世界の医療事情

コロンビア

令和2年10月

1 国名・都市名(国際電話番号)

 コロンビア共和国(ボゴタ首都区)(国際電話国番号 57)

2 公館の住所・電話番号

在コロンビア日本国大使館 (毎週土日休館)
住所:Carrera 7 No.71-21 Torre B Piso 11 Bogotá Colombia
電話:+57 (1) 317 50 01
http://www.colombia.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので、ご覧ください。

4 衛生・医療事情一般

 コロンビアは北緯12度から赤道を挟んで南緯4度までにわたる熱帯の国です。中央に3本に分かれたアンデス山脈が走り首都ボゴタ(Bogotá)をはじめ主要な都市は熱帯病の危険の少ない高地にあります。気候は低地の熱帯雨林気候から冷涼で変化の激しい山岳性気候まで変化に富んでいます。主要都市において衛生事情は比較的良好ですが、農村部、特に低地の熱帯雨林地域では衛生事情が悪く、様々な熱帯病や感染症が蔓延しています。主な産業は農業で輸出品目は石油、石炭、鉱物資源、コーヒー、生花などです。経済規模は国内総生産(以下GDP、単位:10億米ドル)323.6(日本5,079)で世界第41位、1人あたりのGDPは6,423米ドル(日本40,256)です(IMFによる2019年)。

 保健衛生では、ボゴタ、第二の都市メデジン(Medellín)など2,000mを越える都市はマラリアなどの感染症に罹る危険性は低く、一方アマゾン、オリノコ川周辺、太平洋側、カリブ海側では感染症、食中毒に罹る恐れがあります。医療サービスにおいても都市部と地方との格差は大きいと言わざるを得ません。コロンビアの医療水準は中南米の中では高い方です。しかしながら病院では主にスペイン語しか通じません。ボゴタ、メデジン、カリ(Cali)にはレベルの高い私立病院が有り救急は24時間受け入れています。人口あたりの医師数は21.85人/人口1万人(WHO2018)(日本25.88人厚労省2018年)です。乳児死亡率は7人/1,000出生(UNICEF2019)(日本1.9人、2018)、妊婦死亡率83人/10万出産(UNICEF2017)(日本3.3人2018)です。平均余命(0歳児)は女性78.77歳、男性71.54歳です(WHO 2016年 日本男性81.45歳、女性87.45歳 厚労省2019年)。主な死亡原因は心疾患、暴力による他殺、慢性閉塞性肺疾患、アルツハイマー、脳卒中、慢性腎臓病、糖尿病、交通外傷、肺炎及びインフルエンザ、高血圧、胃がんの順になっています(WHO 2016)。日本人は主に私立病院に通院することが多く、ボゴタ、メデジン、カリの私立病院は日本と同等の医療サービスを受けることが出来ます。但し高額になるため海外旅行傷害保険への加入は必須です。水道水は濁りが有り飲水や料理に利用するには問題があります。ペットボトルの水か浄水器に通した水を利用する方が良いでしょう。食肉、魚、野菜の生食などはなるべく避け、茹でる、焼く、炒める、皮をむくを原則にしてください。

参考:IAMAT Country Health Advice
https://www.iamat.org/country/colombiak/food-and-water-safety別ウィンドウで開く

5 かかり易い病気・怪我

 ボゴタなどの高原都市とそれ以外の地方では罹り易い病気、感染症が異なりますのでご注意ください。

(ア)成人病と生活

 海外生活という開放感から暴飲暴食になりがちです。成人病のある方は症状を悪化させることがあります。脳卒中や心臓病を引き起こすこともありますので健康管理に気を配ってください。また人間関係でストレスをためることもあるでしょう。うつ気分に陥ることがあります。休日を確実に取る、スポーツや趣味を楽しむ、旅行に出かける、友人を作るなど気分転換を図りましょう。

