世界の医療事情

令和6年10月1日

1 国名・都市名(国際電話番号)

 インド(国際電話番号91)

2 公館の住所・電話番号

在インド日本国大使館
住所:50-G, Shantipath, Chanakyapuri, New Delhi 110021, India
電話:011-4610-4610 / 011-2687-6581
(毎週土曜日・日曜日休館、ほか休館日はホームページで確認してください)
在インド日本国大使館別ウィンドウで開く
在ムンバイ日本国総領事館
No.1, M.L. Dahanukar Marg, Cumballa Hill, Mumbai 400026, India
電話:022-2351-7101
(毎週土曜日・日曜日休館、ほか休館日はホームページで確認してください)
在ムンバイ日本国総領事館別ウィンドウで開く
在コルカタ日本国総領事館
住所:55, M.N. Sen Lane, Tollygunge, Kolkata 700 040, India
電話:033-3507-6830
(毎週土曜日・日曜日休館、ほか休館日はホームページで確認してください)
在コルカタ日本国総領事館別ウィンドウで開く
在チェンナイ日本国総領事館
住所: No. 12/1, Cenetoph Road, 1st Street, Teynampet, Chennai 600 018 India
電話:044-2432-3860から3
(毎週土曜日・日曜日休館、ほか休館日はホームページで確認してください)
在チェンナイ日本国総領事館別ウィンドウで開く
在ベンガルール日本国総領事館
住所:1st Floor, Prestige Nebula, No. 8-14, Cubbon Road, Bengaluru 560001, India
電話:080-4064-9999
(毎週土曜日・日曜日休館、ほか休館日はホームページで確認してください)
在ベンガルール日本国総領事館別ウィンドウで開く

4 衛生・医療事情一般

 インドは日本の約9倍の広大な国土(世界第7位)と14億人超の人口(世界第1位)を擁し、インド亜大陸のほぼ全域を占める大国です。1年は暑期(3月から5月)、モンスーン期(雨期)(6月から10月)、乾期(冬期)(11月から2月)に大きく分けられますが、国が広いため地域により気候区分は異なります。デリー、グルガオンおよびその近郊では、5から6月は酷暑期と呼ばれ50℃前後の危険な暑さとなる一方で、冬期には5℃前後まで気温が下がり、かなりの寒暖差があります。コルカタ、ムンバイ、チェンナイは年間を通して高温多湿な陽気が続き、熱中症・脱水症対策が必須です。一方、ベンガルールは海抜900m以上にあることから比較的過ごしやすいとされています。

 近年著しい経済成長を遂げているインドですが、広い国土と世界最大の人口をカバーするためのインフラ整備は道半ばの段階にあり、ゴミ問題、農業・工業・生活排水や排煙に伴う土壌・水質・大気汚染、水不足、電力不足、交通渋滞は国内全土で深刻です。衛生状態も良くないため、健康被害が各地で発生しています。

上水道は1日に数時間程度しか供給されず、多くの家庭でタンクを設けて貯水しています。水質は不安定で飲用に適さず、浄水器やミネラルウォーターを用いるのが一般的です。大気汚染は世界最悪と評されており、中でもデリーやグルガオン、ムンバイ、コルカタでは、例年11月から2月にかけて大気汚染のため遠くを見通せない状態となり、健康への様々な影響が報告されている、粒子状物質(PM2.5、PM10)濃度が極めて高い日々が続きます。

 インドで提供される医療には「公低私高」傾向が認められ、公立病院の多くは医療設備・施設内衛生面・マンパワーの観点から受診はおすすめできません。大都市部には在留外国人や富裕層向けに最新の医療機器や個室を備えた私立総合病院や歯科医院が複数あり、欧米諸国でトレーニングを積んだ医師が在籍し、海外からのメディカルツーリズムを受け入れるなど一定の医療水準を有しています。ですが、病院や地域により医師の診療レベルには大きな差があり、国際的なガイドラインに基づかない過剰(或いは過小)診療が行われている場合も散見されます。また、インド人医師の多くは父権主義的で、患者側が強く求めない限り治療方針に関する十分な説明を受けることは困難です。看護師のトレーニングも不足していて、日本のようなきめ細やかな看護やケアを受けられないこともしばしば経験します。

 インドにおける輸血用血液製剤は血液バンクを用いて備蓄、製造され、日本と同様の感染症チェックがされていますが、特別な場合をのぞいて放射線照射はされないため、ごくまれに重篤な症状を引き起こすおそれがあります。

 当地は英語で診療を受けられます。日本語受診が可能な医療機関は極めて限られていますが、デリー、ムンバイ、チェンナイ、ベンガルールなどの大都市では、医療通訳や会計手続を代行してくれる、日本企業による医療サービス会社が利用可能です。インドの医療費は欧米諸国と比較して割高ではありませんが、前払い必須な上、緊急手術や集中治療室入室を要する場合などはかなり高額となります。もしもの場合に備え、治療救援費用が3,000万円以上の海外旅行保険に加入しておくことを強くおすすめします。

 インドの医薬品は日本に比較し安価ですが、院外薬局では高温多湿の環境で保管される場合があるなど管理に課題があります。流通が不安定で入手が難しい医薬品もあるため、後述するとおり常用する医薬品・衛生用品は可能な限り日本や近隣の先進国で入手することをおすすめします。

5 かかり易い病気・怪我

 インドは感染症の宝庫といわれ、季節や土地ごとに年間を通じて様々な病気が流行します。これは都市部でも例外ではありません。中でも、経口感染症・水系感染症、蚊媒介感染症、空気感染症・飛沫感染症、動物関連疾患には特に注意が必要です。そのほかの小規模な流行性感染症に関しては、最新の情報をご確認ください。

(1)経口感染症・水系感染症:細菌性胃腸炎、腸チフス、A型肝炎など

 飲食物や汚染された水を介して口や皮膚から病原体が侵入して感染する、旅行者や在留者にとって最もかかりやすい病気です。特に大腸菌などによる細菌性胃腸炎(渡航者下痢症)が多いですが、腸チフス・パラチフス、A型肝炎、コレラなどは都市部でも流行します。年間を通じて感染リスクがありますが、高温多湿となるモンスーン期は特に感染者が増加します。

