世界の医療事情

ガーナ

2022年10月

1. 国名

 ガーナ共和国(国際電話国番号233)

2. 公館の住所・電話番号

Embassy of Japan in Ghana, Dr. Hideyo Noguchi Street, West Cantonments, Accra, Ghana(毎週土日休館)
電話:+233(0)302765060、+233(0)302765061

4. 衛生・医療事情一般

 ガーナ共和国は、平均気温26.7(24.6-29.2)度と高温で多湿(68~93%)な熱帯性の気候です。衛生施設の整備は上水道の普及率34.7%(2020)、下水道の普及率17.8%(2020)と水準が非常に低く当国の衛生水準に影響しています。さらに断水や停電の頻発も当国の衛生水準に影響しています。衛生水準が低いため当国ではコレラなど食べ物や飲み物を介した感染症が例年多くみられ、死亡原因の30.5%が感染症とされています。また、当国には多くの風土病があります。特にマラリアは病院を受診する理由の中で最も多く、一年中流行しています。当国で流行しているマラリアは治療が遅れれば死亡する熱帯熱マラリアです。従って、当国に滞在し生活するためにはこれらの感染症への対策が不可欠です。

 当国の医療水準は先進国と比べ、多くの点で異なります。1つ目は、医療機関及び医療従事者についてです。一般的に公立の医療機関は老朽化しているところが多く、設備や医療機器の整備は十分でなく衛生水準は高くありません。また、人口あたりの医療従事者数は常に不足しています。例えば、ガーナ国内の医師数は対人口あたりで日本の1/33となっています。この為、教育病院や総合病院等の公立病院は常に多くの患者で溢れています。医療資源の地域格差も大きく都市部に医療施設や医療従事者が集中しています。大都市に限り富裕層や外国人向けに検査・入院施設を完備した私立病院がいくつかありますが、限られた施設でのみ対応可能です。
2つ目は、周産期医療及び小児医療についてです。妊産婦死亡数(10万人あたり)は、日本5人に対してガーナ308人となっており、新生児死亡数(1,000人あたり)は日本0.8人に対してガーナ22.9人、5歳以下死亡数(1,000人あたり)は日本2.5人に対してガーナ44.7人となっております。妊婦と小児には過酷な環境と考えられます。
3つ目は、外科治療含めた集中治療についてです。医療技術自体も医師数の不足に伴った指導医の不足から診断技術や外科治療技術は先進国のレベルとは大きく異なります。このため富裕層や外国人は、脳卒中や心臓病に対して手術が必要な場合には、欧米等医療先進国で治療を受ける為に国外への緊急移送サービスを利用しているのが現状です。また、治療に関して使用する血液製剤は、十分な感染症検査をしていない事が多々ありますのでHIVや肝炎等への罹患リスクがあります。この為、万一の場合に備えて、国外移送での治療を受けられるレベルの旅行傷害保険(搬送費用も十分に考慮すること)に加入することを忘れないでください。ガーナから国外移送するとなるとフランス、南アフリカ共和国、日本等が受け入れ国として考えられます。
4つ目は、薬局についてです。市中に多く存在します。日本と同様で、市販薬と、医師の処方箋が必要な薬とで区別されています。しかしながら、日本とは異なる薬剤量であることも多々あります。また、偽薬や期限切れの薬であることも散見されます。信頼の置ける薬局で購入するか、十分量の処方薬を出国前に準備しておくことを推奨します。
5つ目は、救急医療体制についてです。日本の様な救急医療体制は機能していません。富裕層や外国人は民間の救急搬送サービスに加入しています。主に、多くの人がタクシーか自家用車を利用して患者を病院へ搬送しています。日頃から健康に留意し予防接種や予防薬についてもガーナへの渡航前にかかりつけ医と相談してください。
6つ目は、医療費についてです。日本の様な健康保険制度は一部のみですので、外国籍の場合は、全額診療の前に支払う事になります。この為、事前に渡航者用の保険に加入する必要があります。また、医療明細についてもリクエストをしなければ発行されないケースも多々ありますので、注意してください。

