世界の医療事情

コスタリカ

平成30年10月1日

1 国名・都市名(国際電話番号)

 コスタリカ共和国 (国際電話国番号 506)

2 公館の住所・電話番号

在コスタリカ日本国大使館 (毎週土日休館)
住所:Torre La Sabana, Piso 10, Sabana Norte, San José, Costa Rica
電話:2232-1255
ホームページ:https://www.cr.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。

3 医務官駐在公館ではありません

 在ニカラグア日本国大使館医務官が担当

4 衛生・医療事情一般

 人口約490万人,平均寿命男性77.7歳,女性82.4歳。医療,保健は中米の中では整備された地域です。すべてのコスタリカ国民は公的な健康保険に加入し,公立病院を無料で利用することができます。女性が病院で出産するケースは98.7%。人口1万人あたり医師22.8名,看護師24.4名,ベッド数9.3です。アルコールは18歳,タバコは18歳,運転免許は種類により年齢が規定されており,自動二輪は16歳から。また,売春は合法です。麻薬,大麻については国民,外国人いずれも厳しく取り締まられています。

 コスタリカの地理は,国土中央の複数の活火山がある髙地と,太平洋,カリブ海側の低地にわけられます。活発な火山活動により降灰が首都サンホセに及ぶこともあります。全土が熱帯に区分されますが,サンホセは中央盆地に位置し標高が高いため冷涼で1日のうちで天気がかわりやすい特徴があります。一方,低地では熱帯特有の高温で湿度の高い気候となっています。12月から4月が乾季,5月から11月が雨期となります。低地では熱帯特有の病気に注意が必要です。地震,噴火,津波,ハリケーンといった自然災害のリスクがあります。

 私立病院では緊急時に必要な初期治療,手術を受けることが可能です。医療ツーリズムの受け入れ国で,悪性疾患に対する化学療法や核医学治療といった専門的な治療を受けることも可能です。一方,私立病院の医療費は高額になり,状況によっては日本に移送して治療をすすめるのが望ましいことがあります。渡航前に緊急移送費用をカバーする海外旅行傷害保険に加入することをおすすめします。病院では英語で受診が可能です。

 薬局では処方箋なく購入できるさまざまな基礎的医薬品が販売されています。乳幼児,女性用衛生用品などはさまざまなブランドのものが販売されています。

 救急搬送サービスは,赤十字が公共の無料サービスになり,公立病院へと運ばれます。私立病院の救急車の利用は有料です。輸血用血液は,私立病院では全例感染症検査が行われており,比較的安全性は高いです。

5 かかり易い病気・怪我

(1)交通事故

 道路や歩行者用の歩道は整備されているところが多いですが,交通マナーがよいとはいえません。サンホセ近郊には鉄道があり,本数が少なく踏切がわかりにくい場所もあるので,横断の際は注意が必要です。

(2)暴力的な犯罪

 麻薬の流入が社会問題になっています。治安のよくないといわれる地域に入る際は犯罪に巻き込まれないよう注意してください。

(3)ジカ熱,デング熱,チクングニア熱

それぞれ蚊を媒介にする感染症で,近年は減少傾向です。サンホセを含めた標高の高い地域では感染することは稀ですが,低地では年間を通して感染します。症状は発熱,関節痛などですが,ジカ熱は全く症状がでないことが多いとされます。ジカ熱は母体感染によって胎児小頭症となることがありコスタリカでも発生が報告されています。また,性行為によって感染する可能性が指摘されています。デング熱はまれに重症化することがあります。

(4)マラリア

 マラリア根絶プログラムにより,感染者は毎年数人にまで減少しています。国内ではほぼ3日熱タイプです。予防内服は不要です。3日熱型の潜伏期は10日程度ですが,長期間の潜伏のあと発症することもあるので,別の地域に移動した後でもマラリア発症の可能性を考慮する必要があります。薬剤耐性はなく,初期治療はクロロキンにピペラキン併用とされています。

