世界の医療事情

コロンビア

平成30年10月1日

1 国名・都市名(国際電話番号)

 コロンビア共和国(ボゴタ首都区)(国際電話国番号 57)

2 公館の住所・電話番号

Carrera 7 No.71-21 Torre B Piso 11 Bogotá Colombia
電話代表: +57 (1) 317 50 01
https://www.colombia.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。

4 衛生・医療事情一般

 コロンビアは北緯12度から赤道を挟んで南緯4度までにわたる熱帯の国です。中央に3本に分かれたアンデス山脈が走り首都ボゴタをはじめ主要な都市は熱帯病の危険の少ない高地にあります。気候は低地の熱帯雨林気候から冷涼で変化の激しい山岳性気候まで変化に富んでいます。主要都市において衛生事情は比較的良好ですが,農村部,特に低地の熱帯雨林地域では衛生事情が悪く,様々な熱帯病や感染症が蔓延しています。主な産業は 農業で輸出品目は石油,石炭,鉱物資源,コーヒー,生花などです。経済規模は国内総生産(GDP以下10米億ドル)309.2(日本4,872.14)で世界第40位,1人あたりのGDPは約6,272.82米ドル(日本3,8439.52米ドルです。(IMF2018年4月)

 保健衛生面では,高原にあるボゴタ(Bogotá)メデジン(Medellín)などの2,000メートルを超える都市はマラリアなどの感染症に罹る危険性は低く,一方アマゾン,オリノコ川流域,太平洋側,カリブ海では感染症,食中毒に罹る危険度があります。医療サービスにおいても都市部と地方との格差は大きいと言わざるを得ません。コロンビアの医療水準は中南米の中では高い方です。しかしながらスペイン語しか通じません。ボゴタ,メデジン,カリ(Cali)にはレベルの高い私立病院があり24時間救急を受け入れています。人口あたりの医師数は1.8人/1,000人口(日本2.3人2015年)です。乳児死亡率はでは13人/1,000(日本2人UNICEF世界子供2016年),妊婦死亡率64人/10万出産(日本5人WHO2015年)です。平均余命(0歳児)は女性78.4歳,男性71.4歳平均74.8歳,平均年齢は27.8歳です。(日本女性86.5歳,男性81.5歳 2015年)主な死亡原因は心疾患,暴力による他殺,慢性肺疾患,慢性腎不全,糖尿病,交通事故,肺炎及びインフルエンザ,高血圧,胃がんの順になっています。(WHO 2016年)

 日本人は主に私立病院に通院することが多く,ボゴタ,メデジン,カリの私立病院は日本と同等の医療サービスを受けることが出来ます。水道水は濁りが有り飲水や料理に利用するには問題があります。ペットボトルの水か浄水器に通した水を利用する方が良いでしょう。食肉,魚,野菜などはなるべく避け,茹でる,焼く,炒める,皮をむく,を原則にしてください。

参考:IAMAT Country Health Advice https://www.iamat.org/country/colombia/risk/food-water-safety-overview別ウィンドウで開く

5 かかり易い病気・怪我

 ボゴタなどの高原都市とアマゾンに近い平地では罹り易い病気,感染症が異なりますのご注意ください。

(ア)成人病と生活

 海外生活という開放感から暴飲暴食になりがちです。成人病のある方は症状を悪化させることがあります。脳卒中や心臓病を引き起こすこともありますので健康管理に気を配ってください。また人間関係でストレスをためることもあるでしょう。うつ気分に陥ることがあります。休日を確実に取る,スポーツや趣味を楽しむ,旅行に出かける,友人を作るなど気分転換をはかりましょう。

(イ)胃腸障害と食中毒

 都市部では重症の食中毒をあまり経験しませんが,加熱が不十分な食肉で嘔吐,下痢,腹痛を起こすことがあります。生卵,生ものは十分加熱した上で食べるようにしてください。刺身,寿司などを食べる場合は信頼のおける飲食店を利用してください。