5. かかり易い病気・怪我

(1) 感染性下痢症

 食べ物等を介して感染するサルモネラ、大腸菌、コレラ、腸チフス等多くの経口感染症がみられます。ウイルス性の胃腸炎も多く、発熱や嘔吐することもあります。ホテル内を含むレストラン等で食事をする場合は十分加熱した物を食べ、生野菜やカットフルーツも注意してください。飲料水は蓋のされたミネラルウォータを使い水道水や氷等は避けてください。2014年、2016年は首都アクラ近郊でもコレラが流行しており、露店の水や食べ物が原因の一つとされています。下痢症は死亡原因の3位(6.0%)を占めています。渡航前に腸チフスワクチンの接種を勧めます。また、整腸剤等については、日本で多めに入手してからの渡航を検討してください。

(2)マラリア

 年間約5万人以上が罹患し、年間約1,500人前後が死亡しています。一年を通じて感染者は発生しており、首都アクラでも感染する可能性はあります。当国のマラリアは致命率の高い熱帯熱マラリアですので最大限の注意が必要です。予防として、ハマダラ蚊が活動する夕方から明け方の外出を控え、外出の際には、長袖・長ズボンを着用し、虫除けスプレー等蚊の忌避剤の使用を推奨します。近年、日本においても蚊よけ成分であるDEET30%の皮膚用の忌避剤が市販されており、持参を推奨します(ガーナのスーパーや薬局でも購入可能です)。さらに室内への蚊の侵入を防ぐために、窓に網戸を張り、窓を閉めてエアコンを使用してください。蚊取り線香、電気式蚊取り器や蚊帳も有効です。38度以上の発熱があれば、マラリアを疑い最寄りの医療機関を遅滞なく受診してください。受診時に検査が行われますが、簡易キットだけで無く、顕微鏡下での血液検査を依頼してください。アジア系人種では、抗原検査において偽陰性となることが度々あるようなので、1度目の検査で陰性とされても、症状が継続する限り、数日後2回目の検査をする必要があります。当国への渡航前には、滞在の期間や形態を勘案し、予防薬服用の要否とその種類を日本国内の渡航医学専門医師に相談してください。予防薬は当国内の薬局でも購入することができますが、偽薬の報道もあり信頼の出来る薬局で購入して下さい。また、日本への帰国後に発熱があった時はマラリアも考慮し、感染症専門医のいる病院、もしくは地域の基幹病院を受診し西アフリカへの渡航歴があることを伝えることが重要です。

(3) 交通事故

 交通渋滞が慢性化し、運転マナーが悪いことに加え夜間街灯も少ない状態です。停電等で信号機が消えていることも多いので交通事故に注意してください。特に、バイクは交通ルールを無視する傾向があるため注意が必要です。唯一の公共交通機関である乗り合いバスや値段交渉式タクシーは整備不良車が多く安全面に難があります。自家用車もしくは配車アプリ(UBER、Bolt等)のタクシー、自家用車等の利用を検討してください。

 交通事故における軽度の外傷を負った場合、整形外科、脳神経外科、一般外科の専門医に最初から受診できるのは一般的ではなく、総合診療医による診療となります。この為、専門外による見逃しや十分な初期治療がなされない場合が多々あります。加えて、複数部位の外傷の場合は、ガーナ国内では対応ができないのが現状であり、国外への緊急移送が必要となります。

(4) 外傷

 前述した医師不足に伴う指導医不足により軽微な骨折等を当地の整形外科専門医であっても見逃され易いです。また、道路インフラが整備されていない場所では転倒等のリスクが伴います。出血を伴う外傷を負った場合は破傷風等のリスクもある為、渡航前に破傷風ワクチン接種を推奨します。

(5) 精神の不調

 当国の生活環境や国民性の違い、マラリア感染や下痢症への不安、ストレスを発散できるレジャーが少ないことなどが原因として挙げられます。また、不眠症や自律神経失調症に罹患する事も散見されます。対応する睡眠導入剤や精神安定剤は、入手できる種類が限られているため、渡航前に日本の医院等での入手を検討してください。