(イ)胃腸障害と食中毒

 都市部では重症の食中毒をあまり経験しませんが、加熱が不十分な食肉で嘔吐、下痢、腹痛を起こすことがあります。生卵、生ものは十分加熱した上で食べるようにしてください。刺身、寿司などを食べる場合は信頼のおける飲食店を利用してください。

(ウ)交通事故

 10万人口あたりの交通事故死の頻度は16.40人で世界第4位です。日本では10万人口では3.10人(OECD2017年)のため約5倍以上の高い頻度となります。2016年の交通事故死の原因はオートバイ運転者(44%)、歩行者(29%)、軽自動車の同乗者(5%)、自転車運転者(5%)、軽自動車の運転者(3%)となっており二輪車の事故が多く、次に歩行者が犠牲になっています。交通事故の多くは土曜日、日曜日に集中しており、ボゴタ、メデジン、カリと言った大都市に多く発生しています。問題点として飲酒運転が多い、医療機関の交通事故への対応が十分でない、簡単に取得できる運転免許などが指摘されています。当地においては車優先社会であるということを認識しておく必要があります。たとえば信号が青に変わっても直ぐに渡らず左右を再度確認して渡る、信号無視する人につられて渡らない、夜間の運転や歩行は事故に巻き込まれやすいので注意をする、スピードを出さない、比較的大きな車に乗る、後部座席に座るなどです。なお、当地ではタクシーを含め、後部座席のシートベルト着用が法律で義務づけられています。さらに、多発外傷を治療する病院は地方にはありませんのでご注意ください。

(エ)一般感染症

季節性インフルエンザ(スペイン語、英語 Influenza

 感染のピークは5月から6月、8月から12月にかけて流行します。2020年は新型コロナウイルス対策の影響か大きな流行は発生していません。冬場に一時帰国される場合には、日本での感染にご注意ください。65歳以上の高齢者と子供が感染すると肺炎を併発することがありますのでワクチンの接種をお勧めします。ワクチン接種できるクリニック施設は、本編7予防接種を参考にしてください。

狂犬病(スペイン語 Rabia、英語 Rabies

 国立保健センターの報告では2000年~2014年までに35人が、2015年~2017年まで各1名が感染し死亡しています。うち22例がコウモリから猫を通じて人に感染し死亡しています。2017年1月Cundinamarca県(首都ボゴタ周辺)で25歳の女性が猫にかまれて発病し死亡しています。またArauca, Chocó, Antioquia, Cesar, Sucre, Cundinamarca , Casanare, Caquetá, Magdalena 及び Norte de Santanderの各県において、狐、牛、馬のウイルス感染が確認されています。コロンビアでは狂犬病は根絶されておらず、長期滞在する場合にはワクチン接種を推奨いたします。犬、猫、牛、馬、狐などの家畜、野生動物への接触は控えた方が良いでしょう。また、熱帯地方ではリスザルやコウモリにも気をつけて下さい。

出典:Colombia: While rabies exists, no current epidemic, Posted on July 17, 2012LatinAmericaNews),
  :Cifuentes Jiménez JF et al. MEDICINA VETERINARIA Y ZOOTECNIA Mayo - agosto 2017 - Página 135

(オ)熱帯感染症(スペイン語 Infección tropical、英語 Tropical infection

 頻度が高いのはマラリアとデング熱です。標高1,700メートル以下のほぼ全域(ボゴタ、メデジン以外)が汚染地域で、特に太平洋沿岸地方およびアマゾン地方の熱帯雨林地域に多く発生しています。ジカ熱は妊婦が感染すると小頭症の子供を出産する可能性を指摘されています。汚染地域に旅行、立ち入る場合には肌の露出を少なくする、虫除けスプレー(DEET)などを使う、宿泊は密封性の高い部屋に泊まる、蚊帳や蚊取り線香を利用する等の対策をとって下さい。また、旅行後38度以上の発熱があれば病院を受診して下さい。その際、日本で流行していないマラリア、デング熱などの感染症を念頭に診察をしないことが考えられますので、マラリア等の感染症の疑いについて医師に伝えるようにしてください。

