世界の医療事情

カーボヴェルデ

平成30年10月

1 国名・都市名(国際電話番号)

 カーボヴェルデ共和国(プライア)(国際電話国番号238)

2 公館の住所・電話番号

在カーボヴェルデ日本国大使館 (毎週土日休館)
住所:Ambassade du Japon Boulevard Martin Luther King Dakar, Sénégal
(注)カーボヴェルデ共和国は,在セネガル大使館が兼轄しています。
電話:(+221) 33 849 55 00
ホームページ:https://www.sn.emb-japan.go.jp/jointad/cv/ja/index.html別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。

3 医務官駐在公館ではありません。

 在セネガル日本国大使館 医務官が担当

4 衛生・医療事情一般

 カーボヴェルデ諸島はアフリカ大陸の西端に位置するセネガルから約375kmに位置し,人口約54万人が9つの島に分かれて暮らしています。総面積は滋賀県と同じくらいで,首都プライアを有するサンティアゴ島に人口の半数以上が住んでおり,その大半がカトリック教徒です。個々の島では,人口規模,地形や気候や植生が異なり,衛生・医療事情も異なります。

 社会基盤は比較的安定しており,都市部では上下水道が備わっていますが,水道水は飲むのに適していません。携帯電話及びインターネット環境は安定しています。

 都市部においては,一般的な衛生状況は良好であり,現在のところ熱帯病(マラリア,デング熱,腸チフス等)はアフリカ諸国から患者を介して持ち込まれる場合に限られています。過去十数年間,黄熱の発生は確認されていません。狂犬病についても根絶されています。当地の疾病構造自体が,感染症主体のアフリカ諸国と異なり,心疾患,高血圧,糖尿病といった生活習慣病の治療・予防が中心になっています。昨年から自国での医師養成が始まったばかりであり,ヨーロッパやブラジル,キューバ等でトレーニングを行った医師が病院に勤務しています。人口規模の小さな島も多く,専門医の多くは,首都プライア又は第二の都市ミンデロにおり,他の島の病院を巡回し医師不足に対応しています。総じて医師の水準は保たれており,私立のクリニックなどは邦人利用も問題ないと思われます。ただし,重篤な疾患や交通事故など,緊急を要する重症例に対応できる病院・設備はないため,この場合はヨーロッパ,又は本邦へ緊急搬送することになります。健康保険制度は旅行者には適応されないため,万が一に備えて海外旅行傷害保険に加入しておくことを強くお勧めいたします。

5 かかり易い病気・怪我

 マラリアの流行地域ではありませんが,散発的に患者を介して海外から持ち込まれることがあります。他の蚊媒介感染症(ジカ熱やデング熱)の散発的な発生が報告されています。ジカ熱はWHO国別分類(2018年2月15日時点)で,カテゴリー2:2015年以前にウイルス伝播が確認又は2015年以降新たに感染事例が報告され,中断なく感染伝播が起きている地域です。8月から11月にかけては,防蚊対策を十分に行ってください。

6 健康上心がける事

(1)ビーチリゾートから山岳部のトレッキングと旅行形態により異なります。日焼けや熱中症,また,野生動物と接触する場合は,動物咬傷への対策(狂犬病や破傷風の予防接種)も必要となります。

(2)水道水は飲むのに適していないと考え,ミネラルウォーターの使用を心がけてください。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(ア)赴任者に必要な予防接種

 滞在する島や活動により異なります。基本的には,A型肝炎,腸チフス等ですが,野生動物に接触する可能性がある場合などは,狂犬病や破傷風のワクチン接種をお勧めします。

(注)小児は上記に加えて日本で実施されている定期及び任意の予防接種。

(注)当地は黄熱流行国ではありませんが,年齢が1歳以上で黄熱流行国からの入国に際しては,黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示を求められます。証明書は接種10日後から有効となります。

(イ)現地の小児定期予防接種の一覧

ワクチンの種類 初回 2回目 3回目 4回目 5回目
BCG 出生時        
B型肝炎 出生時        
ポリオ(経口生ワクチン) 出生時 2か月 4か月 6か月 18か月
5種混合(注1) 2か月 4か月 6か月 18か月  
麻疹・流行性耳下腺炎・風疹 9か月 15か月      
黄熱 12か月        

注1:ジフテリア,破傷風,百日咳,インフルエンザ桿菌b型,B型肝炎

(ウ)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

 入学時に現地予防接種プログラムに則した予防接種証明書の提出が必要です。

8 病気になった場合(医療機関等)

プライア (サンティアゴ島)