(6) アレルギー疾患

 通年高温多湿の環境のため、室内にカビが生えやすい状況です。その為、喘息等アレルギー体質の方は、日当たりの悪い部屋を避ける必要があります。また、ホテルやアパートメントでは小型タンク式のボイラーが多いため、シャワーを使用する際はゴミや細菌で水が汚染されている可能性を考え、一旦排水することを推奨します。加えて、12月から3月頃まではハマターンと呼ばれるサハラ砂漠からの砂を含んだ季節風により大気汚染が悪化します。咳き込みや目の痒み等の症状が多くなります。喘息体質の方は渡航前に内服薬を準備するか、発作時に受診する病院について事前に確認する必要があります。当地で、室内用空気清浄機(当地では、\12,000前後)を買うことも可能です。

(7) 熱中症

 当地では、体感する以上に発汗し脱水に陥ることが多いです。特に、炎天下での作業やスポーツは気付かないうちに脱水や熱中症に陥る危険性があります。外出時や運動をする際は、帽子や長袖等の日焼け対策、水分補給をしてください。

(8) 出産

 当地での出産は推奨できません。出産直後に新生児の心疾患、呼吸障害、代謝異常が発症しても日本と同等で適切な対応は期待できません。母体に関しても慢性的な産科医師、麻酔科医師不足のため妊婦の緊急手術、及び手術後の管理は困難が伴うこともあると考えます。妊娠して安定期に入ったら帰国することを推奨します。当地内での出産の場合は、別項目に掲載する医療施設を参考にしてください。

(9) う歯

 歯科は市中にも多く存在しますが、不衛生な器具、歯根治療の技術が伴わないクリニックがほとんどですので、抜歯にて対応されることが多いです。ガーナへの渡航前に歯のメンテナンスを行ってください。アクラ内での技術的に信用できる歯科クリニックは限られています。(別項目掲載のクリニックを参考にしてください)

(10) 肥満

 当地では公共交通機関が未発達のため、自動車での移動が多くなります。この為、運動不足による肥満となりやすい為、日常的な運動を心懸ける必要があります。

6. 健康上心がける事

初めて当国に渡航する場合は、慣れない環境から精神的また肉体的な負担が、強いられますので疾病にかかるリスクは高くなります。また、当地の医療水準は日本と比べて大きく異なるため、疾病の予防に重点をおくことが重要です。

(1) 具体的な対応

① 日本にいる内に十分な体調管理、予防治療、予防接種を行う

② 渡航後は、十分な睡眠、休養、適度な運動

③ 食事は、価格よりも衛生状態に配慮(得に粗悪な油を大量に使用したローカルフードに注意)

④ 渡航前に健康診断(人間ドック、脳ドック含む)を受診し、予防に重点を置く

(2) 頻度は低いですが、生活上留意すべき疾患等

① 黄熱病

 当国は黄熱病の汚染地域となっており、散発的に報告されています。シマ蚊類が媒介し、初期症状は激しい頭痛、腰痛と発熱で始まる死亡率の高い病気です。

② 狂犬病

狂犬病はウイルス疾患で主に犬、コウモリ、山羊、ネズミ等の動物が媒介します。当国では動物に咬まれたり、引っ掻かれたりすると感染する危険があるので動物と一定の距離をおいてください。感染すると1-2ヶ月の潜伏期間を経て感冒様症状から発症して行きます。一旦発症すると致死率は100%といわれていますので、応急処置、予防接種が必要です。当地にて咬傷となった場合は、遅滞なく近医クリニックで狂犬病ワクチン接種含めた応急処置を受けて下さい。

③ A型肝炎

 A型肝炎はウイルスが人から人あるいは食べ物や飲み物を介して経口的に感染し、稀に劇症化します。不衛生な環境では感染する危険があるので、渡航前のワクチン接種を推奨します。

④ 髄膜炎菌髄膜炎

 当地はアフリカ髄膜炎流行ベルト地帯に位置し、北部を中心に乾季に流行します。特に集団生活での感染が多く、感染者と接触すると感染する危険があります。予防として予防接種が有効です。地方に長期滞在する方は接種を考慮してください。当地では四価(A、C、W、Y)ワクチンの接種を推奨しています。