マラリア(スペイン語、英語 Malaria

 在留邦人の多く住むボゴタ、メデジンなど高原都市では発生があまり見られません。殆どが太平洋側ChocoNarinoAntioquia県とAmazonas県などの山間部僻地で発生します(Antioquia大学2017年報告書)。感染者数は2019年には78,513人です死亡者数は2011年以降20人前後で推移しています。熱帯マラリア60%と三日熱マラリア等40%の割合で発生しています。参考WHOPAHO Epidemiological Update:Malaria, 10 June 2020
マラリアは蚊を媒介とした原虫の感染症です。この蚊は夜間に活発に活動する習性がありますので、就寝時は蚊帳などの使用をお勧めします。汚染地帯に立ち入って発熱(38度以上)した場合は、直ぐに病院で検査を受けてください。潜伏期間は1週間から1ヶ月程度です。陽性であれば直ぐに抗マラリア薬(Riamet、Co-Artemなど)の内服が必要となります。予防的に抗マラリア薬を内服することもあります(メフロキン週1回1錠(中枢神経系副作用あり)、マラロン1日1錠(副作用少ない、高価))ので、医師にご相談ください。

参考:わが国のマラリア 狩野繁之 モダンメディア57巻11号2011 話題の感染症299(国際医療センター)

デング熱(スペイン語 Fiebre del dengue、英語 Dengue fever

 感染者数は2020年は1週~22週までで55,585人、死者28名となっています。感染はValle de Cauca , Huila , Caquetá で多く発生しています。デング熱に罹る者の中に出血性デング熱など重症化して死亡する場合があります。蚊を媒介とするウイルス性感染症のため防蚊対策が重要で現時点では治療薬はありません。
参考:WHOPAHO Epidemiological Update:Dengue and other Arbovirus 10 June 2020

ジカ熱(スペイン語 Fiebre del Zika、英語 Zika fever

 以前はブラジルをはじめとして中南米の多くの国で発生し、標高の高いボゴタを除くほぼ全域(標高1,700メートル以下)での感染が報告されていました。2015年10月から2016年5月までの間に感染者のピークがありましたが、ここ数年の症例数は有意に減少しています。ジカ熱はウイルス性感染症で根本的な治療法はありません。妊婦が感染すると先天性奇形、小頭症の発生が危惧されています。また、ギラン・バレー症候群(末梢神経麻痺)との関連も示唆されており、感染予防に防蚊対策が欠かせません。ジカ熱はネッタイシマカを媒介とする発熱病です。蚊に刺されて3日から12日後に発熱、目が赤くなる、発疹、筋肉痛、頭痛、関節痛などの症状が出てきます。基本的な治療法はありません。性交渉による感染も示唆されており注意を要します。
参考:WHOPAHO Epidemiological Update:Dengue and other Arbovirus 10 June 2020

黄熱(スペイン語 Fiebre amarilla、英語 yellow fever

 コロンビア入国に際して黄熱ワクチン接種の証明書(イエローカード)の提示は必須ではありませんが、ブラジル、アンゴラ、コンゴ民主共和国およびウガンダからの渡航者およびこれらの国を通過した渡航者が入国の場合や、コロンビア国内渡航先が流行地域の場合、渡航時に航空会社からイエローカードの提示を求められることがあり、証明できない場合は搭乗できない可能性もあります。ボゴタ、San Andres島には存在しません。カルタヘナ(Cartagena)、カリ(Cali)、メデジン、バランキージャ(Barranquilla)も危険性が少ないようです。しかしながら、米国疾病予防管理センター(CDC)と世界保健機関(WHO)は、標高が2,300メートル以下の地域では感染の可能性があるとして警告しています。コロンビア政府はAmazonas、Caquetá、Casanare、Cesar、Guainía、Guaviare、Magdalena、Norte de Santander、Guajira、Meta、Putumayo、Vaupés、Vichada、Chocó、Antioquia、Catatumbo県内の標高の低い同地域を訪問する者に対し接種を求めています。特にブラジルのアマゾンに接する観光地レティシア等のアマゾナス県(Leticia Amazonas)地域では感染の可能性が有ります。コロンビアでは近年、2016年と2018年に各1人が黄熱病により死亡しています(参考:WHOPAHO Epidemiological Update:Yellow Fever7December 2018)。また近隣諸国のパナマ、ベネズエラ、ブラジル、スリナム、ギアナ、仏領ギアナ、トリニダ-ド・トバゴ、エクアドル、ペルー、パラグアイでも感染する危険性がありますので、これらの地方、国を訪問される方は余裕をもった日程での接種をお勧めします。

