世界の医療事情

南アフリカ

平成29年8月3日

1 国名・都市名(国際電話番号)

 南アフリカ共和国(プレトリア,ヨハネスブルグ,ケープタウン,ダーバン他)(国際電話国番号27)

2 公館の住所・電話番号

在南アフリカ共和国日本国大使館(毎週土日休館)
住所:Embassy of Japan, 259 Baines Street, Groenkloof, Pretoria
電話:(012)-452-1500
ホームページ:http://www.za.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く
在ケープタウン領事事務所(毎週土日休館)
住所:Cape Town Office, 2100 Main Tower, Standard Bank Centre, Heerengracht, Cape Town
電話:(012)-425-1695
ホームページ:http://www.za.emb-japan.go.jp/jp/embassy/consular_contact.html別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。

3 医務官駐在公館

 在南アフリカ共和国日本国大使館 医務官が担当

4 衛生・医療事情一般

(1)気候・地誌など

 アフリカ大陸最南端に位置し,国土は122万平方キロメートル(日本の約3.2倍)です。国周囲の下(南)半分は海岸線に面しており,内陸部には「カルー」とよばれる海抜1,000メートル以上の比較的平坦な地形がひろがっています。また,一部に3,000メートルを越す山岳地帯もあり,気候は地域により大きく異なります(サバンナ気候,ステップ気候,温暖湿潤気候,地中海気候など多彩)。

 内陸部にある首都プレトリアやヨハネスブルグは海抜1,300~1,700メートルに位置し,一日の寒暖差が大きくなっています。

(2)医療水準など

 当国の医療機関は,公立と私立に分けられます。

 公立医療機関は,誰でも受診可能ですが,常時人手不足・医療機器(備品)不足の状態で,やむを得ない場合以外の受診はお勧めできません。

 大都市の一部の私立医療機関の医療水準は先進国のそれに比肩し得るレベルですが,これら以外の医療水準はあまり高くありません。

 ヨハネスブルグおよびプレトリア周辺のいくつかの私立総合病院は南部アフリカ諸国からの緊急移送先に指定されており,ヨハネスブルグは緊急移送会社の基地となっています。万一,入院を要するような病状を生じた場合は,これら都市部の大きな総合病院を受診することをお勧めします。ただし治療費は非常な高額になる可能性があります。

 当地の医療機関(私立)の医療システムは日本のそれと大きく異なっているため,受診に際しては注意が必要です。当地の私立総合病院は基本的に「医療系企業(その大半がNetcareLifeMediclinicという3大グループに属します)」によって運営されており,医師や検査会社(血液・X線など)はこれら各病院の中で個人開業する形で診療しています(日本のように病院が医師を雇い,検査部門を有しているのではありません)。入院,検査(カテーテル検査,内視鏡検査など)あるいは手術が必要となった場合,担当医は病院の施設を借りる形で治療にあたります。一方,看護師は通常,病院(医療企業)が雇用しています。よって,治療費は日本のように病院からまとめて請求されるのではなく,治療に関わった各医師,病院,検査会社などからそれぞれ個別に請求される,非常に複雑で煩雑です。また,入院や手術が必要な場合は,医師や病院に保証金(病気・手術の内容により額は異なります。実際に必要となる費用よりやや多めに請求されるようです。)を支払う必要があります。保険会社の支払い保証が得られない場合・保証金が払えない場合は入院・手術は拒否されます。保証金を払えない場合は公立病院に行くことになります。ですので,必ず十分な額の保険に加入して赴任・旅行してくださいますようお願いします。(海外旅行傷害保険,中長期の場合は当地の私的保険「Medical Aid」などに加入可能です。)

 当国では医科・歯科共に,特別な場合を除き直接専門医を受診することはできず,まず一般医(一般歯科医)か救急外来(ER)を受診し,紹介状を貰って専門医を受診することになります。日ごろよりかかりつけの一般医を決めておくことをお勧めします。救急外来(ER)以外は受診に関して予約が必要です。緊急でない場合は,人気のある専門医受診は数か月待ちも珍しくありません。

 医師の技術レベルを図る方法はありませんが,著名な病院で開業するにはそれなりの実績が必要ですので,人柄は別として,技術的には,有名な病院で開業されている医師なら信頼できると考えられます。