⑤ 住血吸虫症

 住血吸虫症は淡水から寄生虫が直接皮膚に侵入することで感染する疾患です。当国では西アフリカ最大の湖沼地帯(ボルタ湖およびボルタ川)があり、WHOによりその流域を中心に全土がビルハルツ住血吸虫の流行地に指定されています。ビルハルツ住血吸虫の感染は河川や湖沼等で水浴中に皮膚より感染し、素足やサンダル等での入水は感染の機会となります。ビルハルツ住血吸虫症は膀胱壁の障害に基づく血尿、排尿障害、腎尿路系の二次感染などが主症状で、さらに慢性期には膀胱癌をともなうことが問題となっています。また、マンソン住血吸虫も全土の河川に分布しており皮膚より感染するため、安易に河川に入ることは避けるべきです。

⑥ デング熱

 汚れた水でも増殖するネッタイシマ蚊が媒介し日中に活動するので旅行者が感染する可能性があります。症状は急性の頭痛、関節痛、筋肉痛を伴う発熱で発疹をみることもあります。急性症状は10日程続き、回復には2-4週間程かかります。出血傾向を示すものはデング出血熱と呼ばれ重症です。疑わしい症状が出現した場合は、クリニックの受診を推奨します。

⑦ HIV/AIDS、B型肝炎、C型肝炎

 国民(15歳から49歳)の1.7%(2021年)がHIV感染者と報告されています。HIV、B型肝炎、C型肝炎は主に血液、体液を介して感染します。当国では肝炎を多く認めますので、輸血を要する事態が発生すればこの点に十分な注意が必要となります。B型肝炎ワクチンは渡航前に、血液検査での抗体の有無を確認のうえワクチン接種を勧めます。

⑧ 結核

 人口10万人あたり、日本は12人、ガーナは143人の罹患数となっています。依然として結核蔓延国であることに変わりはなく、職員・運転手・メイドなど雇用する際には健康に留意する必要があります。感染者と接触してもすぐに感染することはありませんが、密閉した空間で感染者と長時間滞在していると罹患する可能性が高くなります。

⑨ ラッサ熱

 ネズミ等齧歯類が媒介する死亡率の高いウイルス病です。患者からのヒト-ヒト感染もあります。2011年11月に北部を中心に散発的に患者が発生しました。また2018年2月にアクラ近郊で北部より就職活動にきたガーナ人1名がラッサ熱で死亡しました。大流行はありませんが、ネズミを見かけるような不潔な住環境を避けることが必要です。また、近隣で患者発生の情報があれば体調の悪い人と接しないようにしてください。

⑩ エボラウイルス感染症

 エボラウイルスが引き起こす、致命率が非常に高い感染症です。2014年に初めて西アフリカで大流行しました。以前はエボラ出血熱と呼ばれていましたが、必ずしも出血の症状を伴わないためエボラウイルス感染症と呼ばれるようになりました。ガーナでの発生例はありませんでしたが、近隣国のギニア、リベリア、シエラレオネで大流行し、マリ、ナイジェリアやセネガルにも波及しました。自然宿主はフルーツコウモリと考えられており、コウモリから直接あるいはチンパンジーや小動物を介し人間に感染するとされています。ヒト-ヒト感染は患者やご遺体の血液、分泌物、排泄物などの直接接触を介し、皮膚の傷口や粘膜などからウイルスが侵入することで感染します。また、患者のいる家庭や医療施設での感染率が高いとされています。潜伏期が2~21日と幅が広く、初期には発熱、頭痛、嘔吐、下痢など他の感染症の症状と見分けがつかないことが多いとされています。感染予防のためには頻回に石けんと流水で手洗いを行うとともに、エボラを疑う患者やご遺体の血液・体液・嘔吐物や野生動物の死体に直接触れないようにすることが重要です。消毒用エタノール、70%イソプロパノールを含む手指消毒剤や0.05%次亜塩素酸ナトリウムでの清拭もウイルス感染予防に有効です。

