世界の医療事情

バングラデシュ

2022年10月

1 国名・都市名(国際電話番号)

 バングラデシュ人民共和国(ダッカ市、チッタゴン市)(国際電話国番号880)

2 公館の住所・電話番号

在バングラデシュ日本国大使館 (毎週金土休館)
住所:Embassy of Japan in Bangladesh, Plot No.5 & 7, Dutabash Road, Baridhara, Dhaka, Bangladesh
電話番号:02-2222 60010、Fax: 02-2222 61591
ホームページ:https://www.bd.emb-japan.go.jp/index_j.html別ウィンドウで開く

(注)金土以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので、ご覧ください。

4 衛生・医療事情一般

 バングラデシュは国土の大部分がガンジスをはじめとした大河の三角州地帯にあり、西、北、東方をインドに囲まれ東南部はミャンマーと国境を接しています。南部は湿地帯が多くベンガル湾に面しています。国土面積は日本の約4割で、人口は1億7,000万ほどと人口密度のとても高い国です。気候は熱帯モンスーン気候で、4~9月の雨季、10~3月の乾季に分かれます。このうち4~5月は夏に相当し、1年のうちで最も暑くなり平均最高気温は33℃ほどになります。12~1月は冬に相当し朝晩は気温が10℃前後まで下がるため、セーターや毛布などが必要になります。さらに乾季には大気汚染が悪化するため呼吸器系の疾患を有する場合は特に注意が必要です。

 バングラデシュの医師や医療スタッフの数は日本に比べるとかなり少なく、2020年のデータで、医師の数は日本が人口10,000人あたり25.7人なのに対しバングラデシュは6.67人、また看護師・助産師では日本が人口10,000人あたり131.5人なのに対してバングラデシュは4.89人ととても少なく、医師の7割強にすぎません。ダッカ市のいくつかの病院では最新設備を導入して先進的治療が施行されていますが、心筋梗塞、脳卒中、多発外傷などの重症疾患では看護スタッフの少なさから継続的で詳細な患者観察は望むべくもなく、24時間常に対応できる医療機関は極めて少ないのが現状です。また、がん治療などの先進医療が必要な場合も医療環境は十分とは言えません。不十分な病院設備、血液製剤の確保が困難、病院スタッフのサービス感覚の違い、さらに十分な説明がないまま医療が行われることなどから、首都であっても日本人が安心して満足のいく医療を受けるのは難しく、専門的な治療や入院を要する場合は国外(日本、バンコク、シンガポール)で治療を受けているのが現状です。

 医薬品は市中の薬局で購入できますが、高温多湿の中で保管され、有効期限切れ間近のものも少なくありません。また、同じ薬剤が見つかっても有効成分量が同じものを探すのに苦労することもあります。常用する医薬品・衛生用品などは可能な限り日本を始め先進国において自分で調達してくることをお勧めします。

 健康診断や歯の治療は、出発前に日本で済ませておく方がよいでしょう。当地で治療の継続が必要な場合は、主治医から英語の紹介状をもらって来るとスムーズに運びます。

 当地の病院受診では、まず基本の診察料を支払ってから診察を受け、検査が必要な場合にはその都度検査料を支払った後に、その領収書を持参して検査部門へ行く方式がほとんどです。処置などを受けた場合は医師の発行する処置票を病院の会計に提出して最終的な支払いを済ませます。私立病院では入院治療など高額な診療費が想定される場合、デポジットを要求されることも少なくありません。病院初診に関しては外国人の場合、パスポートナンバー、連絡先として携帯電話番号の登録が要求されます。一部の病院では、外国人についてはパスポートで人定事項を確認してからでないと診療を開始してくれないことがありますのでご留意ください。

 医療費は、外国人がよく利用する私立病院では高額です(おおよそ日本で診療した場合の10割負担相当)。さらに国外への緊急医療搬送が必要になった際には多大な経費がかかります。したがって緊急搬送サービスを含む海外旅行傷害保険に加入しておくことが是非とも望まれます。一方、政府系の病院は診療費が安いのですが、それだけに地元の患者で混雑しており、十分なサービスを受けるのは難しい状態にあります。