(3)水質・食品衛生など

 当国に大きな川は存在せず,水は貴重品です。比較的雨量も少ないため,水の確保に苦労しております。大都市では,上水道の検査が定期的に行われ,水質がチェックされておりますが,地方では上水道の品質管理が十分にできておらず問題となっております。飲み水には市販のミネラルウォーターを使用するか,水道水を煮沸して使用するようにしてください。食品は比較的新しい物が日々供給されておりますが,冷凍を要する物は輸送手段・保存手段が未熟なため,冷解凍が繰り返されておりますのでご注意ください。また,外食は従業員の衛生意識がしっかりとしたレストランをお選びください。調理人やウエイター・ウエイトレスの多くはタウンシップと呼ばれる貧困遅滞から働きに来ております。職場は衛生的でも,彼らの生活の場は不衛生な所が多いので,彼らの生活の場で伝染病が発生すると直ちに社会全体に広がります。新聞等の情報に常に目を配り,伝染病が発生した場合は外食を避けてください。

5 かかり易い病気・怪我

(1)交通事故

 道路事情は比較的良く,高速運転が可能ですが,一方,運転技術が未熟・マナーが悪いため交通事故が多発しております。また,事故に対する対応(救急車・病院)が良いとはいえません。十二分な注意が必要です。

(2)上気道感染症

 内陸部は1日の寒暖の差が激しく,特に冬期(=乾季)は湿度が極端に低いため,風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症に罹患しやすいため,手洗いやうがいの励行,さらにはインフルエンザの予防接種をお勧めします。

(3)花粉症等のアレルギー

 雨季は沢山の花が咲いて花粉が飛び,乾季には土埃が舞うため,四季を通じてアレルギー症状を発する方が結構居られます。花粉症や喘息などのアレルギーの既往のある方は,常用薬を持参されますことをお勧めします。

(4)マラリア(主に熱帯熱マラリア)

 首都部はマラリアの汚染地域ではありませんが,クルーガー国立公園のあるムプマランガ州,リンポポ州では毎年患者が発生し,死亡例もあります。これらの地域に旅行・滞在する場合は,予防薬(注)の服用や,長袖長ズボンの着用,虫除けスプレー(リペラント)・殺虫剤・蚊帳や蚊取り線香などを使用して予防してください。

 マラリアは通常高熱をもって発病いたします。これらの汚染地域に滞在中または訪れた後2週間位までに発熱などの症状が認められました場合は,直ちに信頼しうる医療機関を受診して,マラリア感染の有無を調べてもらってください。(マラリア汚染地域を訪れたことを必ず医師に伝えてください。)一度の検査では陽性に出ないこともあります。疑わしい時は,繰り返し検査を受けるようにしてください。

(注)Malanil:(マラリア予防薬のひとつ)汚染地域を訪れる1~2日前から服用を開始し,汚染地域を離れてから1週間まで,毎日1錠を服用します。

(5)消化器感染症

 最近大流行はありませんが,毎年コレラ・赤痢・腸チフス・A型肝炎などが散発しています。また,旅行者下痢症と呼ばれる不特定の病原(ウイルス・細菌など)による消化器感染症もあります。不衛生な場所での飲食は控えてください。特に生水・生ものは危険ですのでご注意ください。

(6)狂犬病

 毎年ヒトの発生例が報告されております。狂犬病は発症するとほぼ100%死亡する病気です。野生動物やペットが感染し,それらに接触した人間が罹患して死亡しております。むやみに野生動物や狂犬病の予防注射を定期的に受けていないペットに触れないようにしてください。

(7)破傷風

 外傷(特に刺創や咬傷)を負うと破傷風の心配があります。子どもは3種混合(DPT:ジフテリア・百日咳・破傷風)を受けられているはずですが,基礎免疫が完了しているかどうか確認してください。未完了の場合は追加を受けてください。

 大人の方の場合は,基礎免疫終了後約10年ごとに追加(ブースター)を受けてください。定期的に破傷風の予防注射の追加を受けられている方は受傷時に追加のワクチン(破傷風トキソイド)を受けることで破傷風を予防できます。しかし,創が非常に汚い場合(破傷風菌に汚染されている可能性が高い場合),抗破傷風ヒト免疫グロブリン(TIG)の接種も受ける必要があります。

(8)性感染症

 HIVやB型肝炎や性病の感染率が高いので,不特定の方との性交渉は避けるのが賢明です。2014年の統計によると,南アフリカのHIV感染者数は推計で約551万人(人口は約5,400万人,罹患率は10%以上です)。

(9)結核

 HIV感染(AIDS)により免疫力の低下を生じ,結核菌が活動し始め,周囲の人に感染させるというパターンで結核が拡がっております。使用人の雇用などの時には健康状態のチェックを必ず行ってください。