 腸チフスとパラチフスはインド国内各地で年間700万件以上発生していると推定されています。潜伏期間は1から2週間で、39℃以上の高熱や頭痛が主な症状です(必ずしも下痢や腹痛などの腹部症状を伴うとは限らない点にご注意ください)。血液や便の培養検査で診断し、抗菌薬で治療します。腸チフスにはワクチンがあり、インド渡航者に広く推奨されます。

 A型肝炎は潜伏期間が1か月程度と長く、発熱や全身倦怠感といった風邪のような症状で始まり、次第に黄疸が出現します。治療薬はなく、安静を保ち自然に回復するのを待ちますが、まれに命にかかわるような重症肝炎(劇症肝炎)になるとされています。A型肝炎にはワクチンがあり、インド渡航者に広く推奨されます。

 コレラは潜伏期間が1日から3日程度と短く、白っぽい米のとぎ汁状の下痢を特徴とします。下痢がひどく脱水になりやすいので、十分な点滴治療が必要となります。コレラにはワクチンがあり、流行地域に長期間滞在する場合や診療活動に従事するなどの場合には接種が推奨されます。

 このほかにも細菌性赤痢、アメーバ赤痢、レプトスピラ症、ジアルジア症、回虫症、ノロウイルス、ロタウイルス、E型肝炎など多くの経口感染症・水系感染症があります。

(2)蚊媒介感染症:デング熱、チクングニア熱、マラリア、日本脳炎など

 蚊に刺されることによって感染する病気で、インド国内では特にデング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、マラリア、日本脳炎に注意が必要です。

 デング熱はネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることでウイルスに感染します。雨期後の蚊の増える時期、インド北部では8月下旬から11月頃に人口の密集した大都市を中心に流行しますが、最近は1年中感染報告があります。毎年国内各地で邦人症例が多数報告されており、感染リスクの高い感染症です。突然の高熱で発病し、典型的には頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感などを伴い、遅れて発疹もよく見られ、採血検査において白血球と血小板が低下します。ほとんどの場合、発症から7日程度で解熱し体調回復しますがまれに重症化します。デング熱にはワクチンがあり、近隣国だとタイ、インドネシア、ベトナムで接種できますが、インドや日本では未認可のため流通していません。特効薬もないため治療は対症療法となります。解熱剤としてはアセトアミノフェンを使用し、ほかの解熱剤は出血傾向を助長する可能性があり用いられません。普段から持参の解熱剤の成分表示を確認しておくとよいでしょう。また、インドではデング熱に関連した血小板減少の際血小板輸血が推奨されますが、世界保健機関(WHO)の診療ガイドラインでは、血が止まりにくいなどの出血傾向がなければ原則的に血小板輸血は推奨されていません。

 チクングニア熱はネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊に刺されることでウイルス感染します。症状が似ているため、しばしばデング熱と間違えられます。デング熱ほどではないものの国内各地で流行を認めます。急性症状は1から2週間で症状改善しますが、関節の痛みや腫れが長期間持続することがあります。ワクチンはインドや日本では流通していません。特効薬はなく、デング熱同様治療は対症療法となります。

 ジカウイルス感染症はネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることでウイルス感染します。デング熱と似た症状を呈するものの程度が軽く、眼球結膜の充血を伴うことが多いとされています。2024年にはマハーラーシュトラ州プネやカルナータカ州ベンガルールで流行が報告されています。通常1週間以内に症状消失しますが、妊娠中に感染することによって胎児に小頭症などの先天異常を起こすリスクが高くなることが分かっています。ワクチンや特効薬はなく、デング熱同様治療は対症療法となります。

 インドにおけるマラリア報告数は近年減少していますが、一部地域でいまだに多く、かかると重症化しやすいため特別な注意を要する病気です。インドで感染するマラリアはほとんどが熱帯熱マラリアと三日熱マラリアで、インド全体の報告数ではおよそ半々となっています。マラリアはハマダラカによってマラリア原虫が媒介される病気で、都市部を中心に流行するデング熱とは対照的に非都市部(農村部)で見られることが多いとされているものの都市部でも毎年報告が少数あり、日本人の感染も報告されています。1週間から4週間の潜伏期間をおいて、発熱、寒気、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛などの症状で発症します。インドでマラリアの報告が多くリスクが高いのは、オディシャ州、チャッティスガル州、ジャールカンド州などで、これらの州で感染した場合、治療が遅れると重症化リスクの高い熱帯熱マラリアであることがほとんどです。診断は血液検査で行い、治療は抗マラリア薬内服または静脈注射です。三日熱マラリアは、急性期の治療後、肝細胞内の原虫を殺滅する根治治療が再発予防のために必要となるのが特徴です。ワクチンはありますが、その流通は極めて限られているため日本やインドで接種することはできません。抗マラリア薬の予防内服で90%程度発症を防ぐことが可能です。なお、インドのマラリアはクロロキン耐性です。

日本脳炎はイエカに刺されることでウイルス感染します。高温多湿な気候で豚などを飼育している農村部に多く発生し、インド国内ではアッサム州、西ベンガル州、ウッタル・プラデシュ州、ジャールカンド州の農村地域を中心に各地で流行しています。脳炎症状を発症した場合は特効薬や治療法がなく、20から30%が死亡し、30%に重い後遺症が残るとされています。有効なワクチンがあるため、流行地域へ渡航する場合接種が推奨されます。

(3)空気感染症・飛沫感染症:結核、麻疹、水ぼうそう、風疹、おたふく風邪、季節性インフルエンザなど

空気中に漂う菌やウイルスを吸い込むことで感染する空気感染症や、感染者が咳やくしゃみなどで排出された唾液、痰の飛沫を吸い込むことで感染する飛沫感染症は常にインド国内で流行しています。空気感染するのは結核、麻疹、水ぼうそうで、飛沫感染するのは風疹、おたふく風邪(ムンプス)、季節性インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などです。

 インドは結核の高蔓延国であり、世界の感染者のうち4分の1強をインドが占めると推定されています。主な感染部位は肺で、多くの場合感染しても発症せずに経過します。栄養状態の悪化や加齢による免疫機能の低下に伴い発症すると発熱、咳、倦怠感などの症状が現れますが初期症状は風邪や他の肺炎に類似するため、疑わないと診断が難しい病気です。インドでは多剤耐性結核も大きな問題となっています。治療には長期間の抗結核薬内服が必要です。

 麻疹は非常に感染力の強い病気で、インドでは定期接種率の低い地域を中心に国内各地で流行しています。発熱、上気道症状や皮疹で発症し、先進国で治療したとしても1,000人に1人の割合で死亡することがあります。