特徴
  1. ウイルス性出血性感染症、黄熱とは黄疸症状が見られる感染者に由来します。
  2. 元々の発生源は森林の野生の蚊(ネッタイシマカ)から猿に感染し、猿から蚊にそして人間に感染が伝搬する。
  3. 未接種者の50%が重症になり死亡に至る可能性がある。
  4. 世界全体で年間20万人が発症し3万人が死亡している。
  5. 黄熱病の主な感染地帯はアフリカとラテンアメリカ。
  6. 治療は対症療法のみ根治治療はない。
  7. ワクチン接種が有効な予防、1回接種で効果が有り,終生免疫。
  8. ワクチン接種後30日で99%の免疫効果が高められる。
  9. 接種者の95%が予防される。
  10. 9ヶ月未満の乳児、妊婦、妊娠可能のある方には接種ができません。

参考:WHO Fast sheet Yellow fever IAMAT World immunization Chart 2020

 詳しくは国立感染症研究所、厚生労働省、WHO、CDCなどのホームページを参照ください。

(カ)高地障害

 首都ボゴタの標高は2,600m(~3,000m)です。飛行機の中が標高2,000mと同じ0.8気圧ですからボゴタの気圧は0.67気圧でそれよりも低くなります。水の沸点は約90℃です。別の尺度では、地上で血液の酸素飽和度100%の人がボゴタでは94%前後のことが多いようです。症状は坂道を歩くと息苦しくなる、お酒の酔いが早い、たばこを吸う人は平地より息苦しい、眠りが浅く朝早く目が覚めるなどです(在留邦人の例)。酸素飽和度が90%に近づくとかなり苦しくなってきますので、その場合には酸素吸入が必要です。また、高地では乾燥しており(水蒸気圧が低値)脱水になりやすいので、のどの乾燥、尿の量に注意するとともに、こまめに水分を摂取するようにしてください。標高が3,000mを越えると高山病が発生しやすくなるのでご注意ください。日本人の旅行者が訪れるペルーのクスコ(3,400m)マチュピチュ(2,400m)チチカカ湖(3,800m)ボリビアの首都ラパス(4,000m)ウユニ塩湖(3,700m)エクアドルの首都キト(2,800m)に旅行する場合には注意が必要です。高地旅行の対応としてまず標高2,000m~の都市で体を慣らして移動する、ダイアモックス(一般名Acetazolamide)を服用する、最終的には酸素を吸うことになります。標高の高い観光地の空港、ホテル等には酸素ボンベが備え付けられていることもあるので、予め確認してください。

高山病

 頭痛、消化器症状(食欲不振、嘔気、嘔吐)、倦怠感または虚脱感、めまいまたはもうろう感、睡眠障害。重症では脳浮腫、肺水腫を引き起こし死亡することもあります。

ダイアモックス

 脳血管を拡張させ脳血流量を増やす。呼吸中枢を刺激して呼吸促進作用がある。但しあくまでも補助的な手段です。高山病の根本的な治療は酸素吸入又は低地に降りることです。

6 健康上心がける事

(ア)大気汚染

 大気汚染は人口の多い大都市で問題になっています。ボゴタ、メデジン、カルダス(Caldas)、サバネタ(Sabaneta)、イタグイ(Itagui)などで発生しています。特にボゴタは人口が800万人を越え車両が年々増えており排気ガスによる汚染が問題となっています。大気汚染の指標となるPM2.5(<10μm3)PM10 (20μm3)の値に注目してください。大気汚染による人体への症状は目が痒い、咳、喘鳴(ゼイゼイ)、咽頭違和感、浅い呼吸などです。長期滞在の場合には肺、心臓循環器系に影響が出る場合があります。上記症状が続く場合には大気汚染を疑ってください。