 その他の滞在中の心構えとして、飲食物への注意が必要です。都市部でも水質は悪く、経口感染症の発生頻度も高いので、生水や生ものの飲食はお勧めできません。路上で売られている加熱された食品も衛生上、安全とは言い切れません。

5 かかり易い病気・怪我

(ア)交通事故

 交通ルールは日本人の感覚からすると全く守られていませんし、歩行者保護の概念もみられません。道路の横断にはかなりのリスクを伴います。交通事故にあっても、交通事情が芳しくないためもあり救急車のすみやかな現場到着や適切な救急病院への搬送はほとんど期待できないため、交通事故に合わないようにとにかく注意するしかありません。

 また慢性的な血液製剤の不足や、輸血を介する感染症の危険もあり、病院までたどり着いたとしても安心はできないのが現状です。

(イ)経口感染症

 高温多湿の気候に加え劣悪な衛生環境のため、さまざまな感染症がみられます。病原性大腸菌、腸チフス、パラチフス、コレラ、赤痢、アメーバ赤痢、ジアルジア(ランブル鞭毛虫症)、他の原虫症、回虫症、鞭虫症などの経口感染する消化器疾患が頻発しています。特に雨季(おおよそ4月から9月)には衛生状態が悪化するので注意が必要です。

・病原性大腸菌

 もっともありふれた感染性胃腸炎といえます。しばしば激しい水様性下痢、嘔吐を起こし、乳幼児などでは未治療で経過すると脱水が原因で命にかかわることもあります。しかし、適切な水分・電解質を補給することで多くは短期間で回復、予後良好です。しかし、短期滞在の予定の場合、大幅なスケジュール変更を強いられるなど影響が甚大となりがちです。

・コレラ

 毎年暑くなってくる3月から4月にかけてダッカ市内でも局地的な流行を認めます。報道等によれば水道水が原因となっているとされます。症状は上記の病原性大腸菌の一部に類似して、水様性下痢が主なものですが、やはり、水分・電解質の補給を行うことで予後は決して悪くありません。当地では経口ワクチンの投与が可能ですが、その予防効果は最大で80%程度といわれています。

・腸チフス、パラチフス

 原因不明の高熱が続くときは、蚊の媒介する疾患以外に腸チフスやパラチフスの可能性を考える必要があります。消化器症状は必ずしも顕著ではありませんが、早期に抗菌薬投与等の適切な治療を受けなければ腸穿孔、大量出血をおこして致命的となることもあります。腸チフスにはワクチンがある程度有効とされています。

・アメーバ赤痢、ジアルジア症

 いずれも当地ではごく一般的な感染症とされ原虫という寄生虫によって引き起こされます。アメーバ赤痢でも必ずしも急性の赤痢様症状を呈するとは限りません。慢性的な粘血便が続くときは必ず便検査を受けてください。両者ともに有効な治療薬があります。アメーバ赤痢の場合、未治療や不完全な治療で放置すると肝膿瘍や腸穿孔といった重篤な合併症を生じる危険があります。一方、ジアルジアは発症した場合は泥状便、脂肪便または水様性下痢を伴いますが、無症状で経過することもあり便中に持続的に嚢子を排出し続けるため感染源として特に気をつける必要があります。

・肝炎

 A型とE型の肝炎は汚染された生野菜、魚介、牛乳などからウィルスが経口感染します。味や見かけ、また臭いなどでは判別できないので、十分に加熱されたものを食べるよう注意してください。A型肝炎を防ぐには予防接種を行うことが有効です。

(ウ)デング熱・チクングンヤ熱

 ともにネッタイシマカ、ヒトスジシマカなどにより媒介されるウィルス性の伝染病で、発熱・頭痛・関節痛・筋肉痛、また消化器症状など、よく似た症状を呈しますが、チクングンヤ熱の方がより強い痛みをきたします。雨期の後半から乾期のはじまり(6-11月)に流行が見られます。デング熱はダッカ市内など都市部でも発症者が多く、身近に潜む比較的怖い感染症の1つです。鉢植えや空き缶の貯まり水等、生活圏の水たまりに発生した蚊から伝染しますので、そうした環境を作らないようにする必要があります。チクングンヤ熱では回復後も数年にわたって筋肉痛が断続的に再発することがあります。デング熱は初回感染では重症化することはあまりありませんが、再感染者ではデング出血熱という重篤な病態となることがあります。2019年は、10万例を超える近年にないデング熱の大量発生が報告されています(うち164人死亡)。2021年に報告された患者は全国で28,000例(うち105人死亡)を超えましたが、実際の患者はこれよりはるかに多いとされます。

