令和2年10月
1 国名・都市名(国際電話番号)
メキシコ合衆国(国際電話国番号52)
2 公館の住所・電話番号
- ○ 在メキシコ日本国大使館(毎週土・日曜日休館)
- 住所:Paseo de la Reforma No.243, Torre Mapfre Piso 9, Col. Cuauhtemoc, C.P. 06500, Ciudad de Mexico, Mexico
- 電話:(55) 5211-0028
- ウェブサイト:https://www.mx.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
- ○ 在レオン日本国総領事館(土・日曜日休館)
- 住所:Blvd. Adolfo Lopez Mateos No.1717 Piso 9, Col. Los Gavilanes, Leon, Guanajuato, C.P.37270, Mexico
- 電話:(477) 343-4800
- ウェブサイト:https://www.leon.mx.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
※土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますのでご覧ください。
3 医務官駐在公館
4 衛生・医療事情一般
メキシコの気候は緯度、高度、山脈の走行、海流などの要因により多様性に富んでいます。北部は乾燥していて夏と冬の気温差が激しい一方、南部は1年中高温多湿です。首都メキシコシティは標高2,240メートルの高地であり、気候は年間を通じて温暖で、最も寒冷な12月と1月で東京の秋程度、一番暖かい4月から7月で東京の初夏程度です。1年は11月~4月の乾期と5月~10月の雨期に大別できます。メキシコシティでは1990年代初めより大気汚染が深刻で、特に乾期の光化学スモッグが問題となっていたため、ディーゼル車の制限や排気ガス点検の義務化等の規制が強化され改善に向かいつつありました。しかし2015年に規制が一部解除されたことなどにより再び大気の状態が悪化したため、年によっては4月から6月の間、車両の走行制限が行われる日があります。メキシコシティ以外の主要都市でも大気汚染レベルは基準を大きく超えているところがあり、慢性呼吸器疾患を持つ人は注意が必要です。
医療レベルは一定の水準にあり、都市部の私立病院の中には、日本やアメリカと比較しても遜色ない設備の整った病院もあります。ただし、公立病院においては、患者が集中し、加えて予算不足による機材や設備の老朽化、医薬品の不足が問題となっており、満足な治療が受けられない場合があります。このため、生活に余裕があるメキシコ人や、ほとんどの日本人は私立病院を受診します。メキシコシティや他のいくつかの都市には日本人または日系人の医師がいて、日本語で診療を受けることが可能な場合もありますが、通常の病院では医師以外は英語の通じない病院スタッフがほとんどです。私立病院での医療費支払いはクレジットカードが利用可能ですが、医療費は概して高額です。例を挙げると診察が1万円(検査・薬代は別会計)、血糖検査1,500円、腹部超音波検査2万5千円、胸部X線検査4千円、MRI検査9万円、上部消化管内視鏡検査(麻酔科医への報酬を含む)10万円などです。また、入院した場合の室料は一泊1万円から8万円程度、集中治療室は室料だけで一泊15万円程度です。注意点として、救急外来受診時には、受診前にデポジットを支払う必要があり(5万円程度)、入院が必要になると約25万円の前払いを要求される可能性があります。支払いできない場合は診察を拒否されることがあります。従って、十分な額を補償する海外旅行傷害保険に加入しておくことをおすすめします。処方箋が出された場合、市中の薬局で処方箋を示して購入することになります(院内処方の病院もあります)。薬局によっては医師が常駐し、日本円で400円程度で診察と処方箋の発行を行います。
5 かかり易い病気・怪我
(1)高山病
標高2,240mのメキシコシティをはじめ、標高が2,000mを超えると軽症の高山病に悩まされることがあります。高山病発症には個人差があるため、元気な若者でも症状が出ることがあります。頭痛、吐き気、腹部膨満、動悸、息切れ、倦怠感、不眠等の症状が多く見られます。対策は、無理に動き回らず十分な休息をとること、アルコール摂取を控えることや水分を多めに摂取することです。症状が続く場合は低地への移動を検討してください。