参考:IAMAT Country health Advise Colombia General Health Risks:Air Pollution2020

(イ)紫外線

 コロンビアは赤道に近く全土で強い紫外線にさらされます。特にボゴタは紫外線指数が10から11で最高値です。メデジンは紫外線指数が9で皮膚と目を保護する必要があります。長時間屋外で活動する場合は長袖、長ズボン、帽子、紫外線カットのサングラスを着用ください。

参考:UV Index Scale 弱い(1)から強い_(11)まで

(ウ)熱帯雨林地域

 南部のAmazonas県近隣地域はマラリアなど感染症の宝庫です。僻地のため正確な感染の状況が得られていません。自己対応が必要です。熱帯雨林では昆虫媒介感染症が多いので、長袖・長ズボンの着用や虫除、宿泊は密封性の高い部屋に泊まるか蚊帳の利用をお勧めします。

(エ)薬物中毒など

 世界で消費されるコカインの半分がコロンビアで作られていると言われています。コカ葉(コカインの原料)の違法栽培面積は、2019年には15万ヘクタールを超え(2020年UNODC)生産されており、漸減ではあるものの、依然として高水準で推移しています。薬物の密売が簡単に行われていますが、それだけに見つかると刑罰が厳しく10年以上の刑を余儀なくされます。日本で市販されている風邪薬の中には咳止め成分(コデイン等)など、国によって薬物取り締まりの規制対象になっているものもありますので、パッケージのまま持参する、常用しているお薬、風邪薬などを持ち込む場合はバラで所持せず、医師の処方箋などを英語で書いて持参してください。

(オ)治安

 コロンビアは日本に比べて格段に犯罪が多いので注意を要します。2018年度の殺人の発生率人口10万人当たり25.34人(日本0.26人)を記録しています。2016年FARC(左翼ゲリラ)と政府間で歴史的な和平合意が成立し、合意事項履行のための手続きが進められていますが、FARC離反兵やELNなど左翼ゲリラ、麻薬組織の活動が活発な地域では誘拐や爆弾テロ、麻薬の密造、密売が行われています。都市型ゲリラも依然として存在しており、2017年ボゴタ市内のAndino mall(ショッピングセンター)で爆弾テロが起こり、3名が死亡しています。2019年1月にも警察学校で爆弾テロが発生し、21名が死亡しました。今後も地域の危険情報に注意してください。都市部における犯罪では、強盗件数が増加しています。カフェ、レストラン内での置き引き、携帯電話の盗難、クレジットカードのスキミング、住居侵入などで抵抗するとナイフや銃器等で危害が加えられることがあります。ボゴタでは景勝地モンセラ-テの丘(Monserrate)からセントロと呼ばれる大統領府や博物館の集中する中心地に下る道路で観光客が強盗被害に遭うケースが散見されます。2016年メデジンで日本人旅行者が強盗に遭い抵抗したために射殺されたという痛ましい事件が発生しました。またカリ市近郊でバックパッカーが野宿をしているところを襲われ重症を負い病院に担ぎ込まれています。タクシー強盗の発生も見られることからUber、 Cabifyなど携帯電話のアプリを使ったタクシーを利用することが大切です。スコポラミンという薬物を使った昏睡強盗被害が年間5万件発生しているといわれています。これはナイトクラブや女性を使った飲食店で飲み物などに薬剤を混入し意識を奪い犯行に及ぶものです。自分自身を守るための注意点として、スマ-トフォンや携帯を路上で出さない、カフェやレストランでも手荷物や脱いだ上着に注意を払う、見知らぬ人から提供された飲み物を口にしない、万が一強盗に遭っても抵抗しないことが肝要です。

