世界の医療事情

ウルグアイ

平成30年10月1日

1 国名・都市名(国際電話番号)

 ウルグアイ東方共和国(モンテビデオ)(国際電話国番号598)

2 公館の住所・電話番号

Embajada del Japón, Bulevar Artigas 953, Montevideo, Uruguay
(毎週土日休館) 電話 +598-2418-7645

4 衛生・医療事情一般

 気候は四季があり温暖で,首都モンテビデオの平均気温は,夏期(12~3月)23℃,冬期(6~9月)13℃です。ただしモンテビデオの気候は日内変動が大きく,夏でもセーターを必要とするほど冷え込むことがあります。

 国民人口315万人のうち9割はスペイン・イタリア系白人で,インディオや混血の人は少なく,南米にありながら白人の国です。教育水準は高く,文化的にも社会慣習的にもヨーロッパ的です。国営の健康保険制度もほぼ完備していますが,公立病院の医療レベルは必ずしも高くありません。一部の私立病院の医療水準は比較的高いのですが,脳血管障害や虚血性心疾患など,高度な医療技術を要する疾患については,特定の病院に集約して治療を行っているため,総合病院であっても治療できるとは限りません。 また,公営の救急車は呼んでもすぐには来ないので,中流層以上は緊急事態に備えて私立の救急搬送会社との契約を結んでいます。

 首都圏の上水道はほぼ完備しており飲水可能ですが,日本人では生水によって下痢を起こすこともあるので,煮沸して飲むか,飲用にはミネラルウォーターの方がよいでしょう。一般レストランでの食事は衛生面で特に問題なく,注意すべき事はありません。路上の屋台の食品には非衛生的な物があるので避けましょう。

 首都圏では特に注意すべき感染症はありません。

5 かかり易い病気・怪我

(1)下痢・腹痛

 原因は様々ですが,当国に到着当初は消化器症状に悩まされることも少なくないようです。生水は飲まない,衛生的に調理されたものを摂取する等の注意が必要です。

(2)寄生虫疾患

 牧畜業の盛んな国ですが,家畜の糞便や犬を介してまれにエキノコッカス(包虫)症に感染することがあります。動物と接した後は,手洗い・うがいを十分にしましょう。

 また他の中南米諸国と同様に農牧地帯ではシャーガス病も見られます。これはサシガメという2センチメートルほどの昆虫に刺される事により感染する疾患で,原虫(トリパノゾーマ)が血中に入りさまざまな症状を呈します。慢性化すると心臓で不整脈を起こすこともあります。サシガメは家屋の壁の割れ目などに日中潜み,夜間就寝中の人間を刺し吸血しますので,流行地では粗末な家での寝泊まりは避け,殺虫剤や蚊帳の使用など防虫に注意しましょう。

 比較的衛生状態のよい国ではありますが,回虫やギョウ虫といった消化器寄生虫疾患は珍しくないようです。生野菜などには注意が必要です。

(3)デング熱

 ウルグアイ国内では毎年年間に13人から20人がデング熱の治療を受けていますが,国内での発生による感染は確認されておらず,全て国外において感染したものです。

(4)犬咬傷

 都市部では防犯用・ペット用の犬が多く飼われていますが,野犬も多く存在し,不用意に接触すると咬まれることがあります。イヌをはじめとするほ乳類に咬まれた場合には,直ちに最寄りの病院を受診し,暴露後免疫の注射を受ける必要があります。暴露前免疫(咬まれる前に3回の狂犬病ワクチン接種)を受けている場合には,暴露後のワクチン接種を4回から2回に減らすことができます。

(4)リーシュマニア症

 現地の人々に比較的よく見られる風土病で,サシチョウバエという昆虫により感染する原虫症です。都市部での感染は少なく,地方の原生林付近や乾燥地帯で多く発生しています。症状としては,皮膚に潰瘍を形成します。2016年1月ウルグアイ北西部にてサシチョウバエが発見され,数十匹の犬への感染が確認,殺処分されましたが人への感染は報告されていません。

(5)交通外傷

 ウルグアイの運転もかなり荒く速度も速いので,歩行中は注意してください。首都内でもごみ収集などの荷馬車がよく走っており,車が急に車線変更をしたり,無理な追い越しをかけたりすることがよくあります。馬車の近くでは特に用心した方がよいです。

