質は低くありませんが,医療サービスの質が低く,また英語を理解する医療職は少なく,受診の際はアゼルバイジャン語あるいはロシア語の通訳が必要です。なお,緊急時は24時間受診可能ですが,医療費は欧米並みに高額ですので,事前に海外旅行傷害保険への加入をお勧めします。

その他

 無謀運転,車両優先と考える運転手が多いことより交通事故が多く,注意しながら道路を通行するようにしてください。

5 かかり易い病気・怪我

(1)交通事故

 無謀運転,車両台数の急増,不十分な道路整備により人口10万人あたりの交通事故死亡者数は10.0人と高く,日本の2倍です。歩行者は全く優先ではありませんので,舗道上や横断歩道上でも周囲の車両に注意して歩行してください。

(2)食中毒

 レストランでの氷や生サラダ,路上販売の食品は食中毒の原因になりやすく注意が必要です。飲料水はミネラルウォーターのみとしてください。肉,魚は中までよく火が通ったものを食べるようにしましょう。下痢,腹痛,発熱の際は病原性大腸菌等による食中毒が疑われます。抗生物質の服用が必要となることがあります。

(3)狂犬病,A型肝炎,B型肝炎,腸チフス,結核,B型肝炎,リーシュマニア症など

 狂犬病,食事から感染するA型肝炎と腸チフス,性行為・入れ墨・ピアスで感染するB型肝炎,空気感染する結核,サシチョウバエの吸血により感染するリーシュマニア症に注意しましょう。狂犬病に関しては,大型の野犬が多く徘徊しており,特に子供は咬まれただけでも重傷になりやすく,犬も含めて決して野生動物には近寄らないようにしましょう。犬に咬まれたら病院で狂犬病の予防接種を受けましょう。

6 健康上心がける事

 湿度が20~30%と乾燥しているため,皮膚乾燥による痒みやドライアイの症状を訴える方が多いです。保湿クリームや目薬を使用すると良いでしょう。夏期には40度以上と暑くなるため,日焼け止めや熱中症にも留意が必要です。また,冬期にはかぜをひかないためにうがいと手洗いをすることも大切です。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(1)赴任者に必要な予防接種(成人,小児)

(ア)成人

  • 破傷風トキソイド: 1回,10年毎に追加接種
  • B型肝炎: 3回,追加接種必要なし
  • A型肝炎: 3回,追加接種必要なし
  • 腸チフス: 1回,3年毎に追加接種
  • 狂犬病: 3回,3年毎に追加接種
  • 季節性インフルエンザ: 1回,毎年

(イ)小児

  • 結核(BCG): 1回,追加接種必要なし
  • ロタウイルス: 2~3回,追加接種必要なし
  • 百日咳・ジフテリア・破傷風・ポリオ(DPT-IPV): 4回,追加接種必要なし
  • インフルエンザ菌b型(Hib): 4回,追加接種必要なし
  • 肺炎球菌(PCV13): 4回,追加接種必要なし
  • 麻疹・風疹(MR): 2回,追加接種必要なし
  • おたふくかぜ(流行性耳下腺炎,ムンプス): 2回,追加接種必要なし
  • 水痘: 2回,追加接種必要なし
  • B型肝炎: 3回,追加接種必要なし
  • A型肝炎: 3回,追加接種必要なし
  • 腸チフス: 1回,3年毎に追加接種
  • 狂犬病: 3回,3年毎に追加接種
  • ヒトパピローマウイルス: 3回,追加接種必要なし
  • 季節性インフルエンザ: 1~2回,毎年

(注)次のホームページにて,予防接種についての分かり易い説明が手に入ります。
一般社団法人日本ワクチン産業協会 予防接種の話(2015):
http://www.wakutin.or.jp/popular/index.html別ウィンドウで開く

(2)現地の小児定期予防接種一覧

アゼルバイジャンの小児の定期予防接種
  初回 2回目 3回目 4回目 5回目
B型肝炎 0~7日 2ヶ月 6ヶ月  
BCG 0~7日        
ジフテリア・百日咳・破傷風(DPT) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 15~18ヶ月 4~6才
インフルエンザ菌b型(Hib) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 15~18ヶ月  
肺炎球菌(PCV) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 13ヶ月  
ツベルクリン反応 12ヶ月        
ポリオ(不活化ワクチン)(IPV) 0~7日 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 15~18ヶ月
麻疹・ムンプス・風疹(MMR) 12ヶ月 4~6才  
A型肝炎 24ヶ月 30ヶ月      
髄膜炎菌(MCV) 24ヶ月~6才        
ロタウイルス(RV) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月    
水痘(みずぼうそう) 12ヶ月        

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

 上記の接種証明が求められることがありますので,医師に書いてもらいご持参ください。

8 病気になった場合(医療機関等)

