世界の医療事情

インド

令和2年10月

1 国名・都市名(国際電話番号)

 インド(デリー、ムンバイ、ベンガルール)(国際電話国番号+91)

2 公館の住所・電話番号

在インド日本国大使館
住所:50-G, Shantipath, Chanakyapuri, New Delhi 110021, India
電話:+91-11-2687-6581~3 / +91-11-4610-4610 (領事部)+91-11-2687-6564
(毎週土日休館、ほか休館日はホームページで確認して下さい。)
ホームページ:https://www.in.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く
在ムンバイ日本国総領事館
住所:No.1, M.L. Dahanukar Marg, Cumballa Hill, Mumbai 400026, India
電話:(022)-2351-7101
(毎週土日休館、ほか休館日はホームページで確認して下さい。)
ホームページ:https://www.mumbai.in.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く
在ベンガルール日本国総領事館
住所:1st Floor, Prestige Nebula, No. 8-14, Cubbon Road, Bengaluru 560001, India
電話:(080)-4064-9999
(毎週土日休館、ほか休館日はホームページで確認して下さい。)
ホームページ:https://www.bengaluru.in.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

4 衛生・医療事情一般

 インドは日本の約9倍という広大な面積を有し、人口は13億人を超えています。1年は暑期(3~4月)、酷暑期(5~6月上旬)、モンスーン期(6月下旬~9月)、中間期(10~11月)、冬期(12~2月)に分けられますが、国土が広いため地域により気候は異なります。デリー、グルガオンおよびその近郊では、酷暑期には45℃を超える暑さとなる一方で、冬期には5℃前後まで気温が下がり、寒暖の差はかなりあります。また、ムンバイは年間を通して高温多湿な気候であり、ベンガルールは海抜900m以上にあることから年間を通して過ごしやすいとされています。

 インドは全土で水事情が悪く、上水道は1日に数時間程度しか供給されません。そのため多くの家庭ではタンクを設けて水をためています。蛇口から出る水道水をそのまま飲用とすることはできません。タンクの洗浄を定期的に行うことが必要です。レストランで出されるグラスの水、ジュースの中の氷についても、どのように作られたものかわからなければ注意してください。飲用にはペットボトルやボトル詰めのミネラルウォーターやジュースを選び、開栓の際に密閉が確かであったか確認するようにしましょう。高級レストランでも不衛生であることがあるので、外食には十分注意が必要です。外食の際には、肉魚の火の通りをよく確認し、生野菜やカットフルーツ、生フルーツジュースは避ける方が無難です。

 都市部には最新の医療機器や個室を備えた私立総合病院があります。しかし、医師の水準は、先進国と同等とは言えません。医師の水準が高くないため、チームとして働く医療スタッフである看護師、検査技師への教育が不十分です。また、丁寧な問診から診察という基本的なアプローチができていないため、難しい症例の診断や治療には限界があり、また、インフォームド・コンセントを含め、患者への説明のシステムが確立できていないため、不必要な検査および投薬が常態化していることもあります。たとえば、感染対策の不備の問題では以下のような事案が発生しています。2007年、ほとんどの抗生物質が効かないNDM-1(ニューデリー・メタロβラクタマーゼ1)という多剤耐性菌がインド・ニューデリーで発見され、2010年には、インドで医療を受けた欧米人がNDM-1に感染し、本国に持ち帰るという事案が多発しました。また、我が国のNDM-1の初発例はインドからの帰国者でした。ほとんどの病院は部門ごとに縦割りとなっており、医師の受診、血液検査、レントゲン検査、薬局などで、受付と事前支払いを別々に繰り返さなければならず、検査結果は医師を再受診する前に自分で受け取る必要があります。各受付では列を作らず早い者勝ちの状態であることがほとんどです。

 また、他の発展途上国と同様に、基本的で避けることができない救急処置はインドの病院に依頼するものの、待てる手術および出産は日本での対応を推奨しています。インドの大気汚染は深刻で、2019年のインドの大気汚染関連死は167万人であったと報告されています。