(2)腸管感染症(嘔吐下痢)
メキシコの疾病統計では、サルモネラ(チフス、パラチフスを含む)や赤痢などの細菌性腸管感染症、ロタウイルスやノロウイルスなどのウイルス感染症、回虫やギョウ虫などの寄生虫疾患、およびアメーバ赤痢やジアルジア症などが報告されています。メキシコでは、上記のような重症化しやすく病院受診が必要な腸管感染症以外に、数日で自然治癒するような嘔吐や下痢は頻発しています。一見すると衛生的にみえる店舗でも腸管感染症にかかる人もいますので、当地の外食は腸管感染症の危険性が否定できないとお考え下さい。排便回数が非常に多い、腹痛が激しい、38.5℃以上の発熱を伴う、血便がある、のうちどれか一つでも該当するときは病院での相談をご検討ください。下痢が長引くときも病院受診をお勧めします(メキシコ人には市販の駆虫薬を定期的に飲む人も少なくありません)。
(3)呼吸器感染症
メキシコシティは年間を通じて空気が乾燥しており、特に乾期では湿度が20%を下回ることもあります。加えて大気汚染の問題もあるため、呼吸器感染症にかかると長引く傾向にあり、ときに咳が1ヶ月以上も続くことがあります。喘息等の慢性呼吸器疾患・アレルギー性疾患を持つ人はメキシコ渡航前に主治医とよく相談する必要があります。
(4)デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症
これらの3つの疾患は、それぞれの病原ウイルスを保有する蚊に刺されることによって感染します。蚊の種類はこれら3つの疾患で共通しており、昼行性のネッタイシマカとヒトスジシマカの2種類です。これらの蚊はメキシコの低地や海岸地域に生息しており、疾患の発生地域とほぼ一致します。メキシコシティでは、これらの疾病の発生報告はほとんど見られません。これらの疾患の予防には蚊に刺されないことが最も重要ですので、適切な昆虫忌避剤(虫除け)を使用するなどして蚊に刺されない工夫をしてください。ジカウイルス感染症は、妊婦への感染による胎児の神経系の発達異常(小頭症)が問題となっています。ジカウイルス感染症は蚊による感染以外に性行為による感染も多く報告されており、症状がみられない不顕性感染も多いので、本人あるいはパートナーが流行地域に滞在した場合は、少なくとも6ヵ月間、妊娠を避けることが大切です。
(5)インフルエンザ
メキシコでは日本と同様に、A型とB型双方のインフルエンザがみられます。ほぼ一年を通じて感染の可能性がありますが、大きな流行は日本と同様、乾燥して気温が下がる12月から3月の間に発生しています。このため、同期間にあわせて予防接種をしておくことも有用です。
(6)A型肝炎
A型肝炎はメキシコでは比較的身近な疾病で、飲食物を介して感染します。子供の時に感染すると無症状あるいは軽症に終わることが大半で、この一回の感染で生涯、免疫力が持続するとされています。このため、流行地であるメキシコに住む人(特に大人)はA型肝炎の免疫を有し、A型肝炎を発症しない人がほとんどです。しかし、免疫を持たない渡航者がメキシコ人と同じような生活をすると、A型肝炎を発症する危険性があります。ワクチンで予防可能です。
(7)マラリア
当地では三日熱マラリアがほとんどで、マラリアが重症化して死亡する危険性は高くありません。海岸地域に多くみられ、2017年はチワワ州、シナロワ州、ナジャリト州、タバスコ州、カンペチェ州、キンタナ・ロー州、チアパス州、サンルイス・ポトシ州で合計715人の発症報告がありました。このようにメキシコはマラリアの多発地帯ではありませんが、5.(4)の疾病と同様、蚊が媒介する病気(ただし病原体を運ぶ蚊は異なり、夜行性のハマダラカです)ですので、防蚊対策を心がけて下さい。
(8)サソリ
サソリはメキシコ全土で日常的に見られます。サソリは夜行性で、屋内にも侵入し、物陰やたたんだ衣類、靴の中などに潜んでいます。天井から落ちてくることもあります。特にハリスコ州(約年間5.2万人)、グアナファト州(同4.6万人)、ゲレロ州(同4.1万人)でサソリ刺傷の報告が多く、またこれらの地域には毒性の強いサソリが分布していると言われています。メキシコシティでもサソリ刺傷はありますが年間400人程度です(しかし、幼稚園の敷地内に出没するなど、油断は禁物です)。致命的になることはまれですが、全身症状が出ることが多いため、刺された場合は速やかに病院を受診し、必要であればサソリ毒に対する抗毒素投与を受けて下さい。刺したサソリを病院に持って行くと治療の参考になります(無理に捕まえようとする必要はありません)。