 解熱剤としてはパラセタモール(アセトアミノフェン)を使います。その他の解熱鎮痛薬(アスピリン、イブプロフェンなど)は症状を増悪させる危険性があり使用してはいけません。

 ワクチンはまだ実用化されていないため、防蚊対策を厳重に行うほか予防法はありません。

(エ)マラリア

 ハマダラカによりマラリア原虫が媒介されることによる疾患です。チッタゴン丘陵はマラリア流行地域であり、このほかコックスバザール近郊、北部シレットなどのインド、ミャンマー国境周辺にマラリアの発生が見られます。クロロキン耐性の熱帯熱マラリアが多く、治療の遅れは致命的となります。これらの地方では長袖長ズボンの着用、昆虫忌避剤の塗布、蚊取り線香や蚊帳の使用など蚊の防御に細心の注意が必要です。好発時期は雨季を中心とした6月から11月にかけてとなります。潜伏期が熱帯熱マラリアで12日前後と比較的長いため、流行地域を旅行、そこから帰還後に発症する場合も多々あります。原因不明の発熱があった場合は早急に医師の診察と血液検査を受けてください。また流行地域に長期滞在する場合は、予防薬内服について事前に医師と相談してください。

(オ)狂犬病

 バングラデシュは狂犬病の流行地域で、統計では2020年に20人が犠牲になりました。都市部より郊外での発症件数が多いとされています。野犬、野良ネコ、コウモリ等による傷口から入ったウィルスが神経に沿って脳に到達することによって、神経・精神症状、筋肉のけいれん、麻痺、昏睡などを呈したあと100%死亡します。咬まれたら傷口を石けんと流水で十分洗い、なるべく早く狂犬病ワクチンの注射(暴露後接種)を受けることが必須です。野犬、野良猫、その他の野生動物などと不用意に接触しないよう心がけることが大切です。多くの場合、適切な予防接種を事前に行っても、受傷後に追加接種(暴露後接種)を行う必要がありますのでご注意ください。

(カ)ニパウイルス感染症

 頻度は高くはありませんが、感染すると脳炎を発症して高い致死率を示す疾患です。バングラデシュでの発生は、ブタから感染したマレーシアとは異なり、フルーツバットと呼ばれる果物を主食とするオオコウモリがニパウイルスを媒介したとみられています。ニパウイルスを含むコウモリの唾液や尿が付着したナツメヤシの樹液を飲んだり、コウモリが一部分かじった果実を生食したりする事で感染します。発症に至る潜伏期は平均7日で、発熱・頭痛・筋肉痛などのインフルエンザ様症状を呈し、進行すると意識障害・痙攣・昏睡などの脳炎を発症します。2001年の国内初発例から、その後も断続的に感染例が報告、報道されています。致死率は40-75%と推定されています。

(キ)蛇咬傷

 地方の森林地帯や農村地域でも毒蛇に咬まれる危険性があります。万一咬まれた場合は創部を清潔なガーゼなどで圧迫しつつ速やかに病院を受診し、蛇の特徴を伝えてください。咬まれた傷の中枢部を強く緊縛することはしないでください。

6 健康上心がける事

(1)高温多湿の期間が長く、特に夏期には発汗量が極端に増えるため、十分な水分摂取を心がけ熱中症に注意してください。観光では無理なスケジュールを組まず、意識して日陰やエアコンの元での休憩を入れてください。

(2)生水は飲まないでください。飲用にはミネラルウォーターか、浄水器を通して沸騰させた湯冷ましを使用してください。レストランで供される水、氷、不潔な食器にも注意が必要です。氷も生水から作られていると考えて、飲み物に氷は入れない方が無難です。