 水ぼうそうは麻疹同様感染力が強い病気です。インドでは水ぼうそうワクチンが定期接種になっていないため全国各地で流行を認めています。

 風疹は麻疹と同様発熱と発疹症状で発症する病気で感染力が強く、定期接種率の低い地域を中心に国内各地で流行しています。風疹に感受性のある妊婦が妊娠初期に風疹に罹患した場合流産したり、胎児が先天性風疹症候群になったりすることがあります。

 おたふく風邪(ムンプス)は、インドも日本も定期接種でないため各地で流行しています。頬部の耳下腺が腫れるのが特徴で、難治性の難聴や脳炎などの合併症を起こすことがあります。

 季節性インフルエンザは年間を通じて全国各地で流行を認め、デング熱同様インドにおいて感染しやすい病気と言えます。北半球での流行時期に合わせて予防接種を行うことで発症や重症化をある程度予防することが可能です。このほか、百日咳、ジフテリアも国内各地でアウトブレイクが発生していますので、渡航前には破傷風ワクチンだけでなく、ジフテリア・百日咳も含めた3種混合ワクチンの接種をおすすめします。新型コロナウイルス感染症はご存じのとおり、2021年にデルタ株がインド国内で猛威を振るい多くの方が感染しました。2024年10月現在インド国内で流行は認めておらず、散発的な発生にとどまっています。

(4)薬剤耐性菌

 インドでは抗菌薬の不適切な管理や処方が常態化していることにより、ニューデリー・メタロベータラクタマーゼ(NDM-1)などの薬剤耐性菌が出現して大きな問題となっています。日本人が急病により緊急入院や手術を受けた際院内で多剤耐性菌に感染し、治療に難渋するケースも発生しています。

(5)動物関連疾患:犬咬傷、狂犬病、破傷風、ヘビ咬傷など

 インドでは野犬がいたるところで放置されています。また、飼い犬も放し飼いにしているのを多く目にします。結果、年間300万件以上の犬咬傷事例が国内で発生し、2万人以上が狂犬病で亡くなっていると推定されています。狂犬病は致死率がほぼ100%の感染症です。インドでは狂犬病の感染源動物として95%以上が犬で、次いで猿(野生の猿も街中で目にすることが少なくありません)とのデータがあります。犬咬傷に伴い、破傷風や傷口からの細菌感染症リスクもあります。また、インドには多くの毒ヘビが生息していて、特にモンスーン期に目撃情報が増えます。農村部や山間部以外に、都市部郊外で遭遇することもまれではありません。このほか、国内では牛が聖なる動物とされ、至る所を徘徊していて交通渋滞や交通事故の遠因となっています。大量の鳩に人々がえさをやっているのも都市部ではしばしば目にしますが、鳩は「空飛ぶネズミ」とも称され、過敏性肺臓炎、クリプトコッカス症やオウム病などの病気を媒介するリスクがあります。

(6)環境関連疾患:皮膚感染症、虫刺され、脱水症、熱中症、大気汚染など

 年間を通じて衛生状態が良くないため、とびひ(伝染性膿痂疹)やおでき(毛包炎)、水虫(足白癬)などの皮膚感染症が多く見られます。また、上記(2)の蚊だけでなく、ハチ、ブユ(ブヨ)、ヌカカ、ダニ、トコジラミなどによる虫刺されも注意が必要です。このほか、暑期は強い日差しが続くため、重度の日焼けや大量発汗による脱水症、熱中症のリスクが高くなります。暑期に続くモンスーン期は間欠的な大雨に伴い各地で冠水が発生して水質がさらに悪化するため、流行性角結膜炎(当地ではピンクアイと呼ばれます)が流行します。冬期は大気汚染が著しく悪化するため、呼吸器系の障害(喉の痛み、咳など)や頭痛などの症状のほか、喘息が悪化する、風邪や肺炎を発症し、治癒後も咳が長引く、急性副鼻腔炎を発症するなどの方が増加します。

(7)運動不足・生活習慣病

 インドでは車移動が多い上、大気汚染の影響で屋外活動が少なからず制限されることから、一日の移動歩数や体を動かす機会が少なくなりがちです。また、インドの飲食物は伝統的に脂質、塩分、糖分が多く、1日の食事回数も多いため、肥満症、高血圧症、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病にかかるリスクが高くなります。

(8)交通事故

 インドは交通インフラが十分整備されておらず、そこかしこの道路が破損しています。加えて車両数に対して駐車場スペースも不足していることから路肩の縦列駐車によって常に交通渋滞しています。また、信号・道路標識無視が常態化しているなど交通マナーも極めて悪いため、通常では信じがたい走行をする車両や危険な横断を試みる歩行者がしばしば見られます。野良牛の存在も交通事故の増加を助長しています。

(9)メンタルヘルス

 在外生活ではそれまで感じなかった様々なストレスを抱えることがあります。現地に早く適応しようと焦ることがかえって精神的な不調を招くことや、カルチャーショックや言葉の問題から気分が塞ぎがちになることは誰にでも起こりえます。

6 健康上心がけること

(1)食事・水

 当地において未加熱食材や生水の摂取はおすすめできません。レストランは衛生的で評価の定まった店を選び、食事前にはよく手を洗い、十分に加熱したものを召し上がり、特に屋台や大衆食堂での生ものやカットフルーツ摂取、ピッチャーの水、氷の使用はなるべく避けてください。飲料水は開封されていない市販のミネラルウォーターを使用し、調理用水は浄水器を設置した水道水を使用してください。アパートにお住まいの方は、貯水槽のこまめな掃除を管理人に依頼ください。また、自宅で調理する場合、当地における飲食物の品質劣化は冷蔵庫に入れておいても早いため、適切に消費するよう留意ください。使用人やコックを雇用している場合、必ず処置前後に石けんで手洗いするようお伝えください。

 インド料理はスパイシーで油も多く使われており、慣れていないと胃腸への負担が大きく、胃もたれや下痢をしやすくなりますので腹八分目を心がけましょう。暑いインドでの下痢は脱水になりやすいため、こまめな水分補給に努めてください。

(2)防虫対策:特に、蚊に刺されない工夫

 不要不急の外出を避け、外出の際には明るい色の長袖、靴下を着用して皮膚の露出を避け、やむをえず出ている部分にはDEET(乳幼児の場合イカリジン)含有虫よけ剤の定期的な塗布をこころがけましょう。自宅では網戸があり機密性が高く、かつ空調設備を有する部屋で生活し、就寝時蚊取りベープ使用するなどの対策をとってください。