(10)住血吸虫症

 湖,川など淡水は住血吸虫に汚染されている所が多いので,淡水での水遊びは避けてください。住血吸虫は人・牛などのほ乳類(終宿主)の血管の中で生殖・産卵し,糞便や尿を介して宿主の体外に卵を出し,水中で孵化し,貝類の中で成長し,貝より出て,水中で終宿主の中に皮膚を通して侵入します。感染を繰り返すと肝硬変などになり最終的には死に至ります。

(11)風土病

 マラリア・狂犬病以外にも少数ですが風土病があります。代表的なものは,

(ア)リフトバレー熱

 主に牛・羊・馬などの家畜と接する環境で,空気感染または蚊を介して感染します。急激な発熱・筋肉痛・関節痛を生じます。大部分はその後自然に治癒しますが,一部は出血傾向を生じたり,時には脳炎になって死に至ります。ウイルスにより発症するもので,特別な治療法はなく,対症療法となります。

(イ)ダニ熱

 草むら等と歩いていてダニに噛まれ,その時にリケッチアと呼ばれる病原体が体内に入って発症します。発熱・発疹などを生じます。稀に多臓器不全・脳炎などを起こして重症化することがあります。ダニに噛まれた後に発熱・発疹を生じましたら,直ちに医療機関を受診してください。テトラサイクリン系の抗生物質が有効です。

(ウ)炭疽

 炭疽菌によるもので,感染した動物と接触して起こる皮膚型(接触部位の皮膚の潰瘍・リンパ節腫大が週症状です。),感染した動物の排泄物を吸い込んで起こる気道型(重篤な呼吸器症状を起こして死に至ります。),感染した動物を食することにより起こる胃腸型(腸に壊死性の潰瘍が起こり,死に至ることもあります。)があります。また,髄膜炎を起こすと致命的です。治療にはペニシリンやシプロキサンなどの抗菌薬が使用されます。

(12)ストレス関連疾患

 自由に屋外を歩けない,時に居住地近隣でも侵入強盗が発生する,銃器が身近に存在するなど,治安面で特にストレスの多い社会です。一方,都市部を離れると国立公園はじめ美しい自然に恵まれており,場所と時間帯を謝らなければ比較的安全なショッピングモールもあります。休日等にはこれらを上手く利用して,ストレス発散に努め,心身の疲労を溜めないよう注意してください。

6 健康上心がける事

(1)交通事故が多く,無保険の車も多いので,ルール重視ではなく,保身の運転を心がけてください。

(2)一部を除き,一年中紫外線が強いので日焼けに十分に注意してください。屋外に出かけるときには日焼け止めを塗り,長袖・長ズボンを着用して,日焼けを防止してください。

(3)乾季(冬期)は,湿度が極端に下がり,肌が荒れます。保湿に注意してください。また,土埃がひどいので,喘息の方やコンタクトレンズをご使用の方は要注意です。感冒・インフルエンザなどの呼吸器疾患も流行しやすくなります。

 雨季(夏期)は,雷に注意してください。特にゴルフ場は危険です。警報が鳴りましたら,素直に従ってください。雨季といっても,湿度は比較的低く過ごしやすい半面,脱水になり易い環境です。意識して水分を補給するようにしてください。

(4)都会でも庭が広く,花がたくさんあり美しいのですが,他方でそのために花粉症で苦しまれる方も少なくありません。花粉症の既往のある方は,ご自分に適した薬を持参されることをお勧めします。

(5)当国の輸血は献血により賄われていますが,以前には輸血を受けた人がHIVに感染して問題となったことがありました。現在は新しい検査法を導入して問題はなくなったとされていますが,血液を介して感染する病気はHIV以外にも多数存在します。輸血しなければ死に至るというような真にやむを得ない場合を除き輸血は避けるべきであり,こうした事態(交通事故等)を生じないよう日ごろから細心の注意を心がけてください。

(6)大都市部の水道水の水質は定期的に検査されていますが,地方では水道水の汚染がしばしば問題となっています。ほとんどの地域でミネラルウォーターが入手できますので,飲用等にはミネラルウォーターをお勧めします。やむを得ず水道水を飲用する時には一旦,煮沸してからの摂取をお勧めします。

(7)都会でも自然が数多く残っており,ペット以外の動物を身近に目にします。これらが狂犬病を伝搬する,ダニ等の病気を媒介する生物を運んでくる可能性があります。かわいいと不用意に近寄るのは非常に危険です。また,このような動物を目撃した際は,その付近にダニ等,病気を媒介する虫類も潜んでいる可能性が高いと考えて慎重に行動してください。

