世界の医療事情

コスタリカ

平成28年10月

1 国名・都市名(国際電話番号)

 コスタリカ共和国 (国際電話国番号 506)

2 公館の住所・電話番号

在コスタリカ日本国大使館 (毎週土日休館)
住所:Torre La Sabana, Piso 10, Sabana Norte, San José, Costa Rica
電話:2232-1255
ホームページ:http://www.cr.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。

3 医務官駐在公館ではありません

 在ニカラグア日本国大使館 医務官が担当

4 衛生・医療事情一般

 国土の中央は火山帯を形成しており,首都サンホセ市(海抜1,200メートル)は平均標高約1,000メートルの中央高原台地にあり,年平均気温は20度前後で気候的には過ごし易いところです。一方太平洋・大西洋両岸地帯は海抜が低く,1年を通して蒸し暑い地域です。人口約480万人で平均寿命は,男性77歳,女性82歳と中南米の中では長寿の国です。サンホセ市内に滞在する限り衛生上の問題はあまりありませんが,飲料用にはミネラルウォーターをお勧めします。また,都市の一部の不衛生な地域や地方の特に低地地域においては,飲食物の衛生に注意が必要です。医療保険制度は中米の中では比較的充実しており,医薬分業も確立されています。しかし,手術や入院時にかかる医療費は,他の中米諸国同様,高額となります。当国で万が一病気になったことを想定し,是非とも渡航前に緊急移送費用も含まれた海外旅行傷害保険に加入されることをお勧めします。

5 かかり易い病気・怪我

(1)デング熱

 ほぼ全土で認めますが,特に標高700メートル以下の地域を中心に多く発症しています。年により差はありますが,毎年数千~数万例のデング熱感染者が報告されています。そのうち,デング出血熱の報告は数%です。発症すると,高熱や頭痛,関節痛が持続し,時に出血やショック症状などで重篤になる場合もあり注意が必要です。高熱が持続する場合には,速やかに医療機関を受診しましょう。

(2)感染性胃腸炎

 冷蔵庫等の普及に加え,上下水道の普及により,飲食物の取り扱いは以前に比べて改善しています。しかし,気候風土上,飲食物を介する感染症は潜在的に存在します。特に,乳幼児においてはいまだ死亡原因の上位になっています。更に,自然災害等の事態が重なった場合,食中毒・赤痢・ランブル鞭毛虫・A型肝炎・コレラ等の発生や流行が心配されます。

(3)昆虫媒介感染症

 近年,中南米諸国を中心にチクングニア熱及びジカ熱が流行しており,デング熱と同様に,蚊(ネッタイシマカ)に刺されることによって感染します。これらの主な症状は発熱,関節痛,頭痛等です。ジカ熱はデング熱に比べると症状が軽く穏やかであるため,症状に気づかないことがあります。また,妊婦の感染による新生児の小頭脳との関連性が強く疑われています。これらの感染症に有効な治療法はありませんので,蚊に刺されないようにすることが重要です。

 また,その他にも,地方ではシャーガス病やリーシュマニア症等,昆虫が媒介する感染症がありますので注意が必要です。なるべく肌の露出は避け,防虫剤等を使用することをお勧めします。

(4)マラリア

 リモン県では,頻度は低いもののマラリア感染の可能性があります。報告数は年々減少しており,2014年からは年間数名程度です。マラリアのうち99%以上が三日熱マラリアです。

(5)結核

 治療薬内服の直接確認システム(DOTS)が普及しつつあります。1999年をピークに減少しましたが,近年の罹患率はほぼ横ばいの状態です。新規患者は年間420名,人口10万人あたりの罹患率は11人です。

(6)HIV/AIDS

 1980年代はじめに最初の感染者が報告されて以来,増加傾向にあります。報告に若干の差があるものの,累計で約7千~1.3万人の感染登録があり,7割以上が男性です。感染リスクを減らすためには,節度ある行動が重要です。

(7)狂犬病

 コウモリや哺乳動物に咬まれることによって,狂犬病に感染する可能性があります。むやみに動物に近づかないようにしてください。

6 健康上心がける事

(1)気候の変化に応じて、衣類の着脱を小まめに行ってください。高地では,時に雨に降られて,急激に体温を奪われることがあるので注意が必要です。

(2)低地では,暑くても出来るだけ半袖・半ズボン,サンダル等の肌の露出度の高い服装は避け,虫に刺されないよう注意してください。また,就寝中に蚊に刺されないように戸や窓の開閉に注意して,必要に応じて網戸や蚊帳(かや),防虫剤の使用を忘れないように心掛けましょう。

(3)調理の際は十分加熱する,生ものは極力避けるなど,飲食物の扱いには十分注意しましょう。

(4)交通事故や外傷,中毒なども死因の上位を占めています。これらの傷害は,致命的な場合もあり,十分注意してください。こうした不測の場合に備えて,当地への渡航前にあらかじめ海外旅行傷害保険に加入しておいてください。

(5)無理なスケジュールは,病気の誘因になる場合が多いので注意が必要です。日ごろより休養を十分にとり,疲れをためないようにしましょう。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(1)赴任時に必要な予防接種

 入国時に必須の予防接種はありませんが,成人についてはA型・B型肝炎ワクチン,破傷風の追加接種を済ませてくることをお勧めします。

 また,カリブ海や中南米各地への出張や旅行が予想される方は,黄熱ワクチンを接種しておくことをお勧めします。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

現地の小児定期予防接種一覧
ワクチン 初回 2回目 3回目 4回目 5回目 追加
BCG 出生時          
ポリオ 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 15ヶ月 4~6歳  
DPT 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 15ヶ月 4~6歳  
MMR 15ヶ月 7歳(就学時)        
B型肝炎 出生時 2ヶ月  6ヶ月      
インフルエンザ菌b型 (Hib) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 15ヶ月    
肺炎球菌 2ヶ月 4ヶ月 15ヶ月      
DT           10歳
A型肝炎 12ヶ月以上 初回から2ヶ月後        
水痘 15ヶ月          
ロタ 2ヶ月 4ヶ月        

ポリオ:不活化ワクチン使用

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

 当地のアメリカンスクール等へ入学する際には,ワクチン接種証明書が必要です。必要な予防接種としては明示されていませんが,BCG,ポリオ,DPT,MMR,B型肝炎は接種を済ませておいた方が良いでしょう。医療機関で追加接種することも可能です。日本より母子手帳を持参しましょう。

(4)乳児検診

 当国では,国で定められた乳児検診制度はありませんが,私立病院や開業している小児科医に依頼すれば個別に検診してもらえます(有料)。

8 病気になった場合(医療機関等)

サンホセ

(1)Hospital CIMA San Jose(オスピタル シーマ サンホセ)
所在地:800m al Oeste del Peaje sobre Carretera Prospero Fernandez, Escazu
電話:2208-1000,2208-1143/1144(緊急時)
概要:近代的設備の整った私立病院(英語可)。24時間体制で緊急対応可能です。邦人の利用も多いです。
(2)Hospital Clinica Biblica(オスピタル クリニカ ビブリカ)
所在地:Av.14, Calle Central-1
電話:2522-1000,内線4320・4321・4322(緊急時)
概要:近代的設備の整った私立病院 (英語可)。24時間体制で緊急対応可能です。

9 その他の詳細情報入手先

(1)コスタリカ保健省 ホームページ(スペイン語): https://www.ministeriodesalud.go.cr/別ウィンドウで開く

(2)世界保健機関 (WHO)アメリカ大陸の組織(PAHO) ホームページ(英語): http://www.paho.org/hq/別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

 「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療スペイン語)を参照願います。


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