世界の医療事情

スリランカ

平成30年10月

1 国名・都市名(国際電話番号)

 スリランカ民主社会主義共和国(コロンボ)(国際電話国番号94)

2 公館の住所・電話番号

Embassy of Japan
No. 20, Srimath R.G. Senanayake Mawatha, Colombo 7, Democratic Socialist Republic of Sri Lanka
毎週土日休館
電話:(11) 269-3831~3
Fax:(11) 269-8629

4 衛生・医療事情一般

 事実上の首都コロンボはスリランカ西岸に位置し気候は年間を通じて高温多湿であり,消化器系の感染症に注意する必要があります。飲料水は水道水を煮沸するか市販の飲用水が勧められます。マラリアは2016年9月にWHOが撲滅宣言を出しました。コロンボ市内に限定すれば医療水準は比較的良好で一般的な疾患には対処できる私立病院がいくつかあります。病院を受診する際は手続きや支払い等が煩雑なため,各病院のコーディネーターを介することを勧めます。病院受付等で問い合わせて下さい。医療費は国公立病院ではスリランカ人は無料,外国人に対しても非常に安価ですが,私立病院受診の場合外来診察費(診察のみ)は1,000~5,000ルピー前後です。入院の際には100,000ルピー程度のデポジットとパスポートが必要です。海外旅行傷害保険等には必ず加入して下さい。なお高度な処置を要する場合等にはバンコク,シンガポールや日本への移送を念頭に置く必要があります。

5 かかり易い病気・怪我

(1)デング熱,チクングニヤ熱,日本脳炎

 これらは蚊が媒介するウイルス性感染症で,このうちデング熱は毎年大流行します。チクングニア熱,日本脳炎は散発的に発生しています。デング熱は約3~7日の潜伏期間後,高熱,頭痛, 関節痛等が1週間ほど続きます。稀にデング出血熱と呼ばれる重篤な状態になることもあります。蚊に刺されないよう虫除けスプレーや蚊取り線香や蚊帳などの対策が必要ですが,当地で効果的な虫除け剤を購入することは難しいので日本から持参することを勧めます。

(2)肝炎(主にA型),腸チフス・パラチフス,赤痢,アメーバ赤痢等

 生水の飲用や加熱不十分な食事等から感染するリスクは常に存在します。

(3)レプトスピラ症

 保菌動物(ネズミや犬等)の尿に汚染された水や土から経口的あるいは経皮的に感染します。感冒様症状のみの軽症型から黄疸,出血,腎障害を伴う重症型まであります。不衛生な水には不用意に入らないよう注意が必要です。

(4)狂犬病

 毎年20~30人程度が狂犬病で死亡しています。

6 健康上心がける事

(1)高温多湿なので脱水,熱中症予防のため十分な水分補給が勧められます。

(2)紫外線が強いため屋外活動の際は日焼け止め,サングラスの使用が勧められます。

(3)蚊が媒介する感染症が多いので,屋外・室内とも防蚊対策が重要です。

(4)高温多湿のため食品の管理に気をつけて下さい。

(5)運転マナーが悪く,また道路インフラも未整備のため交通事故には注意が必要です。特に路線バスには注意してください。

(6)野犬が多く,狂犬病の発生もあるので咬まれないよう注意が必要です。

(7)市街地にもコブラをはじめとする毒蛇がいるので,物陰やむやみに茂みに入ることに注意が必要です。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(1)赴任者に必要な予防接種(成人,小児)

 長期滞在する場合,成人にはA型およびB型肝炎ワクチン,破傷風トキソイド,腸チフスワクチン,日本脳炎ワクチンの接種が勧められます。小児の場合も定期予防接種以外は成人に準じます。コロンボ市内の病院で接種可能です。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

現地の小児定期予防接種一覧
  初回 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目
BCG 出生時          
麻疹,ムンプス,風疹(MMR) 9ヶ月 36ヶ月        
DPT(5種ワクチンとして接種) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月  
B型肝炎+ Hib(5種ワクチンとして接種 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月      
ポリオ(経口) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 18ヶ月 5歳  
ポリオ(不活化) 2ヶ月 4ヶ月        
日本脳炎(生ワクチン) 12ヶ月          
DTP 18ヶ月     18ヶ月    
DT 5歳       5歳(DT)  
aTd(adult Tetanus diphtheria)           11歳(aTd)
HPV 10歳 初回から6ヶ月後        