⑪ マールブルグ病

 2022年7月にガーナ内で3名発症が確認されました。隔離治療等を行い同年9月に終息宣言が発出されています。フルーツコウモリ、食用ネズミ等の野生動物との接触、摂食によりヒトへと感染します。また感染者の体液からヒトーヒトへと感染します。感染経路、潜伏期間、死亡率、予防法はエボラウィルス病と同様です。

⑫ 脳卒中及び脳神経外科疾患

 脳神経外科専門医数(2022年)は、ガーナに16人(2022年)、日本7,927人となっております。この為、脳神経外科的な治療が必要になった場合は、国外への飛行機移送が必要となります。しかし、緊急かつ安静を要するような疾患(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞、重症頭部外傷)の場合は、飛行機での移送も困難となり、また、移送準備までの日数(通常5-7日)により治療可能となる時期を逸する可能性が高いです。この為、これらの疾患の原因(外傷以外)となる生活習慣病(高血圧、脂質代謝異常症、糖代謝異常症等)に対しての十分な治療や脳ドック等での検査を当国への渡航前に検討してください。

⑬ 急性冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症など)

 ガーナ国内でのカテーテル治療を行う事が可能な施設は、2カ所のみです。しかし、前述の指導医の不足や救急医療体制の不備から治療までたどり着かないケースがほとんどです。また、国外への移送を計画しても、移送準備の日数(5-7日)がかかることから治療可能となる時期を逸する可能性が高いです。この為、これらの疾患の原因となる生活習慣病(高血圧、脂質代謝異常症、糖代謝異常症等)に対しての十分な治療や人間ドック等での検査を当国への渡航前に検討してください。

7. 予防接種

 現地のワクチン接種医療機関などについてはこちら(別記)(PDF)別ウィンドウで開く

(1) 赴任者に必要な予防接種

① 成人:黄熱、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、腸チフス、髄膜炎菌性髄膜炎、狂犬病

② 小児:日本の定期接種、黄熱、A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、髄膜炎菌性髄膜炎、狂犬病

(2) 現地の小児定期予防接種一覧

DPT、B型肝炎、インフルエンザ菌b型は、5種混合として接種します。B型肝炎、ロタウイルス、黄熱が定期接種になっています。

小児定期予防接種一覧
ワクチンの種類 初回 2回目 3回目 4回目
BCG 出生時      
ポリオ(OPV) 出生時 6週 10週 14週
ロタウイルス 6週 10週    
DPT+ B型肝炎+インフルエンザ菌b型 6週 10週 14週  
肺炎球菌 6週 10週 14週  
MR 9ヶ月      
麻疹 18ヶ月      
ムンプス 任意接種      
風疹 任意接種      
黄熱 9ヶ月      

(3) 小児が現地校に入学、入園する際に必要な予防接種、接種証明

 過去に受けたすべての予防接種の記録を英語表記したものを持参してください。上記のうち未実施のものがあれば、渡航前の接種をお勧めします。

8. 病気になった場合(医療機関)

いずれの施設においても日本語は通じません。英語でのコミュニケーションとなります。通常、初診医は総合診療医(GP)となります。総合診療医の判断で、専門外来へと紹介となります。以下に掲載する医療施設は、いずれも支払いは、現金(ガーナセディ)、クレジットカード、デビットカード、モバイルマネー等が可能です。医療明細はリクエストをすることで入手することが可能です。また、電話での問い合わせは不通となることが多いため、直接予約無しで病院を受診することも検討して下さい。