(5)感染性胃腸炎,肝炎

 数日で回復する急性下痢症の他,発熱疾患による下痢や慢性的な下痢症にかかるリスクがあります。原因はウイルスの他,病原性の細菌,原虫,寄生虫と多様です。激しい下痢が続く,下血が見られるといった症状があれば検査を受けてください。A型肝炎,腸チフスはワクチンにより予防することが可能です。

(6)シャーガス病

 中米地域特有の感染症で,主に農村部においてという昆虫に刺されて発症します。輸血によって感染する可能性があります。

(7)結核,AIDS

 結核の新規患者は中米諸国では最低となっています。AIDS新規患者は中米諸国の中で比較的多く,男性の比率が極めて大きいという特徴があります。

(8)狂犬病

 犬,コウモリに咬まれることによって感染します。発症すれば致死率100%です。コスタリカ国内で発症した例は2000年以降では,5件確認されており,潜在的なリスクが継続しています。予防接種でリスクを下げることが可能です。動物に咬まれた場合,暴露後の処置が必要になることがあります。

6 健康上心がける事

(1)暑さ,環境対策

 気温が高く日差しが強いので,それぞれ対策が必要。

(2)自然災害対策

 地震や噴火が発生したときの連絡先,避難方法を考えておく必要があります。

(3)防虫,防蚊対策

 昆虫を媒介にする感染症を予防するため,防虫対策が重要です。薬局や商店にさまざまな防虫剤,駆虫剤が売られています。網戸や蚊帳の利用も有効です。

(4)その他感染症対策

 一般に食堂や屋台は,衛生的に問題ありません。しかし,日本と同等の衛生状況は望めないので,ミネラルウォーターを利用するなど気をつかいましょう。

(5)精神衛生対策

 国内外で相談できる相手を作ることは大切です。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(1)赴任時に必要な予防接種

 成人と生後9ヶ月以降の小児は,WHOの指定する黄熱流行国から入国する際,黄熱予防接種の証明が必要です。パナマおよびアルゼンチンは除外されています(2018)。運用が変わる可能性がありますので,渡航前に確認してください。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

  出生時 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 15ヶ月 4~7歳 備考
BCG           結核
B型肝炎        
ロタ          
DTPa    
Hib     インフルエンザ菌
ポリオ(不活化)      
肺炎球菌(13価)        
SRP        

(入学時)

麻疹,風疹,流行性耳下腺炎

水痘            

○:基礎スケジュール ◎:補強スケジュール

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

 予防接種証明が求められます。日本で受けた予防接種履歴を持参してください。

(4)乳児検診

 当国では,国で定められた乳児検診制度はありません。

8 病気になった場合(医療機関等)

救急搬送(赤十字)911

サンホセ

(1)Hospital CIMA San Jose
住所 800m al Oeste del Peaje sobre Carretera Prospero Fernandez, Escazu
電話 2208-1000,2208-1500/2208-1059(国際担当)
WEB http://www.hospitalcima.com/別ウィンドウで開く
24時間対応。サンホセの中心部にある。アメリカJCIの認証を得ている。
ヘリポートを有し,空港との間で移送が可能。
(2)Hospital Clinica Biblica
住所 Av.14, Calle Central-1
電話 2522-1000
WEB http://www.clinicabiblica.com別ウィンドウで開く
24時間対応。サンホセの中心やや西に離れた場所にあり,郊外からのアクセスは便利。精神科あり。

歯科医院

(3)Prisma Dental
営業時間 月曜から金曜。午前8時~午後7時。
住所 300Mts Este de Plaza Mayor Rhormoser, San Jose
電話 (予約) 2291-5151,2282-5400(緊急時)
WEB http://www.prismadental.com別ウィンドウで開く
3人の常勤医と非常勤医師によりすべての歯科領域に対応する。
予約制。小児対応可。

9 その他の詳細情報入手先

(1)コスタリカ保健省(スペイン語):http://www.netsalud.sa.cr/別ウィンドウで開く

(2)米州保健機構PAHO(英語,スペイン語):http://www.paho.org/default.html別ウィンドウで開く

(3)世界保健機構WHO(英語,スペイン語他):http://www.who.int/別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

 「世界の医療事情」の一口メモ(もしもの時の医療スペイン語)を参照願います。


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