(9)犬咬傷と狂犬病
メキシコでは毎年、犬に咬まれて病院を受診する人が相当数(10万人以上の場合も)います。ただし、犬に咬まれたことによる狂犬病の発症は近年報告されていません。犬以外の家畜や野生動物との接触による人の狂犬病の発生は、ごく少数ではありますが報告されています。狂犬病は発症するとほぼ致命的ですので、犬を含めあらゆる動物に起因する怪我を負った場合は速やかに病院を受診して適切な治療を受けてください。
(10)交通事故
メキシコでは、日本のように運転教習を経ずに運転免許が取得できるので交通ルールを理解していない運転者も少なくなく、歩行時はたとえ青信号でも往来する車に十分に注意して道路を横断する必要があります。自分で運転する時にも、他者の無謀運転の巻き添えにならないよう十分に注意してください。また、道路は陥没していたり、マンホールの蓋がないまま放置されていたりすることがあります。歩道も同様に穴があいていたり、基礎工事の金属棒が飛び出していたりしますので十分注意してください。
6 健康上心がける事
(1)加熱調理されたものは熱いうちに食べ、生ものは避けましょう。
(2)飲料水は市販のボトル入りのものを飲みましょう。
(3)メキシコは国土が広いため気候も多種多様で、加えて高度差や時差ぼけなどにより疲労が蓄積しやすくなります。余裕を持った旅行スケジュールで行動してください。
(4)メキシコシティでは一時期より改善したとはいえ、大気汚染が深刻です(特に乾期)。交通量の多い地域を長時間歩くことは避けましょう。また、帰宅後はうがいや手洗いを励行してください。
(5)高地では紫外線が強いので注意が必要です。皮膚炎、色素沈着、皮膚癌、結膜炎や白内障の原因になります。外出時は日焼け止めを塗り、帽子やサングラスを着用しましょう。
7 予防接種
現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)
(1)赴任者に必要な予防接種
入国に際し接種が義務づけられた予防接種はありませんが、成人・小児ともに破傷風、A型肝炎、B型肝炎、腸チフスのワクチン接種をお勧めします。メキシコの狂犬病の現状は前述の通りで、通常の旅行であれば狂犬病に対する予防接種(暴露前接種)は必要ありません。「長期滞在をする人」、「子供」、「野外活動を予定している人」、「動物と接触する機会が多い人」、「動物からケガを負った後に狂犬病ワクチン接種が困難な地域に行く人」は狂犬病予防接種が必要になる場合があります。メキシコ入出国時に黄熱病の予防接種証明(イエローカード)の提示は必要ありません。メキシコからイエローカードの提示が必要な国へ行く場合、あらかじめ黄熱病の予防接種を受ける必要があります。メキシコでは時期によって黄熱病ワクチンの在庫が無くなることがあります(UNAM(メキシコ国立自治大学)のクリニック(連絡先はPDFファイルに記載)は過去に在庫をきらしたことがほとんどありません)。また、黄熱病ワクチンが不足してくると、通常よりも高い価格を提示してくる私立医療機関(過去の例で通常の5倍の価格)がありますので注意して下さい。メキシコには日本のような予防接種に関する副作用救済制度はありません。
(2)小児の定期予防接種
ワクチン名 | 対象疾患名・病原菌 | 回数・目的 | 年齢 |
---|---|---|---|
BCG | 結核 | 1回のみ | 出生時 |
ANTIHEPATITIS B | B型肝炎 | 1回目 | 出生時 |
2回目 | 2ヶ月 | ||
3回目 | 6ヶ月 | ||
PENTAVELENTE ACELULAR | 5種混合 (ジフテリア、百日咳、破傷風、 不活化ポリオ、インフルエンザ菌b型) |
1回目 | 2ヶ月 |
2回目 | 4ヶ月 | ||
3回目 | 6ヶ月 | ||
4回目 | 18ヶ月 | ||
DPT | ジフテリア、百日咳、破傷風 | 補強 | 4才 |
ROTAVIRUS | ロタウイルス | 1回目 | 2ヶ月 |