 インド都市部に滞在する場合、マラリア予防内服の必要性は高くありません。内服の適応は、日本においてトラベルクリニック(渡航外来)の専門医師に渡航先、滞在施設、渡航期間、活動予定を伝えた上で判断を相談してください。

(3)感染対策

結核や薬剤耐性菌への曝露を避けるため、栄養状態が悪く感染している人が多くいると思われる地域や具合の悪い人が集まる病院等の医療施設への長期間滞在を避けるようにしてください。また、手洗い、マスク着用、咳エチケット、ソーシャルディスタンスなどの対策を徹底してください。御自身の具合が悪い場合はマスク着用の上、早めに医療機関を受診してください。

麻疹、風疹、おたふく風邪、水ぼうそうはそれぞれ2回の予防接種か罹患歴があれば感染を防ぐことが可能です。インド渡航前に母子手帳を確認・持参の上トラベルクニック(渡航外来)を受診し、接種の必要性と回数をご相談ください。季節性インフルエンザや新型コロナウイルス感染症、百日咳、ジフテリアに関しても予防接種の必要性を渡航前に担当医師へご相談ください。なお、上記ワクチンは新型コロナウイルス感染症をのぞいてインド国内でも接種することが可能です。

(4)動物・自然活動対策

 野犬や猿など、動物には近づかないようにしてください。前述のとおり犬咬傷リスクが高いため、インド渡航前には必ず日本で狂犬病ワクチンの曝露前接種を行いましょう。万が一咬まれた場合は、たとえ曝露前接種を受けていても追加のワクチン接種等が必要となります。傷口を大量の水と石けんでよく洗い、必ずその日の内に医療機関を受診してください。また、病院受診時には破傷風ワクチン予防接種や抗菌薬処方の必要性に関して診察医師とご相談ください。さらに、ヘビ咬傷を避けるため、自然活動やレジャーの際は真水に触れるなどの行為は避け、家の庭であっても茂みや森林近くを通る場合は足下に注意を払い、厚手の衣服、靴を着用し、やむを得ず夜間移動する場合は懐中電灯を用いてください。万が一咬まれた場合は毒が回るのを避けるためなるべく静かに移動し、最寄りの病院で治療を受けてください。

(5)気候・環境対策:紫外線、熱中症、大気汚染など

 夏のインドは大変暑く、地域によっては湿度も高くなります。熱中症には十分な注意が必要です。遺跡など屋外の観光施設が多いため、炎天下で長時間観光する際には、日傘を使用するか帽子をかぶる、サングラスを着用する、ボトルの水(電解質の入ったスポーツドリンクが望ましい)を携帯する、日焼け止めを塗る、無理なスケジュールを避け、こまめに休憩するなどを心がけてください。大気汚染対策のために、室内のPM2.5濃度を測定するなどして、空気清浄機を24時間稼働させ、1日平均値を35μg/㎥以下に保ちましょう。大気汚染がひどい場合は外出時間を最小限とし、やむを得ない外出時はN95マスクやFFP2マスクを着用しましょう。

(6)運動・生活習慣病対策

 工夫して体を動かすことを心がける必要があります。自重筋トレ、ヨガ、ルームランナー使用などの屋内活動や近所のスポーツクラブ、会員制スポーツジム利用などをご検討ください。

 食事は腹八分目を心がけ、ご自身の一日の必要摂取カロリーを計算の上、日本厚労省の食事バランスガイドやインド医学研究評議会(ICMR)の食事バランスガイドを参照して過食を防ぎましょう。塩分過多に関しては自炊の上減塩を心がける、香辛料・酸味でアクセントをつける、食事は出来たてを適温で食べるようにする、食物繊維やカリウムを含む食品摂取を心がけるなどしてみてください。

(7)交通安全対策

 道を歩く際には常に周囲に気を配り、車両の不意の飛び出しや歩道への乗り上げなどがないか気をつけてください。自動車に乗る際は、クラクションを鳴らされても無理な横入りをされても、心を乱されずに安全第一の意識を保つことが肝要です。

(8)メンタルヘルス対策

 定期的に休養を取りつつ、適度な運動や散歩、レストランの使用、現地友人との歓談、インターネットを利用した日本や他国に住む家族、パートナー、気の置けない友人との日本語でのコミュニケーション、読書、映画・音楽鑑賞といった趣味の時間確保など、複数のストレス解消方法を見つけておき心の健康を保つこと、状態を悪化させないための対策を複数持っておくことが大切です。

(9)海外旅行保険等の加入

 インドで外国人が私立病院で医療行為を受ける場合、状況に応じてかなり高額な現金を請求されることがあります。また、インドで緊急治療を受けた後、長期的な治療が必要と判断されれば日本への移送が必要になる場合もあります。数千万円もの高額な治療費用及び移送費用を要することもありますので、こうした金額を十分カバーする(治療救援費用3,000万円以上)海外旅行保険に加入しておき、不測の事態に備えることを強くおすすめします。クレジットカード付帯保険は使用に制限や条件があるものが多いため、旅行前に緊急時必要十分なものか、使用条件はどうなっているのかを確認しておくようにしましょう。

(10)トラベルクリニック(渡航外来)受診・日本での健康管理

病気になった時、緊急移送するほどの病態でないとしても当地での医療対応に窮するケースが時折発生します。日本で渡航前にトラベルクリニック(渡航外来)を必ず受診し、入念な事前準備をしておくことを強くおすすめします。受診の際は母子手帳や予防接種証明書を担当医師とともに確認しながら、7.予防接種の(1)で推奨する予防接種を受け、現地医療情報を入手してください。多くのワクチンは接種終了してから2週間程度経過してから予防効果が出現します。また、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチンは3回接種が必要で、終了までに6か月を要します。渡航が決まった時点で、十分な余裕を持って受診することをご考慮ください。

 ワクチンの中には、接種完了前にも一定の予防効果を発揮するものがあります。出発まで時間がない場合もワクチンを全く接種せずに渡航するのではなく、トラベルクリニック医師と相談して可能な限りの接種を検討してください。