(ウ)交通事故

 交通事故による死亡者は7,813人(2014年),6,884人(2015年),6,665人(2016年),

 10万人あたりの死亡者数は,12人/10万人口です。日本4,373人,3.6人/10万人(2015年)に比べれば約3倍以上の高い頻度となります。交通事故死の種類はオートバイ(44%),歩行者(29%),車の同乗者と軽自動車(5%),自転車(5%),車の運転手と軽自動車(3%)となっており二輪車の事故が多く,次に歩行者が犠牲になっています。交通事故の発生は土曜日,日曜日に集中しており,ボゴタ,メデジン,カリといった大都市に多く発生しています。問題点として飲酒運転が多い,医療機関の交通事故への対応十分でない,簡単に取得できる運転免許などが指摘されています。海外においては車優先社会であると言うことを認識しておく必要があります。たとえば信号が青に変わっても直ぐに渡らず今一度左右を確認して渡る,信号無視する人につられて渡らない,夜間,深夜の運転,歩行は事故に巻き込まれやすいので注意をする,スピードを出さない,比較的大きい車に乗る,後部座席にすわるなどです。なお,後部座席のシートベルト着用が法律で義務づけられています。地方においては多発外傷を治療する病院はありませんのでご注意ください。

(エ)一般感染症

季節性インフルエンザ(スペイン語,英語Influenza

 感染のピークは5月から6月,8月から12月にかけて流行します。2018年は6月中旬までに191万5000人の感染者が出ています。冬場に一時帰国される場合には,日本での感染にご注意ください。65歳以上の高齢者と子供が感染すると肺炎を併発しますのでワクチンの接種をお勧めします。ワクチン接種できるクリニック施設は,本編7 予防接種を参考にしてください。

狂犬病(スペイン語Rabia,英語Rabies

 国立保健センターの報告では2000年~2012年までに35人が感染し死亡しています。うち22例がコウモリから猫を通じて人に感染し死亡しています。2017年1月Cundinamarca県(首都ボゴタ周辺)で25歳の女性が猫にかまれて発病し死亡しています。2011年には19歳の女性が猫に噛まれて感染し死亡しています。また Arauca, Chocó, Antioquia, Cesar, Sucre, Cundinamarca , Casanare, Caqueta, Magdalena 及び Norte de Santanderの各県において,狐,牛,馬からのウイルス感染が確認されています。コロンビアでは狂犬病は根絶されておらず,長期滞在する場合には,予防ワクチン接種を推奨いたします。犬,猫,牛,馬,狐などの家畜,野生動物への接触は控えた方が良いでしょう。熱帯地方では,リスザルやコウモリにも気をつけてください。

参考:Colombia: While rabies exists, no current epidemic Posted on July 17, 2012 (Latin America News)

Cifuentes Jiménez JF et al. MEDICINA VETERINARIA Y ZOOTECNIA Mayo - agosto 2017 - Página 135

(オ)熱帯感染症(スペイン語Infección tropical,英語Tropical infection

 頻度が高いのはマラリアとデング熱です。標高1,700メートル以下のほぼ全域(ボゴタ,メヂチン以外)が汚染地域で,特に太平洋沿岸地方およびアマゾン地方の熱帯雨林地域に多く発生しています。ジカ熱は妊婦が感染すると小頭症の子供を出産する可能性を指摘されています。汚染地域に旅行,立ち入る場合には肌の露出を少なくする,虫除けスプレー(DEET)などを使う,宿泊は密封性の高い部屋に泊まる,蚊帳や蚊取り線香を利用する。旅行後38度以上の発熱があれば病院を受診しマラリア等の感染症の疑いについて医師に話してください。特に日本の医師はマラリア,デング熱などの感染症を念頭に診察をしません。

マラリア(英語,スペイン語Malaria

在留邦人の多く住むボゴタ,メデジンなど高原都市では発生があまり見られません。殆どが太平洋側ChocoNarinoAntioquia県とAmazonas県などの山間部僻地で発生します。(Antioquia大学2017年報告書)感染者数は2015年には52,416人,2016年では確定報告者数82,609人,推測値では134,400 人,死亡者数36人(~100人未満)となっています。死亡者数は2011年以降20人前後で推移しています。熱帯マラリア60%と三日熱マラリア等40%の割合で発生しています。(WHO country profile 2016年)マラリアは蚊を媒介とした原虫の感染症です。この蚊は夜間に活発に活動する習性があるようです。蚊帳などの使用をお勧めします。(Antioquia大学2017年報告書)汚染地帯に立ち入って発熱(38度以上)した場合は,直ぐに病院で検査を受けてください。潜伏期間は1週間から1ヶ月程度です。陽性であれば直ぐに抗マラリア薬(Riamet,Co-Artemなど)の内服が必要となります。予防的に抗マラリア薬を内服することもあります。メフロキン週1回1錠(中枢神経系副作用あり),マラロン1日1錠(副作用少ない,高価)専門家にご相談ください。