(3)生ものは避けてください。野菜、肉、魚、卵などは十分に加熱したものを調理直後に食べるよう心がけてください。

(4)路上で売られている飲食物の中には、調理法を含め衛生的な取り扱いが不十分なものがありますので、その喫食には注意が必要です。

(5)毎日の十分な睡眠、バランスのよい栄養摂取、休養の取得に留意すると共に、適度な運動をするようにしてください。冷房の効いた室内と高温多湿の外気の間を頻繁に出入りすると、それだけで疲労が蓄積しますので、休憩・休養は重要です。個人差もありますが、15~30分程度の昼寝でも疲労の回復に有効です。

(6)汗ばむことが多いので皮膚炎を防ぐためにも入浴(シャワー)を励行してください。またシーツや枕、マットレスなど寝具、布製ソファ,クッションなどの衛生状態にも注意してください。ダニによる被害が発生することがあります。

(7)防蚊対策を十分に行ってください。皮膚の露出を避け、昆虫忌避剤や殺虫剤、蚊取り線香などを適切に使用してください。睡眠中には蚊帳が有効です。蚊は乾季(10-3月)に爆発的に増えますが多くはイエカで特定の病気を媒介しません。一方、デング熱は雨季中心(7-11月)に発症しています。蚊が少ない季節のため対策がおろそかになりがちですので特に注意が必要です。

(8)動物(野犬、野良猫を含めた野生動物一般)には不用意に近づかないでください。コウモリなどの他のほ乳類からも狂犬病やニパウイルスが感染することがあるので、珍しがって素手で触らないようにしてください。

(9)池や沼の水に直接接触したり、裸足で歩いたりしないでください。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

 ワクチンの在庫は必ずしも安定しているわけではありませんので、医療機関に事前に問い合わせをすることをお勧めします。

(ア)赴任・長期滞在のために受けておいた方がよい予防接種は、破傷風、A型肝炎、B型肝炎、日本脳炎、狂犬病、腸チフスの6種類です。

 小児の場合は上記の他に、日本での定期予防接種を年齢相応に完了しておく必要があります。狂犬病ワクチンは、ダッカ、チッタゴンなどの大都市圏にいることが確実な場合は咬まれてからの曝露後接種でも対応は可能とされます。

(イ)バングラデシュにおける小児の定期予防接種(国際下痢性疾患研究センター: icddr,b 資料)

バングラデシュにおける小児の定期予防接種

(注)上記のワクチンには混合ワクチンとして接種できるものがあります。例)ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオ・インフルエンザ菌B型・B型肝炎の6種混合→Infanrix Hexa

(ウ)現地校の入学に際して予防接種証明書は要求されません。日本人学校では入学時に、日本国内と同じ基準で定期予防接種を受けていることを確認します。アメリカンスクールでは、予防接種記録(母子手帳のコピーで可)の提出が求められ、アメリカCDC基準での予防接種スケジュール終了が入学の条件とされます。日本と比べて「DPT-ポリオ」などの接種回数が多いため、ほとんどの場合追加接種が必要になります。また、日本ではBCGを接種していることからツベルクリン反応(PPD skin test)が陽性に出ることがありますが、それが結核感染による陽性化ではないことの証明のために「QuantiFERON TB Gold test」による非感染証明も必要になります。

8 病気になった場合(医療機関等)

 日本人がなんとか納得できる医療施設は大都市の私立病院に限られています。当地在住者の利用度が高い医療施設は次の通りです。うち日本語の通用度が高いのは(3)山形ダッカ友好総合病院と(7)SHIP Intenational Hospitalです。リストに記載の医師については予約なしでも混んでいなければすぐに診察を受けることが可能です。また、ホームページ等で24時間対応とされていても、状況によっては診療を断られる可能性がありますので、注意が必要です。通常、初診に際してはパスポート番号の記載が要求されますのでご用意ください。