2回目 | 4ヶ月 | ||
NEUMOCOCCICA CONJUGADA (PCV13) | 肺炎球菌 (13価) | 1回目 | 2ヶ月 |
2回目 | 4ヶ月 | ||
ANTIINFLUENZA | 季節性インフルエンザ | 1回目 | 6ヶ月 |
2回目 | 7ヶ月 | ||
再接種 | 35ヶ月まで 毎年10月~11月 |
||
TRIPLE VIRAL SRP(MMR) | 麻疹、風疹、流行性耳下腺炎 | 1回目 | 1才 |
2回目 | 6才 | ||
Td | 破傷風、ジフテリア | 補強 | 12才以降 |
Td(未接種者) | 1回目 | 10才以降 | |
2回目 | 上記1回目の 4~8ヶ月後 |
||
補強 | 12才以降 | ||
ANTIHEPATITIS B(未接種者) | B型肝炎 | 1回目 | 12才以降 |
2回目 | 上記1回目の 1ヶ月後 |
※ Hib、麻疹、風疹、ムンプスの単独ワクチンはほとんど流通していないので、混合ワクチンとして接種されることが大部分です。Hibと不活化ポリオはDPTとの5種混合で、麻疹、風疹、ムンプスもMMRで接種されるのが一般的です。B型肝炎ワクチンの2回目と3回目も、6種混合ワクチンとして接種されることが多いです。
(3)
在留邦人の子弟が通う主な幼稚園や、インターナショナルスクールに入学する時は、予防接種歴を提出する必要があります。
8 病気になった場合(医療機関等)
24時間救急外来がある病院と日本語が通じるクリニックを記載しています。観光客がよく利用する大きなホテルの多くには、ホテルと契約している医師がおり、緊急の際には部屋まで往診に来てくれ、重症の場合は医療機関への手配も行ってくれます。日本人観光客の多いカンクン、日本企業が増加しているバヒオ地区(主にケレタロ州、グアナファト州とハリスコ州の一部)では、最近、請求される医療費が高騰しているとの報告があります。支払い能力がある患者に対して高額の請求を行っているようです。私立の医療機関は自由に医療費を設定することができるため、違法ではありません。この点でも、海外傷害保険などへの加入をお勧めします。
※電話のかけ方について 固定電話から固定電話へかけるときは10桁の電話番号をダイヤルします。携帯電話から固定電話へかけるときも同様に、10桁の電話番号をダイヤルします。
○メキシコシティ
- (1)Centro Médico ABC(セントロメディコABC)
- ObservatorioとSanta Feにあります。英語可、日本語不可。
-
- ・Centro Médico ABC Campus Observatorio
- 所在地:Sur 136 No.116, Col. Las Américas, Álbaro Obregón, C.P. 01120, Ciudad de México
- 電話:55-5230-8000、救急外来電話:55-5230-8161
- 概要:アメリカンスクールの隣にあります。癌センター、臓器移植センター、循環器センター、栄養学・代謝疾患センターがあります。
- ・Centro Médico ABC Campus Santa Fe
- 所在地:Av. Carlos Graef Fernández 154 (entrada por Av. Vasco de Quiroga), Col. Santa Fe, Cuajimalpa, C.P. 05300, Ciudad de México
- 電話:55-1103-1600、救急外来電話:55-1103-1666
- 概要:脳血管センター、母子医療センター、整形外科・外傷センター、眼科センター、予防医学センターがあります。
- (2)HOSPITAL ESPAÑOL(オスピタル エスパニョール)
- 所在地:Av. Ejército Nacional 613, Col. Granada, C.P. 11520, Ciudad de México
- 代表電話:55-5255-9600、救急外来の内線番号:9645あるいは9655
- 概要:メキシコシティ中心部、日本人が多く居住しているポランコ地区にある総合病院です。精神科を含め各科の診療が可能であり、集中治療室も備え、心臓外科手術、脳外科手術も行っています。下記「日系メディカルグループ」の医師が受診・入院のサポートを日本語で行ってくれます。