(8)毒蛇,アリ,サソリなどの有毒生物が身近に存在します。アリはあらゆる場所に存在し,彼らの行動域内に踏み込んだ時はもとより,アリが屋内(室内)に侵入して我々の身体を噛むことも稀ではありません。家の中でアリを発見したら殺虫剤等を使って速やかに駆除するよう心がけてください。地方のみならず首都部でも家の庭にサソリや蛇が出没することがあります。自宅の庭であっても子どもを裸足で遊ばせることなどは避けた方が安全です。

(9)レソトとの国境付近,およびレソトには3,000メートルを越す山があり,時に高山病を発症することがあります。これら高地で頭痛,呼吸困難など体調不良を覚えた場合には高山病の可能性を疑い,速やかに低地まで引き返してください。このような地域では設備の整った医療機関がほとんどないため,無理して高地に留まっていると致命的になる恐れも否定できません。

(10)沿岸部ではダイビング等ができるところもありますが,潮の流れの速いところが多いので注意してください。また,これらの地域も設備の整った医療機関から遠く離れた場所が多く,迅速な医療的対応は期待できません。ダイビング等に際しては安全に十分に注意してください。

(11)夏は食中毒が増える時期です。当地はアフリカ大陸の中では比較的衛生的と考えられていることもあり,寿司,生牡蠣など生ものを食する機会も少なくないでしょう。生ものはもちろん,たとえ火を通したものであっても,不衛生な場所等で食べれば食中毒をおこす可能性が高くなりますので十分に注意してください。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(1)赴任者に必要な予防接種

 日本からの着任の場合,義務化された予防接種はありません。

 しかし,周辺の黄熱汚染国に行く,またはそこから入国する場合は黄熱ワクチンの接種が義務づけられています。周辺諸国を旅行する,または出張に行かれる可能性がある場合は黄熱ワクチンの接種をご検討ください(イエローカードをお持ちの方はパスポートと共に常に携帯されることをお勧めします)。

 推奨される予防接種

(ア)成人

 A型肝炎,B型肝炎,破傷風(ブースター),黄熱など

(イ)小児

 DPT(ジフテリア・百日咳・破傷風の3種混合),MMR(麻疹=はしか・流行性耳下腺炎=おたふく風邪・風疹の3種混合),ポリオ,BCG,A型肝炎,B型肝炎,Hib(インフルエンザ菌b型),黄熱,髄膜炎など

(2)小児定期予防接種

(基本的に適応年齢の子どもは,接種料を除き無料です。接種料は,接種を受ける医療機関により異なります。)

小児定期予防接種
  出生時 生後
6週
生後
10週
生後
14週
生後
9か月
生後
18か月
6歳 9歳以上
(女児)
12歳
BCG                
OPV(注1)              
DTaP-IPV/Hib
(注2)
  ○(1) ○(1) ○(3)   ○(4)      
Hep B(注3)   ○(1) ○(2) ○(3)   ○(4)      
RV(注4)   ○(1)   ○(2)          
PCV7(注5)   ○(1)   ○(2) ○(3)        
Measles(注6)         ○(1) ○(2)      
Varicella(注7)                
MMR(注8)           ○(1) ○(2)
(注12)
  ○(2)
(注12)
Td/IPV(注9)                
TdV(注10)                
HPV(注11)                

(注)○の後の数字は接種回数

(注)Measles(麻疹=はしか)の予防接種は,生後9か月最初の接種は強制接種です。
2回目(以降)については以下の2通りの接種法があります。

  1. 2回目のMeaslesを生後18か月で受ける(麻疹接種回数は計2回)
  2. 2回目以降はMMR(麻疹,流行性耳下腺炎,風疹の3種混合:有料)で受ける。MMRは2回接種(生後18か月,および6歳または12歳)。この場合,麻疹は計3回接種することになります。

(注1)OPV:経口ポリオワクチン

(注2)DTaP-IPV/Hib:ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオ不活化ワクチン・インフルエンザ菌b型の5種混合

(注3)Hep B:B型肝炎

(注4)RV:ロタウィルス

(注5)PCV7:7価肺炎球菌ワクチン

(注6)Measles:麻疹=はしか

(注7)Varicella:水痘=水疱瘡

(注8)MMR:麻疹=はしか,流行性耳下腺炎=おたふく風邪,風疹の3種混合(有料)