◎ダッカ市

(1)Evercare Hospital Dhaka
所在地:Plot No.81, Block-E, Bashundhara R/A, Dhaka
電話:10678(ホットライン)
ホームページ:https://www.evercarebd.com/dhaka/別ウィンドウで開く
概要:2005年に開院したインド系の総合病院で、バングラデシュで初めて国際的な医療評価基準JCI(Joint Commission International)認証を取得しました。2020年4月1日付けで、米資本の買収により「Apollo Hospital」から「Evercare Hospital Dhaka」に名称を変更しました。病院の規模も大きく対応も比較的しっかりしています。診療時間は土~木曜日9時00分~17時00分。金曜日休診。緊急時24時間対応で救急車あり(距離に応じて料金加算)。
診察時の使用言語:英語、ベンガル語、日本語(循環器内科Dr. A.H.M Waliul Islam)。
診療科目:内科、外科、小児科、産婦人科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、腎臓内科、神経内科、内分泌内科、胸部外科、心臓外科、整形外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、皮膚科、脳外科、眼科、形成外科、精神科、麻酔科、歯科。外来予約はあったほうがスムーズな受診が期待できます。ホームページからも予約可能。成人および小児(乳児含む)の健康診断は可能。
支払い方法:タカ貨による現金及びクレジットカード(VISA, Master, Amex)可。
(2)United Hospital
所在地:Plot No.15, Road 71, Gulshan-2, Dhaka
電話:02-2222 62466(予約)、019-1400 1234(救急用)、10666(ホットライン)
ホームページ:http://www.uhlbd.com/別ウィンドウで開く
概要:2006年に開院した総合病院です。診療時間は土~木曜日9時00分~18時00分。金曜日休診。Evening OPD(Out Patient Department)として21時まで外来を行っている医師もいます。緊急時24時間対応で救急車あり(距離に応じて料金加算)。
診察時の使用言語:英語、ベンガル語、日本語(核医学Dr.Mehedi、産婦人科Dr.Naseem)。診療科目:内科、外科、小児科、産婦人科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、腎臓内科、神経内科、内分泌内科、胸部外科、心臓外科、整形外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、皮膚科、脳外科、眼科、形成外科、放射線科、精神科、麻酔科、歯科。外来予約不要。成人および小児(乳児含む)の健康診断は可能。
支払い方法:タカ貨による現金及びクレジットカード(VISA, Master, Amex)可。
(3)Yamagata Dhaka Friendship General Hospital(山形ダッカ友好総合病院)
所在地:Plot No.23, Road 3, Avenue 8, Block H, Banasree, Dhaka
電話:018-7606 9762、018-7606 9763、018 1921-8902(Dr.Rahman)
ホームページ:https://ydfgh.org/別ウィンドウで開く(2022年10月1日現在、一時的に閉鎖中)
電子メール:ekhlas@bdmail.net
概要:1997年に整形外科医Dr. Ekhlasur Rahmanが日本の援助で開院した病院で、日本の運営システムを基本としています。2019年12月付けで現在地に移転し、病床数も20床から50床へと増えました。日本人専用フロアもあるほか、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、隔離病棟と6床のICUも整備されています。診療時間は土~木曜日9時00分~17時00分(Dr.Rahman)、17時00分~20時00分(非常勤医)。金曜日休診。緊急時24時間対応。
診察時の使用言語:英語、ベンガル語、日本語(Dr. Rahman、歯科口腔外科Dr.Ebad)。
診療科目:整形外科、歯科、内科、外科、呼吸器内科、小児科、産婦人科、耳鼻咽喉科、皮膚科、脳外科、眼科、形成外科、麻酔科(整形外科、歯科以外は非常勤)。外来予約不要。成人および小児(乳児含む)の健康診断は可能。
支払い方法:タカ貨による現金及び小切手支払いのみ。
(4)Family Health Practice Clinic
所在地:Road 3, Baridhara, Dhaka(American International School Dhaka(AISD)、第2ゲート内)
電話:017-1339 6770、017-1339 6771(電話受付時間:8時30分~17時00分)
ホームページ:https://www.familyhealthpractice.com/別ウィンドウで開く
電子メール:fhpappointments@aisdhaka.org
概要:感染症の専門機関であるicddr,b(International Centre for Diarrhoeal Disease Research, Bangladesh)がアメリカンスクール(AISD)内に作ったクリニックです。診療時間は土~木曜日8時00分~12時00分および12時30分~16時30分。金曜日休診。救急対応なし。
診察時の使用言語:英語。
診療科目:内科、小児科。外来予約必ず必要。成人および小児(乳児含む)の健康診断は可能。
支払い方法:タカ貨による現金支払いのみ。診療費は他のクリニックに比較して高額の傾向があります。また、AISD内にあるため入構には写真付きのIDが必要です。
(5)Wahab Medical Practice(ワハーブ・メディカル・プラクティス)
所在地:House 3, Road 12, Baridhara, Dhaka