 女性のみ15歳以降に風疹ワクチン追加接種があります(MMR等)。

5 種混合ワクチンとは,スリランカの場合,DTP+B型肝炎+不活化ポリオを指します。

 上記ワクチンはコロンボ市内の私立病院で接種可能です。なお,病院により6価(DPT, Hib, HB, ポリオ)の予防接種も可能です。

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

 特に必要ありません。

 乳児検診は特に行われてはいませんが,定期的に乳児の診察をしてもらうことは可能です。

8 病気になった場合(医療機関等)

 都市部の私立病院における専門医の診察は予約制です。インターネットのチャネリングシステムで予約と前払いをするか,電話又は病院窓口で予約をして会計窓口で前払いをすることで初めて予約が終了となります。医師を指定せずに当日受診する場合にはOPD(out patient department)を受診します。また,受診や検査は基本的に全て前払い制ですので,カード又は現金と身分証明証を持参してください。

チャネリングによる予約サイト https://www.echannelling.com/Echanneling/index別ウィンドウで開く

コロンボ

(1)Asiri Central Hospital
所在地:114,Norris Canal Road, Colombo10
電話:(011) 466-5500
FAX:(011) 466-5544
概要:市内病院地区にあり,多くの外国人患者の診療に実績があります。Ms. Lathikaが日本人受診のサポートをしてくれます。Stroke Unit(脳卒中センター)があり,脳血管疾患の急性期治療に優れています。
(2)Nawaloka Hospital
所在地:23 Deshamanya H.K. Dharmadasa Mawatha, Colombo2
電話:(011) 557-7111, (011) 577-7777
FAX:(011) 243-0393
概要:邦人診療に積極的な病院です。コーディネーターのMr. Ariyawansaが日本人の受診をサポートしてくれます。また,2015年には院内に日本人が運営する老人ホームが併設されました。
(3)Lanka Hospital
所在地:578,Alvitigala Mawatha, Colombo5
電話:(011) 543-0000, (011) 553-0000
FAX:(011)451-1199
概要:外国人が多く利用する総合病院です。
(4)Asiri Surgical Hospital
所在地:21, Kirimandala Mawatha Narahenpita, Colombo5
電話:(011) 452-4400
FAX:(011) 452-7311
概要:検査,健康診断部門で実績のある総合病院です。
(5)Durdans Hospital
所在地:3, Alfred Place Colombo3
電話:(011) 541-0000
FAX:(011) 451-8224
概要:心臓外科で実績のある総合病院です。
(6)The National Hospital of Sri Lanka
所在地:Accident Ward Rd, Colombo 10
電話:(011) 269-1111
FAX:(011) 269-8443
概要:スリランカ最大の公立病院です。狂犬病外来があり,ワクチンやグロブリンの治療を受けることができます。重症の交通外傷の場合,救急車は患者をここのAccidents Serviceという外来に搬送します。

キャンディ

(1)Teaching Hospital Kandy (General Hospital Kandy)
所在地:William Gopallawa Mawatha, Kandy20000
電話:(0812) 222-261
FAX :(0812) 233-343
概要:公立基幹病院です。専門治療を目的として近隣の公立病院から患者が搬送されてきます。
(2)Suwasevana Hospital
所在地:No. 532, Siebel Place, Kandy 20000
電話:(0812) 222 404
概要:比較的設備の整った私立病院で,外国人患者もよく利用しています。
(3)Kandy Private Hospital
所在地:255/8 Katugastota Road, Kandy
電話: (0814) 940 859
概要:私立病院

トリンコマリー

(1)Trincomalee General Hospital
所在地:Hospital Road, Trincomalee
電話:(0262) 222-261
概要:公立病院
(2)Hymavathie Hospital
所在地:
電話:
概要:私立病院
(3)Dhavanthrii Hospital
所在地:
電話:
概要:私立病院

9 その他の詳細情報入手先

在スリランカ日本国大使館ホームページ:https://www.lk.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

スリランカ保健省ホームページ:http://www.health.gov.lk別ウィンドウで開く

スリランカ保健省疫学局ホームページ:http://www.epid.gov.lk/別ウィンドウで開く

コロンボ医療情報2016年改訂版(ヘルスサポートネット・日本人会・医務官共同執筆):http://www.lk.emb-japan.go.jp/files/000154063.pdf別ウィンドウで開く

コロンボ医療情報2016年改訂版(スリランカでの妊娠・出産編):http://www.lk.emb-japan.go.jp/files/000163999.pdf別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

 医療機関の受診は英語で問題ありません。


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