- (3)HOSPITAL ÁNGELES PEDREGAL(オスピタル アンヘレス ペドレガル)
- 所在地:Camino Sta. Teresa 1055-S, Col. Héroes de Padierna, La Magdalena Contreras, C.P. 10700, Ciudad de México
- 電話:55-5449-5500、救急外来電話:55-5652-6987 / 55-5568-1540
- 概要:日本人学校(日本メキシコ学院:リセオ)の近くにあります。英語可、日本語不可。
- (4)MÉDICA SUR(メディカ スル)
- 所在地:Puente de Piedra 150, Col. Toriello Guerra, Tlalpan, C.P. 14050, Ciudad de México
- 電話:55-5424-7200、救急外来電話:800-999-8743
- 概要:メキシコシティ中心部からはやや離れた南部にあり、日本人学校に比較的近い私立病院です。精神科を含め、各科の診療が可能で、ICUや手術室も設備が整っており、心臓外科手術、脳外科手術も行っています。日系人医師が外来オフィスをもち、通常の診療のほかに自分の専門外でも、日本人が入院する場合など緊急時に日本語でサポートを行ってくれます。
-
- ・高橋 リカルド
- 電話:55-5528-2774 / 55-5424-7200 内線4405
- (月~金 11:30~20:00)
- 日系人の整形外科専門医で、日本語が堪能。専門外の診療科でも、受診のサポートが可能。
- ※以上の4病院は、いずれも医療技術や設備はメキシコで上位に入ります。
- (5)日系メディカルグループ
- 電話:55-5250-7964 / 55-5250-7959
- 概要:日本人医師(多富康志/整形外科医)、日系人医師(白石エンリケ/内科医、宗田博義/消化器・内視鏡医)が日本語で診察しています。「オスピタル エスパニョール」内にあり、こげ茶色の複合クリニックビルの10階に診察室があります。
歯科
- (1)川辺 準 歯科医師
- 所在地:Salas 15 y 16, Consultorio "E”
- 電話:55-5254-6743
- 「オスピタル エスパニョール」内の歯科クリニックで診療。
- (2)早瀬英夫 歯科医師
- 所在地:Indiana No.260-207, Col. Ciudad de los Deportes, C.P. 03710, Ciudad de México
- 電話:55-5611-0577、携帯電話:55-5414-9585
- 概要:一般歯科、小児歯科。診療のかたわら、日本人学校の歯科検診を担当している。
※ メキシコシティには、他にも日本語で対応してくれる医師・歯科医師がおり、日本人向けの案内書、情報誌などに掲載されています。
空港救急室
メキシコシティ国際空港救急室はターミナル1とターミナル2の制限区域に、それぞれ1カ所ずつあります。24時間運営されており、基本的な症状に医療対応を行い、重症患者は救急車で空港外の病院へ搬送します。
○メキシコ州
- (1)州立アクサプスコ病院(Hospital General Axapusco)
- 所在地:Av. Lic. Benito Juárez, Carretera México Tulancingo, C.P. 55940, Axapusco, Estado de México
- 電話:592-922-7163 / 592-922-7164
- 概要:邦人旅行者が多いピラミッドのあるテオティワカンに最も近い総合病院。遺跡の敷地内で事故が発生した場合、傷病者はこの病院へ搬送されます。循環器疾患や脳血管障害に対応できないため、重症者は当病院で初期対応を行い、その後に設備の整った病院へ転送することになります。一部の医師のみ英語可。時間がかかるが海外傷害保険に対応可能。
○キンタナ・ロー州
カンクン市
- (1)Hospital Amerimed Cancún(オスピタル アメリメド カンクン)
- 所在地:Av. Tulum Sur 260, Manzanas 4, 5 y 9, SM 7, C.P. 77500, Cancún, Quintana Roo
- 電話:998-881-3400