参考:わが国のマラリア 狩野繁之 モダンメディア57巻11号2011 話題の感染症299(国際医療センター)

デング熱(スペイン語Fiebre del dengue,英語 Dengue fever

 感染者数は94,916人(2015年),94,012人(2016年1月~10月15日),疑いを含む)です。感染は標高2,200メートル以下の地域アマゾン,オリノコ川流域,太平洋側,カリブ海側に多く発生しています。(Antioquia大学2017年報告書)デング熱の中でも出血性デング熱は重症化して死亡する場合があるので防蚊対策が重要です。蚊を媒介とするウイルス性感染症のため治療薬はありません。

ジカ熱(スペイン語Fiebre del Zika,英語Zika fever

 ブラジルをはじめとして中南米の多くの国で発生しています。標高の高いボゴタ市を除くほぼ全域(標高2,000メートル以下)での感染が報告されています。2015年10月から2016年5月までの間に感染者のピークがありました。2017年は1月から7月までに1,658人の報告があります。2017年7月までには死者の報告はありません。報告が多い地域はラ・グアヒーラ県(La Guajira)スクレ県(Sucre)トリマ県(Tolima) バジェ・デル・カウカ県(Valle del Cauca)ノルテ・デ・サンタンデール県(Norte de Santander)です。特にカリブ海に接した地域,ベネズエラに接するノルテ・デ・サンタンデール県(Norte de Santander province)では妊婦感染の37%が報告されています。ジカ熱はウイルス性感染症で根本的な治療法はありません。妊婦が感染すると先天性奇形,小頭症の発生が危惧されています。また,ギランバレー症候群(末梢神経麻痺)との関連も示唆されており防蚊対策が欠かせません。ジカ熱はネッタイシマ蚊を媒介とする発熱病です。蚊に刺されて3日から12日後に発熱,目が赤くなる,発疹,筋肉痛,頭痛,関節痛などの症状が出てきます。基本的な治療法はありません。性交渉による感染も示唆されており注意を要します。

参考:WHOPAHO Zika-Epidemiological Report 2017

黄熱病(スペイン語 Fiebre amarilla,英 yellow fever

 ボゴタ,San Andres島には存在しません。カルタヘナ(Cartagena)カリ(Cali)メデジン,バランキージャ(Barranquilla)も危険性が少ないようです。しかしながら,米国疾病予防センター(CDC)とWHOは,標高が2,300メートル以下の地域では感染の可能性があるとし接種を推奨しています。Amazonas, Caquetá, Casanare, Cesar, Guainía, Guaviare,Magdalena,Norte de Santander,Guajira,Meta,Putumayo,Vaupés, Vichada,Chocó,Antioquia,Catatumbo 県内の標高の低い同地域を訪問する者に対し接種を推奨しています。特にブラジルのアマゾンに接する観光地レティシア等のアマゾナス県(Leticia Amazonas)地域では感染の可能性が有ります。コロンビアでは2016年に1人が黄熱病により死亡しています。(Antioquia大学2017年報告書)また近隣諸国のパナマ,ベネズエラ,ブラジル,スリナム,ギアナ,仏領ギアナ,トリニダ・ドトバゴ,エクアドル,ペルー,パラグアイでは感染する可能性があるので,これらの国を訪問される方は接種をお勧めします。2017年4月現在,ブラジル,アンゴラ,コンゴ民主共和国及びウガンダよりコロンビアに入国する場合,有効な黄熱の予防接種証明書(イエローカード)の提示を求めるとしています。今後の流行状況によっては対象国を拡大するとしており,随時変更の可能性がありますので他の情報もあわせてご確認ください。