 このほか、日本滞在中に健康診断または人間ドックと、歯科診療を受けておくことを強くおすすめします。慢性疾患の治療薬について、特に長期滞在の場合に日本と同様の処方を受けられず難渋するケースもあるため、持病がある方は渡航の適否に関して主治医と十分に相談した上で、滞在期間中投薬不足とならないよう定期内服薬を持参ください。特に持病のない方も、普段使っている市販薬(胃腸薬、目薬、虫刺され薬、湿布薬など)や絆創膏、予備のコンタクトレンズなどを携行することを検討してください。

7 予防接種(ワクチン接種機関含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら

(1)赴任者に必要な予防接種

 インド入国にあたり日本人に義務づけられている予防接種はありません。

成人では、A型肝炎、B型肝炎、日本脳炎、ジフテリア・百日咳・破傷風(DPT)三種混合、腸チフス、狂犬病に対して免疫をつけておくべきです。狂犬病の予防については曝露後免疫で対応すればよいとする考え方もありますが、グルガオンなど都市部でも犬咬傷リスクが高い上、ヒト狂犬病免疫グロブリン(注)の流通は不安定であるため、都市部への赴任者も曝露前免疫をつけておくことをおすすめします。

このほか、定期接種ワクチン(特に麻疹・風疹混合、水ぼうそう)やおたふく風邪(ムンプス)は、母子手帳等を確認の上、不足している場合は接種後の渡航をご検討ください。

 (注)暴露前免疫のない人が、犬や猿などに襲われ血が出るほどの怪我を負った場合に免疫グロブリン投与が必要となります。同じような怪我を負った場合でも曝露前免疫が終わっている人には必要ありません。

 インドは2011年以降野生型ポリオによる新規感染者がなく、2014年3月にWHOはインドにおけるポリオの根絶を認定しました。従ってインド赴任に際してポリオの予防接種を追加する必要はありません。しかし、隣国パキスタンでは現在もポリオが流行しているため、パキスタンとの間を出張などで行き来する必要がある場合には、パキスタンにおける最新のポリオ流行状況、パキスタン出入国の際のポリオ予防接種証明書の提示の要否を確認してください。

 小児については、日本で行われている定期予防接種に加え、おたふく風邪、A型肝炎(1歳以上)、狂犬病、腸チフス(2歳以上)接種をおすすめします。

付)旅行者については、小児期の予防接種を完了しているとしても、A型肝炎(1歳以上)、B型肝炎、ジフテリア・百日咳・破傷風(DPT)三種混合、日本脳炎、腸チフス(2歳以上)に免疫をつけておくとよいでしょう。旅行が長期になる・地方滞在を予定している・動物と接触する可能性が高い・野外での活動が多く想定される等の場合は、狂犬病の暴露前免疫を強くおすすめします。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

初回 2回目 3回目 4回目 5回目
BCG 出生直後
OPV(経口ポリオ) 出生直後 6週 10週 14週 16から24か月
IPV(不活化ポリオ) 6週 14週
DPT(ジフテリア・百日咳・破傷風) 6週(注1) 10週(注1) 14週(注1) 16から24か月 5から6歳
Td(ジフテリア・破傷風) 10歳 16歳
MR(麻疹・風疹) 9から12か月 16から24か月
ロタウイルス 6週 10週 14週
B型肝炎 出生直後 6週(注1) 10週(注1) 14週(注1)
肺炎球菌 6週 14週 9から12か月
Hib(ヘモフィルスインフルエンザ菌b型) 6週(注1) 10週(注1) 14週(注1)
日本脳炎(注2) 9から12か月 16から24か月

(注1)5種混合ワクチン(B型肝炎-DPT-Hib)を使用しています。
(注2)日本脳炎は流行地域のみ接種。

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明書

 現地校については特にありませんが、入学、入園する学校によっては接種証明を提出する必要があります。先方へあらかじめ確認し、事前にもれなく接種するようにしてください。

8 病気になった場合(医療機関等)

 当地で具合が悪くなった場合、外国人用窓口を有し、建物や環境が衛生的で設備の整った現地私立総合病院を利用することが一般的です。

 初めての受診の場合、登録料が必要となることがあります。専門医を受診する場合には事前に予約し、診察代を支払うのが原則です。インドでは医師が一つの病院にのみ所属しているとは限らないため、受診を希望する医師がいるかどうかを事前に確認の上予約するようにしてください。また、診療記録は患者に渡され、書類には検査の指示や投薬内容が記載されています。検査を受けたり薬を購入したりする際にはこの診療記録を提示します。検査代、薬品代はそれぞれの場所で個別に支払う必要があります。

 検査を受けた場合、検査結果は各自で取りに行くことになります。検査室で結果がいつわかるのかを教えてくれますので(教えてくれなければ確認してください)、病院の結果受取窓口で受け取るようにしてください。最近では、メールに添付して検査結果を送ってくれる医療機関もあります。2回目以降の受診の際には、診療記録と検査結果等を持参します。

 入院に際しては部屋のランクにより室料が異なるのはもちろん、診察料金も異なることが一般的です(室料が高いと診察料金も高くなります)。入院時には数万ルピーの前払い金(デポジット)の支払いを求められます。

 手数料はかかりますが、上記手順の簡略化を支援してくれる日系医療サービス会社(日本語ヘルプデスク)に依頼することも可能です。その際キャッシュレスメディカルサービス付の海外旅行保険に加入しておくと、全ての支払い手続を代行してもらえるため、よりスムーズに診療を受けることができます。