(注9)Td/IPV:破傷風,(用量を減じた)ジフテリア,ポリオ不活化ワクチンの3種混合

(注10)TdV:破傷風,(用量を減じた)ジフテリアの2種混合

(注11)HPV:ヒトパピローマウィルスワクチン(子宮がん予防)

(注12)MMRの2回目は6歳または12歳のいずれかで可

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

 (編)入学・入園に際して必要な予防接種は学校によって異なります。入学・入園を予定する学校に直接,お問い合わせください。

8 乳児検診

 特定のスケジュールで一般的には行われていません。一部の私立医療機関では希望者に実施しています(有料)。

9 病気になった場合(医療機関等)

  1. 本項に記載されている「病院」には,24時間救急外来(ER)があります。
  2. NetcareLifeMediclinicの各系列病院は,病院ごとに特徴を持たせています。
    基本の型は,『24時間救急外来(ER)+各科専門医』に,プラスアルファ『重点をおく科(検査機器,治療機器の充実)』を設置し,同一地方の同系列内での設備の重複を避けて経営の合理化をしているのが南アフリカの病院です。
  3. 救急車にも,公立・私立の別があります。公立救急車は「10-177」(医療費と同様,収入により使用料金が異なります)へ,私立救急車はそれぞれの救急センター(注)に電話します。公的救急車は誰でも利用できますが,数が十分でないので,すぐに対応してくれるかどうかは不明です。また,救急車内の設備も不備です。私的救急車は有料です(大体2~3,000ランドくらい)。自家用車等で移動できる状態ならば,個人で行かれた方が,早く病院に着く場合が多いです。
    (注)Netcare 911 Ambulance:082-911
    ER 24 Ambulance:084-124

プレトリア(ハウテン州)

(1)Life Little Company of Mary Hospital
住所:50 Geore Storrar Drive, Groenkloof, Pretoria
日本大使館の近隣に位置しています。
電話:(012)-452-9400(代表),(012)-460-4744(救急部受付)
概要:比較的空いており,簡単な手続きで受診できます。軽症~中等症時に利用するのに適しています。
(2)Mediclinic Kloof Hospital
住所:511 Jochemus Street, Erasmuskloof Ext. 3, Pretoria
電話:(012)-367-4000(代表),(012)-367-4076(救急部受付)
概要:産婦人科・小児科が充実しています。
(3)Life Wilgers Hospital
住所:Denneboom Road, Wilgers Ext. 14, Pretoria
電話:(012)-807-8100(代表),(012)-807-0352(救急部受付)
概要:産婦人科・小児科に力をいれています。

センチュリオン(ハウテン州,プレトリアの隣市)

(1)Netcare Unitas Hospital
住所:Clifton Avenue, cnr Cantonment Road, Centurion
電話:(012)-677-8000(代表),(012)-677-8214(救急部受付)
概要:設備が充実しており,プレトリア周辺では最大の病院です。救急外来(ER)はいつも混雑しており,受診のための事務手続きも煩雑です。重症と思われる際の受診をお勧めします。

ヨハネスブルグ(ハウテン州)

(1)Netcare Milpark Hospital
住所:9 Guild Road, Parktown west, Johannesburg
電話:(011)-480-5600(代表),(011)-480-5912(救急部受付)
概要:外傷,火傷,心臓病などの疾患に重点を置いています。緊急移送会社が搬送先によく利用する病院のひとつで,南アフリカのトップレベルの病院です。
(2)Mediclinic Morningside Hospital
住所:Cnr Rivonia & Hill Road, Morningside, Johannesburg(Sandton)
電話:(011)-282-5000(代表),(011)-282-5126/7(救急部受付)
概要:設備が充実しており,緊急移送会社が搬送先によく利用する病院のひとつで,南アフリカのトップレベルの病院です。
(3)Netcare Sunninghill Hospital
住所:Cnr Nanyuki & Witkoppen Road, Sunninghill, Johannesburg
電話:(011)-806-1500(代表),(011)-806-1652/3(救急部受付)
概要:心臓,小児科に重点を置いています。緊急移送会社が搬送先によく利用する病院のひとつで,南アフリカのトップレベルの病院です。
(4)Dr. J. Teeger
住所:7, 3rd Street, Houghton 2198, Johannesburg
電話:(011)-728-7105(代表)
概要:個人開業の一般医で,多くの在留邦人が家庭医(かかりつけ医)として利用しています。同医師から専門医を紹介してもらうこともできます。
(5)Airport Clinic
住所:OR Tambo空港国内線(B)ターミナル到着階(ターミナルの端にあります。空港の案内表示にしたがってお進みください)。
電話:(011)-390-2779
概要:空港隣接のクリニックで,予防接種や簡単な治療や救急処置を受けることができます。重症者は病院に転送されます。