 デリーやグルガオン、ムンバイ、ベンガルールといった都市部では、大気汚染が顕著で、例年、11月から1月にかけて、微小粒子状物質(PM2.5)や粒子状物質(PM10)の濃度が高い日が続きます。呼吸器や循環器に基礎疾患をお持ちの方は注意が必要です。

 また、ほとんどの私立病院の空気清浄機等の大気汚染対策が不十分です。大気汚染による新型コロナ感染の重症化の影響が危惧されています。

5 かかり易い病気・怪我

 インドは感染症の宝庫といわれ、様々な感染症があります。これは都市部でも例外ではありません。特に消化器感染症と結核、デング熱、マラリア、日本脳炎などの蚊が媒介する感染症には注意が必要です。

(1)消化器感染症

 食べ物や飲み物を介して経口感染する消化器感染症は、旅行者や在留外国人にとって最もかかりやすい感染症です。特に大腸菌などによる細菌性胃腸炎(下痢症)が多く、腸チフス、パラチフス、細菌性赤痢、アメーバ赤痢、コレラ、A型肝炎、E型肝炎などは、都市部でもよく見られます。

 腸チフスとパラチフスは39℃以上の高熱を主な症状とする病気で、潜伏期間は1~2週間です。必ずしも下痢や腹痛などの腹部症状を伴うとは限りません。血液や便の培養検査で診断し、抗菌薬で治療します。腸チフスにはワクチンがあります。

 細菌性赤痢の潜伏期間は1~5日で、発熱、腹痛、下痢(しぶり腹)、粘血便といった症状があります。診断は便の細菌検査で行い、抗菌薬で治療します。

 アメーバ赤痢の潜伏期間は2~3週間と長く、典型的症状はイチゴゼリー状粘血便としぶり腹です。検便で診断し、抗寄生虫薬であるメトロニダゾールで治療します。

 コレラは潜伏期間が1~3日程度と短く、白っぽい米のとぎ汁状の下痢を特徴とします。下痢がひどく脱水になりやすいので、十分な点滴治療が必要となります。

 A型肝炎、E型肝炎は潜伏期間が1ヶ月程度と長く、発熱や全身倦怠感といった風邪のような症状で始まり、次第に黄疸が出現します。治療薬はなく、安静を保ち自然に回復するのを待ちますが、1%ほどは命にかかわるような重症肝炎(劇症肝炎)になるとされています。E型肝炎は妊婦が感染すると重症となり、流産の危険性が高くなります。A型肝炎にはワクチンがありますが、E型肝炎にはありません。

 このほかにもジアルジアや回虫などの寄生虫疾患を含め、多くの消化器感染症があります。

(2)デング熱・デング出血熱

 デング熱ウイルスによる感染症で、ヒトはウイルスに感染したネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。雨期の後の蚊の増える時期、インド北部では8月末~11月頃に人口の密集した大都市を中心に流行します。潜伏期間は4~7日で、突然の高熱で発病します。典型的には、頭痛、眼の奥の痛み、関節痛、筋肉痛などを伴い、遅れて発疹もよく見られます。デング出血熱では鼻血や消化管出血、注射の後出血が止まりにくいなどの症状が出たりします。さらに急激な血圧の低下といったショックを伴うことがあり(デングショック症候群)、こうなると大変危険な状態です。予防は蚊に刺されないようにすることのみで、治療は対症療法となります。解熱剤としてはアセトアミノフェンを使用し、ほかの解熱剤は出血傾向を助長する可能性があり用いられません。普段から置き薬の成分表示を確認しておくとよいでしょう。

(3)チクングニア熱

 チクングニアウイルスはネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊によって媒介されます。潜伏期間は2~12日前後、関節痛を伴う突然の高熱で発病します。症状がデング熱とよく似ているため、しばしばデング熱と間違えられるようです。かつては主に南インドでよく見られた病気ですが、2015年よりサーベイランスが開始され、2019年、2020年とベンガル―ルのあるカルナ―タカ州での発生が多数報告されています。蚊の増える8月末~11月頃に患者が増加します。致死率は0.1%未満です。関節痛、関節の腫脹が長期間持続することがあります。ワクチンも治療薬もありません。