電話:02-5881 4671~3 / 017-7863 0677
ホームページ:https://www.wahabmedicalpractice.com/home別ウィンドウで開く
電子メール:wahabmedicalpractice@gmail.com
概要:当地で欧米人からも信頼されている医師の1人です。診療時間は土~木曜日8時00分~15時00分。金曜日休診。救急対応なし。診療時間以外の対応は困難です。
診察時の使用言語:英語、独語。
診療科目:内科、小児科。外来要予約。成人および小児(乳児含む)の健康診断は可能。簡単な血液検査、X線撮影が可能。ワクチン接種も可能。
支払い方法:タカ貨、米ドルによる現金支払いのみ。
(6)Aichi Hospital(愛知病院)
所在地:Hospital Complex, Plot No.35&37, Sector-8, Abdullahpur, Uttara, Dhaka-1230
電話:02-4489 1001
ホームページ:https://aichihospital.com.bd別ウィンドウで開く
電子メール:info@aichihospital.com.bd
概要:1995年に小児外科医Dr. Moazzem Hossainが開院し、2010年に移転した病院です。24時間対応、ただし、ホームページにより医師の勤務表を確認し予約した方がスムーズです。
診察時の使用言語:英語、ベンガル語、日本語(Dr. Hossain)。
診療科目:内科、外科、小児科、産婦人科、循環器内科、腎臓内科、神経内科、小児外科、整形外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、皮膚科、脳外科、眼科。外来予約不要。成人および小児(乳児含む)の健康診断は可能。
支払い方法:タカ貨による現金支払いのみ。
(7)SHIP International Hospital(旧Japan East West Mdical College Hospital)
所在地:Aichi Nagar, JBCS Sarani, Horirampur, Turag, Dhaka, 1711
電話:019-5850 9222, 10654(ホットライン)
ホームページ:https://shiphospitalbd.com/別ウィンドウで開く
電子メール:info@shiphospital.comまたはinquiryjp@shiphospitalbd.com
概要:日本のシップヘルスケアグループとJICA、バングラデシュのEast West医科大学(Aichi Hospital創設)が合弁で2016年に「Ship Aichi Medical Service Ltd.」を設立し、同医科大学の敷地内にベッド数650の新病棟を建設する計画から始まりました。「日本の病院経営のノウハウを活かしつつ、国際水準の医療サービスを良心的な価格でバングラデシュの人々に提供する」ことを目的としており、2018年にはJICAの支援も加わって建設事業が行われています。2020年5月には部分開業の予定でしたが、同時期にバングラデシュ政府より新型コロナウイルス感染症の専用治療施設の一つとして稼働するように指示が下され、ICUを増設するなどして、現在は所期の目的とは違った形で運営されています。現在は新型コロナウイルス感染症以外の診療も行っており、2022年にフルオープンの形で現在の病院になっています。診療時間は土~木曜日9時00分~17時00分。金曜日休診。緊急時24時間対応。
診察時の使用言語:英語、ベンガル語、日本語(日本人医療スタッフによる通訳を含む診療支援)。
診療科目:内科、外科、小児科、産婦人科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、腎臓内科、神経内科、内分泌内科、整形外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、皮膚科、脳外科、眼科、形成外科、精神科、放射線科、麻酔科。診療設備として日本式の手術室、ICU、内視鏡室、カテーテル室なども備えます。外来予約不要。成人および小児(乳児含む)の健康診断は可能。
支払い方法:タカ貨による現金、およびVISA、Master、AMEXによるカードによる支払い。
(8)Foresight Prenatal Clinic
所在地:Level 3, House 37, Block E, Road 12,Banani, Dhaka 1213
電話:019 3893 8081~2
電子メール:enquiries@foresightprenatal.com
ホームページ:https://foresightprenatal.com/別ウィンドウで開く
概要:妊娠診断および妊娠中の管理専門クリニック。診療は英語およびベンガル語。超音波診断に非常に高いスキルをもつ女性医師Dr.Humaira Zahedaが各種の胎児スクリーニングを行っています。分娩は取り扱っていません。また、合併症妊娠に関しては総合病院に紹介となります。クリニックは大きくはありませんが清潔です。診療時間は月曜日休診、金曜日は16時00分~20時00分、その他の曜日は12時00分~17時00分となります。
支払い方法:タカ貨による現金支払いのみ。
(9)AIKO Dental & Implant Clinic(アイコ歯科)
所在地:House No.155/E (5th floor), Road 11, Banani, Dhaka (HSBC Bank Building)
電話:02 2222 84066、02 2222 85426 ただし、コロナウイルス流行中は+880 1779 988303または +880 1838 409841
ホームページ:https://aikodental.com/index別ウィンドウで開く
概要:2008年に歯科医Dr. Mahfujul Haq Khanが開院した歯科医院です。診療時間は土~木曜日10時00分~13時00分、16時00分~20時30分。金曜日休診。救急対応なし。
診察時の使用言語:英語、ベンガル語、日本語(Dr. Khan)。
診療科目:歯科。外来要予約。
支払い方法:タカ貨による現金支払いのみ。