ケープタウン(西ケープ州)

(1)Netcare Christian Barnard Memorial Hospital
住所:181 Longmarket Street, Cape Town
電話:(021)-480-6111(代表),(021)-480-6270(救急部受付)
概要:循環器疾患治療に定評がある南アフリカのトップレベルの病院です。
(2)Mediclinic Cape Town Hospital
住所:21 Hof Street, Oranjezicht, Cape Town
電話:(021)-464-5500(代表),(021)-464-5555(救急部受付)
概要:Mediclinic系の総合病院です。

ダーバン(クワズールー・ナタール州)

(1)Netcare St. Augustine’s Hospital
住所:107 Chelmsford Road, Durban
電話:(031)-268-5000(代表),(031)-268-5559/5202/5030(救急部受付)
概要:Netcare系の総合病院です。
(2)Life Entabeni Hospital
住所:148 Mazisi Kunene (South Ridge Road), Berea, Durban
電話:(031)-204-1300(代表),(031)-204-1377(救急部受付)
概要:Life系の総合病院です。

ポートエリザベス(東ケープ州)

(1)Life St. George’s Hospital
住所:40 Park Drive, Port Elizabeth
電話:(041)-392-6111(代表),(041)-374-2424(救急部受付)
概要:Life系の総合病院です。
(2)Life Mercantile Hospital
住所:Cnr Kempston & Durban Roads, Korsten, Port Elizabeth
電話:(041)-404-0400(代表),(041)-404-0414(救急部受付)
概要:Life系の総合病院です。
(3)Netcare Greenacres Hospital
住所:Cnr Cape & Rochelle Roads, Greenacres, Port Elizabeth
電話:(041)-390-7000(代表),(041)-390-7120(救急部受付)
概要:Netcare系の総合病院で,ショッピングモール(グリーンエーカーズ)に隣接しています。

ネルスプレイト(ムプワランガ州)

(1)Mediclinic Nelspruit Hospital
住所:1 Louise Street, Sonheuwel, Nelspruit
電話:(013)-759-0500(代表),(013)-759-0645(救急部受付)
概要:クルーガー国立公園から一番近い私立総合病院です。

ポロクワネ(リンポポ州)

(1)Mediclinic Limpopo Hospital
住所:53 Plein Street, Polokwane
電話:(015)-290-3600(代表),(015)-290-3747(救急部受付)
概要:蛇毒血清が常備されています。

ブルームフォンテーン(フリーステート州)

(1)Mediclinic Bloemfontein Hospital
住所:Cnr Kellner & Parfitt Street, Westdene, Bloemfontein
電話:(051)-404-6666(代表),(051)-404-6225/6(救急部受付)
概要:Mediclinic系の総合病院です。
(2)Life Rosepark Hospital
住所:57 Gustav Crescent, Fichardt Park, Bloemfonten
電話:(051)-505-5111(代表),(051)-505-5228(救急部受付)
概要:Life系の総合病院です。

南アフリカの3大医療グループへのアクセス

(1)Netcarehttp://www.netcare.co.za/別ウィンドウで開く

(2)Life Health Carehttp://www.lifehealthcare.co.za/別ウィンドウで開く

(3)Mediclinichttps://www.mediclinicinfohub.co.za/別ウィンドウで開く

の各ホームページを見ていただくと,受診希望地の病院情報,専門医情報などを入手することができます。

10 その他の詳細情報入手先

(1)南アフリカ保健省 ホームページ:http://www.health.gov.za/別ウィンドウで開く

11 現地語・一口メモ

 医師は英語での会話が可能です。また,私立医療機関の医療スタッフも英語での会話が可能です。下記以外に,「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療英語)をご参照ください。

  • 医師:Doctor
  • 飲み薬:Medicine
  • 注射:Injection
  • 頭痛:Headache
  • 腹痛:Abdominal PainStomachache:胃痛)
  • 下痢:Diarrhea
  • 発熱:Fever
  • 嘔気:Nausea
  • 嘔吐:Vomiting
  • 外傷:Wound(Injury, Hurt)
  • 火傷:BurnScald:熱傷)
  • 具合が悪い。:I feel sick.
  • 病院に連れて行ってください。:Please take me to a hospital.

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