(4)マラリア

 インドに分布するマラリアは熱帯熱マラリアと三日熱マラリアで、インド全体の報告数ではおよそ半々となっています。マラリアの報告が特に多いのは、オディシャ州やチャッティースガル州で、これらの州では、ほとんどが熱帯熱マラリアです。熱帯熱マラリアは治療が遅れると高率に死亡する危険な病気です。マラリアはハマダラカという蚊によって媒介される病気で、都市部を中心に流行するデング熱とは対照的に非都市部(農村部)で見られることが多いとされています。デリーでも年間200~400例の三日熱マラリアの報告がありますが、デリー以外の地方で感染しデリーにやってきた出稼ぎ労働者なども多く含まれていると考えられています。

 一般に都市部に居住する場合には抗マラリア薬の予防内服の必要はありません。

(5)結核

 インドでは結核の罹患率が極めて高く、世界の感染者の約3分の1を占めるとされています。2019年の罹患率は日本の14倍であり、特にデリー準州は38倍であり、結核患者が非常に多い地域です。結核は結核患者さんの出す咳やくしゃみの中にある結核菌を吸い込むことによって感染します。(飛沫感染)また、結核菌は空気中に浮いていることもあり、それも吸い込むことでも感染します。(空気感染)結核が発病すると、発熱、咳等の症状が出現し、初期の症状はかぜに似ています。結核の感染予防には患者さんがマスクをするなどの咳エチケットが有効ですが、インドにはその習慣はありません。また、多剤耐性結核が増えてきていることも大きな問題となっています。新規登録結核患者の80%が多剤耐性になっているとのデータもあります。結核は非常に身近な存在なので、使用人などの胸部X線検査を含めた健康管理を行うなどして、早期発見、早期治療を行うことが大事です。

(6)狂犬病

 インドは狂犬病の犠牲者が世界で最も多い国で、年間2万人以上が狂犬病で亡くなっています。狂犬病は致死率がほぼ100%の感染症です。インド人は宗教上の理由で殺生を好まないためか、野犬がそのまま放置されており、至る所に野犬がいます。インドでは狂犬病の感染源動物として95%以上がイヌで、次いで猿とのデータがあります。野犬や猿など、動物には絶対近づかないようにしてください。デリー市内にあるSir Ganga Ram病院の救急外来には毎日平均4人の狂犬病患者が受診するとのことです。たとえ予防接種を受けていても、犬などのほ乳類に咬まれた場合、追加のワクチン接種等が必要ですので、その日の内に医療機関を受診してください。

6 健康上心がける事

 インドは経口感染症の多い国ですので、食事の前や外出から戻ったときに手を洗うようにすることが重要です。石けんを十分泡立ててまんべんなく手を洗ってください。コロナ禍の現在、アルコールを携帯してこまめに手指消毒することは有効です。同様に、使用人特にコックには、毎日の体温測定、手洗いおよび手指消毒の習慣を徹底的に指導することが重要です。

 インド料理はスパイシーで油も多く使われており、慣れていないと胃腸への負担が大きく、胃もたれや下痢をしやすくなります。暑いインドでの下痢は脱水になりやすいので、水分補給に努めてください。

 夏のインドは大変暑く、地域によっては湿度も高くなります。熱中症には十分な注意が必要です。遺跡など屋外の観光施設が多いため、炎天下で長時間の観光の際には、日傘を使用するか帽子をかぶる、ボトルの水(電解質の入ったスポーツドリンクが望ましい)を携帯する、日焼け止めを塗る、無理なスケジュールを避けるなどの注意が必要です。外出時、室内の防蚊対策はしっかりと行ってください。家庭内で使用する水の管理のために、貯水槽のこまめな掃除を行ってください。大気汚染対策のために、室内のPM2.5濃度を測定するなどして、空気清浄機を24時間稼働させ、1日平均値を35μg/㎥以下に保ちましょう。