(1)Hospital Dr Agostinho Neto (オシュピタル ドクトール アグシュティーノ ネット)
所在地:Lg Mártires Pidjiguiti, Plateau, Praia, Santiago
電話:260-1010
診療時間:月~金曜日 8時~15時(救急の場合のみ時間外診療可)
概要:1882年に設立された351床の総合公立病院です。診療科目は一般内科,循環器科,内分泌科,呼吸器科,神経内科,感染症科,血液腫瘍内科,精神科,小児科,小児外科,一般外科,整形外科,泌尿器科,耳鼻咽喉科,眼科,皮膚科,産婦人科,放射線科及び麻酔科を備え,これとは別に救急部門が存在します。広大な敷地に,個々の診療科が別個の平屋建てとなっており,老朽化した建物が目立ちます。常勤医師数111名,看護師220名。医師はカーボヴェルデ人以外にキューバ人及び中国人が在籍して診療にあたっています。診察料は総合診療科1,250 CVE(約11€),専門科1,500 CVE(約14€),救急受診1,500 CVE(約14€)。この料金に必要な検査費や治療費が加算されていきます。海外旅行傷害保険の対応も可能なようです。クレジットカードも使用可能です。
(2)CardioMed (カルヂオメド)
所在地:Largo da Europa-A.S.A-Praia, Santiago, C.P. 100-A Cabo Verde
電話:262-7600, 918-8885 http://cardiomed.cv別ウィンドウで開く
診療時間:月~土曜日 8時~19時
概要:1997年開院の民間クリニック。診療科目は一般内科,一般外科,小児科,産婦人科,心理カウンセリングを備えています。麻酔科医が必要な処置や手術,他の専門医が必要なときはHospital Dr Agostinho Netoから医師が応援に来ています。外来患者は多く,診察を希望する場合はまず電話にて予約が必要です。外科手術は日帰り出来る症例のみを扱っています。産科に関しては,妊婦健診,産後健診及び小児健診をクリニックで行い,実際の分娩はプライア公立病院で行っています。基本的にポルトガル語です。クリニックでは超音波検査,心電図検査及び一般血液検査を行うことができます。医療保険(海外旅行傷害保険)の対応や,クレジットカードが使用できます。
(3)歯科医院 (Dr. Ernesto Barbosa
所在地:Largo da Europa, Praia, Santiago, Cabo Verde
電話:262-3500,993-8810
概要:デジタル設備の整った歯科医院。歯科医師及び一部の従業員に英語が通じます。クレジットカードが使用できます。

ミンデロ(サン・ヴィンセンテ島)

(1)Hospital Batista de Sousa (オシュピタル バティスタ ソーサ)
所在地:Largo Tarrafal, Mindelo, S. Vicente, Cabo Verde
電話:231-1879
診療時間:月~金曜日 8時~15時(救急の場合のみ時間外診療可)
概要:北部の3島を管轄する総合公立病院です。基本的に全診療科目に対応しており,救急部門が存在しますが,救急車はありません。CTは隣接する私立検査施設に患者を搬送して対応しています。
(2)Urgimed (アーヒメド)
所在地:Rua Senegal, Mindelo, S. Vicente, Cabo Verde
電話:230-0170,954-9771
診療時間:月~金曜日 8時~22時
土曜日 9時~12時30分,15時~22時
日曜日 9時~12時30分,15時~20時
概要:無床の民間クリニック。常勤の医師は内科系の3名ですが,上記の公立病院などから専門医を迎え多くの診療科目に対応しています。救急搬送車両を持っていますが,夜間の対応は無く,小手術のみの対応となります。基本的にポルトガル語ですが,英語やフランス語を話す医師がおります。医療保険(海外旅行傷害保険)の対応や,クレジットカードが使用できます。

サンタマリア(サル島)

(1)Clinitur (クリニチュル)
所在地:Avenida dos Hoteis, Santa Maria,ヒルトンホテルの右手向かい側
電話:242-9090,592-3826 http://www.clinitur.com別ウィンドウで開く
診療時間:月-金:8時~22時, 土日:8時~15時,救急:24時間対応。
概要:島内で最も設備の整った私立医院。CTを含む撮影,一般検査が可能で,個室病室があります。救急搬送手段を持ち,夜間の救急処置および小外科疾患の対応が可能です。医師は英語での会話が可能です。事前支払いは不要で,クレジットカードが使用できます。旅行者保険への対応も可能です。

9 その他の詳細情報入手先

(1)カーボヴェルデ保健省:http://www.minsaude.gov.cv/別ウィンドウで開く

(2)米国疾病管理センター(CDC):http://wwwnc.cdc.gov/travel/destinations/cape-verde.htm別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

 「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療ポルトガル語)を参照願います。


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