世界の医療事情

パナマ

平成30年10月1日

1 国名・都市名(国際電話番号)

 パナマ共和国(国際電話国番号 507)

2 公館の住所・電話番号

在パナマ日本国大使館 (毎週土日休館)
住所:Calle 50 y 60E Obarrio, Apdo. Postal0816-06807, Panama,Rep. De Panama
電話:263-6155
ホームページ:https://www.panama.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。

3 医務官駐在公館ではありません

 在ニカラグア日本国大使館 医務官が担当

4 衛生・医療事情一般

 人口約403万人,平均寿命男性75歳,女性81歳。人口がパナマ市に集中しパナマ市とそれ以外の地域との経済格差,衛生格差が極めて大きくなっています。死亡原因の1位は悪性疾患となり2から4位はほぼ同率で脳血管疾患,循環器疾患,事故外傷自傷となっています。出産の95%は専門的な監視下でおこなわれ,帝王切開での出産が20%です。人口1万人あたり,医師15.7名,歯科医2.8人,看護師14.1名。人口1,000あたり,病床数は2.25。国民が加入できる公的な健康保険制度があります。アルコールは18歳以上,タバコは18歳以上,運転は条件付で16歳から可能です。

 パナマの地理は東西に細長く,中央にパナマ運河があります。西部は髙地で,東部は森林に覆われた地域になっています。全土が熱帯に区分され5月から10月が雨期となります。こうした地理的事情から,熱帯特有の病気に注意が必要です。パナマ市は年間を通して気温,湿度が高くなっています。津波,ハリケーンといった自然災害の潜在的なリスクがあります。

 パナマ市の私立病院では緊急時に必要な初期治療,手術を受けることが可能です。また専門的な医療をうけることができます。私立病院の治療には高額の費用がかかります。渡航前に緊急移送費用をカバーする海外旅行傷害保険に加入することをおすすめします。医師は英語対応可能です。

 薬局では処方箋なく購入できるさまざまな医薬品が販売されています。乳幼児,女性用衛生用品はさまざまなブランドのものが販売されています。

 パナマの救急搬送システムは911に連絡し,無料で利用することができます。輸血について,パナマでは大部分の血液をReplacement(輸血受けた分を親類や友人から提供する)に頼っています。また2015年の統計では売血が存在しています。私立病院で受ける輸血血液は感染症検査が行われています。

5 かかり易い病気・怪我

(1)交通事故

 パナマ市内では慢性的に渋滞が発生し,多くの事故が発生しています。一方郊外ではかなりの速度を出して通行していることがあります。

(2)急性上気道炎

 乗用車の排気ガスや,暑く湿度が高い環境から上気道症状が出やすくなります。インフルエンザは明確な流行時期がありません。

(3)ジカ熱,デング熱,チクングニア熱

 それぞれ蚊を媒介にする感染症で,近年は減少傾向です。年間を通して地域に偏りなく感染します。症状は発熱,関節痛などですが,ジカ熱は全く症状がでないことが多いとされます。ジカ熱は母体感染によって胎児小頭症となることがあり,パナマでも毎年報告されています。性行為によって感染する可能性が指摘されています。デング熱はまれに重症化することがあります。

(4)マラリア

 パナマ東部,西部に汚染地域があります。国内で感染するのはほとんどが3日熱です。感染者数は増加しています。予防内服は不要ですが,高熱が見られたら医療機関で検査を受けてください。3日熱型の潜伏期は10日程度ですが,長期間の潜伏のあと発症することもあるので,別の地域に移動した後でもマラリア発症の可能性を考慮する必要があります。薬剤耐性はなく,初期治療はクロロキンにピペラキン併用とされています。

(5)感染性胃腸炎,肝炎

 数日で回復する急性下痢症の他,発熱疾患による下痢や慢性的な下痢症にかかるリスクがあります。原因はウイルスの他,病原性の細菌,原虫,寄生虫と多様です。激しい下痢が続く,下血が見られるといった症状があれば検査を受けてください。A型肝炎,腸チフスはワクチンにより,予防することが可能です。