 インドは車の運転マナーが大変悪く、交通事故も頻繁に起きています。道を歩く際には十分気をつけてください。

 野犬が多いことは前項で述べましたが、そのほか牛や猿などは都市部でもよく見かけます。こうした動物も人に危害を加える危険がありますので、近寄らないようにしてください。

 インドの医薬品や各種ワクチンは日本に比較し安価です。しかし、品質の管理には課題があります。2019年に狂犬病ワクチンの品質に問題が生じたとして、一時、供給が停止するという事態が発生しましたが、詳細は不明です。生活習慣病の常用薬、使い慣れた整腸剤や風邪薬などは持参するとよいでしょう。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら

(1)赴任者に必要な予防接種(成人、小児)

 インド入国にあたり日本人に義務づけられている予防接種はありません。

 成人では、A型肝炎、B型肝炎、日本脳炎、破傷風、腸チフス、狂犬病に対して免疫を付けておくべきです。狂犬病の予防については曝露後免疫で対応すればよいとする考え方もありますが、グルガオンなど都市部であってもヒト狂犬病免疫グロブリン(注)の供給が不安定であるため、都市部への赴任者であっても曝露前免疫を受けておくことをお勧めします。

(注)暴露前免疫を受けていない人が、犬や猿などに襲われ血が出るほどの怪我を負った場合に免疫グロブリンの投与が必要となります。同じような怪我を負った場合でも曝露前免疫が終わっている人には必要ありません。

 インドは2011年以降野生型ポリオによる新規感染者がなく、2014年3月にWHOはインドにおけるポリオの根絶を認定しました。従ってインド赴任に際してポリオの予防接種を追加する必要はありません。

 しかし、隣国パキスタンでは現在もポリオが流行しているため、パキスタンとの間を出張などで行き来する必要がある場合には、パキスタンにおける最新のポリオ流行状況、パキスタン出入国の際のポリオワクチン接種証明書の提示の要否を確認してください。

 小児については、日本で行われている予防接種に加え、A型肝炎、腸チフス(2歳以上)、狂犬病(曝露前免疫)の予防接種を受けられることをお勧めします。

付)旅行者については、小児期の予防接種を完了しているとしても、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、日本脳炎、腸チフス(2歳以上)に免疫をつけておくことをお勧めします。旅行が長期になる・動物と接触する可能性が高い・野外での活動が多く想定される等の場合は、狂犬病の暴露前免疫も考慮するべきです。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

初回 2回目 3回目 4回目 5回目
BCG 出生直後
ポリオ(経口) 出生直後 6週 10週 14週 15~18ヶ月
DPT 6週 10週 14週 15~18ヶ月
麻疹 9ヶ月
MMR 15~18ヶ月
B型肝炎 出生直後 6週 6ヶ月
腸チフス 2歳
インフルエンザ菌b型 6週 10週 14週 15~18ヶ月

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明書

 現地校については特にありません。

8 病気になった場合(医療機関等)

 邦人の多くは私立病院を利用します。私立病院ではほとんどの場面で英語が通じます。大きな病院では外国人用窓口を設けているところもあります。殆どの私立病院が、ペストコントロール、トイレの衛生、スタッフの標準予防策など、基本的に感染予防対策は先進国レベルではないので注意が必要です。また、大気汚染がひどい都市部においても、空気清浄機の完備を行っていない病院がほとんどです。

 初めての受診の場合、登録料が必要となることがあります。専門医を受診する場合には事前に予約するのが原則です。インドでは医師は一つの病院にのみ所属しているとは限らないため、受診時に目的とする医師が病院にいないことがあるので、受診を希望する医師がいるかどうかを事前に確認し、予約するようにしてください。