- 英語可、日本語不可
- (2)Hospiten Cancún(オスピテン カンクン)
- 所在地:Av. Bonampak Lote 7, MZ 2, SM 10, C.P. 77500, Cancún, Quintana Roo
- 電話:998-881-3700
- 英語可、日本語不可
- (3)Hospital Americano(オスピタル アメリカーノ)
- 所在地:Retorno Viento 15, SM 4, MZ 22, C.P. 77500, Cancún, Quintana Roo
- 電話:998-287-8023 / 998-287-8025
- 英語可、日本語不可
- (4)Hospital Galenia(オスピタル ガレニア)
- 所在地:Av. Tulum Lote 1, MZ 1, SM12, Fracc. Sta, María Siké, Esquina Nizuc, C.P. 77505, Cancún, Quintana Roo
- 電話:998-891-5200
- 英語可、日本語不可
○ロスカボス
- (1)Hospital Amerimed San José del Cabo(オスピタル アメリメド サン ホセ デルカボ)
- 所在地:Paseo de las Misiones Loc 1, Col. Plaza Cabo Ley, C.P. 23406, San José del Cabo, Los Cabos, Baja California Sur
- 電話:624-105-8550
- 概要:全科対応ですが、専門医は予約が必要で、救急時には呼び出しで対応します。
ICUなど医療機材は整っていますが、入院病床は8床のみです。英語可、日本語不可。 - (2)Hospital Blue Medical Net Cabo San Lucas(オスピタル ブルーメディカルネットカボ・サン・ルーカス)
- 所在地:Carretera Transpeninsular Km.6.3, Col. Cabo Bello, C.P. 23455, Los Cabos, Baja California Sur
- 代表電話:624-104-3910、救急外来電話:624-104-3911
- 概要:全科対応ですが、専門医は予約が必要で、救急時には呼び出しで対応します。
ICUなど医療機材は整っていますが、入院病床は10床のみです。手術は、心臓外科系以外は可能です。英語可、日本語不可。
※ 上記2病院は、アメリカ資本の病院で主に旅行者やアメリカからの長期滞在者を対象としています。重症者はアメリカでの治療を希望する場合が多く、サンディエゴ、ロサンゼルス、ヒューストンなどへ航空機搬送となります。
○ハリスコ州
グアダラハラ市
- (1)Hospital San Javier Guadalajara(オスピタル サン ハビエール グアダラハラ)
- 所在地:Av. Pablo Casals 640, Esq. con Eulogio Parra, Col. Prados Providencia, C.P. 44670, Guadalajara, Jalisco
- 電話:33-3669-0222
- 概要:精神科を含め各科の診療が可能である総合病院です。下記クリニックの日本人医師に連絡を取ると、日本語でサポートを行ってくれます。オバマ前大統領がグアダラハラを訪問したときの緊急時受診指定病院。
- (2)TI Medicina Láser
- 所在地:Tezozomoc No. 119, Ciudad del Sol, C.P. 45050, Guadalajara, Jalisco
- 電話:33-3647-5143
- 概要:日本人の猪本竜夫医師の診療所。総合診療、ペインクリニック。受付はスペイン語ですが、日本語で受診可能。多数の日系企業の健康管理を行っています。
プエルトバジャルタ市
- (1)Hospiten Puerto Vallarta(オスピテン プエルトバジャルタ)
- 所在地:Blvd. Fco. Medina Ascencio 3970, Villa Las Flores, C.P. 48335, Puerto Vallarta, Jalisco
- 電話:322-226-2080