  1. ウイルス性出血性感染症,黄熱とは黄疸症状が見られる感染者に由来。
  2. 元々の発生源は森林の野生の蚊(ネッタイシマカ)から猿に感染し,猿から蚊にそして人間に感染が伝搬する。
  3. 未接種者の50%が重症になり死亡に至る可能性がある。
  4. 世界全体で年間20万人が発症し3万人が死亡している。
  5. 黄熱病の主な感染地帯はアフリカとラテンアメリカ。
  6. 治療は対症療法のみ根治治療はない。
  7. ワクチン接種が有効な予防,1回接種で効果が有り,終生免疫。
  8. ワクチン接種後30日で99%の免疫効果が高められる。
  9. 接種者の95%が予防される。
  10. 9ヶ月未満の乳児、妊婦、妊娠可能のある方には接種ができませんのでご注意ください。

参考:WHO Fast sheet Yellow fever IAMAT World immunization Chart 2018

 詳しくは国立感染症研究所,厚生労働省,WHO,CDCなどのホームページを参照ください。

(カ)高地障害

 首都ボゴタの標高は2,600メートル(~3,000メートル)です。飛行機の中が標高2,000メートルと同じ0.8気圧ですからボゴタの気圧は0.67気圧でそれよりも低くなります。水の沸点は約90℃です。別の尺度では,地上で血液の酸素飽和度約100%の人がボゴタでは94%前後のことが多いようです。症状は坂道を歩くと息苦しくなる,お酒の酔いが早い,たばこを吸う人は平地より息苦しい,朝早く目が覚めるなどです。(在留邦人の例)酸素飽和度が90%に近づくとかなり苦しくなってきまので,その場合には酸素吸入が必要です。また,高地では乾燥しており(水蒸気圧が低値)脱水になりやすいので,のどの乾燥,尿の量に注意するとともに,こまめに水分を摂取するようにしてください。標高が3,000メートルを越えると高山病が発生しやすくなるのでご注意ください。日本人の旅行者が訪れるペルーのクスコ(3,400メートル)マチュピチュ(2,400メートル)チチカカ湖(3,800メートル)ボリビアの首都ラパス(4,000メートル)ウユニ塩湖(3,700メートル)エクアドルの首都キト(2,800メートル)に旅行する場合には注意が必要です。高地旅行の対応としてまず標高2,000メートル~の都市で体を慣らして移動する,ダイアモックスを服用する,最終的には酸素を吸うことになります。標高の高い観光地の空港、ホテル等には酸素ボンベが備え付けられていることもあるので,予め確認してください。

高山病

 頭痛,消化器症状(食欲不振,嘔気,嘔吐),倦怠感または虚脱感,めまいまたはもうろう感,睡眠障害。重症では脳浮腫、肺水腫を引き起こし死亡することもあります。

ダイアモックス(一般名 Acetazolamide

 脳血管を拡張させ脳血流量を増やす。呼吸中枢を刺激して呼吸促進作用がある。但しあくまでも補助的な手段で有る。高山病の根本的な治療は酸素吸入又は低地におりることです。

6 健康上心がける事

(ア)大気汚染

 大気汚染は人口の多い大都市で問題になっています。ボゴタ,メデジン,カルダス(Caldas),サバネタ(Sabaneta),イタグイ(Itagui)などです。特にボゴタは人口が800万人を越え車両が年々増えており排気ガスによる汚染が問題となっています。大気汚染の指標となるPM2.5(<10マイクロ立方メートル)PM10 (20マイクロ立方メートル)の値に注目してください。大気汚染による人体への症状は目が痒い,咳,喘鳴(ゼイゼイ),咽頭違和感,浅い呼吸などです。長期滞在の場合には肺、心臓循環器系に影響が出る場合があります。上記症状が続く場合には大気汚染疑ってください。

参考:IAMAT Country health Advise Colombia General Health Risks: Air Pollution2016

(イ)紫外線

 コロンビアは赤道に近く全土で強い紫外線にさらされます。特にボゴタは紫外線指数が10から11で最高値です。メデジンは紫外線指数が9で皮膚と目を保護する必要があります。長時間屋外で活動する場合は長袖、長ズボン、帽子,紫外線カットのサングラスを着用ください。

参考:UV Index Scale 弱い(1)から強い_(11)まで。https://www.epa.gov/sunsafety/uv-index-scale-1別ウィンドウで開く