 インドの病院では、診療記録は患者に渡され、書類には検査の指示や投薬内容が記載されており、検査を受けたり薬を購入したりする際にはこの診療記録を提示します。

 検査を受けた場合、検査結果は各自で取りに行くのが一般的です。検査室で結果がいつわかるのかを教えてくれますので(教えてくれなければ確認してください)、病院の結果受取窓口で受け取るようにしてください。最近では、メールに添付して検査結果を送ってくれる医療機関もあります。2回目以降の受診の際には、診療記録と検査結果等を持参します。

 私立病院の医療費は安くはありません。インドに来られる方は、海外旅行傷害保険等に加入されることをお勧めします。

 入院に際しては部屋のランクにより室料が異なるのはもちろん、診察料金も異なることが一般的です(室料が高いと診察料金も高くなる)。入院時には数万ルピーの前払い金(デポジット)の支払いを求められます。

 以下は24時間対応可能病院。病院への文書・画像伝達には、各施設のWebページからe-mailweb-mail等を活用してください。

◎デリー

(1)Max Super Speciality Hospital
所在地:Press Enclave Road, Saket, New Delhi 110017
電話番号:(011)-2651-5050,(救急番号:(011)-40554055)
FAX:(011)-2651-0050
Webサイト:https://www.maxhealthcare.in別ウィンドウで開く
概要:敷地内に3つのビルが並立しており、その東棟に救急センターがあります。救急外来で数時間以上、待たされることがあります。救急車を所有しています。外来専門のMax Multi Speciality Centerがあります。COVID19の対応病院(所在地:N-110, Panchsheel Park, New Delhi 110017,電話番号:(011)-4609-7200,Fax:(011)-2649-9860)。
(注)ニューデリー近郊のNoidaGurgaonにも系列病院があります。詳細はwebサイトで確認して下さい。
(2)Fortis Flt. Lt. Rajan Dhall Hospital(通称Fortis Hospital
所在地:Sector-B, Pocket 1, Aruna Asaf Ali Marg, Vasant Kunj, New Delhi 110070
電話番号:(011)-4277-6222
Webサイト:http://www.fortishealthcare.com別ウィンドウで開く
概要:ニューデリー日本人学校から近く、生徒・児童も利用しています。COVID19対応病院。
(3)Indraprastha Apollo Hospital
所在地:Sarita Vihar, Delhi-Mathura Road, New Delhi 110076
電話番号:(011)-2987-1090/1091
E-mail:infodelhi@apollohospitals.com
概要:大規模病院。外国人向け窓口としてExecutive Loungeが設けられています。COVID19対応病院。ニューデリー近郊のNoidaにも系列病院(Apollo Hospitals Noida, 所在地:E2, Sector26, Noida, UP 201301,電話番号:0120-401-2000)があります。
(4) Madhukar Rainbow Children's Hospital
所在地:FC-29, Plot No.5, Geetanjali, Near Malviya Nagar Metro Station Gate No.1, New Delhi – 110017
電話番号:011 6688 8866 ; +91 8448799504
E-mail:international.patients@rainbowhospitals.in
概要:2018年に設立された新しい病院。24時間対応の小児・産科専門病院。空気清浄機完備。ほとんどの医師が常勤。日本語ヘルプデスクがあります。