◎アクラ市

The Bank Hospital
所在地:Block F6 Chippi Road, Cantonments, Accra, Greater Accra Region
google maphttps://goo.gl/maps/vbtaHS3h8hZ3Feup9別ウィンドウで開く
電話: +233(0)302739373
HP:https://thebankhospital.com/別ウィンドウで開く
診療時間:一般外来:平日7:00-19:00、土日祝日7:00-14:00、救急外来:24/7
療科:総合診療科(毎日)、一般外科、小児科、産婦人科、救急外来、整形外科(月、金)、脳神経外科(金、土)、循環器内科(月)、麻酔科、泌尿器科(水)、耳鼻咽喉科(月、水)、眼科、歯科(各診療科の診療日は随時変更される)
医療設備:CT、MRI、超音波、Xray、手術室、ICU、隔離室等、救急外来(国外移送含む)、入院ベッド67床(ICU含む)
コメント:2020年に設立され、2022年現在、アクラ内では、最もハード面、ソフト面共に備わった病院です。マラリア等の治療から外科治療、各専門外来まで幅広く医療を提供しています。脳神経外科疾患、急性冠動脈疾患には対応していません。
Euracare Advanced Diagnostics and Heart Centre
所在地:24 Peter Ala Adjetey Ave, North Labone, Accra, Ghana
google maphttps://g.page/Euracare-Accra?share別ウィンドウで開く
電話:+233(0)302739390、+233(0)500809024
HP:https://www.euracarehealth.com/別ウィンドウで開く
診療時間:一般外来 平日8:00-18:00、土8:00-14:00、日曜祝日は休診、救急外来:24/7
診療科:総合診療科、一般外科、小児科(水)、整形外科、循環器内科(月火金)、神経内科、泌尿器科(水)、皮膚科(金)、耳鼻科、歯科、救急外来(国外移送含む)
医療設備:CT、MRI、超音波、X-ray、手術室、ICU
コメント:南アフリカ共和国からの医師団が中心の私立病院です。マラリア等の治療から外科治療まで幅広く医療を提供されています。現在、アクラ内では、前述The Bank Hospitalに次いで、ハード面、ソフト面共に備わった病院です。入院設備はICU4床のみとなっており長期入院の場合は、他院への転院となります。ガーナ内では脳神経外科疾患、急性冠動脈疾患に対してのカテーテル治療が可能な唯一の施設です。
Accra Medical Center
所在地:6 Angola Close, Ringway Estates, Osu, Accra
google maphttps://goo.gl/maps/vJX4szmD34qRiqqq8別ウィンドウで開く
HP:https://accramed.com/別ウィンドウで開く
電話:+233(0)204096099
診療時間:一般外来 毎日 8:00 -19:00 (他診療科はホームページ参照)
救急外来:24/7
診療科:一般内科、一般外科、小児科、産婦人科、救急外来、整形外科(月、金)、脳神経外科(金、土)、循環器内科(月)、麻酔科、泌尿器科(水)、耳鼻咽喉科(月、水)、眼科、歯科、救急外来(国外移送対応含む)
医療設備:CT、超音波、Xray、手術室、ICU
コメント:私立病院です。入院ベッド数は、51床を有します。現在、アクラ内では、3番目に整った病院です。脳神経外科疾患、急性冠動脈疾患に対しては対応不可です。
Dr. Agarwwal's Eye Hospital
所在地:Global Office Complex, 3rd & 4th floor J.A. Kuffour Avenue Tesano, Accra
google maphttps://g.page/dr-agarwals-eye-hospital-accra?share別ウィンドウで開く
電話:+233(0)553019311
HP:https://www.dragarwal.com/eye-hospital/accra/?ref=GMB&utm_source=GMB&utm_medium=Organic&utm_campaign=GHA別ウィンドウで開く
診療時間:平日8:00-17:00、土8:00-14:00、日曜祝日は休診、救急外来:無し
診療科:眼科
医療設備:眼科専門外来及び手術室、眼科専門検査機器各種があります。入院設備はありません。
コメント : インド系の医療施設であり、眼科診療に関しては、国内トップクラスであり、医療技術は先進国と変わらないレベルです。眼科感染症から、白内障、緑内障、眼科外傷、網膜病変まで検査、治療、外科治療まで対応可能です。
LISTER HOSPITAL
所在地:1 Final Drive, Airport Hills, Off Spintex Roaad, Accra
google maphttps://goo.gl/maps/HgEWB9968Zr1D4UE8別ウィンドウで開く
電話:+233(0)303409040