6 健康上心がける事

 首都モンテビデオ市に居住する限りは,健康上守るべき特別な注意点はありません。しかし,国内に日本人医師や日本語を理解する医師はいないため,症状を訴えることができるようにスペイン語や英語の準備は必要です。日本並みの医療水準を期待するなら,公立病院ではなく私立病院を受診する必要がありますので,旅行者傷害保険に加入するか,長期居住の場合は特定の私立病院と契約(組合保険に加入)する事をお勧めします。

 また,日本で処方箋が必要な薬品でも,処方箋なしで購入可能なものもあるので,常用している内服薬の一般名(商品名ではなく)を記録して持っておくとよいでしょう。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(1)入国時に必須の予防接種はありません。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

ウルグアイの小児定期予防接種一覧
初回 2回目 3回目 4回目
BCG 生直後
5種混合(DTP+Hib+HB) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 15ヶ月
ポリオ(IPV) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 5歳
MMR 12ヶ月 5歳
水痘 12ヶ月
肺炎球菌(13価) 2ヶ月 4ヶ月 12ヶ月  
A型肝炎 15ヶ月 21ヶ月
3種混合(DTP) 5歳 12歳(Tdap)
B型肝炎 12歳  
2種混合(DT) 12歳 10年ごとに追加接種

(注)5種混合(ジフテリア+破傷風+百日咳+インフルエンザ菌b+ B型肝炎),
MMR((ムンプス+麻疹+風疹)
3種混合DTP(ジフテリア+破傷風+百日咳)
Tdap(思春期~成人用DTP)
2種混合(ジフテリア+破傷風)

 B型肝炎については,ウルグアイ保健省は12歳での1回接種を定めていますが,PAHO(Pan American Health Organization)では3回接種となっています。

8 乳児検診

 日本のように月齢,年齢を指定しての健診は行われていません。

9 病気になった場合(医療機関等)

モンテビデオ

(1)Hospital Britanico(英国病院)
所在地:Morales 2578,Planta Baja
電話:2487-1020, ファックス:2487-4080
概要:私立総合病院で病床145床 200人の医師,300-400人の看護師(登録看護師は50%)が勤務しています。病床はすべて個室で,CT,MRI,内視鏡検査室も完備されています。医師の多くは英語を話しますが,患者と直接関わるナース,検査技師のほとんどは英語を理解しません。
救急室には小児科,外科,整形外科(外傷科)のレジデントが交代で24時間常駐しており,トリアージが看護師により行われ,専門医が必要な時は専門当番医が呼び出されます。放射線科には腹部エコー装置,MRI2台(1993年にウルグアイで初めて導入),CTが2台あり核医学検査関係は隣接するイタリア病院に依頼しています。 受診に際しては,あらかじめ診療費支払い能力を示す旅行者保険加入証明書やクレジットカードを提示する必要があります。
(2)Asociación Española(スペイン病院)
所在地:Bulevar General Artigas y Palmar Casa
電話:1920-7000(緊急時1920-5050)
概要:総合病院で病床数は600床(そのうち個室は125床)と比較的規模が大きい病院です。診療科は全科に対応でき,救急部,集中治療部も完備され,脳血管障害や虚血性心疾患に対する治療も可能です。CT,MRI,エコー,内視鏡,シネアンギオなど検査機器も充実しています。 契約会員の診療が基本ですが,支払い能力を示すドキュメントがあれば誰でも受診できます。医師の多くは英語を話しますが,患者と直接関わるナース,検査技師のほとんどは英語を理解しません。
(3)Sanatorio Americano(アメリカ病院)
所在地:Isabelino Bosch 2466 entre Av. Poncey Campbell, Montevideo
電話:2708-6041/45
概要:総合病院で,病床数は約200床と比較的コンパクトです。同院は心臓疾患の治療に特に力を入れており,虚血性心疾患などの急性期の治療の他,心臓移植などの治療も手がけています。救急外来は24時間対応しており,外傷をはじめ各種緊急疾患,小児緊急疾患に対応しています。
(4)Dr. Susumu Nisizaki,Odontologo(ニシザキ歯科医院)
所在地:Francisco Canaro 2225, Montevideo
電話:+598-2409-0626
概要:診察室は3部屋あり,ニシザキ院長の他,数名の歯科医師が診察を行っています。ニシザキ院長は日本語が可能です。

10 その他の詳細情報入手先

ウルグアイ感染症情報(厚生労働省検疫所): http://www.forth.go.jp/destinations/country/uruguay.html別ウィンドウで開く

ウルグアイ保健省(スペイン語): http://www.msp.gub.uy/別ウィンドウで開く

11 現地語・一口メモ

 「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療スペイン語)を参照ください。主要言語―スペイン語


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