○グルガオン

(1)Medanta the Medcity
所在地:CH Bhaktawar Singh Road, Sector 38, Gurgaon, Haryana, 122001
電話番号:(0124)-414-1414
Webサイト:http://www.medanta.org別ウィンドウで開く
概要:インドで有名な心臓外科医が、2009年に開院しました。1,250床の大型私立総合病院で、診療科ごとに外来と入院病床が接続しているのが特徴。
(2)Fortis Memorial Research Institute, Gurgaon
所在地:Sector 44, Opposite HUDA City Centre Metro Station, Gurgaon – 122002
電話番号:(0124)-496-2200,(救急番号(0124)-421-3333)
E-mail:fmri@fortishealthcare.com
Webサイト:https://www.fmri.in別ウィンドウで開く
概要:インド国内各都市で私立総合病院を展開する私立病院グループのメイン病院です。日本語ヘルプデスクがあります。COVID19患者を対応することがあります。
(3)Artemis Health Institute
所在地:Sector 51, Gurgaon 122001, Haryana
電話番号:(0124)-676-7999,(救急番号(0124)-676-7000)
Webサイト:http://www.artemishospitals.com別ウィンドウで開く
概要:2007年に設立された350床の中規模総合病院です。患者の多くはインドの方です。
(4)Max Hospital, Gurgaon
所在地:Block-B, Sushant Lok-I, Gurgaon, 122-001, Haryana
電話番号:(0124)-662-3000,(救急番号(011)-4055-4055)
FAX:(0124)-6623111
Webサイト:https://www.maxhealthcare.in/hospital-network/max-hospital-gurgaon別ウィンドウで開く
概要:インド北部を中心に国内に14病院を展開するMax Healthcareグループが2007年7月に設立した中規模総合病院です。COVID19の患者を対応することがあります。

○ムンバイ

(1)Breach Candy Hospital
所在地:60-A, Bhulabhai Desai Road, Cumballa Hill, Mumbai 400026
電話番号:(022)-2366-7788
Webサイト:http://www.breachcandyhospital.org 別ウィンドウで開く
概要:南ムンバイ、在ムンバイ日本総領事館に近い立地。患者のほとんどはインド人です。外国人としてはアメリカ人やイギリス人が多いそうです。病室は全室個室です。救急外来は24時間体制です。
(2)Jaslok Hospital & Research Centre
所在地:15-Dr.G.Deshmukh Marg, Pedder Road, Mumbai 400026
電話番号:(022)-6657-3010,(022)-6657-3333
Webサイト:https://www.jaslokhospital.net/別ウィンドウで開く
概要:在ムンバイ日本総領事館から車で5分。21階建ての個人総合病院。建物は旧いですが、最新の医療機器が装備されています。火傷、感染症、精神科疾患以外の全ての患者を引き受けています。24時間体制の救急室があり心臓、脳卒中、脳外科救急対応が可能です。産科は不妊治療も可能です。腎臓移植部門もあります。
(3)Saifee Hospital
所在地:15/17 Maharshi Karve Marg, Mumbai, 400004
電話番号:(022)-6757-0111
Webサイト:https://www.saifeehospital.com/別ウィンドウで開く
概要:南ムンバイ、バック湾に面した立地。病床は約250床のイスラム系私立総合病院。ICUは37床有り、ムンバイでは最大規模とのことです。院長が感染症専門医であり、医師・看護師からなる感染症コントロールチームもあり、かつ感染症専用のICUもあります。トイレも衛生的で、標準予防策が確立されています。 心臓救急外来も応需とのこと。救急外来は24時間体制です。
(4)Bombay Hospital & Medical Research Centre
所在地:12, Marine Lines, Mumbai, 400200
電話番号:(022)-2206-7676
FAX:(022)-2208-0871
Webサイト:http://www.bombayhospital.com別ウィンドウで開く
概要:南ムンバイの中心地区に立地。800床以上を有する個人総合病院です。建物の古さは否めませんが、医療機器は最新のものをそろえています。外傷、心臓疾患、脳卒中などたいていのことに対応可能です。
(5)Sir H. N. Reliance Foundation Hospital and Research Centre
所在地:Raja Rammohan Roy Road, Prarthana Samaj, Girgaon, Mumbai - 400004.
電話番号:(022)-6130-5757 ; (022)-3547-5757
Webサイト:https://www.rfhospital.com別ウィンドウで開く
E-mail:rfh.international@rfhospital.org
概要:新しい病院で医療設備が充実。邦人の利用者が多い。
(6)Dr L H Hiranandani Hospital
所在地:Hillside Rd, Hiranandani Gardensm IIT Area, Powai, Mumbai 400076
電話番号:(022)-2576-3500,救急番号:(022)-2576-3322
Webサイト:https://www.hiranandanihospital.org/別ウィンドウで開く
概要:ムンバイ北部のポワイ地区(ポワイ湖周辺)の日本人学校の隣にある2004年開業の総合病院。現在240床。小児の心臓血管外科以外は全科対応可能とのこと。日本語ヘルプデスクがあります。COVID19対応病院。