(6)黄熱

 パナマ国内で黄熱を発症したケースは数年にわたって報告がありませんが,東部の国境地域がWHOにより黄熱汚染地域とされています。中米諸国の中には,パナマからの渡航者に黄熱予防接種証明を求めることがあります。

(7)シャーガス病

 中米地域特有の感染症で,サシガメという昆虫に刺されて発症します。母胎感染による胎児への影響や,輸血による感染の可能性があります。

(8)AIDS

 新規患者はほぼ一定で推移しています。

(9)狂犬病

 人で最後に確認されたのは1970年代です。犬,コウモリに咬まれることによって感染します。発症すれば致死率100%です。受傷したら直ちに最寄りの医療機関に相談してください。狂犬病ワクチンで予防することができます。

6 健康上心がける事

(1)暑さ,環境対策

 気温が高く日差しが強いので,それぞれ対策が必要。湿度が高く,屋内での防湿対策も重要。

(2)防虫,防蚊対策

 昆虫を媒介にする感染症を予防するため,防虫対策が重要です。薬局や商店にさまざまな防虫剤,駆虫剤が売られています。網戸や蚊帳の利用も有効です。

(3)その他感染症対策

 一般に食堂や屋台は,衛生的に問題ありません。しかし,日本と同等の衛生状況は望めないので,ミネラルウォーターを利用するなど気をつかいましょう。

(4)精神衛生対策

 国内外で相談できる,相手がいることが大切です。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(1)赴任者に必要な予防接種

 WHOの指定する黄熱流行国から入国する場合,1歳以上は黄熱予防接種が必須です。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

ワクチン 接種時期 追加 備考
B型肝炎 出生時    
BCG 出生時    
肺炎球菌 2,4ヶ月 12ヶ月  
6種混合 2,4,6ヶ月    
インフルエンザ 6,11ヶ月,59ヶ月まで    
ロタ 2,4ヶ月    
MMR 12ヶ月 18ヶ月  
A型肝炎 12ヶ月 18ヶ月  
水痘 15ヶ月 4歳  
黄熱 15ヶ月    
肺炎球菌多糖類 24ヶ月    
ポリオ(生) 18ヶ月,4歳,5歳    
ポリオ注射     免疫不全児
5種混合   18ヶ月  
DPT   4歳  
Td      
HPV 10歳   6ヶ月あけて2回目

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

 予防接種証明が求められます。日本で受けた予防接種履歴を持参してください。

(4)乳児検診制度

 国で定められた乳児検診制度はありませんが,定期的に小児科を受診するのは一般的です。

8 病気になった場合(医療機関等)

救急搬送 TEL 911

パナマ

(1)Hospital Punta Pacifica
所在地:Boulevard Pacifica y Via Punta Darien
電話:204-8000 204-8184/8185(緊急時)
WEB:http://www.pacificasalud.com/home別ウィンドウで開く
救急は24時間体制。英語対応可。クレジットカード利用可
(2)Centro Medico Paitilla
所在地:Avenida Balboa y Calle53 Panama
電話:265-8891, 8888(緊急時)
WEB:http://cmpaitilla.net/別ウィンドウで開く
救急は24時間体制。英語対応可。クレジットカード利用可。

歯科医院

(3)歯科医院(医院名なし)
営業時間:月,水,金(午前)9時~12時30分
火,木(午後)2時30分~5時
住所:El Dorado, Centro Comercial Aventura. Piso 2 Oficina 254
電話:(507)3409909(Office
(507)62726613(CELL
基本的な日本語対応可能。英語,スペイン語。小児は4歳ぐらいから。

9 その他の詳細情報入手先

(1)パナマ保健省 ホームページ(スペイン語):http://www.minsa.gob.pa/別ウィンドウで開く

(2)米州保健機構PAHO(英語,スペイン語):http://www.paho.org/default.html別ウィンドウで開く

(3)世界保健機構WHO(英語,スペイン語他):http://www.who.int/別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

 「世界の医療事情」の一口メモ(もしもの時の医療スペイン語)を参照願います。


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