- 概要:日本人には余り知られていないリゾート地、プエルトバジャルタにある総合病院。国際会議が開かれたときにメキシコ政府の指定病院に選ばれた。オスピテンはスペインの病院グループ。病床数は30床で小規模な私立病院ですが、循環器疾患や脳血管障害にも対応可能。日本語での受診は不可。
○グアナファト州
レオン市
- (1)Hospital Ángeles León(オスピタル アンヘレス レオン)
- 所在地:Av. Cerro Gordo No.311, Col. Lomas del Campestre, C.P. 37150, León, Guanajuato
- 代表電話:477-788-5600、救急外来の内線番号:2105
- 概要:入院ベッド数92床の私立総合病院。全科対応。救急室専従医1名が3交代で24時間対応し、各専門医をコールする体制で、心臓外科、脳外科も対応可能です。英語可、日本語不可。
- (2)Hospital Aranda de la Parra(オスピタル アランダ デ ラ パラ)
- 所在地:Calle Hidalgo 329, Centro, C.P. 37000, León, Guanajuato
- 代表電話:477-719-7100、 救急外来電話:477-719-7101
- 概要:ベッド数69床のレオン市中心部に近い病院。全科対応。救急室(ER)があり救急患者には24時間対応。心臓外科、脳外科も対応可能です。英語可、日本語不可。
グアナファト市
- (1)CENTRO MÉDICO LA PRESA(セントロ メディコ ラ プレサ)
- 所在地:Paseo de la Presa No.85, Centro, C.P. 36000, Guanajuato, Guanajuato
- 電話:473-102-3100
- 概要:入院ベッド数が13床と小規模の病院です。CTと超音波検査が可能ですが、循環器救急、脳外科救急など重症者への対応は不可能で、レオン市の総合病院へ転送しているとのことです。英語可、日本語不可。
セラヤ市
- (1)Hospital MAC Celaya(オスピタル マック セラヤ)
- 所在地:Av. Ferrocarril Central No. 709, Col. Los Laureles 1ª Sección, C.P. 38020, Celaya, Guanajuato
- 電話:461-192-0900
- 概要:24時間救急外来有り。英語可、前記猪本医師が電話を使って日本語で援助することが可能(ただし常時ではない)。
○アグアスカリエンテス州
- (1)Hospital MAC Aguascalientes(オスピタル マック アグアスカリエンテス)
- 所在地:República de Perú No.102, Fracc. Las Américas, C.P. 20230, Aguascalientes, Aguascalientes
- 電話:449-910-6120
- (2)Star Médica Aguascalientes(スターメディカ アグアスカリエンテス)
- 所在地:Av. Universidad 101, Fracc. Villas de la Universidad, C.P. 20020, Aguascalientes, Aguascalientes
- 電話:449-910-9900
- (3)Ono Consultoria Médica(小野医院)
- 所在地:Blvd. Luis Donaldo Colosio No.208, Fracc. Lomas del Campestre II, C.P. 20129, Aguascalientes, Aguascalientes
- 電話:449-914-6633
- 概要:日系人医師Dra.Yukiko Onoのクリニック。小野医師は日本語で受診可能。ワクチン接種も行っている。必要なときは上記2病院に紹介している。
○ケレタロ州
ケレタロ市
- (1)Hospital San José de Querétaro(オスピタル サンホセ デ ケレタロ)
- 所在地:Prol. Constituyentes 302, Col. Ex Hacienda el Jacal, C.P. 76180, Querétaro, Querétaro
- 電話:442-211-0088