バクー

(1)Mәrkәzi Klinik XәstәxanaCentral Clinical Hospital
所在地:Parlament pr.,76,Bakı
電話:(12)-492-1092,ファックス:(12)-492-4131
ホームページ:http://www.merkeziklinika.az/index別ウィンドウで開く
概要:セントラルクリニックと呼ばれている。救急外来は24時間受診可(小児も対応可)。有料の救急車あり。予防接種可。英語利用可。成人および小児ともに利用しやすい(時間外含)。入院が想定されるときや緊急移送が想定されるときは第一選択になる。カード使用可。
(2)Mәrkәzi Klinik AmubulatoriyaCentral Clinical Dispensary
所在地: Zərifə Əliyeva,5, Bakı
電話: (12) -492-1092
ホームページ:http://www.merkeziklinika.az/index別ウィンドウで開く
概要:セントラルクリニックと呼ばれている。外来及び救急を主体とする診療所で,入院施設はありません。救急外来は24時間受診可(小児も対応可)。予防接種有り。
院内に英語表記あり,また医療職は英語を話します。成人および小児ともに利用しやすい(時間外含)。小児の予防接種は利用しやすい。
(3)International SOS Clinic Baku
所在地:1 Yusif Safarov Street, Khatai District, Baku
電話:(12)-489-5471、ファックス:(12)-489-5470
E-mail:bakmarketing@internationalsos.com
ホームページ:https://www.internationalsos.com/locations/cis/azerbaijan別ウィンドウで開く
概要:外来及び救急を主体とする会員制診療所で,救急外来での処置に習熟している。非会員の受診は不可。患者の大半は外国人であり,外国人対応に習熟している。
成人および小児ともに利用しやすい。ただし,小児科を時間外に受診する際は事前の連絡が必須です。小児の予防接種は最も充実。救急車あり。カード使用可。
(4)Caspian International Hospital
所在地:Sabail rayonu, Badamdar qesebesi-1-ci yaşayış massivi, 31, Bakı
電話:(12)-502-5015/5018/5029
E-mail:info@caspianhospital.net
ホームページ:http://caspianhospital.net/別ウィンドウで開く
概要:日本語を話す小児科医が勤務している。
(5)Mәdinә Tibb MәrkәziMedina Medical Center
所在地:Binәqәdi şossesi 10, Bakı
電話:(12)-412-5919/5929
ホームページ:http://www.pediatrics.az別ウィンドウで開く
概要:小児科クリニック。血液検査,インフルエンザ迅速検査,超音波検査,心電図検査,脳波検査が実施可能。予防接種可。入院施設なし。日本語が堪能な小児科医が在籍し,利用しやすい。
(6)N.TUSI adına KlinikaTusi Memorial Clinic
所在地:Zərdabi küç. 53, Bakı
電話:(12)-433-6684,ファックス:(12)-430-8527
ホームページ:http://www.tusiklinika.az/?lang=az別ウィンドウで開く
概要:救急外来を受診する際に,徒歩なら可能だが,救急車での受診はできない。小児科なし。院内に英語標記はなく,医療職にも英語が通じにくい。カード使用不可。
(7)WORLDMED Medical Center, American Dental Implant Center
所在地:5, A.Alekperov street, 565 quarter, Bakı
電話:(12)-510-3474/3400
ホームページ:http://www.adic.az/eng/別ウィンドウで開く
E-mail:wmed5@hotmail.com
概要:歯科診療所。米国での診療歴のある歯科医が在籍。診療科目は一般歯科,矯正歯科,インプラント科。英語での診療可。
(8)Denthouse
所在地:Hyatt International Center, Ground Floor, 1033 Izmir street, Bakı
電話:(12)-490-7676
概要:歯科診療所。トルコ人歯科医が常勤。英語での診療可。

9 その他の詳細情報入手先

(1)米国疾病予防管理センター(CDC) アゼルバイジャン編:
http://wwwnc.cdc.gov/travel/destinations/traveler/none/azerbaijan別ウィンドウで開く

(2)世界保健機関(WHO) 医療・保健情報アゼルバイジャン:
http://www.who.int/countries/aze/en/別ウィンドウで開く

(3)予防接種に関するQ&A集 2015 一般社団法人日本ワクチン産業協会:
http://www.wakutin.or.jp/medical/index.html#book01別ウィンドウで開く

(4)日本小児科学会 予防接種スケジュール:
http://www.jpeds.or.jp/modules/general/index.php?content_id=9別ウィンドウで開く

(5)こどもの救急 財団法人日本小児科学会運営:
http://kodomo-qq.jp別ウィンドウで開く

(6)子育てインフォ 母子保健運営:
https://www.mcfh.or.jp/別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

  • 医師:həkim (ヘキム)
  • 飲み薬:dərman (デルマン)
  • 注射:iynə (イーネ)
  • 頭痛:başım ağrıyır (バシム アグリユル)
  • 腹痛:qarnım ağrıyır (ガルヌム アグリユル)
  • (痛い場所を指で指して)ここが痛い。:bura ağrıyır. (ブラ アグリユル)
  • 下痢をしています。:ishal oldum. (イスハル オルドュム)
  • 熱がある。:qızdırma var. (グズドュルマ ヴァル)
  • 吐き気:ürək bulantısı (ウレキ ブラントゥス)
  • 傷:yara (ヤラ)
  • 気分が悪い。:özümü pis hiss edirəm. (オズム ピス ヒッセディレム)
  • 一番近い私立病院へ連れて行ってください。:ən yaxın özəl xəstəxanaya aparım. (エン ヤクン オゼル ハスタハナヤ アパルン)

(注)バクーではロシア語も通じますので,「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療ロシア語)を参照願います。


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