○チッタゴン市

(1)Center For Specialised Care & Research(CSCR)
所在地:1675/A, O.R. Nizam Road, Chittagong
電話:03 1255 4455
ホームページ:https://cscrbd.com/別ウィンドウで開く
電子メール:info@cscrbd.com
概要:日本留学経験のある消化器外科医のDr. Md. Sanaullah Shellyが勤務しています。緊急を含めて24時間対応を標榜しています。各医師の勤務時間は別途確認が必要です。決して広くない病院に約60人のコンサルタント(上級医)とそれ以外200人以上の医師が勤務しており、非常に活動性の高い病院です。
診察時の使用言語:英語、ベンガル語。
診療科目:内科、外科、小児科、産婦人科、神経内科、整形外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、皮膚科、脳外科、眼科、形成外科。外来予約不要。成人および小児(乳児含む)の健康診断は可能。
支払い方法:タカ貨による現金及びクレジットカード(VISA, Master, Amex)可。
(2)Imperial Hospital
ホームページ:https://ihlbd.org/別ウィンドウで開く
所在地:Zakir Hossain Road, Pahartali, Chattogram–4202
電話:09-6122 47247(インフォメーションセンター)、09-6122 47000(オペレーター)、018-8691 1911(救急車)
電子メール:info@ihlbd.org
概要:小高い丘の上にあるきれいな病院です。診療時間は土~木曜日9時00分~13時00分、16時00分~20時00分。金曜日休診。
診察時の使用言語:英語、ベンガル語、日本語(神経科Dr.Ishtiaq Ahmad)。
診療科目:産婦人科、小児科、心臓血管科、内科、神経科、皮膚科、消化器科、外科、整形外科、血液腫瘍科、泌尿器科、理学療法科、救急部。外来予約不要。ホームページから診察予約可能。緊急時24時間対応。成人健康診断は人間ドックのように詳細なものも可能。
支払い方法:タカ貨による現金及びクレジットカード(VISA, Master, Amex)可。

○コックスバザール

(1) Memorial Christian Hospital
ホームページ:なし。
所在地:Malumghat (4743), Chakaria,Cox’s Bazar (Google Plus Code; M3MG+2XQ)
電話:+880 1755 637179、+880 1755 637179(緊急)
概要:バプテスト教会の支援を受け、NGOが運営する50床規模の病院。欧州風の病院であり、バングラデシュ国内の病院とは雰囲気が大きく異なる。外来は日、月、水、木の8時00分から16時00分で火曜日は手術日で原則外来はない。ただし、緊急は24時間、曜日にかかわらず受け付けている。診療科は、内科、外科、整形外科、産婦人科、麻酔科。医師はすべて外国人で、治療方針も西洋的なアプローチである。古くからの診療情報(カルテ)がきちんとそろえられており、この国では珍しい病院。分娩や交通事故の症例も積極的に受け入れている。
支払い方法:タカ貨による現金。

9 その他の詳細情報入手先

 在バングラデシュ日本国大使館 ホームページ:https://www.bd.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