(ウ)熱帯雨林地域

 南部のAmazonas県近隣地域はマラリアなど感染症の宝庫です。僻地のため正確な感染の状況が得られていません。自己対応が必要です。熱帯雨林では昆虫媒介感染症が多いので,長袖・長ズボンの着用や虫除,宿泊は密封性の高い部屋に泊まるか蚊帳の利用をお勧めします。

(エ)自然災害

 災害は洪水,地滑り,地震,火山噴火,台風です。死亡者は,地滑り39%,地震29.2%,洪水12%,鉄砲水10.5%,その他,火事3.7%の順です(EMDAT 1990 - 2014)。洪水,地滑りは4月と11月の雨季に多くバウド山脈,アンデス山脈の間を走るMagdalena 川,Cauca 川流域,南部の熱帯サバンナ,カリブ海側で発生しています。昨年(2017年4月)ペルー,エクアドル国境に接するPutumayoMocoaで大雨が降り254人が犠牲になっています。雨季の時期にご注意ください。都市部では自然災害に巻き込まれることは少ないようです。大使館のホームページなどに注目してください。

(オ)薬物中毒など

 世界で消費されるコカインの半分がコロンビアで作られていると言われています。コカ葉(コカインの原料)の違法栽培面積は,2017年には18万ヘクタールを超え生産され過去最高に達しています。違法の薬物生産は麻薬組織やゲリラが関与しており8万2,000人の農家がコカ葉の栽培に従事していると目されています。薬物の密売が簡単に行われていますが,それだけに見つかると刑罰が厳しく10年以上の収監刑務所を余儀なくされます。日本で市販されている風邪薬の中には咳止め成分などには,国によって薬物取り締まりの規制対象になっているものもありますので,パッケージのまま持参する,常用しているお薬,風邪薬などを持ち込む場合はバラで所持せず医師の処方箋などを英語で書いて持参してください。

(カ)治安

 コロンビアは日本に比べて格段に犯罪が多いので注意を要します。2017年度の殺人の発生率人口10万人当たり24.7人(日本0.7人)を記録しています。2016年FARC(左翼ゲリラ)と政府間で歴史的な和平合意が成立し,合意事項実施のための手続きが進められていますが,ELNなど左翼ゲリラの活動が活発な地域では誘拐や爆弾テロ,麻薬の生産,密売が行われています。都市型ゲリラも依然として存在しており,2017年ボゴタ市内のAndino mall(ショッピングセンター)で爆弾テロが起こり3人死亡しています。警察を狙った爆弾テロも発生しており地域の危険情報に注意してください。都市部における犯罪では,強盗件数が増加しています。カフェ,レストラン内での置き引き,携帯電話の盗難,クレジットカードのスキミング,住居侵入などで抵抗するとナイフや銃器等で危害が加えられることがあります。ボゴタでは景勝地モンセラ-テの丘(Monserrate)からセントロと呼ばれる大統領府や博物館の集中する中心地に下る道路で観光客が強盗被害に会うケースが散見されます。2016年メデジンで日本人旅行者が強盗に遭い抵抗したために射殺されたという痛ましい事件が発生しました。またカリ市近郊でバックパッカ-が野宿をしているところを襲われ重症を負い病院に担ぎ込まれています。タクシー強盗の発生も見られることからも多くUber, EasyTaxiなど携帯電話のアプリを使ったタクシ-を利用することが大切,スコポラミンという薬物を使った昏睡強盗被害が年間5万件発生しているといわれています。これはナイトクラブや女性を使った飲食店で飲み物などに薬剤を混入し意識を奪い犯行に及ぶものです。自分自身を守るための注意点として,スマ-トフォンや携帯を路上で出さない,カフェやレストランでも手荷物や脱いだ上着に注意を払う,見知らぬ人から提供された飲み物を口にしない,万が一強盗に遭っても抵抗しないことが肝要です。

参考:国連の犯罪調査統計,ICPO,WHO OSAC | United States Department of State | Bureau of Diplomatic Secoriting/ Colombia 2018 Crime & Safety Report: Bogotá より

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(当地で予防接種を希望する場合には,予め医療機関に問い合わせ予約,確認をお取りください。)

(ア)赴任者に必要な予防接種(成人)A型肝炎,B型肝炎,破傷風及び腸チフス(海岸や山間部僻地を訪れる場合)