 以下は総合病院の場合、24時間対応可能です。病院への文書・画像伝達には、各施設のホームページからEmailWebmail等を活用してください。

(首都)デリー

(1)Max Super Speciality Hospital, Saket(通称 Max Saket)
所在地:No. 1, 2, Press Enclave Road, Mandir Marg, Saket Institutional Area, Saket New Delhi, Delhi, 1 10017
電話番号:011-2651-5050、救急番号:011-4055-4055
Email:int.query@maxhealthcare.com
ホームページ:Max Super Speciality Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:敷地内に3つのビルが並立しており、その東棟に救急センターがあります。救急番号に電話することで救急車を要請できます。
(注)近隣に外来診療に特化したMax Multi Speciality Centre, Panchsheel Parkという系列病院があります。
(注)ニューデリー近郊のNoidaGurgaonにも系列病院があります。詳細はホームページで確認してください。
(2)Fortis Flt. Lt. Rajan Dhall Hospital、Vasant Kunji(通称Fortis Hospital
所在地:Aruna Asaf Ali Marg, Pocket 1, Sector B, Vasant Kunj, New Delhi, Delhi 110070
電話番号:97110-90119、92058-93214
ホームページ:Fortis Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:ニューデリー日本人学校から近く、生徒・児童も利用しています。
(3)Indraprastha Apollo Hospital
所在地:Sarita Vihar, Delhi Mathura Road, New Delhi 110076
電話番号:011-7179-1090/1091、011-2692-5858
Email:infodelhi@apollohospitals.com
ホームページ: Multispeciality Hospitals in India(英語)別ウィンドウで開く
概要:外国人向け窓口としてExecutive Loungeが設けられています。
(注) ニューデリー近郊のNoidaにも系列病院があります。詳細はホームページで確認してください。
(4)PSRI Hospital
所在地:Press Enclave Marg, Sheikh Sarai II、Near Saket Court, New Delhi 110017
電話番号:011-6142-6142、救急番号:84-84-84-84-17
Email:info@psri.net
ホームページ: PSRI Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:Max Saketの近くにある中規模総合病院です。日本語ヘルプデスクがあります。
(5) Madhukar Rainbow Children's Hospital Malviya Nagar, Delhi
所在地:FC-29, Plot No.5, Geetanjali, Near Malviya Nagar Metro Station Gate No.1, New Delhi 110017
電話番号:80378-36526
Email:international.patients@rainbowhospitals.in, queries@rainbowhospitals.in
ホームページ: Rainbow Children's Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:2018年に設立された小児・産科専門病院。空気清浄機を完備しています。ほとんどの医師が常勤です。日本語ヘルプデスクがあります。

グルガオン

(1)Medanta the Medcity
所在地:CH Bhaktawar Singh Road, Sector 38, Gurgaon, Haryana 122001
電話番号:0124-414-1414、890-439-5588
Email:info@medanta.org
ホームページ:http://www.medanta.org別ウィンドウで開く
概要:インドで有名な心臓外科医が2009年に開院。1,300床超の大型私立総合病院で、診療科ごとに外来と入院病床が接続しているのが特徴です。
(2)Fortis Memorial Research Institute, Gurgaon
所在地:Sector 44, Opposite HUDA City Centre Metro Station, Gurgaon, Haryana 122002
電話番号:88600-22554
Email:fmri@fortishealthcare.com
ホームページ:Fortis Memorial Research Institute, Gurgaon(英語)別ウィンドウで開く
概要:インド国内各都市で私立総合病院を展開する医療グループのメイン病院です。日本語ヘルプデスクがあります。
(3)Max Hospital, Gurgaon
所在地:Block-B, Sushant Lok-I, Gurgaon, Haryana 122001
電話番号:92688-80303、0124-662-3000、救急番号:011-4055-4055
ホームページ:Max Hospital, Gurgaon(英語)別ウィンドウで開く
概要:デリーにあるMax Saket同様、Max Healthcareグループ系列の規模総合病院です。
(4)Artemis Hospital Gurgaon
所在地:Sector 51, Gurgaon, Haryana 122001
電話番号:0124-4511-111、97112-09940、救急番号:0124-4588-888
ホームページ:Artemis Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:350床の中規模総合病院です。外国人向け窓口として国際診療部門があります。患者の多くはインド人です。

ムンバイ

(1)Dr L H Hiranandani Hospital
所在地:Hillside Avenue, Hiranandani Gardens, Powai, Mumbai, Maharashtra 400076
電話番号:022-7102-3322から3、救急番号:022-2576-3322から3
Email:wecare@hiranandanihospital.org
ホームページ:Breach Candy Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:ムンバイ北部のポワイ地区(ポワイ湖周辺)の日本人学校の隣にある2004年開業の総合病院。現在244床。小児の心臓血管外科以外は全科対応可能で、各種予防接種も行っています。日本語ヘルプデスクがあります。
(2)Sir H. N. Reliance Foundation Hospital and Research Centre
所在地:Prarthana Samaj, Raja Ram Mohan Roy Rd, Girgaon, Mumbai, Maharashtra 400004.
電話番号:1-800-221-166/1-800-890-1111、救急番号:022-6130-5505/022-3547-5757
Email:rfh.international@rfhospital.org
ホームページ:Sir H. N. Reliance Foundation Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:南ムンバイに立地している比較的新しい病院で医療設備が充実しています。日本人の利用者が多いです。
(3)Jaslok Hospital & Research Centre
所在地:15, Dr. G. Deshmukh Marg, Mumbai, Maharashtra 400026
電話番号:022-6657-3014/022-4107-3014/022-6657-3333/022-4017-3014、救急電話:022-2354-2354
Email:info@jaslokhospital.net, appointments@jaslokhospital.net
ホームページ:Jaslok Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:在ムンバイ日本総領事館から車で5分、21階建ての私立総合病院。火傷、感染症、精神科疾患以外の全ての患者を引き受けています。産科は不妊治療も可能です。腎臓移植部門もあります。
(4)Saifee Hospital
所在地:15/17, Maharshi Karve Marg, Mumbai, Maharashtra 400004
電話番号:022-6757-0111、75065-14832
Email:write@saifeehospital.com
ホームページ:Saifee Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:南ムンバイ、バック湾に面した立地。病床は約250床のイスラム系私立総合病院。感染症対策に力を入れていて、標準予防策が確立されています。脳・心臓疾患の救急対応も可能です。
(5)Bombay Hospital & Medical Research Centre
所在地:12, Vitthaldas Thackersey Marg, near Liverty cinema, New Marine Lines, Marinre lines, Mumbai, Maharashtra 400200
電話番号:022-2206-7676
Email:helpdesk@bombayhospital.com
ホームページ:Saifee Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:南ムンバイの中心地区に立地。800床以上を有する私立総合病院。建物は古いですが医療機器は最新のものをそろえています。外傷、脳・心臓疾患に対応可能です。
(6)Breach Candy Hospital
所在地:60 A, Bhulabhai Desai Road, Mumbai, Maharashtra 400026
電話番号:022-6259-7788、救急番号:022-2366-7809
Email:info@breachcandyhospital.org
ホームページ:Breach Candy Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:南ムンバイに立地する私立総合病院。病室は全室個室です。患者のほとんどはインド人です。
(7)SevenHills Hospital Mumbai
所在地:Marol Maroshi Road, Andheri East Mumbai, Maharashtra 400004
電話番号:022-6767-6767
Email:info@sevenhillshospital.com
ホームページ:SevenHills Hospital(英語)
概要:306床を有する私立総合病院。がん以外の治療全てに対応していて、脳・心臓疾患も治療可能です。検査部門も充実しています。利用者の多くはインド人です。Chhatrapati Shivaji Maharaj国際空港近くに立地していることから、空港で病気になった際に受診先として考慮ください。