ベンガル語
日本語 ベンガル語読み
医師 ドクトル
飲み薬 カワル オシュッド
注射薬 インジェクション
注射する インジェクション コリ
頭痛 マタ ベタ
胸痛 ブッケ ベタ
下痢 パットラ バイカナ、ダエリア
発熱 ジョール ジョール パーボ
吐き気 ボミ ボミ ラゲ、ボミール パーボ
コト、ガー、カタスタン
蛇咬創 シャプ カムラエチェ ガー
倦怠感 ジム ジム ラゲ
めまい マタ グライ
具合が悪い。 ショリレル オブスタ カラップ アチェ
病院へ連れて行ってほしい。 ホシュパタレ

11 新型コロナウイルス関連情報

【概況】

 2022年10月1日現在、感染者累計約2,024,000人、死者累計約29,000人となっており、人口構成に若年者が占める割合が比較的高いこともあり症例死亡率は1.26%にとどまっています。ワクチン接種率(一部を除き2回の接種)は対人口比で72%、ブースター(3回目)は同約28%となっています。COVID-19用の病床については、私立病院のICUで高い稼働率を示しているものの、COVID-19用の一般病床は余裕のある状態です。最新の感染状況、COVID-19用病床稼働率、ワクチンの接種状況に関しては、バングラデシュ保健総局(DGHS)が提供するCOVID-19 Dashboard (http://103.247.238.92/webportal/pages/covid19.php別ウィンドウで開く)で確認することができます。

【水際対策・行動規制】

 バングラデシュでのいわゆる水際対策は大幅に緩和されており、新型コロナワクチン接種完了者(通常2回)は入国時にPCR検査による陰性証明は求められません。また、店舗入店などに際しはマスク着用を求められますが、屋外で着用を求められることは事実上ありません。店舗等の入場制限、開店時間の制限は行われていません(電力消費を抑えるために夜8時までの営業とはなっている)。バスなどの公共交通機関の運行も通常通りです。

【新型コロナウイルス感染が疑われたとき】

 たとえば医療機関の項目で紹介したEvercare Hospital、United Hospitalなどでホームサンプリングあるいは病院でのサンプリングでRt-PCR検査を行うことができます。より詳細には、前述のCOVID-19 Dashboardで検査を行う病院、サンプルを収集する場所などが示されますのでご覧ください。一部の施設では迅速抗原検査も行っております。検査ではパスポート番号、SMSが受け取れるモバイルナンバーの記載が要求され、結果はSMSで通知されます。また、それとは別に病院にレポートを取りに行くこともできます。受け取りには通常、レシートを持参する必要があります。

【新型コロナウイルスに感染したとき】

 検査を実施した医療機関にご相談いただくことも可能ですが、日本人の場合、病院は受診せず自宅療養を選択するか、山形ダッカ友好総合病院やSHIP International Hospitalを受診する方が大半です。病床稼働率によりますが、どちらの病院でも入院治療を選択することが可能です。COVID-19治療用の病床を持つ病院は、上述のCOVID-19 Dashboardに最新の病床稼働率とともに掲載されていますのでご参照ください。治療に関しては、経口抗ウイルス薬のパキロビッド、モルヌピラビル(いずれも当地生産のジェネリック)は医師の処方箋があれば入手は比較的容易な状態です。また、静脈内投与が必要なレムデシビルに関しても主に入院患者を対象に使用されています。その時点での重症者数に影響されますが、トシリズマブ、バリシチニブなども使用可能とされます。ステロイド、抗凝固薬、抗酸化作用を持つ一部のビタミン剤、酸素など支持療法に使用する薬剤についても現在は十分入手可能となっております。その一方で重症化した場合、ハイフローネーザル、従来型の人工呼吸器によるサポートはICUを備える病院では可能ですが、膜型人工肺(ECMO)による治療はどこの病院でも施行不能です。また、重症もしくはそれが危ぶまれる症例に関して、日本をはじめとする医療先進国に移送した例もあります。緊急移送では多額の移送費・治療費(2000~3000万円)が必要になることはもちろんですが、当地で入院治療を行った場合も医療費は高額になります。十分な保険金が支払われる海外医療保険に入ることを強くお勧めします。

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