参考:国連の犯罪調査統計、ICPO、WHO

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(当地で予防接種を希望する場合は、予め医療機関に問い合わせの上、予約や在庫確認などを行ってください)

(ア)赴任者に必要な予防接種(成人)

 A型肝炎、B型肝炎、破傷風及び腸チフス(海岸や山間部僻地を訪れる場合)

 小児期に定期予防接種を受けているか確認してください。

 定期予防接種:Hib(ヒブ)、小児肺炎球菌、B型肝炎、4種混合(ジフテリア、百日咳 、破傷風、ポリオ)、BCG、MR(麻しん風しん混合)、水痘(みずぼうそう)、日本脳炎、黄熱病については前記参照。はしか、風疹、A、B肝炎、百日咳、ジフテリア、破傷風ワクチン等は最終接種日から10年経過すると抗体価が下がりますのでご注意ください。

参考:IAMAT World immunization Chart 2020

(イ)小児

 日本の定期接種と任意接種は、年齢的に可能なものを全て接種して赴任することをお奨めします。入学、入園に際してワクチン接種証明書の提出を求められることがあります。かかりつけ医から英文の証明書を貰っておくことが良いでしょう。

(ウ)現地の小児定期予防接種一覧

現地の小児定期予防接種一覧(UNICEF、WHO2020)
初回 2回目 3回目 4回目 5回目
BCG 出生時
B型肝炎 出生時 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月
A型肝炎 1歳
ポリオ(OPV生経口、IPV不活化) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 18ヶ月 5歳
DT 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 18ヶ月 5歳
DTwPHibHepB 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月
MMR 1歳 5歳
黄熱 12~18ヶ月
季節性インフルエンザ 6-23ヶ月 初回から1ヶ月後
ロタウイルス 2ヶ月 4ヶ月
肺炎球菌 2ヶ月 4ヶ月 1歳
HPV(ヒトパピローマ) 9-17歳 接種後6ヶ月以内

 ポリオは予防接種を受ける医療機関によって、経口か不活化かが異なります。個人開業医は欧米の不活化ワクチンを使用しています。小児の予防接種は現地での病気の流行状況や住民の接種率によって回数が決まるものです。長期居住にあたっては現地のやり方に従うのが原則です。

参考:WHO vaccine-preventable diseases: monitoring system. 2020 global summary

8 病気になった場合(医療機関等)