○ベンガルール

(1)Sakra World Hospital
所在地:SY No 52/2 & 52/3. Devarabeesanahalli, Varthur Hobli, Bengaluru, 560103
電話番号:(080)-4969-4969、救急番号:(080)-4962-4962
Webサイト:https://www.sakraworldhospital.com/別ウィンドウで開く
概要:日系企業が経営に携わる2014年3月開院の私立総合病院。入院病床は294床で、6つのコアセンター(脳神経センター、心臓センター、消化器センター、整形外科センター、腎・泌尿器センター、女性・小児センター、リハビリセンター)及び17診療科を有しています。日本と同じスタイルの健康診断、成人健診を受けることができ、日本語ヘルプデスクもあります。COVID19患者の対応に備え、  救急外来に清潔・不潔エリアのゾーニングのための改造を行った唯一の病院。COVID19対応病院。
(2)Apollo Hospital
所在地:154/11,Bannerghatta Road, Bengaluru 560076
電話番号:(080)-2630-4050, (080)-2630-4051、救急番号(080)-2630-4126
FAX:(080)-4146-3151
Webサイト:https://bangalore.apollohospitals.com/bannerghattaroad/別ウィンドウで開く
概要:2007年にオープンしたアポロ病院グループ系列の病院です。最新の医療機器をそろえ、ほぼすべての診療科に対応できます。受診に当たっては事前に予約しておくことをお勧めします。
(3)Manipal Hospital
所在地:98, HAL Airport Road, Bengaluru 560017
電話番号:1800-3001-4000,救急番号(080)-2222-1111
FAX:(080)-2526-6757
Webサイト:https://www.manipalhospitals.com/別ウィンドウで開く
概要:ベッド数650床の大病院です。最新の医療設備をそろえ、先端医療も行っています。患者数が多いので、受診前に予約することをお勧めします。
(4)Fortis Hospitals Bannerghatta Road
所在地:154/9,Bannerghatta Road, Bengaluru 560076
電話番号:(080)-6621-4444
Webサイト:http://www.fortishealthcare.com/india/fortis-hospital-in-bannerghatta-road-karnataka別ウィンドウで開く
概要:市の南側にある病院で心臓疾患、脳外科、整形外科、産婦人科を得意としているとのことです。50%以上の医師が海外留学の経験があります。ベッド数は300床です。
(5)Vikram Hospital
所在地:Anne's College, No.71/1, Millers Road, Opp. St, Bengaluru, Karnataka 560052
電話番号:(080)-6191-4686
Webサイト: http://www.vikramhospital.com/別ウィンドウで開く
E-mail: vcare@vikramhospital.com
COVID19対応病院。

○ジャイプール

(1)Fortis Escorts Jaipur Hosptal
所在地:Jawaharlal Nehru Marg, Malvia Nagar, Jaipur, RJ 302017
電話番号:(0141)-254-7000
Webサイト:http://www.fortishealthcare.com/india/fortis-escorts-hospital-in-jaipur-rajasthan別ウィンドウで開く
概要:24時間体制の救急室があり、あらゆる病気に対応。透析も可能。経費にかかわらず当地でのハイレベルの医療を希望するとしたらこの病院は選択肢の一つになります。
(2)SDM Hospital(Santokba Durlabhjee Memorial Hospital)
所在地:Bhawani Singh Marg, Near Rambagh Circle, Jaipur 302015
電話番号:(0141)-256-6251~58
Fax:(0141)-511-0209
Webサイト:http://sdmh.in/index.aspx別ウィンドウで開く
概要:小規模大学病院という印象。腫瘍科以外の全ての科を網羅しています。寄付によって経営がされていますので経済的問題なしで受診できます。RJ州で最高レベルの病院の一つです。