- 概要:日本同様に科別に病棟が分かれている。ベッド数は99床(+24床増設中) 。ICU6床。NICU4床(常時小児科医1名+ 看護師2-3名。救急室は24時間。設備はCT、MRI、PET、血管造影、内視鏡、X線、エコーなど。英語可
※医療施設のホームページ
(1)セントロメディコABC:https://centromedicoabc.com/
(2)オスピタル エスパニョール:http://www.hespanol.com/
(3)オスピタルアンヘレス グループ:https://www.hospitalesangeles.com/
(4)オスピタル メディカスル:https://www.medicasur.com.mx/
(5)アメリメッド カンクン:https://www.amerimedcancun.com/
(6)オスピタル ガレニア:https://hospitalgalenia.com/
(7)オスピテン グループ:https://hospiten.com/
(8)オスピタル マック グループ:https://hospitalesmac.com/
(9)スターメディカ グループ:https://www.starmedica.com/home/es/index
9 その他の詳細情報入手先
(1)メキシコ厚生省 ホームページ(スペイン語):https://www.gob.mx/salud/
(2)メキシコ感染症週報ホームページ:https://www.gob.mx/salud/acciones-y-programas/direccion-general-de-epidemiologia-boletin-epidemiologico
(3)メキシコ(シティを中心とした)大気汚染状況(AQI):https://aqicn.org/city/mexico/jp/
10 現地語一口メモ
- 医師: doctor (ドクトール)
- 薬: medicina (メディシーナ)
- 注射: inyección (インジェクシオン)
- 頭痛: dolor de cabeza (ドロール デ カベサ)
- 胸痛: dolor de pecho (ドロール デ ペチョ)
- 腹痛: dolor de estómago (ドロール デ エストマゴ)
- 下痢: diarrea (ディアレア)
- 発熱: fiebre (フィエブレ)
- 吐き気: nausea (ナウセア)
- 具合が悪い。: Estoy mal de salud. (エストイ マル デ サルー)
- 病院に連れて行ってほしい。: ¿Me puede llevar al hospital? (メ プエデ ジェバール アル オスピタル)
11 新型コロナウイルス関連情報
メキシコでは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出する際にマスクやフェイスガードを着用する人が多くなりました(ただし、義務ではなく、着用していなくても罰則などはありません)。マスクやフェイスガード、手指消毒用のアルコール(ジェル)などは、薬局やスーパーマーケット、さらには街の売店などで比較的容易に入手可能です。
商店や商業施設では入場に際して、非接触型体温計での検温およびアルコールジェルによる手指消毒が一般的になっています。発熱が認められる場合や、マスクを着用していない場合には入場を断られる可能性がありますので、注意してください。
感染が疑われた場合、あるいはPCR検査を希望する場合は、主要な私立病院や検査機関などで検査を受けることができます(費用は日本円で約20000-30000円程度)。公立医療機関では原則的に無料で検査可能ですが、症状経過や重症度などによって検査を断られる場合があります。
PCR検査等によって新型コロナウイルスの感染が認められた場合は、原則的に14日間の外出制限、隔離療養となります。軽症の場合は自宅や宿舎等での療養となりますが、症状がある程度以上に重症の場合等は入院治療が検討されます。『8. 病気になった場合(医療機関)』の項に載っている様な医療機関では新型コロナウイルス感染症専用ユニットを有するところも少なくありません。ただし、感染の拡大状況によってはこれらが満床となっている場合もありますので、相談する場合は受診予定の医療機関まで予めご確認ください。