コルカタ

(1)Apollo Multispeciality Hospitals, Kolkata
所在地:58, Canal Circular Road, Kolkata West Bengal 700054
電話番号:033-2320-3040、033-2320-2122
ホームページ:Apollo Gleneagles Hospitals(英語)別ウィンドウで開く
概要:入院病床700床超のコルカタで最大の私立総合病院。外国人患者向けセクションあり。人気病院のため常に混雑しています。
(2)Fortis Hospital Anandapur, Kolkata
所在地:730, Eastern Metropolitan Bypass Road, Anandapur, East Kolkata Twp, Kolkata, West Bengal 700107
電話番号:033-6628-4444、98730-31104
Email:enquiry.kolkata@fortishealthcare.com
ホームページ:Fortis Hospital Anandapur, Kolkata(英語)別ウィンドウで開く
概要:2011年開院した私立総合病院。放射線腫瘍治療以外の全ての診療に対応し、脳・心臓疾患、外傷に対しても専門チームが診療を行う体制を確立しています。
(3)MEDICA Superspeciality Hospital
所在地:127, Eastern Metropolitan Bypass Road, Nitai Nagar, Mukundapur, Kolkata, West Bengal 700099
電話番号:033-6652-0000、92300-89704
Email:contactus@medicalhospitals.in
ホームページ:MEDICA Superspeciality Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:在コルカタ総領事館から30分ほどの距離にある私立総合病院。脳・心臓疾患、外傷に対する急性期治療に全て対応。外国人患者向けセクションあり。各種予防接種や犬咬傷時の免疫グロブリン投与も対応可能です。
(4)Woodlands Multispeciality Hospital
所在地:8/5, Alipore Rd, Alipore, Kolkata, West Bengal 700027
電話番号:033-4033-7000、救急電話:033-4033-7001
Email:enquiry@woodlandshospital.in
ホームページ:AMRI Hospital-Dhakuria(英語)別ウィンドウで開く
概要:コルカタでもっとも古い私立総合病院。日本語ヘルプデスクはありませんが、提携医師が在籍していて診療支援を受けることが可能です。
(5)Manipal Hospital Dhakuria
所在地:P-4&5, C. I. T Scheme-LXXII, Blook A, Gariahat Road, Ddhakuria, Kolkata, West Bengal 700 029
電話番号:033-6907-0001
ホームページ:Manipal Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:同市内に4つの系列病院を有する私立総合病院で、旧AMRI Hospitalです。また、同市内にあるManipal Hospital Salt Lakeは旧Columbia Asia Hospitalです。
(6)Aesthetica Dental Implant Clinics
所在地:First Floor, Vasundhara, 2/7, Sarat Bose Road, near Central Plaza, next to Hindustan Club, Kolkata, West Bengal 700020
電話番号:98301-83000
Email:info@happyface.co.in
ホームページ:Aesthetica Dental Implant Clinics(英語)別ウィンドウで開く
概要:コルカタ在住の外国人が多く利用する私立歯科医院。歯科治療全分野に対応可能。市内の多くの総合病院と提携していて、後方病院へ紹介できる体制を整えています。
(7)Smile And Profile Advanced-Dental Clinic
所在地:First Floor, 130A, Rash Behari Ave, Lake Market, Kalighat, Kolkata, West Bengal 700029
電話番号:91633-32280
Email:enquiry@smileandprofile.net
ホームページ:Smile And Profile Advanced-Dental Clinic(英語)別ウィンドウで開く
概要:私立歯科医院。日本人をはじめ、外国人の診療も担当しています。

チェンナイ

(1)Apollo Hospitals, Greams Road, Chennai
所在地:No.21, Greams Lane, Off Greams Road, Chennai, Tamil Nadu 600 006
電話番号:044-4040-1066
Email:infochennai@apollohospitals.com
ホームページ:Apollo Hospital, Greams Road(英語)別ウィンドウで開く
概要:インド国内で広く病院経営を展開するアポログループ第一号の総合病院。市内中心部に立地。各種臓器移植を行っている病院で、急性期治療にも対応しています。
(2) Apollo Multispeciality Hospital, Perungudi(OMR)
所在地:5/639, Rajiv Gandhi Salai, Tirumalai Nagar, Perungudi, Chennai, Tamil Nadu 600096
電話番号:044-3322-1111
Email:infochennai@apollohospitals.com
ホームページ:Apollo Specialty Hospital, OMR(英語)別ウィンドウで開く
概要:アポログループの分院で、歯科を含む私立総合病院です。病院は常に混雑しています。
(3) MIOT International Hospital
所在地:4/112, Mount Poonamalle, Road Manapakkam, Chennai, Tamil Nadu 600089
電話番号:044-4200-2288、044-2249-2288
Email:hip@miotinternational.com
ホームページ:MIOT International Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:整形外科や外傷診療、循環器系疾患治療に強い、市の南西部に位置する私立総合病院です。脳卒中診療も可能です。感染症を含め、最新の検査システムを持っています。
(4) GEM Hospital Chennai
所在地:MGR452, Gandhi Nagar, Thiruvengadam Nagar, Perungudi, Chennai, Tamil Nadu 600096
電話番号:044-6166-6666
ホームページ:GEM Hospital Chennai(英語)別ウィンドウで開く
概要:消化器主体の私立総合病院です。救急外来の利便性が良く、日本人が多く利用しています。日本語ヘルプデスクがあります。
(5) Rainbow Children’s Hospital & BirthRight-Chennai Guindy
所在地:No. 157, Anna Salai, Near Little Mount Metro Station, Guindy, Chennai, Tamil Nadu 600015
電話番号:80378-36523
Email:queries@rainbowhospitals.in
ホームページ:GEM Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:私立小児産婦人科専門病院。当地ではCloudnine病院と並んで同診療科専門病院として最大規模を誇り、全ての小児科、産婦人科の病態に対応しています。日本人が当地で出産する際は多くの方がこの病院を選択しています。
(6) Acharya Dental
所在地:No.5, Thirumurthy Nagar, 6th street, Nungambakkam, Chennai, Tamil Nadu 600034
電話番号:044-4950-1100、044-3511-1100、044-2827-4114、044-2822-4114
Email:acharya@acharyadental.com
ホームページ:Acharya Dental(英語)別ウィンドウで開く
概要:現地で最も評判の良い歯科医院の一つ。現地在住外国人も多く利用しています。建物は衛生的で、歯科診療の全てに対応可能です。