9 その他の詳細情報入手先

(1)在インド日本国大使館 ホームページ:https://www.in.emb-japan.go.jp/index-j.html別ウィンドウで開く

(2)インド疾病管理センター:https://www.ncdc.gov.in/index4.php?lang=1&level=0&linkid=113&lid=228別ウィンドウで開く

10 現地語一口メモ

「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療英語)をご参照ください。

11 新型コロナウイルス関連情報

インドの新型コロナウイルス初発例は1月30日に確認されていますが、中国・武漢からの帰国者でした。3月25日から約2か月のロックダウンが行われましたが、9月には総感染者数がブラジルを超え、世界第2位となりました。10月には死者数が10万人を超えました。日本の死者の過半数が80代以上であるのに対して、インドでは60歳以下が約半数を占め、小児の死亡も認められています。

インドではマスク着用、ソーシャルディスタンスをとる、小さな声で話すという習慣がなかったので、新型コロナウイルスの感染予防対策の実行が非常に難しい現実があります。大都市では人口も多く、大気汚染もあり、三密を避けることは容易ではありません。また、現地スタッフ、使用人の感染対策の啓発が極めて重要です。実際、インド国内の邦人感染事例は多く、現地スタッフあるいはドライバーなどの使用人からの感染、あるいは外食、外出をきっかけとした感染が成立した事例が報告されています。インドではマスク・アルコール等の消毒薬の入手は比較的容易です。

新型コロナウイルス感染症は、発熱、咳など以前は呼吸器感染症としてとらえられていましたが、多彩な症状を示す感染症であることがわかってきました。倦怠感、頭痛、下痢、結膜炎、嗅覚・味覚障害、皮膚症状もあり、医師にとって診断することが非常に難しい病気といえます。感染初期の5~6日間のウイルス増殖による症状が主体となる一方、後半は細胞性免疫応答による炎症が主体の症状となり、血栓症、サイトカインストームなど多彩な症状を引き起こします。発症後約1週間で症状が落ち着いても、突然症状が悪化し死亡するという経過を示す例もあるため、油断はできません。

インド国内では9月以降、医師の処方箋なしでも直接、私立検査機関に依頼すれば、PCR検査ができるようになりました。院内感染のリスクもあるので、自宅に検査技師を派遣してもらう出張検査をお勧めします。

50歳以上、あるいは基礎疾患のある方は、決して自己判断をせずに、病院を受診してください。最初は軽症でも決して油断しないようにしてください。病院を受診する場合、医療機関の受診サポートサービス会社等と必ず連携し、急変時に備えるようにしてください。(COVID19対応病院は8で示してある医療機関を参照)

尚、インドの医療体制は逼迫しており、代表的私立病院のICUの占有率が高い状態が続いています。大使館からは、日本人会、商工会等に対して、インド国内の感染状況および代表的なCOVID対応病院のベッドの空き状況等の資料を毎週更新して提出しています。

インドの場合、同じ私立病院内でもCOVID19の検査・治療方針は医師の裁量に任されているのが基本です。7月以降、レムデシビルやファビピラビルがインド国内で産生されるようになり、この2種類の薬剤が使用され始めました。MAX系病院、Fortis系病院、さくら病院は軽症に対して、早期よりファビピラビルが処方されるようになりました。重症事例に対しては、レムデシビル、ステロイド、抗凝固療法が使用されるようになってきていますが、ECMOを含め、日本レベルの人工呼吸管理は期待できません。

実際、入院した場合、検査結果、治療法について、医師からの迅速な説明が望めない傾向もあるので、平常時より、日本の産業医あるいは専門医と連携をとり、必要な場合に日本人医師からインド人医師に連絡を取ってもらう等、日本の医師を通して、インド人医師より、情報を得るという体制を整えておくことが必要です。


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