ボゴタ

(1)サンタ ・フェ総合病院 Fundación Santa Fe de Bogotá
所在地:Calle 119 No.7-75
電話:1-603-0303(代表), FAX:1-657-5714
ウェブサイト:
https://www.fsfb.org.co/wps/portal/fsfb/inicio/servicioensalud/convertirse-en-paciente/!ut/p/z1/04_Sj9CPykssy0xPLMnMz0vMAfIjo8ziA_w9TAyNTQx8LdwMzQ0cjU18nALMDZ1MQgz0w8EKDFCAo4FTkJGTsYGBu7-RfhTp-pFNIk4_HgVR-I0P149CtcLd38nFwDEkKCDAMNQYpAiqAJ8XCVlSkBsaGmGQ6QkAIp9yCw!!/dz/d5/L2dBISEvZ0FBIS9nQSEh/別ウィンドウで開く(スペイン語)
https://www.fsfb.org.co/wps/portal/fsfb/fsfb-en/internationalpatient/sectionItem/international-patient-service-office/international%20patient%20service%20office/!ut/p/z1/xVVdb4IwFP0r7sHHpgUqlEe26IwJQ7f4QV8WwFa7zYJIcO7Xr0y2LGbCFtOsL73Q03PuuW1uIYULSGVUilVUiFRGL-o7pPbjOBhiw8LIDwYGQRM0vjUHvXtr3Mdw_gFAZ4aHIG3Y733ubwDQZv0ZpJBmiVjCMEEuMZnFQMw4B9iyYxAvMQE4skmPW7YZRUaFTmSRFWsY8h2PAZNd9BUIWbBc1t5BpgImiy5KUvW_Cn5cBzuWlyJhIOVcTSeoTo3q1KjOEdXiu3_03VDWeeXkOwOZzAbIcwJ3aJMAEdepAQ0cocrBOZ-DA-elYHs4lWm-UXfh4Y-lHrYpTPGFCi30tl76nl56Ryu9obf2hqGVXl0trfSmXnq9R-teerSjtqarXgXxtN1STzXTqje-FnDxr91UJWTm_o2_Uj6jYg2E5Clc_EbgBHVOINtMpxtiHcAz9_sWDkfl2_UdaJpofNh7V-_Y6Ewr/dz/d5/L2dBISEvZ0FBIS9nQSEh/別ウィンドウで開く(英語)
概要:救急センターは24時間稼働。ほぼ全ての診療科があります。概ね良好な医療水準。CT、MRI、PET-CTなど最新の設備が整っています。小児救急も受け付けています。医師の多くは英語を話しますが日本語を理解するスタッフはいません。受診時にパスポート(身分証明書)、前金の支払いが必要です。入院に際してはかなりのデポジット(前払金)が必要です。クレジットカードでの支払いも可能です。医療費は日本の医療費と同等です。但し、日本では健康保険でカバーされるため3割の支払いですが、コロンビアでは全額(10割)支払いになります。海外旅行保険の適用を受ける場合は、一旦全額を立て替えた後に医療費請求を行うことになりますので、関係書類は保管しておくようにして下さい。
(2)カントリー病院 Clinica del Country
所在地:Carrera 16 No.82-57
電話:1-530-0470 / 530-1270
ウェブサイト:http://www.clinicadelcountry.com/別ウィンドウで開く
概要:ほぼ全ての診療科が揃っています。脳卒中、心臓病などの治療も行っています。医療水準、支払い等サンタフェ病院と同様です。

メデジンの病院

サン・ビセンテ・フンダシオン大学病院
Hospital Universitario San Vicente Fundación
所在地:Calle 64 #154, Medellín, Antioquia
時間:24時間営業
電話:(4) 4441333
ウェブサイト:https://www.sanvicentefundacion.com/nuestras-entidades/hospital-medellin別ウィンドウで開く
elhospital@elhospital.org.co
概要:総合病院
心臓血管科、産婦人科、総合心療内科、外科、整形外科、救急科、放射線科、小児科など
救急外来は24時間受け付けている。

カリの病院

バジェ県立エバリスト・ガルシア大学病院
Hospital Universitario Departamental del Valle Evaristo García
住所:Cl. 5 #36-08, Cali, Valle del Cauca
時間:24 時間営業
電話:(2) 6206000
ウェブサイト:https://huv.gov.co/別ウィンドウで開く
概要:総合診療病院 全ての診療科が揃う。救急外来も受け付けている。

9 その他の詳細情報入手先

(1)在コロンビア日本国大使館 メールアドレス:info@ba.mofa.go.jp

(2)厚生労働省検疫所/国・地域別情報(コロンビア):
 http://www.forth.go.jp/destinations/country/colombia.html別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

 世界の医療事情の冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療スペイン語)を参照ください。

11 新型コロナウイルス関連情報

 2020年10月25日現在の総感染者数は1,015,885人、死亡者30,154人。入国に際し、コロンビア入国便の出発時間前96時間以内に実施したPCR検査での陰性結果が要求され、所持していない場合は搭乗拒否・入国拒否されます。マスクや手指消毒用アルコール等の感染予防対策物品はスーパーマーケット等で購入可能です。当地で感染が疑われる場合には、8で紹介した病院で検査が可能です(有料)。


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