ベンガルール

(1)Sakra World Hospital
所在地:SY No 52/2 & 52/3, Devarabeesanahalli, Varthur Hobli, Bengaluru, Karnataka 560103
電話番号:080-4969-4969, 1800-202-4969, 救急番号:080-4962-4962
Email:info@sakraworldhospital.com, intl.connect@sakraworldhospital.com
ホームページ:Sakra World Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:日系企業が経営に携わる2014年3月開院の私立総合病院。入院病床は300床で、脳・心臓疾患をはじめとして全ての診療に対応しており、特に救急やリハビリテーション診療には定評があります。北海道札幌市の手稲渓人会病院と提携し、看護師の福利厚生や教育にも力を入れています。日本と同じスタイルの健康診断、成人健診を受けることができ、日本語ヘルプデスクがあります。
(2)Manipal Hospital Yeswanthpur
所在地:26/4, Brigade Gateway, Beside Metro, Malleshwaram West, Bengaluru, Karnataka 560055
電話番号:1800-102-5555
Email:info@manipalospitals.com
ホームページ:Manipal Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:ベンガルールを本拠地とするマニパル病院グループの分院。救急疾患をはじめ、全ての病態に対応可能です。ベンガルールで日本人が多く在住するRajaji NagarMalleshwaramから通院しやすい場所に立地していて、日本語ヘルプデスクがあります。
(注)市内のHebbalWhitefieldにも系列病院があります。詳細はホームページで確認してください。
(3)Cloudnine Hospital Malleshwaram
所在地:47, 11th Main Road, near Mes Kishora Kendra, Malleshwaram, Bengaluru, Karnataka 560055
電話番号:080-6673-2263
Email:info@cloudninecare.com
ホームページ:Cloudnine Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:私立小児産婦人科専門病院。当地ではRainbowChildren’s病院と並んで評価が高く、全ての小児科、産婦人科の病態に対応しています。日本人が当地で出産する際は多くの方がこの病院を選択しています。
(注)市内のWhitefieldにも系列病院があります。詳細はホームページで確認してください。
(4)Rainbow Children’s Hospital & BrightRight-Bengaluru, Marathahalli
所在地:Survey No. 8/5, Marathahalli Outer Ring Road, Doddanekundi Marathahalli, Karnataka 560037
電話番号:080-3783-6516
Email:queries@rainbowhospitals.in
ホームページ:Rainbow Children’s Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:デリー、チェンナイなどインド各地に展開する私立小児産婦人科専門病院グループの分院です。
(注)市内のHebbalBannerghattaなどにも系列病院があります。詳細はホームページで確認してください。
(5)Narayana Nethralaya Eye Hospital
所在地:121/C Chord Road, 1st ‘R’ Block, Rajaji Nagar, Bengaluru, Karnataka 560010
電話番号:080-6612-1643
Email:info@apolloahd.com
ホームページ:Narayana Nethralaya Eye Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:ベンガルールで最も評価の高い眼科専門病院。最新の医療機器を擁し、全ての眼科診療に対応しています。医師の診療や説明も非常に丁寧です。
(6)Dental Lavelle
所在地:120, Ground Floor, Lavelle Road, Bengaluru, Karnataka 560001
電話番号:74115-40625、080-4112-1314
Email:enquiries@dentallavelle.com
ホームページ:Dental Lavelle(英語)別ウィンドウで開く
概要:ベンガルールの中心部にある私立歯科医院。院長は米国でトレーニングを受けた歯科医師で、衛生的かつ感染対策の行き届いた歯科診療を行っています。当地の日本人が多く利用しています。
(7)Aster CMI Hospital
所在地:No. 43/2, New Airport Road, NH 44, Sahakar Nagar, Hebbal, Bengaluru, Karnataka 560092
電話番号:080-4342-0100、救急番号:080-4647-4647
Email:customercare.aster@asterhospital.com, seviceexcellence.blr@asterhospital.com
ホームページ:Aster CMI Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:ドバイを中心に中東、インドで展開している医療グループの系列病院。市の北側に位置し、外国人の受診も多い病院です。皮膚科外来に定評があります。
(8)Apollo Hospital Bannerghatta Road
所在地:Opp.IIM 154/11, Bannerghatta Road, Bengaluru, Karnataka 560076
電話番号:080-2630-4050、救急番号:080-6999-1034
Email:info@apolloahd.com
ホームページ:Apollo Hospital Bannerghatta Road(英語)別ウィンドウで開く
概要:市の南側にあるアポログループの系列病院。最新の医療機器をそろえ、ほぼすべての診療科に対応できます。
(9)Fortis Hospitals Bannerghatta Road
所在地:154/9, Bannerghatta Road, Opposite IIM-B, Bengaluru Karnataka 560076
電話番号:080-6621-4444、85888-21676
Email:care.bng@fortishealthcare.com
ホームページ:Fortis Hospitals(英語)別ウィンドウで開く
概要:市の南側にあるフォルティスグループの系列病院。心臓疾患、脳外科、整形外科、産婦人科を得意としています。海外留学経験のある医師が多く在籍しています。

ジャイプール

(1)Fortis Escorts Hospital, Jaipur
所在地:Jawahar Lal Nehru Marg, Sector 5, Malvia Nagar, Jaipur, Rajastan 302017
電話番号:85888-30402
ホームページ:Fortis Escorts Hospital, Jaipur(英語)別ウィンドウで開く
概要:フォルティスグループの系列病院。全診療科の疾患に対応可能です。
(2)SDM Hospital(Santokba Durlabhjee Memorial Hospital)
所在地:Bhawani Singh Marg, Rambagh Circle, Jaipur, Rajastan 302015
電話番号:0141-352-4444、救急番号:0141-352-4444
ホームページ:Santokba Durlabhjee Memorial Hospital(英語)別ウィンドウで開く
概要:非営利団体病院で、腫瘍科以外の全ての科を網羅しています。寄付によって経営されており、経済的問題なしで受診可能です。

10 一口メモ

 当地では英語が通じます。「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療英語)を参照ください。

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