 小児期に定期予防接種を受けているか確認してください。

 定期予防接種:Hib(ヒブ),小児肺炎球菌,B型肝炎、4種混合(ジフテリア,百日咳 ,破傷風,ポリオ)BCG,MR(麻しん風しん混合)水痘(みずぼうそう)日本脳炎,黄熱病については前記参照。はしか,風疹,A,B肝炎,百日咳,ジフテリア,破傷風ワクチン等は最終接種日から10年経過すると抗体価が下がりますのでご注意ください。

参考:IAMAT World immunization Chart 2018

(イ)小児

 日本の定期接種と任意接種は,年齢的に可能なものを全て接種して赴任することをお奨めします。加えて,黄熱も上記理由で接種することが望ましいです。入学,入園に際してワクチン接種証明書の提出を求められることがあります。かかりつけ医から英文の証明書を貰っておくことが良いでしょう。

(ウ)現地の小児定期予防接種一覧

現地の小児定期予防接種一覧(2018年WHO)
初回 2回目 3回目 4回目 5回目
BCG 出生時
B型肝炎 出生時 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月
A型肝炎 1歳
ポリオ(OPV,IPV) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 18ヶ月 5歳
DPT 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 18ヶ月 5歳
Hib(インフルエンザ菌b型) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月
MMR 1歳 5歳
黄熱病 1歳
インフルエンザ 6-23ヶ月 初回から1ヶ月後
ロタウイルス 2ヶ月 4ヶ月
肺炎球菌 2ヶ月 4ヶ月 1歳
HPV(ヒトパピローマ) 9-17歳

(WHO調査2018年)

 ポリオは予防接種を受ける医療機関によって,経口か不活化かが異なります。個人開業医は欧米の不活化ワクチンを使用しています。小児の予防接種は現地での病気の流行状況や住民の接種率によって回数が決まるものです。長期居住にあたっては現地のやり方に従うのが原則です。

参考:WHO vaccine-preventable diseases: monitoring system. 2018 global summary

8 病気になった場合(医療機関等)

ボゴタ首都区

(1)Fundación Santa Fe de Bogotá
所在地:Calle 119 No.7-75
電話:1-603-0303(代表)FAX: 1-657-5714
ホームページ:http://fsfb.org.co/contactopro別ウィンドウで開く
概要:救急センターは24時間稼働。ほぼ全ての診療科があります。概ね良好な医療水準。CT,MRI,PET-CTなど最新の設備が整っています。小児の救急も受け付けています。医師の多くは英語を話しますが日本語を理解するスタッフはいません。受診時にパスポート(身分証明書),前金の支払いが必要です。入院に際してはかなりのデポジット(前払金)が必要です。クレッジトカードでの支払いも可能です。医療費は日本の医療費と同等です。但し日本では健康保険でカバーされるため3割の支払いです。コロンビアでは全額(10割)になります。
(2)Clinica del Country
所在地:Carrera 16 No.82-57
電話:1-530-0470,530-1270
ホームページ:http://www.clinicadelcountry.com/別ウィンドウで開く
概要:ほぼ全ての診療科が揃っています。脳卒中,心臓病などの治療も行っています。医療水準,支払い等サンタフェ病院と同様です。

メデジンの病院

サン・ビセンテ・フンダシオン大学病院
Hospital Universitario San Vicente Fundación
所在地:Calle 64 #154, Medellín, Antioquia
時間:24時間営業
電話:(4) 4441333
ウェブサイト:http://hospitaluniversitario.sanvicentefundacion.com/別ウィンドウで開く
elhospital@elhospital.org.co
概要:総合病院
心臓血管科,産婦人科,総合心療内科,外科,整形外科、救急科,放射線科,小児科など
救急外来は24時間受け付けている。

カリの病院

バジェ県立エバリスト・ガルシア大学病院
Hospital Universitario Departamental del Valle Evaristo García
住所:Cl. 5 #36-08, Cali, Valle del Cauca
時間:24 時間営業
電話:(2) 6206000
概要:総合診療病院:全ての診療科が揃う。救急外来も受けつけている。

9 その他の詳細情報入手先

在コロンビア日本大使館メールアドレス:
info@ba.mofa.go.jp

厚生労働省検疫所/国・地域別情報(コロンビア):
http://www.forth.go.jp/destinations/country/colombia.html別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

 主要言語―スペイン語をご参照下さい。


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