HP:http://www.listerhospital.com.gh/別ウィンドウで開く
診療時間:24/7 (産科、小児科、総合診療科)
診療科:産婦人科と小児科がメインです。小児ワクチンも対応
医療設備:25床、個室4床、超音波、X線検査、手術室、ICU
コメント:妊娠、出産含めた周産期の対応を中心の医療を受けることが可能です。
CHILD Accra
所在地:49B Osu Badu Street, Airport West. P.O. Box 9399 KIA, Accra
google maphttps://goo.gl/maps/dLBVELhSeBAgr3EH9別ウィンドウで開く
電話:+233(0)289543716,+233(0)302782464
HP:http://www.familychildassociates.com/別ウィンドウで開く
診療時間:平日 8:30-17:00 (土日祝日は休み)
診療科:小児科、小児ワクチン
医療設備:各種簡易検査可能です。入院設備はありません。
コメント : 小児科専門クリニックとなります。院長の能力がハイレベルであり、小児と親への人気が高いです。これらにより一般小児診療に適しています。
Rabito Clinic
所在地:アクラOsu地区、OXford St.の入口から近く、ドミノピザの裏手の建物
google maphttps://goo.gl/maps/Hr7NDnscMi4XaTnS8別ウィンドウで開く
電話:+233(0)302774526
HP:https://rabitoclinic.com/index.php/rabito-osu別ウィンドウで開く
診療時間:平日と土 8:00-17:00 (日祝日は休み)
診療科:皮膚科がメイン
医療設備:各種簡易検査が可能です。入院設備はありません。
コメント:ガーナでの皮膚科専門医は、13人(2022年現在)となっており、そのうちの1人が院長として担当しています。
Platinum Orthodontic & Dental Service
所在地:108 Finali Drive North, Airport Hills, Airport East
google maphttps://goo.gl/maps/urSUW8bWNwLQLqLx8別ウィンドウで開く
電話:+233(0)302998750
HP:http://www.platinum-dental.com/別ウィンドウで開く
診療時間:平日8時~17時、土曜8時~12時、予約制なので受診時は電話確認必要
診療科:歯科
コメント:一般歯科診療と歯根治療を行っています。技術、清潔度共に信頼が置けるクリニックです。英国で修行したDr.が担当しています。外国籍の患者がメインです。
Akai House Clinic(アカイ・ハウス・クリニック)
所在地:No.1, 6th Circular Road, Cantonments
google maphttps://goo.gl/maps/oURkW1AYVYF1vEQw5別ウィンドウで開く
電話:+233(0)302784774
HP:http://www.akaihouseclinic.com/別ウィンドウで開く
診療時間:(平日)8時~16時、(土曜日)10時~12時、日・祝日休診・時間外の対応なし
診療科:内科、小児科、整形外科、産婦人科、皮膚科、ワクチン外来
医療設備:X線装置、CTがあります。入院設備はありません。
コメント:各種専門外来があり、曜日によって担当診療科が異なるので受診前に要確認。ワクチン外来があるため、各種ワクチン接種に利用ができます。
⑩ その他病院コメント
 アクラ内には、公立大学病院、公立病院がありますが、いずれも衛生的、利便的にも邦人利用には適していないです。また、私立病院で外観が新しい医療施設であっても、ハード面とソフト面のバランスが悪い病院が多いです。

○クマシ市

Komfo Anokye Teaching Hospital
所在地:Bantama Rd, Kumasi
電話:+233(0)322022301
概要:24時間受診可。当国中央部の中核をなす総合病院です。

○タマレ市

Tamale Teaching Hospital
所在地:Salaga Rd, Tamale
電話:+233(0)372000180
概要:24時間受診可。当国北部の中核をなす総合病院でMRI、CTがあります。

9. その他の詳細情報入手先

 日本国大使館ホームページ:https://www.gh.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

10. 一口メモ(もしもの時の医療英語)

 現地語(チュイ語)はありますが、公用語は英語です。医療機関を受診する際は英語になります。英語版については、「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(英語)を参照願います。ホームページをご参照下さい。

11. 新型コロナウィルス関連情報

 在ガーナ日本国大使館ホームページを御参照下さい。

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